仮面ライダードライブ




   『OK! Start Your Engine!
     En drive the Kamen Rider!』



 ■スペック
 「タイプスピード」
 身長:199.0cm
 体重:102.0kg
 パンチ力:6t
 キック力:10.4t
 ジャンプ力:ひと跳び32m
 走力:100mを5.7秒(加速時1.8秒)
 必殺技:スピードロップ



"Drive! Type Speed!!"

「ひとっ走り、つきあえよ!」

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([ Y ])

仮面ライダードライブとはなに

平成『仮面ライダー』シリーズ第16作『仮面ライダードライブ』に登場する仮面ライダー

警視庁特状課の刑事・泊進ノ介(とまり しんのすけ)が、変身ベルト「ドライブドライバー」を装着、
かつ「シフトブレス」に「シフトカー」と呼ばれるミニカー型のサポートマシンを装填することで、
ドライブドライバー及び専用マシン「トライドロン」と連動し、強化服を纏う事で変身する。
人類の敵たる機械生命体ロイミュードが発生させる「重加速現象」(別称:どんより)の影響を遮断する事ができる数少ない技術であり、
これをもってして特状課や仮面ライダーの仲間達と共にコイニョーボーロイミュードやそれに付随する人間の犯罪者の悪事に立ち向かう。
真に邪悪なのはホイコーローロイミュードなのか、それとも…*1
コレジャナイ
本物はこちら

+ 泊進ノ介とは「何者」か
「脳細胞がトップギアだぜ!」

対ロイミュード部署として設立された特殊状況下事件調査課(通称・特状課)所属の巡査。演者は竹内涼真氏。
元は捜査一課の刑事であったが、物語開始の半年前に起きた全世界規模で重加速現象が起きた事件「グローバルフリーズ」により、
別件の事件*2で犯人を追跡していた際その現象に遭遇してしまったことで相棒の刑事・早瀬明に再起不能の重傷を負わせてしまう。
それ以来まったくの無気力のサボリ魔になってしまい、一課からの厄介払い同然に特状課に転属になった。税金泥棒状態である
しかし、実際は「グローバルフリーズで相棒を失った彼だからこそドライブの変身者として乗り越えられる」と謎の確信したベルトさんの一計によるもので、
警察官の使命として、そして半年前に止まった自分の中の時間を進めるため、進ノ介は自らの意志でドライブに変身することを決めた。
その使命感は同じく刑事でありながら銀行強盗事件に遭遇して殉職した父親・英介から受け継がれたものであり、
また主人公ライダーとしては初の警察官サブライダーなら既に居たが*3である為、
変身前のアクションシーンでは拳銃を使用するシーンもある。
劇中では人質を取った犯人の銃を一発で弾き飛ばしたり、変身不可能な状態で対ロイミュード戦に使用したりと、その腕前は相当なものである事が窺える。

上にある台詞の他、考えるのはやめた」「繋がった!」が口癖。
前者は物語当初のような無気力状態では単なる思考放棄の台詞だが、
「ギアが入った」状態では一転して「うだうだ考えて立ち止まらず、まっすぐに突き進む」意志表示の台詞となる。
後者は事件の謎を解明できた時の決め台詞。戦闘時には小粋なジョークを交えた軽口を叩くことも
しかし本来の熱血漢の顔を取り戻してからはあまり軽口をたたかなくなっている。

間違えられがちだが「進之介」でも「進ノ助」でもなく、「進ノ介」である。
嵐を呼ぶ園児でもない。と言うかこちらはドライブより先輩の『仮面ライダーしん王』である。
ましてや貧乏旗本の三男坊でもない。
「時に立ち止まり(=泊)、時に進む」車の動作をイメージしたネーミングであり、物語中の彼の動向をも象徴したものともなっている。
メイン脚本家の三条陸氏は同じく刑事で赤いライダーである『W』の照井竜(仮面ライダーアクセル)と被らないよう意識したとか。

