ニンジャスレイヤー


「ニンジャ殺すべし。慈悲はない」

Twitter上で翻訳&連載中のサイバーパンクニンジャ活劇小説『ニンジャスレイヤー』第一部から第三部までの主人公。*1
担当声優はドラマCD・アニメ版共に森川智之=サン。

+『ニンジャスレイヤー』という作品について
ブラッドレー・ボンド(Bradley Bond)、フィリップ・ニンジャ・モーゼズ(Philip Ninj@ Morzez)らによるサイバーパンクニンジャ活劇小説。日本での略称は「忍殺」。
日本語版は本兌有(ほんだ ゆう)、杉ライカらを中心とした「ほんやくチーム」によって「Twitter上にて翻訳・連載される」という珍しい形態を取っている。
そしてTwitter版は無料で公開されているため、いつでもどこでも読むことができる。
また、このTwitter版を纏めた書籍版もエンターブレインより発売されている。
こちらは登場ニンジャのイラスト化、書籍版でしか読めないエピソードを掲載(例:ニンジャスレイヤー誕生の瞬間を描いた「ボーン・イン・レッド・ブラック」など)、初回限定版にドラマCDを同梱する…といった特典をつけることでTwitter版と差別化している。
なお、Twitterで公開されたエピソードは、例え書籍版に収録されたとしても削除はされない事が公約されている。
ただし書籍版では加筆修正が行われることもあるため、両者を読み比べてみるのもまた一興か。

<あらすじ>
ニンジャとは、平安時代の日本をカラテによって支配した、半神的存在である。
しかし彼らはキンカク・テンプルにて謎のハラキリ儀式を行い、歴史から姿を消した。
ニンジャに関するあらゆる知識は改竄され、隠蔽され、ニンジャの真実は忘れ去られてゆく…。

やがて時は流れ、文明は発展し近未来と化した。
一方でさまざまな歪みも生まれ人心は荒廃、時はまさに「マッポーの世」であった。
そんな中、突如現れた邪悪なニンジャの魂(ニンジャソウル)達が次々と人々に憑依。
その結果生まれた新たなニンジャ達が、己が欲望を満たすために暗躍を始めたのだ!

クリスマスの夜、近未来都市ネオサイタマはマルノウチ・スゴイタカイビルにて、ニンジャ抗争に巻き込まれたサラリマン、フジキド・ケンジ。
妻子を殺され、彼自身もトドメを刺されそうになったその時、謎のニンジャソウルが憑依!
ニンジャに生まれ変わって一命をとりとめたフジキドは、「ニンジャスレイヤー(=ニンジャを殺す者)」を名乗り、復讐の戦いに身を投じる。
狙うは妻子を殺したソウカイ・シンジケート、通称「ソウカイヤ」の首魁、ラオモト・カン!

「ニンジャ殺すべし……慈悲はない!」

かくして、ネオサイタマを舞台にニンジャスレイヤーVSソウカイヤ・ニンジャの死闘が始まった。
マッポーの世に救いはあるのか?走れ、ニンジャスレイヤー、走れ!

……ここまで読んで何この珍妙な世界観と設定と台詞回しと思ったそこの『ニンジャスレイヤー』初見の貴方!
アメリカ人コンビによるこの小説にツッコむだけ無駄である。
と言うか、かつてのアメリカにおけるニンジャ映画ブームにサイバーパンクを混ぜて復活させたような作風で、日本でバブル崩壊が起きる前のアメリカ製サイバーパンクなどでは結構あった世界観である*2
この勘違いニッポンのような世界観に負けじとほんやくチームがこれまた珍妙な和訳を施しており、その独特な言い回しは 「忍殺語」 と呼ばれるネットスラングにまで成長している。

しかし、宣伝でこそそれらの奇妙な部分が主にフィーチャーされているものの、中身はまさしく骨太の活劇小説。
「ニンジャスレイヤーの復讐譚」という王道展開を主軸に、時に好敵手との激闘あり、時に無常感溢れる話あり、時に勧善懲悪な話あり、あるいはコメディ、恋愛、スシ、野球……と、エピソードは多彩。
さらに一見トンチキに見えて設定・お話自体はかなり作り込まれているため、読み進めていくうちに何処までも奥の深い物語にズブズブと引き込まれて行くに違いないだろう。
「ニンジャが出て殺す『(起承転結ならぬ)起承忍殺』をモットーとしたシンプルでわかりやすい内容!」
「凄い小説!痛快な展開!」
という公式の謳い文句は嘘ではないのである。

