ドラゴンクエスト5主人公

「坊や、どんなにツライことがあっても、負けちゃだめだよ」
「うん。どんなにツライことがあっても、僕は負けないよ」

『ドラゴンクエスト5-天空の花嫁-』の主人公。
主人公だが勇者ではないという設定が特に有名である(勇者なのは息子の方)。
サブタイトルがズバリ「天空の花嫁」であるため、主人公はたまたま特別な花嫁と結婚した普通の人間だと思っている人もいるかもしれないが、それは間違い。
+彼もただの人間ではなく実は…(原作ネタバレ注意)
主人公自身も、魔界の門を守る特殊な一族の族長の血を引いており、
作中では主人公のその血と妻の天空の勇者の血が交わった事によって勇者が覚醒する、といった描写になっている
(SFC版では妖精の城の妖精が「主人公と妻の間に勇者が生まれたのは神の意思だったのでしょう」と語っており、
 PS2/DSリメイク版では、それに加えて息子自身が会話システムにて、
 「勇者が生まれるには勇者の血以外にも・・・が必要」(・・・はゲーム中でも伏せられている)と言っている)。
+しかもさらに…
 エニックスのパーティーゲーム『いただきストリート』の派生作品、
『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジーinいただきストリートSpecial』において、
 竜王とビアンカの発言から5主人公が恐らく勇者ロトの血を引いているであろう事が示唆されている
 (一応同ゲームは堀井雄二氏監修であるため、スタッフが氏に許可なく発言させたという事は無さそうである)。
 魔界の門を守る一族の家系がそうなのかは今一つはっきりしないが、どっちにしてもそうなると息子達はとんでもないチートではないだろうか。

  • ビアンカ
「なんとなく****(ローレシアの王子)君って私の幼じみに似てるわね。ちょっとだけどね。」
  • 竜王
「あのロトと同じニオイがする・・・。生かしてはおけんな。」
「ここまでだ!勇者に連なる者****(5主人公)!!」


言わばプレイヤーの分身なので固定の名前は存在しないが、
小説版とCDシアターでは「リュケイロム・エル・ケル・グランバニア」(愛称「リュカ」。こっちのとは無関係)、
リメイク版では「アベル」、『バトルロード』では「伝説の魔物使い」名義。
ってアベルってTVアニメ(こっちじゃない方)の主人公と被ってないですか?
漫画『天空物語』では名前で呼ばれる事がない(ビアンカは「キミ」と呼ぶ)ので不明。

彼が旅の剣士・パパスの6歳の息子としてサンタローズに帰還する所から物語は始まる。
少年時代、青年時代、そして息子・と共に冒険…と、出会いと別れに満ちた波乱万丈の人生を送る事になる。
おかげで肩書き欄が矢継ぎ早に変わっていく。
それに伴い、ゲーム中で扱う年月の長さもシリーズ屈指。

剣と鎧を装備した歴代の勇者達と異なり、イラストでは紫色の衣装と木製の杖を装備している。
習得するのはバギ系及び回復の呪文が中心で、杖と合わさって僧侶らしいラインナップ。
終盤で手に入る強力な専用装備も主人公らしい剣と鎧ではなく、杖とマントになっている。
一方でたくましい体つきを見れば分かる通り、父・パパスのように肉弾戦に長け、重装備も装備可能。
ちなみの上記のイラストでは少年期と青年期で服がちゃんと変わっている(服の色が違う・マントのサイズが大きくなっている)が、
ゲーム中では6歳の頃の服を16歳になって再び着た事になっている
(脱出した後に流れ着いた修道院でその旨の発言をされる。そして捕まった時の服がなく、奴隷服を着るしかなかった親友に羨ましがられる)。
特にターバンには拘りがあるのか、奴隷になっていようと、王族の服に着替えようと、絶対に被っている
(メタ的にターバンを被っていないと主人公だと分かりづらいというのもあるだろうが)。
そして片乳首を露出するスタイルを父親から引き継いだ。

魔物と心を通わせて仲間として共に闘う、所謂魔物使いの肩書きを得たシリーズ初の人物
(ちなみに共闘出来る魔物の元祖は『DQ4』のホイミン)。
少年時代に出会ったベビーパンサーに始まり、青年時代では多種多様な魔物を仲間にする事が出来る。
モンスター毎に名前が付き、またスライムナイトを始めとした主戦力となれる魔物も多い。
この要素は『DQ6』の魔物使い、『DQ7』の魔物ハンター、『DQ8』のモンスター・バトルロード等の形で受け継がれる事になる。
『DQモンスターズ+』では、登場人物の1人の師匠としても登場する。

