タンタン


+ 日本語吹替声優
三ツ矢雄二
『タンタンの冒険旅行 太陽の神殿』、『タンタンの冒険旅行 湖底のひみつ基地』(日活版)
草尾毅
1991年アニメ版、『タンタンの冒険 ななつの水晶球と太陽の神殿』、『タンタンの冒険 呪われた湖の謎』(カートゥーン ネットワーク版)
浪川大輔
『ユニコーン号の秘密』

ベルギーの漫画家エルジェ氏のバンドデシネ(フランス漫画)作品『タンタンの冒険旅行』シリーズの主人公。
タムタムではないし、中華料理とも関係ないし、タンだけだと別人なので注意。
フランス語の綴りは「Tin-tin」。1964年版ではチン○ン表記されたフランス語の「in」は「アン」の音を当てるのが一般的)。
なお、他のキャラクターから「ミスター・タンタン」と呼ばれていることから、「タンタン」は名字のようである。
ベルギー人であり、ブリュッセルのラブラドル通り26番地に存在するアパートで、愛犬かつパートナーでもあるスノーウィと暮らしている。
特徴的なハネっ毛の髪型とニッカボッカがトレードマーク。年齢は不詳だが、作者によれば10代前半~後半らしい。

職業はルポライターで、事件や謎の臭いを嗅ぎ付けては、毎度のように災難に巻き込まれている。
シカゴでアル・カポネと対決したり、満州事変に関わっていたり、月に行ったり宇宙船と遭遇したりと、かなり凄い来歴の持ち主。
作中では、ニセ札偽造団に狙われるわ、麻薬組織に狙われるわ、秘密結社に狙われるわ、クーデターに巻き込まれるわ、
それこそ命がいくつあっても足りないような目に遭っているが、持ち前の能力と運を味方に幾度となく窮地を切り抜けている。
特にその運の強さは驚異的で、ゴルゴ13も裸足で逃げ出すような凄まじい幸運に救われる事が度々ある。異能生存体レベルである
作中では何度か被弾した事があるのだが、いずれも軽傷で済んでいる。

少年とは思えぬほどに非常に多芸で、自動車だけでなく飛行機などの乗り物の運転はおろか、銃器などの扱いも得意。
一発しか銃弾の残っていない拳銃で飛行する水上飛行機を狙い撃ち、エンジン部分を撃ち抜けるほど(しかも自分は海に浮かんだ状態で)。
格闘能力も高く、ギャングすら圧倒するほどの実力を持つ。本人曰く「カラテ」だそうな。
頭の回転も早く、『太陽の神殿』や『レッド・ラッカムの宝』ではその頭脳を存分に活かしている。
ラッパを手作りしてと意思疎通した事もある。
サバイバルスキルも持ち合わせているようで、気絶させられて縛られた時も、縛った本人がサバイバル知識に疎かったために縄抜けに成功している。
ただし殺人だけは避ける傾向にあり、悪者をやっつけても捕縛して動けなくするだけで命までは奪わない。銃撃戦でも威嚇がほとんど。
子供向けの作品故か、正に子供達のヒーローと言える大活躍である。

人柄の良さからか、交友関係が広く、多くの仲間や友人が登場して共に冒険する。
酒好きで口は悪いが頼れる海の男ハドック船長、双子でも兄弟でもないのにそっくりなおとぼけ刑事二人組デュポン&デュボン、耳の遠い科学者ビーカー教授、
世界的に評価される歌姫のはずなのに主要人物から歌声について拒否感を抱かれるカスタフィオーレ夫人など。
…やや年配の人が多いため、若者であるタンタンは浮いているが。
正義感が強く勇敢で、友達を助けるためならどんな危険に身を投じる事も厭わない。そんな彼の性格は多くの人を惹き付け、時に彼自身を救う事もある。
作品の時代背景的に人種差別などのシリアスな問題が描かれる事があるが、タンタン本人は非差別的な性格で、誰にでも心優しく接する。
弱い者の味方であり、元が敵や悪人であっても更正・改心した者には心を許す。そんな彼だからこそ、運も味方するのかもしれない。

原作は世界的に知名度のある人気作品であり、多くの読者から愛される物語である。
アニメ化もされており、劇場版なども作られている。2011年版の映画を元にゲーム版も製作されている。
アニメ版のテーマ曲
ゲーム版

