ガチゴラス

  • 分類:ぼうくんポケモン
  • タイプ:いわ・ドラゴン
  • 高さ:2.5m
  • 重さ:270.0kg
  • 特性:がんじょうあご(キバを使った技の威力が上がる)
  • 隠れ特性:いしあたま(技の反動ダメージを受けない)

こだいのポケモンが せいそくするかざんで
ちじょうのおうとして くんりんしているよ。
そのつよさのためか けいかいしんがひくくて
ねているときは とてもむぼうびなんだ。

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第6世代(『X・Y』)。
チゴラスの進化形で、朝・昼の時間帯にLv39以上に上げる事で進化する。
満を持して登場したティラノサウルス型のポケモンであり、
1億年前の世界では無敵を誇った、生態系ピラミッドの王者として君臨していた存在である。
また、現実のティラノサウルス同様、実は羽毛が生えていたのではないかという説もある。
なお、分類の「ぼうくんポケモン」も同恐竜が由来である(「ティラノサウルス」の直訳が「暴君トカゲ」)。
デザインは有賀ヒトシ氏が担当している。


原作中の性能

HP:82
攻撃:121
防御:119
特攻:69
特防:59
素早さ:71

攻撃と防御に秀でている物理アタッカー向けのポケモン。
第9世代現在唯一のいわ・ドラゴンの複合タイプである。ドラゴンの優秀な耐性を岩が相殺しているため、弱点が6つと多い。
特筆すべきは2つの特性の「がんじょうあご」と「いしあたま」。どちらを選ぶかによって、型はガラリと変わる。
まず「がんじょうあご」の恩恵を受ける技は「かみくだく」、「ほのおのキバ」、「こおりのキバ」、「かみなりのキバ」、「どくどくのキバ」。
いずれもタイプ不一致だが、この特性の恩恵を受ける事で、サブウェポンとして十分な働きをする威力になる。
次に「いしあたま」。この特性では、タイプ一致の補正を受けて実質的な威力が225となった「もろはのずつき」を無反動で放てる。
同じ特性と技を持つポケモンにウソッキー、ボスゴドラ、ジーランス、バスラオなどがいるが、
ほとんどが攻撃・素早さはガチゴラスほどではなく、唯一素早さで優るバスラオも反動技はタイプ不一致ばかりのため使い勝手はこちらが上。
……ちなみに、特性を考慮しなければ、「もろはのずつき」の使い手には、鈍足だが火力だけならコイツより上のラムパルドや、
ダメ特性がある代わりに火力と素早さが上のアーケオスがいる。
パキケファロサウルスや始祖鳥に負けるティラノって一体……とはいえ、こいつらは高火力の反動をもろに受けるデメリットがあるため、
それを踏まえれば、ガチゴラスは良い意味でも悪い意味でも安全パイと言える。

なお、隠れ特性は第6世代当時のインターネット大会の参加賞でのみ入手でき、通常プレイでは入手不可能。
一応、隠れ特性の個体を孵化で増やす事は可能であるが、入手難易度は高かった。

第8世代では一度リストラ組に入っていたが「冠の雪原」から復帰を果たした。
アイテム「とくせいパッチ」の実装に伴い、隠れ特性の入手も容易になった(ただし入手コストが高価だが)。

+ その他性能の詳細
実戦では、積み技「りゅうのまい」や持ち物「こだわりスカーフ」「こだわりハチマキ」で攻撃・素早さを強化させながら戦う戦術が基本になる。
『XY』ではドラゴンタイプの技が「ドラゴンクロー」くらいだったが、『ORAS』で「げきりん」が使えるようになり、実用性が増した。
キバ以外のサブウェポンは「じしん」「しねんのずつき」「アイアンヘッド」などがある。
他には一発逆転の「つのドリル」で逆転を狙ってみるのもありかもしれない。あの角をどう回転させるのかは分からんが。
また、外見からは想像もつかないが、攻撃を2段階下げる「あまえる」を覚える事もできる。

ドラゴン技をメインにしたアタッカーにすると、他のドラゴンと比較して耐性の弱さが目立ってしまうため、
「ストーンエッジ」「もろはのずつき」など、岩タイプ技をメインウェポンにしたアタッカーとして使われる事が多い。
ドラゴン技も弱くはないのだが、何せ600族のドラゴン達とは絶対的な壁があるため、
初手でそいつらとぶつかれば積む暇もなく負けてしまうのである。
ただし、こだわりスカーフ型ならば相手にもよるが返り討ちにする事ができる。
弱点こそ多いものの防御力が高いため、不一致技(使用したポケモンのタイプと違うタイプの技)では耐えてしまう事が多い。
…が他の岩タイプ同様、特防が頼りなく、こちらは不一致でも致命傷になりかねない。
戦略の幅は広いが、得手不得手がはっきりしたポケモンと言える。