余談だが、『DQ1』と並んで数少ない明確な台詞が存在するDQ主人公でもある。

+ちなみに:ネタバレ注意
この主人公、すばらしく運が無い事で知られる。
具体的には、
  • トンヌラと名付けられそうになる。実際に付いた名前(プレイヤーが決めた名前)は父親からは「パッとしない名前だ」と思われている。
  • 誕生直後、母親が魔物に連れ去られる。
  • 幼馴染のネーミングセンスが酷い。ゲレゲレて……
  • 6歳の時、自分を人質に目の前で父親を嬲り殺される。
  • 父親の断末魔が「ぬわーーっっ!!」
  • その直後から10年に亘り奴隷として働かされる。反抗的な態度でいつも虐待の傷が絶えない日々。
  • ようやく脱出し、故郷たるサンタローズに帰ってみると滅ぼされている。しかも滅ぼしたのが10年間苦節を共にした親友の母国
    (ただ、これに関しては原因を作った一端はパパスにもあるのだが…そして黒幕は太后に化けた魔物)。
    このせいで、家族同然の従者が親友を実は憎んでいる。
  • 父親が隠していた天空の剣を入手するが、勇者ではないので装備出来ない。しかも専用メッセージ付きで「装備できそうにない」と念を押される始末。
  • 父の形見の剣は装備出来るが近くの町の店売り品に攻撃力で負けている。モンスターは装備出来ないので即預り所送り。
    とはいえ差は誤差程度なので、これをしばらく装備しておけば経費削減になる。
    ただ、『DQ5』の仕様としてブーメランなどの全体攻撃武器が強いのでハナからスルーされる事も……
  • 一般に「まずい」と評される店の料理を食べて「うまい」と言い、今までよほど酷い物しか食べてこなかったのだなと憐れまれる。
  • 幼馴染がいる町に行ってみたら、引っ越していて再会出来なかった(後にたまたま在住地に訪れて再会する)。
  • モンスターに襲われている村を救ったら、襲っていたのは幼少期に自分に懐いていたゲレゲレキラーパンサーだったため、村人から誤解を受けて罵倒される
    キラーパンサーはどう見てみても肉食獣なのだが、人間には手を出さずに畑を荒らし野菜を食べていた事から本当に止む無く村を襲っていたようで、
    青年編前半で事件を解決すると後半では誤解が解けて「あの旅人に悪い事をした」と村人達が後悔している
  • 何故かオッサンにプロポーズ出来る。
  • 場合によってはツンデレの嫁にこき使われる。だが、それがいい
  • グランバニアの王子であった事が判明し、妻の妊娠、出産が重なる。めでたいと思いきや、大臣の裏切りで出産直後の妻が攫われる。
    • ノベライズ版ではこの時の主人公の様子を「それは──怒りでもなく、哀しみでもなく。はっきりと、 憎悪 」とすら描写される。
    • また、産まれた子供達を隠し通した仲間モンスターの一体があまりにも壮絶な死を遂げている。
  • すぐさま助けに行くが、魔物の最後っ屁で妻共々石化させられる。
    ならばと主人公不在で行くと2人からNTRを連想するような事を言われ追い返される。そのせいか『DQ5』の薄い本は妻のNTR物(獣姦)が圧倒的多数
  • そんな事とは露知らず、やってきたトレジャーハンターに拾われ、オークションで妻と別々に売られる。
  • 石像のまま8年経過。
    • しかも「守り神」として売られたのに、その家の子供が魔物に連れ去られたというので、途中から主人に蹴倒された状態で放置される。
    • 子供は立派に成長しました。親の見ていない所で(小説版ではこのせいで、勇者である息子との距離感に悩む場面もある)。
  • 諸事情で過去の世界に行って6歳の自分と対面する事になるが、待ち受ける辛い運命を言う事は出来ず、ただ「何があっても負けちゃだめだ」と励ます
    (ノベライズ版では過去の自分を誘拐して歴史を変えるという衝動に駆られている。そして帰って来た後に幼き日の自分を思って涙を流す)。
    • 在りし日のパパスとも会話出来るが、どれだけ警告してもパパスと主人公がラインハットへ行く展開を変える事は出来ない。
    • だが当時パパスが国境の関所で急に来た道を戻ろうとして思い直すという不自然な行動をしており、
      頭の片隅には息子を名乗る青年の忠告が無視出来ずに残っていたようである…。
      …そんなの関係なく、素で間違えて引き返したとしてもパパスなら割とやりかねない気もするが
  • やっと(約30年振りに)再会出来た母親は直後に目の前で魔王に殺される。リメイク版に至っては父親の仇に殺される。
  • 称号が何度も変わるが青年編開始直後からしばらくの間は「神殿の奴隷」「逃げた奴隷」とあんまりな有様。
    親友はさっさと「ラインハット王子」になってるのに
  • 最終的な称号が「勇者の父親」。…パパだってヒーロー!…のちちおやになれるならわるいきはしないぞ。
  • 全キャラクターの中で唯一主人公しか習得出来ない魔法が「バギ」(敵グループに8~24のダメージ)。父親の威厳が5ポイント下がった!
  • 主人公専用の最強武器がドラゴンの。父親の威厳が5ポイント下が(ry
    一応ノベライズ版では伝説の武器扱いで、勇者である息子ですら持つ事が出来ず、
    さらにゲーム中のドラゴラムの効果もマスタードラゴンが主人公の身体を借りて顕現するという凄まじい扱いである。
    ゲーム的な性能も攻撃力は天空の剣を上回り、破壊の鉄球と互角という凄まじい杖。
  • パラメータでの「運」も実は物凄く低い。
    • 『シアトリズムDQ』に出た際には プレイアブルキャラクター34人中最低。