自動車をモチーフとした仮面ライダーであり、移動や敵の追跡に使う専用マシンのトライドロンは乗用車サイズの四輪車である。
バイクは最初から所持しておらず、一年間の放送を通してバイクに乗る場面が一度として存在しなかった。
このため「仮面ライダーじゃなくて仮面ドライバーじゃないのか」と放送開始以前よりよくツッコまれており、
公式でさえ「このライダー!ドライバー!」とわざわざ番宣時に言ってしまう始末である。出オチとも言う
ペーパードライバーだった鬼アーマードライダー達もなかなかバイクに乗らなかったので何がライダーだと突っ込まれていたこともあったが、それ以上である。*4
なおプロデューサーによると、日本でも人気だったアメリカの特撮ドラマ『ナイトライダー』があるから、と言う理由でOKを出したのだとか。
アメリカ人が車乗りをライダーって呼んでいるのなら仕方が無いね(「ナイト2000」と言う名の喋る車に乗るから「ナイトライダー」)。
もしかしたらベルトさんの元ネタも「K.I.T.T.(ナイト2000のAI)」かも。まぁ『ライダー』シリーズにもキバットバットIII世という先輩が居たが。
そもそも、本作の「仮面ライダー」という呼称は、敵であるロイミュード側が自分達を狩る「プロトドライブ」に付けたのが始まりであり、
そのプロトドライブはバイクに乗っていた…といった言い訳もできる。
パッと見で「仮面」というフレーズが出てくるのかとか考えてはいけない

基本形態である「タイプスピード」が外観がタイヤを肩から胴体にたすき掛けしたと言う特徴的なものであり、
武装のみの換装ではタイヤ部分が変化する。
またこれはとっても子供が真似しやすそう……というかガシャポンで浮き輪状の再現玩具も発売されている。

平成ライダーの特徴であるユニークなデザインのヒーローであるが、
実際の撮影では頭頂部のエアロウィングが引っかかってしまい、このままでは車に乗る事が出来ない。
たすき掛けのタイヤもシートに座るのには邪魔そうだ
特に車高の低いトライドロンともなれば尚更で、ドライブがトライドロンを運転するシーンでは、内装の一部を外した車両をわざわざ用意していたらしい。
鎧武が助手席に乗ったときには頭部のフロントブレードが天井に刺さりそうになっていた。
竹内氏も185cmの高身長が仇となり、車内の撮影はきつかったそうである。改造ベース車のチョイスが悪かったとしか言いようがない。
しかも改造した影響で道路交通法に抵触し、公道を走れなくなってしまった。*5おい警察車両。
トレーラー輸送に金がかかりすぎるためせっかく作った実車のトライドロンが登場するシーンはかなり少なく、
それも普段の移動シーンが主パトカーは?であり変身後の実車登場となると数えるほどとなってしまっている。
コンセプトは犠牲になったのだ…。デザインの先行、その犠牲にな…

+ ドライブの能力は「いかなるもの」か
"タイヤコウカーン!!"

シフトブレスに装填するシフトカーを交換して「タイヤ交換」を発動、装備したタイヤに応じて攻撃手段の変化、
敵の拘束、負傷者の治療など、多彩な能力を使いこなす事が可能
タイヤ装着時は射出されたタイヤが背中から貫通するのでその衝撃に踏ん張って耐える程度の力がなければ変身すらできない。
また、使用するシフトカーによってはドライブの外観と特性そのものを変化させるタイプ変化も行使可能であるが、
それに輪をかけてフォームチェンジの機会は少ないものとなってしまった。
なお、同作のライダーが重加速現象を遮断して戦うことが出来るのは、シフトカーに重加速現象を制御する能力があるためで、
実際に2号ライダー・マッハが自分から重加速現象を起こしたこともあり、その気になればロイミュード以外の相手に対して圧倒的優位に立てるかもしれない。
ただしドライブ本人は市民に無用な混乱を招くことを警察官として嫌い、重加速現象の発生能力は使用していない。

タイプスピード

スポーツカーがモチーフのシフトカー・シフトスピードを装填して変身する基本形態。
名前通りスピードに優れた形態であるが、完全なスピード特化ではなくバランスの取れたものである。
各種シフトカーとの相性も満遍なく良好だが、一部使い切れないものもある。

タイプワイルド

オフロードカーがモチーフのシフトカー・シフトワイルドを装填して変身する第二の形態。(力が)強くなるがポケモンとは無関係
黒いボディに右肩に縦向きに付いたタイヤが特徴。
タイヤの位置のせいでただでさえ狭いトライドロンの座席が極度に窮屈になる。
進ノ介が熱いパッションを得ることにより変身可能になった。
ドライブは機械的な面を押し出したライダーだが、一度変身して以降はパッションは関係なくなったようだ。
しかし「モテない」と言われて激昂した際にその怒りで変身しようとしたことがある。
パワーとタフネスに優れたハードなボディを持ち、
タイプスピードではパワー不足で耐え切れないランブルダンプ(ドリル)等の重機系シフトカーとの相性が良い。
+ 嬉しくない余談
可動フィギュアのS.H.Figuartsではタイプスピードに付属しないハンドル剣が付属するためハンドル剣だけ抜いて即中古ショップに売るという事例が多く発生し、
「タイプハンドル剣」呼ばわりされることになった。

