赤蛮奇


「……非力な人間の癖に
 頭を見る度うなされよ!」

『東方Project』の登場キャラクター。
初出は第14弾「東方輝針城 ~ Double Dealing Character.」の2面ボスとしての登場。
「頭を飛ばせる程度の能力」を持つろくろ首。
二つ名は「ろくろ首の怪奇」。テーマBGMは「柳の下のデュラハン」。
原作の表記において名前に空白が挟まれていないので、あくまで「赤蛮奇」で一つの名前と思われる。

+ 詳細な原作設定
『東方輝針城』にて異変の余波を受けて凶暴化し、人里の近くで暴れた妖怪。
同作の1面ボス及び3面ボスと同様、異変の黒幕とは無関係。
パッと見が赤・青・黒の三色で表せるカラーリングで、口元を隠す程に襟が高いマントが特徴的。

種族名はろくろ首だが首を伸ばしはせず、頭を取ったり増やしたり出来る。
ろくろ首らしい姿としては、頭の軌道に弾幕を配置して首が伸びたように見せかける事がある。
首の無い馬に乗って死が近い人間の元を訪れるというアイルランドに伝わる妖精・デュラハンや、
夜に首が分離して飛びまわるという中国発祥の妖怪・飛頭蛮(ろくろ首のモチーフ)も意識されていると思われる。
妖怪「首おいてけ」?人違いです
また、黒い服に赤マントという出で立ち、片手を水平に掲げたポーズでの3way弾や首だけすっぽ抜けているのは初代『悪魔城ドラキュラ』伯爵に似ている。
東方Projectの制作者は『悪魔城ドラキュラ』シリーズのファンと公言しており、オマージュかもしれない。

作中でも珍しい、妖怪である事を隠して人里に住んでいる妖怪。
頭を飛ばさなければ人間とさして変わらない外見だからこそ出来る芸当といえよう。
プライドの高さ故か斜に構えた性格で、人とも妖とも打ち解けない。
『東方心綺楼』でのお祭り騒ぎの際も、流行り物だと否定して一人で暮らしていた。

スペルカードは当然、首を飛ばすものが主体。
頭の増殖、本体からのレーザーやワインダーを駆使したトリッキーな弾幕を放つ。
頭には喰らい判定があるので、追跡して来る頭の誘導や増えた頭の破壊といった戦略も求められる。

+ 二次創作での扱い
『東方輝針城』の開発中のSSが発表された際、ボスの中で唯一SSに顔を見せていたのが彼女。
このSS一枚から、当時は名前も能力も不明なこの敵の立ち絵の予想が行われた。
「武器の暴走」という作品のあらすじ、及びナイフ弾幕の位置が紛らわしかったために、
一時的に「掌に短剣を浮かせた少女」という予想の共通認識が生まれた。
ご存知の通り体験版発売時に予想は外れたのだが、ファンの想像によって生まれたキャラクター像と考えると面白い。

主なあだ名は「ばんきっき」。某フジテレビの子供向け番組のような響きである
何と言っても「首を飛ばす」「首を増やす」というインパクト抜群な能力がネタにされやすい。
体験版公開時から公式ゆっくりと言われたのは言うまでも無く、
マミネタを名前繋がりの化け狸からあっと言う間に掻っ攫っていった。
立ち位置としては同作の鬼人正邪と並ぶトリックスター。

『東方輝針城』の1~3ボストリオとして、わかさぎ姫今泉影狼と一緒に居る事が多い。
この二人のステージに挟まれた野良妖怪なせいか、大抵は「草の根妖怪ネットワーク」の一員扱いにされている。
女子力の高い他二人と対照的にボーイッシュに喋っている事も。
そしてわかさぎ姫の行動範囲の関係上、人里と同じ位に霧の湖にいる姿が見られる。
他、驚かせる妖怪繋がりで本職なのに勝てそうにない多々良小傘との絡みも。

斜に構えた性格、片側だけ長いマント、そして右腕を横に伸ばして脚を交差させた洒落たというか不思議なポーズのせいで厨二病キャラ扱いされる事も。
もっとも先駆者達と違って、ネーミングセンスに関して弄られる事は無い。

種族を隠して人里に住んでいる彼女の暮らしは謎に包まれているため、この点を掘り下げられる事が多い。
妖怪としての本分との両立や、仲間を作りたがらない彼女が事件に巻き込まれる様子などがテーマとなる。