忍殺は2010年の発表後ネット上でジワジワと広がっていったのだが、2012年末に書籍版第1巻が発売した頃からメディア展開が盛んとなり、複数のコミカライズ化や(中でも「無印版」の掲載誌であるコンプティークコンプエースのTVCMでは、ニンジャスレイヤーによる アンブッシュ(不意打ち)が実行され、何も知らない『まおゆう』視聴者を急性ニンジャ・リアリティ・ショックに陥れた)『戦国大戦』『ボーダーブレイク』などの外部作品に出張、音ゲーにメインテーマである「ニンジャスレイヤー:ナラク・ウィズイン」が収録されるなどして知名度が上がっていった。
そしてアニメ化も決定し、2015年4月には『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』が放映開始。
ニュービーから重篤ヘッズに至るまで等しくハンマーで頭をブン殴られたような衝撃を受けた第1話のニコニコ動画は、公開開始からわずか1週間で100万再生を突破する偉業を達成した。
目指せサンオクニン!

また、各媒体によってビジュアルが大きく変わってくるのも忍殺メディアミックスの特徴である。これはほんやくチームが公式で「多様性の重点」を明言しているため。
ニンジャスレイヤーで例を挙げると、「赤黒いニンジャ装束に恐ろしげな書体で『忍殺』の文字が刻み込まれたメンポ(面頬:金属製フェイスガード)をしている」というキービジュアルこそ統一されているものの、それ以外に関しては装束のデザイン・プロテクターや頭巾の有無など細部はかなり異なっている。
そうした違いが楽しめるのも本作の魅力の一つであろう。

もし、『ニンジャスレイヤー』という作品に少しでも興味を持ったのならば、
「ニンジャヘッズ(ニンジャスレイヤーのファンの通称)」ニュービーの素質がある。詳しくは まとめサイト を読んで備えよう。

そう、全てはニンジャなのだ……。

日本よ、これがニンジャだ カッコよさ重点のPV
ドーモ、ハトリ・ハンゾウです (バカ)テストに出ちゃったよぉ…
NRSを引き起こした問題のCM http://www.nicovideo.jp/watch/sm21329858 アイエエエ!アニメ!?アニメ化ナンデ!? http://www.nicovideo.jp/watch/1429172532
忍殺おじさんがニンジャを殺す時に流れるBGM http://www.nicovideo.jp/watch/sm23358516 イヤーッ!グワーッ! http://www.nicovideo.jp/watch/sm26572251


本名フジキド・ケンジ
ニンジャ組織の抗争に巻き込まれ瀕死の重傷を負ったフジキドは、死の淵に現れた「ナラク・ニンジャ」のニンジャソウルが憑依したことで、ニンジャを殺すニンジャ、すなわち「ニンジャスレイヤー」へと変貌した。
ニンジャソウルが憑依して間もなくの間は、未熟ゆえに目に入る者を殺戮し続ける災害のような存在と化していたが、日本最後とされるリアルニンジャ(ニンジャソウルの憑依ではなく、修行の末にニンジャになった人物)「ドラゴン・ゲンドーソー」によって暴走を食い止められる。
そして彼から暗殺拳「チャドー」とインストラクションを授かり、さらに幾多の戦いを経た結果、少しづつではあるがナラク・ニンジャの力を制御できるようになっていく。

物語の開始当初はニンジャスレイヤー単独での戦いが多かったが、物語が進むに連れて凄腕女性ハッカー「ナンシー・リー」、薬物中毒の私立探偵「タカギ・ガンドー」、マインド潜行能力を持つニンジャ「シルバーキー」といった協力者も少なからず登場している。
また、復讐が完了した第三部現在では「イチロー・モリタ」という偽名*3を使って非合法に探偵活動を行っており、警察に揉み消された事件や表沙汰にならない事件の裏に暗躍するニンジャ組織の情報を探っては黒幕のニンジャをスレイする、ダークヒーロー的な存在となっている。
半神的存在であるニンジャを主な捜査対象とするためか、その探偵活動は既に都市伝説と化しており、「暗黒非合法探偵」としてネオサイタマの住民に知られている。