また、有名な映画監督であるスティーブン・スピルバーグ氏も同作のファンであり、
インディ・ジョーンズ』がタンタンに似ていると言われた事をきっかけに、タンタンの大ファンとなったことを公言。
作者のエルジュ氏も映画・アニメ嫌いだったのだがスピルバーグの手腕を絶賛し、タンタンを映画化できるのは彼だけだと述べていたという。
そのため1983年に『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』制作中にタンタン映画化について対面する機会が設けられていたのだが、
予定されたその週にエルジュ氏が亡くなってしまったため、二人が会話する機会は永遠に失われてしまった。
そのためタンタンは事実上の遺作である『タンタンとアルファ・アート』を以て未完のまま打ち切りとなったものの、
エルジェ夫人はスピルバーグに映画化権を託すことを決め、ここにタンタン映画化計画がスタートした。

とはいえハリウッドにありがちなことに企画は二転三転、さらにスピルバーグ氏も多忙を極めたため次に進展があったのは2001年。
スピルバーグ氏はCGアニメによるタンタン映画化を決意し、『ロード・オブ・ザ・リング』で知られるピーター・ジャクソン監督に連絡、
彼のモーションキャプチャー技術を駆使して、二人共同での3Dアニメ映画製作が遂にスタートした……のだが、
折悪しく3DCGアニメやCGファンタジー映画が興行的に失敗したこと、共同制作報酬が二人分になることを理由にユニバーサルから出資を断られ、
ようやくパラマウントとソニーをスポンサーにすることで、2011年に3Dアニメ映画が完成、公開された
(インタビューではスピルバーグ氏が主人公の名前を「ティンティン」と言っている)。
映画は前後編である『なぞのユニコーン号』『レッド・ラッカムの宝』、ハドック船長初登場回の『金のはさみのカニ』を原作としており、
莫大な財宝と共に沈没した軍艦ユニコーン号をめぐり、タンタン&ハドック船長と大富豪サッカリンとの対決が繰り広げられる。
3D映画版トレイラー

この映画版は大ヒットを記録し、アカデミー賞ノミネート、ゴールデングローブ賞受賞、東京アニメアワード海外アニメ部門受賞など、
世界的に評価される素晴らしい長編アニメーションとして知られることになったのだった。


MUGENにおけるタンタン

+ Prof. Mugen氏 & WlanmaniaX氏製作
  • Prof. Mugen氏 & WlanmaniaX氏製作
Win時代にSmeagol14氏の製作したキャラが存在したが、製作途中で氏が引退したため完成には至らなかった。
しかし、2015年にProf. Mugen氏とWlanmaniaX氏が上記のキャラをベースに、MUGEN1.0以降専用のキャラを完成させた。
あくまでも、Smeagol14氏のキャラをベースにしたというだけで、スプライトをSNES(海外版SFC)ソフトのものに差し替えるなど、新規に作られている。
……が、現在は公開されていない模様。

キャラとしてはモーションが少なくコンボも繋げにくいが、接近戦では相手を空中にかち上げる対空攻撃、
遠距離では拳銃による攻撃が強力な、波動昇龍タイプ。
足下にはスノーウィが常に同伴するが、攻撃能力は無い。代わりに、屈強な男性を呼び出すストライカー攻撃がある。
超必殺技では銃弾を雨あられのように浴びせてくる。
非常に簡易的ではあるが、AIも搭載されているようだ。射撃系の技が多いためタッグを組めば働いてくれるかもしれない。

+ Hannah Montana氏製作
  • Hannah Montana氏製作
現在は海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開されている。
大ポトレに3D実写映画の画像を使用しているのが特徴。
上記のProf. Mugen氏とWlanmaniaX氏のものと同じくSNESソフトのスプライトを使用しているが、いささかサイズが小さい
なお、こちらも新MUGEN専用…との事だが、WinMUGENでも動作可能。
通常技はリーチも短く貧弱。だが、スノーウィを突撃させたり地面を泳いだり画面手前や奥に移動しつつ体当たりをかましたり、
竜巻旋風脚のような打撃技を繰り出したりと、数々のトリッキーかつシュールな必殺技を繰り出す。
条件付きながら一撃必殺技(どちらかと言えばこれに近い)も所持しているが、
「大コンドルを召喚し相手を滝壺に叩き込む」 というものでこれまたシュールである。
拳銃で攻撃する事も出来るが、これが射程無限・弾速が速い・削り能力ありと地味に鬼性能。
幸いゲージを少量消費するため乱発は出来ない…と思いきや、実はAI操作の某和尚の如くノーゲージでも使用可能
(一応ゲージが溜まっていれば消費はする)。
AIも搭載されてはいるが、簡易的なものであり強くはない。

出場大会

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最終更新:2023年07月11日 09:17