MUGENにおける赤蛮奇

+ イス氏製作 非想天則仕様
  • イス氏製作 非想天則仕様
藤原妹紅を製作したイス氏による手描きのもので、2015年4月3日に公開された。
グレイズや飛翔を搭載した『非想天則』仕様。
デッキ総数の上限が無く、各カードの出現率を設定する仕様で、7P以降ではデッキ不使用モードになる。
B射撃は厨二っぽいイメージから黒色のエフェクトで、C射撃は不規則な軌道のワインダーや頭部からのレーザーを放つ。

一番の特徴として、頭を分離及び増加させる事が可能。
頭を分離させた後の本体は首無し状態になり、そのまま操作出来る。
強く吹っ飛ばされた時やステートを奪われた時も頭が吹っ飛ぶ、増やした頭が敵の方向を向く等、非常に芸が細かい。
頭を射出しての遠距離からの打撃攻撃や、増やした頭による多方向からのレーザーもお手の物。
頭を使わない必殺技は214系コマンドの手刀を放つ「サーベラスファング」のみ。
スペルカードも首を伸ばして敵を捉え爆破する飛首「エクストリームロングネック」、
周囲に打撃判定を伴った頭を旋回させる飛首「ダンシングヘッド」等、頭を使ったものばかり。

2015年9月30日に完成を迎え、数々のトリッキーな新技が追加された。
本体が仰け反る程の勢いで目からビームを放つ「ティアリングフルイド」、
マントで身体を包んで待機し、受けた攻撃の種類に応じて身体か頭を消失させ、残った部位で反撃する「セルフアンピュテーション」、
頭が弾幕を配置して本体をカバーするダウン中専用技の首符「ソムナンブリズム」、
一定時間飛ばした頭を操作する飛符「フライングヘッド」、
本体と飛ばした頭の間が攻撃範囲となるデュラハンらしい斬撃技の飛頭「デュラハンナイト」など。

多数の特殊な点を持つ天則風仕様である事に加え、首に連動した各技の複雑な記述、滑らかに動くドット絵、力の入った技の演出など、
本家に居てもおかしくない程の完成度に仕上がっている。
カラーパレットは原作キャラの物の他、やたら首が取れそうなカラーリングも。
11Pは本体性能やゲージ関連に強化が入り、
12Pはバランスを考えて搭載を見送った仕様(相手の攻撃で取れた首が攻撃判定を持つ)なども組み込んだ強化カラー。

デフォルトAIは搭載されていないが、2015年5月にはホルン氏による外部AIも公開された。

+ ホバー歩兵氏製作 セキポンキ
  • ホバー歩兵氏製作 セキポンキ
2016年5月に公開された、ジョイメカ風の手描きキャラ。現在は公開停止。
見た事のある技やSEといったスカポン要素と、赤く発光する弾幕や頭飛ばしといった赤蛮奇要素を併せ持つ。
最終更新版は2017年11月15日更新のVer.0.82β。
また、語るスレ用小物ロダで音質改善パッチが公開された。

ジョイメカモードとアレンジモードが存在するのが特徴。
まず、ジョイメカモードは隠し版を含む独特なコマンド入力や喰らい無敵、1F発生といったピーキーな要素をそのまま搭載している。
一方で、アレンジモードは霊力ゲージやグレイズ、移動起き上がりやA連といった東方要素が加わり、
飛び道具を起点に攻めつつ空中ダッシュで近づき、射撃へのキャンセルや必殺技でコンボをしっかり繋げるようになる。
それでいて一般的な中段・下段技や空中ガード不可の技、コマンド投げも備えており、様々な相手と戦えるだろう。
他、性能面のconfigも多く用意されている。

Ver0.7より両モードに対応したAIがデフォルトで搭載されている。
ちなみに、Ver0.7以前はIX氏のジョイメカモードに対応したAIが公開されていたが、
Ver0.7から製作者がIX氏の許可を得て本体にデフォルトで搭載したため、現在は公開されていない。
プレイヤー操作、アレンジモード(3:43~)


これら以前にも雨树樱 枫险氏(FXNULL氏)による咲夜のドットを改変したものが確認されているが、
1ボタンで出来る永久が複数あり、かつAIも搭載されていないため、動画で見る機会は殆ど無いと思われる。
また、エトワール氏による改変版も存在していたが、現在は公開されていない。

出場大会

【セキポンキ】

出演ストーリー

プレイヤー操作



最終更新:2023年05月14日 09:39