……とまあ、悲惨なんてものではない。ちなみに妻の方は石化の期間がもう二年ほど長い。
あまりの不幸っぷりにRPG屈指の不幸主人公に数えられるほど
正直、これだけの目に遭ってよく心が折れなかったものである。
しかし見方を変えれば、多数の苦難を乗り越えて、その末に故郷の人々から祝福されて、家族と幸せを掴んだ事になるので、
件の不幸主人公とは正反対のようにも思える(あちらは勇者として誉めそやされた後一気に地に落とされた)。

ちなみに彼に限らずドラクエ内でも天空三部作の主人公はどれも苦難に満ちている。
4は故郷両親幼馴染全てを奪われ、仲間には恵まれ仇は取れたが、一人だけ帰るべき故郷がない。
更にリメイク版では幼馴染を蘇らせられる可能性のある花を別の人物に使い、その仇を正気に戻す(≒仇を許す)というシナリオが追加された。
(一応展開と解釈次第では幼馴染は無事復活したとも受け取れるが)
『6』は自分を取り戻す事が上手く出来ず旧知の者から何か人が違うと感じられ、
もう一つの故郷の人々とは正体が知られた事で距離が出き、世界を救った代償に想い人と離れてしまう。
こうして見ると、『5』主人公が結末としては一番ハッピーエンドかもしれない。
それまでの過程が悲惨過ぎる上に
(『5』主人公の不幸イベントは何とか幸せを掴もうともがき、ようやく手に入れたと思った瞬間に叩き落されるという展開がひたすら繰り返される)、
どちらかと言うと10代半ばで人生急降下したが、そのまま極端な時間経過がなく物語が完結した『4』及び『6』主人公とは逆に、
完結までに誕生から30年近く人生が浮き沈みしまくっていた彼の方がマシかと言われると微妙だが。

+実写版…?
2011年及び2012年、2016年にテレビ東京系列にて放送されたドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』及び『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』、
『勇者ヨシヒコと導かれし七人』はドラゴンクエストシリーズのパロディ作品(それもスクウェア・エニックス公認)であるが、
そのドラマの主人公であるヨシヒコ(演:山田孝之)の格好は、この『5』の主人公ほぼそのままとなっている。前述の通り『5』主人公は勇者ではないのだが
ちなみに、年若い妹がいる他、性格面はバカが付くほど正直者でおっちょこちょいと単純かつ天然ボケな性格あとムッツリスケベで下半身に壊刀持ちと、
外見以外の設定は『5』主人公とは似ても似つかないものである。また、演じた山田氏は後に『ドラゴンクエストヒーローズII』に声優として出演している。
『悪霊の鍵』では子孫のオルトガが登場するが、こちらはロト編の主人公が元ネタ。


MUGENにおけるドラゴンクエスト5主人公

息子・娘のAIを製作したran氏による手描きドットのものが、2015年1月4日に公開された。
姿は少年時代のもの。

ベビーパンサーのチロル(仮)を連れており、近距離・遠距離で待機位置を変える事が出来る。
遠距離で待機させれば、投げたブーメランをチロルがキャッチして投げ返す事で、ブーメランの戻りでも攻撃可能。
また、チロルの位置に合わせてバギを使う事で、竜巻に乗ったチロルが追撃でジャンプ攻撃をしてくれる。
近距離で待機させれば、チロルにジャンプ引っかきをさせる切り返し技が使用可能になる。

チロルとは別に、ヘンリー、デボラ、フローラ、ビアンカ、ベラをストライカーとして呼びだす事が出来る。
呼びだせる人数の制限は無いが専用ゲージの回復が遅いので、人間弾幕は可能だが維持は出来ない。
体力半分以下、3ゲージ使用で呼び出せるパパスの斬撃は何と700ダメージ以上流石親父ィ流石親父。
なおサンチョは呼びだせるものの、本人でなく人形。身代わりにもならないので背景と割り切ろう。
なおこのサンチョ人形、ひどくけったいな恰好をしているが、パーティ加入時の装備を忠実に再現した結果である。
AIもデフォルトで搭載済み。


上記の他に、過去には原作ドットを使用したものも存在していた模様。

出場大会