+とくとご覧あれ、ニンジャスレイヤーのワザマエを!
その戦闘能力の高さは作中でもトップクラスであり、生半なニンジャでは得意技を出して少しでも通用すれば上等と言えるほど。
ネオサイタマにおいては「目を付けられれば確実に命を落とす」「ネオサイタマの死神」と恐れられており、
最近は地の文の表記でも文字数が圧迫された時などには「死神」で済まされることもしばしば。
しかし、あまりにも強すぎるせいでニンジャはおろかヘッズからも「お気に入りのニンジャがスレイされてしまうのではないか」と
日夜悲鳴をあげられる存在でもある。

ナラク・ニンジャによってもたらされた能力は、「暗黒の血」と「不浄の炎」。
「暗黒の血」は自らの血を黒い金属質の防具やスリケン*4に変えることができる。
ただし、防具は普段から愛用しているドウグ社製のブレーサーの方が頑丈なため、ブレーサーを失った時以外で防具を生成することは稀。
「不浄の炎」は赤黒い色の炎で攻撃するワザ。遠距離攻撃はできないが並みのニンジャならば消し炭にするほどの火力を持ち、更に相手のニンジャソウルを焼きつくす恐るべき効果もある。
傷口を焼いて止血したり、己の内側の毒を焼きつくしたりするといった攻撃以外の用途に応用することも可能。
ナラク曰く「ニンジャの血は硫黄と鉄でできている」そうである。

しかし、それらよりなお恐ろしいのが、カラテ*5による戦闘力の高さである。
ナラク・ニンジャ由来の暗黒カラテに加えドラゴン・ドージョーに伝わる暗殺拳チャドーの技も多数習得しており、チャドー呼吸と組み合わせて放った際には一撃必殺の威力を持つ処刑必殺技と化す。
作中で登場した技は
  • ポン・パンチ(中国拳法の崩拳)
  • ポムポム・パンチ(ポンポン砲に由来する名前の対空技)
  • サマーソルトキック(相手の首を刎ね飛ばすほどの威力を持つジュー・ジツの奥義)
  • ボディチェック(身体検査ではなく鉄山衡めいた体当たり攻撃)
  • アラバマオトシ(同名プロレス技ではなく飯綱落としに近いもの)
  • ツヨイ・スリケン(筋肉が縄めいて浮かび上がるほどの力を込めたスリケン投射)
  • ヘルタツマキ(高速回転しながら全方位へスリケン
  • タツマキケン(空中でコマめいて回転しながら連続蹴り
  • アラシノケン(一瞬で足首、脇腹、肩、側頭部へ打撃を撃ちこみ、衝撃波で体内を粉砕する)
  • チャドー呼吸(精神統一と特殊な呼吸により、体力回復・解毒・身体強化を行う)
などがある。
あと、twitter連載初期に一度腕をヘリコプターの羽根のようにまっすぐ伸ばし、回転の力で空中静止したことがあったが、以後使うことはなく書籍版では完全に消えた。
基本的には至近距離の肉弾戦で戦うことが多いが、別にそれがポリシーというわけでなく遠距離ではスリケンを投擲し、移動・戦闘・捕縛と多用途に使えるフックロープ、ヌンチャク、非人道兵器マキビシといったニンジャアイテムを必要に応じて用いる。
防具・ニンジャアイテムは職人の確かな手仕事による「ドウグ社」製のものを愛用しており、これらのアイテムがニンジャスレイヤーの危機を度々救ってきた。

忍殺をよく知らない人からは「ニンジャとあらば誰彼構わず殺しまくる殺戮者」に見られることも多いが(というかほぼ実際そうなのだが)、彼がスレイ対象とするのは、あくまで一般人を無残に殺し踏み躙る邪悪なニンジャのみであり、人間性を保ち邪悪ではないニンジャとは友好関係を持つ事もある。
流石に第一部の頃は、そういったニンジャ相手でも初対面の際には普通に警戒していたが、後の方になると、邪悪でないニンジャと初対面でも普通に共闘できるぐらいの協調性は持てるようになっている。
……尤も、ニンジャソウルはほぼ全てが邪悪な存在であり、それに憑依された人間は大抵が増長して邪悪なニンジャとなるので、そういった友好的なニンジャは全編を通しても極限られた一部しか登場していないのだが。
また一般人であっても、邪悪なニンジャ組織に協力するような人間は直接殺すまではせずとも無残な仕打ちを行ったり、死にかけていても見捨てたりする、ドライな側面もある。カチグミ・サラリマンにも厳しい
(ニンジャと関わるようなカチグミは、何かしら非道に手を染めていると考えて大体間違いないのでインガオホーであるが)。