登場作である第6世代の環境的には当時大暴れしていたファイアロー対策としてパーティに採用される事が多かった。

第7世代ではフェアリータイプの台頭により苦戦を強いられる環境であった。
ただし、登場と同時に苦手な先制技を無効化できるカプ・テテフとはタッグで相性が良かったりする。

第8世代では新たに「インファイト」、「サイコファング」、「じゃれつく」、「スケイルショット」を取得。
「つばめがえし」を失ったためダイマックスとのシナジーは微妙だが、
この耐性故に相手のダイジェットを半減できるという他のドラゴンタイプがあまり持たない強みがある。

アニメでは 三木眞一郎 氏が演じている。


MUGENにおけるガチゴラス

ラムパルドも手掛けたminoo氏による手描きキャラが2015年7月に公開された。
同作者のギャラドスバンギラスと同時の公開である。
攻撃や動作には『モンスターハンター』のオマージュが盛り込まれており、
モーションや演出の完成度も高く、恐竜や怪獣のような豪快な暴れっぷりを見せられるキャラに仕上がっている。
氏によれば、他の2体より強めに作ったそうで、ガード中にも出せる「ハイパーボイス」や、
ダウンヒットも狙える「じならし」など、地味に厄介な技が多い。
特に厄介なのが投げ技であり、非常にリーチが長い。
超必殺技は「もろはのずつき」「かみくだく」「じしん」と実際の対戦中でもよく使われる技が搭載されている。
なお、「もろはのずつき」は自分にもダメージを受ける。どうやらこのガチゴラスの特性は「がんじょうあご」のようだ。

ハウザー並の巨体を誇り、食らい判定が大きいものの攻撃範囲が広い。
また、LIFEは1000だがDEFが通常キャラの1.2倍なので耐久力は高め。
食らい判定の大きさは広い攻撃範囲と耐久力でカバーしたい。
また一部の必殺技にはモーション中に相手の攻撃を防ぎながら攻撃できるものがあるので、
これらを活用して強引に相手の攻撃を突破するのもいいだろう。
歩く速度は遅めだが、肉食恐竜のような姿勢でのダッシュは重量感があり速い。
攻撃は弱・中・強の3ボタン式。攻撃の隙が大き目でコンボも少ない分、単発火力は高めである。
通常技には噛み付く攻撃や頭を叩き付ける攻撃、尻尾を振り回す攻撃など、
恐竜のような姿に相応しいパワフルかつ豪快なモーションの攻撃が揃っている。
ちなみに鳴き声には原作のSEではなく、映画『ジュラシック・パーク』に登場するティラノサウルスのものを使っている。

+ MUGENキャラの性能詳細
しゃがみ中の通常技は3つあるが、下段技は噛み付きのみで、
頭を叩き付ける攻撃と尻尾を叩き付ける攻撃が中段攻撃になっている。
ガチゴラスがしゃがんだからといって迂闊に下段ガードすると、防げない中段を食らう恐れがあるので注意しよう。

投げは相手に噛みついて振り回す技になっている。
投げの届く範囲が広めなのも特徴で強力な技である。

必殺技は相手の攻撃を防ぎながら攻撃できるものがある。
「いわくだき」は噛み付いて持ち上げた岩を噛み砕いて攻撃する技。
岩を構えている間は相手の攻撃を防ぐ事ができるので、相手が攻撃中でも防いで強引に攻撃できる。
砕けた岩の破片にも攻撃判定があるのでリーチもそれなり。
スマブラ』のリザードンのいわくだきのような技と言えば分る人もいるかもしれない。
「いわなだれ」は岩の山を跳ね飛ばしながら突進する技になっており、豪快で迫力のある技になっている。
こちらも岩が出ている間は岩で相手の攻撃をガードできるので発動を潰されにくい。
「ハイパーボイス」は咆哮して周囲を攻撃する技。ガード中でも出せるので切り返しに使いたい。
「りゅうのはどう」は口から放つ衝撃波で前方の広範囲を攻撃する多段ヒット技になっている。

超必殺技はどの技も1.5ゲージ消費で高い威力の技が揃っている。
「かみくだく」は投げ技で2.5割近いダメージを誇る。
「もろはのずつき」は3割近いダメージの強力な突進技だが、自分にも反動ダメージがあるので注意が必要。
「じしん」は地上判定の技で広範囲を攻撃できる。
威力は全段ヒットすれば3割くにもなるが、浮いている相手には最後に盛り上がった岩しか当たらない。
当ててもわずかに不利なのでとどめに使いたい。

AIは未搭載だが、bakisimu氏の製作した外部AIが2015年8月に公開された。
信頼性の高い突進技であるいわなだれを軸に攻め込み、投げからのダウン追撃などでダメージを稼ぐAIに仕上がっている。
食らい判定の大きさ故に相手に攻め込まれると切り抜けられない事もあるが、攻撃する分には強力な性能を発揮してくれるだろう。
今後の活躍に期待したい。


出場大会

プレイヤー操作



最終更新:2023年12月25日 18:12