ジョーカー(プリキュア)


「なぜ? だってもうどうにもならないじゃないですか
 なにせ、わたしにすら勝てないあなたたちが、ピエーロ様に敵うわけがないでしょう?
 その上女王の復活もできない、輝く未来もスマイルも、もうありえない…

     ならば、あなたたちに残されているのはただひとつ──無限の絶望だけです」

ふたりはプリキュアシリーズ9作目である、『スマイルプリキュア!』に登場する悪役。
声を演じるのは 三ツ矢雄二 氏。
作中に登場する悪の組織バッドエンド王国の一員で、皇帝ピエーロ直属の部下。初登場は第6話。
仮面を付けた道化師のような姿をしており、仮面の目の孔部分は表情を形作るように自在に変形する。

名前の通りバッドエンド王国側のジョーカー的存在であり、プリキュアよりも遥かに高い戦闘能力を誇る。
戦闘ではトランプを盾にしてパンチを防いだり、無数のトランプになって攻撃を逃れたり、
プリキュア5人の必殺技をトランプに吸収し反射、投げたカードを爆発させるなど、
マジックのように変幻自在の戦法でプリキュアを翻弄し、追い詰めた。
肉弾戦においても優れた身体能力を持ち、レイピアを用いた剣術も披露した。
プリキュア達を精神的にじわじわと追い詰める戦い方を好み、一連の陰湿極まりない行為は、
メインターゲットである女児にトラウマを植え付けてしまったのではと推測される。
『Yes!プリキュア5』のカワリーノとは何かと類似点が多い。

余談だが、次回作『ドキドキプリキュア』では、プリキュア達がトランプモチーフであることに加え、
その秘密に関わる「ジョー・岡田」という素性不明の人物が登場したため、「まさかジョーカー…?」と不安になった視聴者もいた。
実際には世界観が違うので全くの別人だったのだが。

+ 本編での行動(ネタバレあり)
第23話ではキュアビューティと妖精ポップのコンビと対決。
他の三幹部同様に追い詰めるも2人のコンビネーションに翻弄され、ゼロ距離からビューティブリザードを叩き込まれてあえなく吹き飛んだ。
なおこの回の戦闘中、コマ送りで確認しないと分からないほど一瞬ではあるが、
どさくさに紛れてビューティの髪を舐めるといううらやましい朝8時半のアニメにあるまじき行動を取っており、
「ジョーカー=変態」という評価が確定した。
しかしそのままやられる彼ではなく、第24話で生存が確認された。

その後、三幹部が倒れたことで第43話で自ら出撃。
プリキュアの要であり、因縁の相手でもあるキュアビューティをターゲットとし、
留学するかしまいか悩んでいる所をサーカス小屋のような自身の異空間に引きずり込む。
そして「留学すればプリキュアをやめることになり、留学を断ればみんなの期待を裏切ることになる」と、
迷っていたビューティの心を執拗に揺さぶり、変身解除させるまで追い詰めた。
勝利を確信し、他の4人もまとめて始末しようと異空間に引き込むが、
4人の涙を見たビューティは、自分の本心に気づいて立ち直り再変身。ジョーカーはそのまま覚醒したビューティに大敗した。
この時のビューティはどこかで見たような技で彼を倒している。

ずっと余裕のある表情をしていた彼だったが、数々の策を破られ、第46話で遂に狼狽したような表情を見せる。
…が、突如狂ったように笑い出し、皇帝ピエーロの完全復活を叫びつつ自らは黒い絵の具となって溶け、
ピエーロの一部となれることに恍惚としながら消滅し、最期を迎えた。

「お前ら、ホントに何もわかってねェなァ!!
 もう、手遅れだって言ってんだよォォ~!!」

(以上、ピクシブ百科事典から転載・一部記述変更)

+ 絶望の物語はみなさん、もう始まっていますよ!
本編の後日談にあたる『小説 スマイルプリキュア!』(著者は本編でも脚本を執筆した小林雄次氏)では、黒幕として登場。
ピエーロの一部に取り込まれたためにバッドエナジーを継承し、怨念だけの不死の存在と化しており
みゆき達に復讐するべく、本編の翌年、彼女達の卒業式間近の時期に、みゆきの執筆した絵本『最高のスマイル』に取り憑いて復活。

キャンディを捕まえ、みゆき達に対し「絶望に満ち溢れた未来の物語」を見せて、それを乗り越えられるかというゲームを持ちかける。
プリキュアとしての経験や友情の記憶を抹消された状態で、厳しい現実と挫折を味わうみゆき達は、それを乗り越えて再び集結。
しかし、その空間はジョーカーが作り上げた「絶望の本の扉」の中で、
そこでは未来のみゆき達から現れたバッドエナジーを吸収しており、バッド・ジョーカーという進化形態になっていた。
みゆき達を再び絶望へと追い込み、倒そうとするが、未来を生きたために希望を信じる力を得たみゆき達は大人の姿のままプリキュアに変身。
完全に圧倒され、「プリキュア達の見てきた絶望の未来は自分が作り上げた架空の世界ではなく、本当の未来である」と述べて動揺を誘う作戦に出るが、
未来に希望を見ることができたのはジョーカーが見せた絶望を越えられたからと反論され、攻撃を受けて収縮し、
さらに感謝の言葉を述べられたことで元の『最高のスマイル』の絵本へと戻った。
しかし、撃破したみゆき達自身も、ジョーカーが完全に消滅したのかどこかへ去ったのかは分かっておらず、いつかまた現れる可能性を示唆している。


MUGENにおけるジョーカー

hatya氏によるMMDモデルを用いたキャラが存在していたが、現在は氏のMUGEN活動引退に伴い公開終了。
元々は竹中半兵衛の改変ドットだったが、更新でMMDに差し替えられた。

簡易的なAIが搭載されており、広範囲にトランプをばら撒いたりしつつゲージ技を叩き込む戦法を取る。
ゲージ技はどれも無敵時間が多い上、ゲージが少しずつ自動回復するなど性能はかなり高め。
凶上位~狂下位ぐらいの強さがある。

出場大会



最終更新:2022年07月20日 12:11
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