そして彼自身もドライな側面は自覚しており、「殺忍の基準は自分のエゴである」ことを認識している。
フジキドは戦いを続けていく中で、数々のニンジャと接触し、時には肩を並べて共闘する機会が増えつつあるが、「ニンジャ抹殺」を目的とするニンジャスレイヤーが身勝手な理由で生殺与奪を決定しているのは明白。
さらにフジキド自身が殺戮をする事はないが、イクサに一般人が巻き込まれ、見捨てられたり、犠牲になったりする事も多い。
つまるところニンジャスレイヤーもまた他のニンジャと同じ無慈悲なニンジャに過ぎないのだ。
第三部序盤までは一般社会に潜むニンジャが増えた事もあって、そうしたニンジャを殺すことの是非を問われ、葛藤する事も多かった。
フジキドを一方的にリスペクトし、全ニンジャ無差別殺戮者たる真のニンジャスレイヤーにならんとしたニンジャさえ現れている。
第三部でネオサイタマを支配するアマクダリ・セクトが「ニンジャ殺しをソウカイヤに見つかってザイバツ襲来の混乱に紛れて逃げた狂人」いう情報操作を行っていたためか、そのニンジャ自身がただの通り魔、最終的にはテロリストと化してしまったが。

しかし一度の挫折と復活を経て、第三部後半のフジキドは完全に復讐者として研ぎ澄まされ、精度を増している。
自分の行いが良いか悪いかを決めるのは、自分自身。ソウルの手綱を握るのは、自分自身。
カラテとはエゴであり、エゴの強い方が勝つ。百発のスリケンで倒せぬ相手には、一千発のスリケンを投げるべし。
フジキドは決して狂気のサイコキラーなどではない。
ネオサイタマの死神、ベイン・オブ・ソウカイヤ、無慈悲なカラテモンスター、ニンジャスレイヤーなのだ。

カラテだ。カラテあるのみ。

+ドーモ。ナラク・ニンジャです
マルノウチ・スゴイタカイビルの抗争で瀕死に陥ったフジキドに憑依した謎のニンジャソウル。
作品毎に外見が異なるが、基本的に赤黒い装束に身を包んだ出で立ちをしている。
担当声優はドラマCD・アニメ版共に麦人=サン。

他のニンジャソウルと違い明確な自我を持っており、時々意識の表層に現れてはフジキドに助言することもある。
特に相手ニンジャの情報は実際有益であり、ヘッズからは「ナラクペディア」などと呼ばれている。
しかし相手のニンジャソウルの格だけで判断するため、憑依者本人が強かったり(○○クランの○○ニンジャは弱敵ぞ!→ジツ関係なく本人が強かった)、ハイテックを利用したジツを用いたりする場合などはあまり役に立たない。
それ以前に大したことを教えなかったり言うのが遅かったりすることも多く、ヘッズからは「普段はアテにならない」ものとして扱われることもしばしば。
自信家で話が長く、話が脱線してフジキドに遮られることも多く「赤黒い影の表面に老人の顔が浮かぶ」という描写からしばしばヘッズからボケ老人扱いされる。

ここまでならば多少煩わしいにしろフジキドにとって良き相棒といえるかもしれないが、実際にはナラク・ニンジャは「全てのニンジャの抹殺」を目論む快楽殺人者であり、さらに隙あらばフジキドの身体を乗っ取ろうとしてくる。
ナラクが肉体の主導権を握った場合は圧倒的な力を誇るが、極悪非道なニンジャはもちろんのこと、フジキドに対して協力的なニンジャや一般人をもスレイしようとする殺人鬼と化してしまう。
戦いを重ねるにつれ両者の間にはある種の和解めいた関係が成立したが、フジキドの精神への干渉は現在進行形で行っており、油断ならない関係が続いている。

実はフジキドに宿る以前にも歴史の要所要所で登場しており、その度にモータルに憑依しては「ニンジャスレイヤー」を名乗り、殺戮の嵐を吹かせていたらしい。
本来ならばニンジャソウルの憑依現象は1ソウルにつき一回きり、憑依したソウルはそのまま憑依者の精神と一体化する…はずなのだが。
ナラク・ニンジャのソウルが規格外である事を示す謎の一つである。
そして、ナラクの暴虐を抑えこみ共存関係を築いているフジキドの存在もまた非常に珍しい。先代の憑依者には暴走の果てに自身の黒炎で焼死したり、ナラクの声に耐えられずに自殺したり、復讐後にも怨念に飲み込まれ永遠の責め苦を受けた者もいる。
+ネタバレ注意
平安時代、村を治めるダイカンの非道をグレーターダイカンに訴えた老人イチロー。しかし、グレーターダイカンが実はニンジャであり、イチローは逆に村人を薪代わりに火あぶりにされてしまう。
イッキを主張し狂気に陥っていた村の過激派ジマタは、古戦場で拾ってきたニンジャの生首を用いて悪霊を呼び出そうしたが、呪いの文言を唱える中、死んだはずのイチローが首の眼窩から赤黒い奔流を引き寄せ装束を形成、生首に名を問うとニンジャの始祖たるカツ・ワンソーへの呪詛と「ナラク」と聞き取れる言葉を発した。
イチローはニンジャソウルを吸い上げると「ナラク・ニンジャ」となりモータルもろともニンジャを殺し続け、やがてモータルの怨念を集めるギンカクの素材で作られた神器「ヤリ・オブ・ザ・ハント(YOTH)」で討伐されたが、その際に溶解したYOTHの穂先を取り込み、ニンジャに殺されたモータルの集合精神となって休眠と憑依を繰り返してきた。
なお、フジキドの肉体を完全に乗っ取った際には全編通して有数の強者を一方的にボコりながら「フジキドの肉体が貧弱で全力が発揮できない」などと言っており、
ナラク・ニンジャ本来の実力は桁外れだったことがうかがえる。

+ドーモ。デオチド・ケンジです
基本的にはニンジャスレイヤーが登場するシーンは全てシリアス一辺倒で、ジョークを発する場面はほぼ見受けられないのだが、時々ギャグとしか思えない登場をするためにシュールな笑いを誘うことがある。
ゆえにファンから「デオチド」「エントリー職人」といった仇名が付けられている。
例えば……
  • 業務用冷蔵庫の中で待ち伏せ、ドアを破って登場
  • タクシー運転手に変装し(しかしメンポを取っていないのでバレバレ)、乗ってきた敵ニンジャに「行き先は地獄ですよ」と宣戦布告
  • 大きな音でソバをすすって敵ニンジャのイクサを中断、その後屋台からどんぶり片手に登場
  • 自分と同じ赤黒カラーに「忍」「殺」とペインティングされた痛セスナから登場(同カラーのスノーモービルも所持)
  • 味方の救援のために洋上からミサイルサーフィンで参上
……などなど枚挙に暇がない。
しかもこれらの所業は「フジキドが自分の意志で行っている」という点もシュールさに拍車をかけている。
しかしどうでもいいようで割と重要な要素でもあり、フジキド以外の人物が「ニンジャスレイヤー」を騙った際、当初は正体が伏せられ地の文でもニンジャスレイヤー表記だったにも関わらず、「エントリーやバトウに怨念や殺意を感じられない」という理由で即座に見抜くヘッズが続出した。

また、無慈悲かつ執拗な攻撃を仕掛ける精神力と高い状況判断力を持ちあわせており、元サラリマン故なのか、舌戦で揺さぶりをかける事(俗称:バトウ・ジツ)にも妙に長けている
(Q&A担当のニンジャは「彼はなぜニンジャスレイヤーとなったのかを考えてごらん」と、心の底からの憎悪の現れであることを示唆している)。

+14へ進む
Twitter連載アカウントフォロワー2万人突破記念で、突如としてほんやくチームが開催した「オリジナル・ツイッターアー・アドベンチャー・ゲームブック」なるイベントが存在していた。
そこでは読者=プレイヤーは「ホーネット」というソウカイ・シンジケートのサンシタニンジャとなるのだが、一歩選択肢を間違えると次の瞬間赤黒の殺戮者が乱入してくる。
本編においては主人公である彼が、敵の立場からみるとどれだけ恐ろしい存在かが、よくわかる内容になっているのだ。
実際ホーネットは本編基準でもザコニンジャなサンシタなので、無事に生き残るには一度も選択肢をミスることは許されない。
一般人にとっては神に等しいニンジャであっても、ネオサイタマの死神に目を付けられたら最後、逃れる術は無いのだ。
もっともニンジャスレイヤーが一切絡まないのに勝手に死ぬ選択肢も一つだけあるので、どちらにしろホーネットの未来は先行き不安の極みなのだが。ショッギョ・ムッジョ!
ちなみに、ご丁寧にもゲームブック関係において最大の死亡フラグである「 14 へ進む」がエントリー&爆発四散の合図になっている。

ゲームブック企画には第二段もあるのだが、こちらではプレイヤーは大晦日の夜にニンジャに命(とオモチ)を狙われたモータルのオモチ職人となる。
だがこちらでも「14」でフジキドがエントリーしニンジャを爆発四散させるため今度は 豊満なミコー・プリエステスにオモチを届ける 生存フラグとなっている。

+サツバツナイト
MUGENのニンジャスレイヤーの演出にも関係するのでここで説明する。
ニチョームがアマクダリに襲撃された際に現れた墨汁のように黒いニンジャ装束に身を包み、「殺」「伐」と描かれた鋼鉄のメンポを付けた謎のニンジャ。
ニンジャスレイヤーとニチョームの関係性を疑っていたアマクダリは彼の出現によって混乱に陥った。
ヤモト・コキにインストラクションを授け、バイセクターと死闘を繰り広げ彼やディスエイブラーを倒した後に発射されたミサイルを、直接乗ってLANケーブル接続、協力者に軌道を変えてもらい更にミサイルサーフィンめいた動きで微調整を行い発射した戦闘機にぶつけ爆散させた。
+正体
その実際わかりやすい正体はニチョームとの関係性を疑われるわけにはいかないニンジャスレイヤーが変装した姿であった。
無論、アマクダリでもサツバツナイトはニンジャスレイヤーではないのかという声は上がったものの「それはいくらなんでもあからさますぎる」というある意味で最も至極な理由で退けられ、結局正体を掴めずにいる。
その甲斐あってこれまでニチョームで噂されていたニンジャスレイヤーはサツバツナイトの誤認ということにされたか、表向きニチョームへの追及は止んだ。
なおサツバツナイトは「ニチョームにまつわる恐るべき伝説」「ミサイルに乗って消えた殺伐の騎士の伝説」「アマクダリ中枢がその存在を否定し続ける謎のニンジャ介入者」としてアマクダリ内部で語り継がれていたことが後に判明する。

MUGENに殺戮者のエントリーだ!


スパイダーマッなど手書きキャラに定評のあるふうりん=サンによる手描きのものが2015年4月16日にエントリーした。

基本システムは青っぽい猫=サンによって作成されており、弱中強の3ボタン制でチェーンコンボを搭載。
投げには原作でも登場した投げ技「アラバマオトシ」、回避動作に「ブリッジ」と更にそこから繰り出される「メイアルーアジコンパッソ」など原作に登場した動作を再現した数々のアクションが実装されている。
必殺技にはカラテ技以外にも原作でも度々登場したドウグ社製フックロープによる引き寄せ動作、超必殺技には「ヘルタツマキ」「サマーソルトキック」「ツヨイ・スリケン」「アラシノケン」を搭載。

更にファンの間でも人気の高い数々の出落ちエントリーを再現したイントロも収録されており、その再現度は実際高い。
ver.1.1への更新でマヴカプめいたコンボ評価システムやKO演出が追加された。
紹介動画な
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26053322 http://www.nicovideo.jp/watch/sm26175465

AIは未搭載だが、にまめ=サンによるAIパッチが作成されている。
小技から高評価のコンボをこなし大ダメージを与えてくる。AIの動きを対人向けと対AI向けのどちらかで設定可能。
かつてはAir=サンによるAIパッチも存在したが、現在は公開停止されており、動画使用も遠慮してほしいとの事。
この他、ポキーモントーナメント2にはうp主のGURI=サンによる自作AIで参戦している。

にまめ=サンのAI紹介動画。
スゴイニンジャとの対戦があるぞ
GURI=サンのAI紹介動画。
4試合あって実際お得
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26295012 http://www.nicovideo.jp/watch/sm26313110

また、システム作成を担当した青っぽい猫=サンによる改変版 「ニンジャスレイヤーBC」 も公開されている。
こちらは技性能の変更のほか、エフェクトやシステムがGG風に改められRCやバーストが追加されている。
AIは未搭載。

「ハイクを詠め。カイシャクしてやる」

出場大会

プレイヤー操作

色々な人達の挑戦(人操作、part42)



*1
「第一部から第三部まで」に限定した表現なのは、第3部のラスト以降フジキドがニンジャスレイヤーでなくなり、別の人物が「ニンジャスレイヤー」を名乗っているため。
しかも偽物などではなく、ナラク・ニンジャが憑依した「正真正銘の本物」である。そしてフジキドも生存しており、フジキドともう一人のニンジャスレイヤーが邂逅するシーンすらある。
なぜこのような展開になっているのか?そしてこの先どうなるのか?連載を読んで備えよう。

*2
日本のバブル崩壊とアメリカ製サイバーパンク、そしてニンジャに何の関係が?と思われるかもしれない。

そもそもの源流としては『ザ・ニンジャ』というエリック・ヴァン・ラストベーダーの執筆した小説がある。
これは「現代社会の裏側で繰り広げられるニンジャたちの暗闘」という作品で、ニンジャ物大流行の発端となった物語だった。
歴史の闇に消えたと思われていたニンジャは、現代も尚存在し続けて密かに戦い続けている……。
比喩抜きにニンジャリアリティショックを発症したアメリカ人たちは、半ば本気でそう思い込んでしまったのだ。

そして70年代80年代はベトナム戦争を境に、アメリカの正義が完全に揺らいでいた時代でもあった。
にも関わらず、半世紀前に核兵器で完全に叩き潰したはずの日本が、経済大国としてブイブイ言わせている。
車も電子機器もカメラも日本製に取って代わられつつある(所謂ジャパンバッシングが起きたのもこの時代)。
いささか時代は下るが、ヒーローを残酷で悲惨な目にばかりあわせるのが流行ってしまったアメコミに対して、堂々と真正面から正義を掲げて戦う『パワーレンジャー』が大ヒットしたのも、アメリカ人にとっては脅威だった。
日本のオタクコンテンツは「文化侵略」とまで呼ばれ、『ゴルゴ13』で政治ネタ扱いされるほどのアメリカの危機だった。
(古くは『ボルトロン(ゴライオン+ダイラガーXV)』『ロボテック(マクロス+サザンクロス+モスピーダ)』も大ヒットしているが、 家庭用インターネットの無かった当時、原作が日本だとは知るのはそんなことを気にしない人間のみだったので問題は起きなかった)
さらに時代は下るが、『ポケモン』などに対して反発する運動がアメリカで起こったのも同じ流れである。
(ただしポケモン批判に関してはキリスト教(進化論の否定)や、動物愛護運動(捕鯨批判…ではなく批判の方)も絡んでいるのだが)
なにしろアメリカ合衆国は、アメリカ大陸にたどり着いた移民たちが先住民から土地を奪い取って立国した、歴史の浅い国である。
いくら大国へのし上がったとはいえ、アイデンティティの礎となる歴史(伝統文化)があまりにも浅い。
日本文化の進出は、他民族国家であるアメリカそのものを脅かす、恐るべきものだったのだ。

謎の復活と大成長を遂げた、極東の島国に栄える、得体の知れない経済大国ニホン。
自然、サイバーでパンクな世界観として「日系企業に経済支配されてしまったアメリカ」と言う発想が生み出されたのだった。

いくつかの例をあげると、まずサイバーパンクの世界観を決定づけた名作映画『ブレードランナー』。
ロサンゼルス市内なのに「強力わかもと(日本の胃腸薬)」の広告が日本語で流れていたのは有名で、これはアニメイシヨンでもリスペクトされており、「強力わかもと」の広告が登場している。
一応、忍殺の舞台はネオサイタマ=日本のため、日本語の広告が流れていたとしてもおかしくはないのだが。

同じくサイバーパンクの源流を作ったウィリアム・ギブスンの『記憶屋ジョニイ』。
本作ではヤクザの送り込んできたニンジャめいた刺客とヒロイン・モリィの対決が描かれている。
さらに傑作と名高い『ニューロマンサー』では、チバが電子技術の聖地と呼ばれ、ニホン製のコンピューターが世界を席巻。
有名な「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった」という冒頭から始まる第一部はチバを舞台に進行し、クライマックスに至っては、衛星軌道上にてザイバツがクローン培養したリアルニンジャが主人公たちを待ち構えている。
(ただし作品の主題は電脳空間でのハッキングなので、サイバーパンクニンジャ活劇とは異なるのだが)

サイバーパンクではないが、『エイリアン』に「平凡パンチ(日本の芸能雑誌。公開当時は廃刊の危機だった)」が出てきたり(ただし一作目の時点では「口を塞ぐシーンで雑誌を口に押し込もう」 「そのシーンで一番恥ずかしい気分になるデザインの雑誌を選ぼう」と言う流れで偶々選ばれただけと言う説もある)、
続編では一作目の舞台となった宇宙船の所有者が日系企業のウェイランドユタニ社(ウェイランド湯谷社)と言う事になり、更にはユタニ社がアメリカ軍を裏から支配しているとされたのも同種の描写といえる。

しかし、バブル崩壊で日本が不況に陥ったことで、こういった類のネタも下火となってしまった……。
だが、日本は未だに経済大国としてアメリカと互角に張り合ってきている。
「日系企業は非合法活動に忍者を使う事で、他国の産業スパイ相手に無双している」
そんな与太話めいた都市伝説が流布されるのも必然といえよう。

『ニンジャスレイヤー』は、そうした流れを受け継ぐ作品なのだ。

*3
「フジキド・ケンジ」と「イチロー・モリタ」では姓名の順番が明らかに逆なわけだが、これは忍殺全体の傾向で、表記上の順番については妙にテキトーな節がある。
姓名の扱い自体を取り違えていることは(少なくとも主要な人物では)ほぼ無いが。
これは日本人が外国人の名前に関しては日本でも現地の通りの順に表記したり呼んだりするくせに、自分たちが名乗るときは表記、口頭ともに逆に名乗るものだから、外国人が日本の名字だと思っているものを名前、名前だと思っているものを名字だと勘違いしている場合があるということも無関係ではないと思われる。
留学生が最初は日本人の姓名を勘違いしているというのはよくあることである。


*4
忍殺世界のニンジャは大気中の金属粒子にニンジャソウルの力を作用させる事により虚空から手裏剣を生成する事が可能である。
この「生成された手裏剣」を作中では「スリケン」、生成せずに通常の手段で持ち運びするものを「シュリケン」と区別している。
まあ作中シュリケンって巨大手裏剣を背負ったヒュージシュリケン=サンしか使ってないけどね!
なお、このスリケン生成術はグレーター(高位の)・ニンジャのニンジャソウル憑依者でないと使えないものであるらしく、ニンジャスレイヤーもナラク・ニンジャが封印された当初は生成する事ができなかった。
他にも生成できないニンジャはクナイ・ダートと呼ばれるいわゆるクナイを多数持ち歩く等しているようである。
また、少数ながらこのスリケンではなくクナイ・ダート生成術を使うニンジャもいる模様(スリケンとの差別化等は作中全く言及されていない)。
他、スリケンのバリエーションとして「アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン」やら「ハッポースリケン」やら「炸裂スリケン」やら色々ある。

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忍殺世界における「カラテ」は断じて我々の知る「空手」の意ではなく、「武術・戦闘技術全般」「肉体的な練度」「気、エネルギー」と言った、様々な要素が内包される極めて奥ゆかしい概念である。
また、「今も昔もカラテを極めた者が上を行く」「ノーカラテ・ノーニンジャ(いくらジツが強くても、肉体的強さ≒カラテが備わっていない者は一流のニンジャにあらず)」といったフレーズがあるなど、しばしばカラテの重要さについて言及されている。
とは言え実際なんでもありな様相も呈しており、「古代ローマカラテ」「エジプトカラテ」といった流派名や、「カラテミサイル」といった一見では「ナンデ!?」と仰天する単語も登場する。
しかし上記の概念に当てはめれば何も問題はない、いいね?