タイプテクニック

作業用車両がモチーフのシフトカー・シフトテクニックを装填して変身する第三の形態。
黄緑色のボディで、首元に横向きにタイヤが装着される。
進ノ介がクールな心を得ることにより変身可能になった。
以降クールが必要なくなったことも同様。
身体的スペックでは見るべき所は無いが、頭部の分析装置により情報処理能力が強化され、
爆弾解体のような精密な作業や命中精度の高い射撃戦闘を行えるようになる。
具体的には爆弾解体の為敵に背中を向けたまま牽制射撃を当てられるくらい。
相性の良いシフトカーはファイヤーブレイバー、ローリンググラビティ等の特殊車両系。
ローリンググラビティだけは明らかにタイプワイルド向きだと思うのだが。

タイプデッドヒート

サイドカーがモチーフのシフトカー・シフトデッドヒートを装填して変身する第四の形態。
赤と白のツートンカラーのボディで、タイプスピードと同じくタイヤは右肩からたすき懸け。
ロイミュード幹部のハートの能力「デッドゾーン」に対抗して作られたもの。
もっとも、しばらくしたら歯が立たなくなっていたので、どの辺が対抗しているかは謎である。
タイプスピードもかくやというスピードとワイルドを凌ぐパワーを発揮する超攻撃型。
しかし変身して一定時間経つとバーストして暴走するので、ここぞという時にしか使えない。
が、ヒロインの蹴り1発で暴走が収まったり無かったことになったりと微妙にコミカルな演出で、危機感は余りない。
なおシフトデッドヒートは2号ライダー・マッハと共用*6のため、
後述するフォーミュラの登場後はマッハの強化用として使われるようになり、ドライブは滅多に使わなくなった。

タイプフォーミュラ

F1カーがモチーフのシフトカー・シフトフォーミュラを装填して変身する第五の形態。
青いF1カーを肩から被ったような凄まじくダサい特徴的なボディで、頭部もF1レーサーのヘルメット風。
レーシングカーさながらに全身至る所にシフトカーの名前がスポンサーロゴ風にラッピングされている。
モチーフはシューマッハが最後に乗っていたマシン。
タイプスピードやデッドヒートのさらに上を行く超高速形態(ベルトさん曰く「風のタイプ」)であり、設計上は最終形態である。
4つの地点に打ち込まれたミサイルをすべて走って先回りして迎撃、中盤からの敵ロイミュードが発動する超重加速現象をも克服できるほどの速度を持つ。
ちなみにカタログスペック的にはクロックアップやアクセルフォームには劣るが、アクセルトライアルやラトラーターと肩を並べる程度。
そんな無茶苦茶なスピードで街中を走ったらミサイルの爆発より被害が甚大になるのでは、と言うのは昔から突っ込まれているが。
ちなみに、このスーツは主に胸のF1ボディのせいでほぼ動くことが出来ず格闘はほぼ皆無、
肩が回らないので高速移動時はアラレちゃんやブーンのようなポーズで走る。
その分負担も大きく当初は訓練などをしていない進ノ介では満足に扱えず、初変身後は反動で首を痛めてしまった。
そのバックアップのため「ピットクルー」と呼ばれる専用のシフトカーが作られ、
タイヤは両手首に小型のものが装着されているが、従来のシフトカーとは相性が良くないのか、ピットクルー以外でのタイヤ交換は行わなかった。
というかピットクルーの出番も……
初変身から程なくして専用武器として複数のシフトカーを装填することのできるトレーラー砲も装備された。
「せっかくのスピード特化なのに足を止めて大砲って…」と思うかもしれないが、先に述べた通り進ノ介への負担が大きいからからこそ、
必殺技は(それこそ進ノ介の命に関わるような)速度をさらに速めるようなものではなく足を止めての砲撃、という開発者なりの配慮でもある。

タイプトライドロン

縦長のボディに各種シフトカーの映し出されたディスプレイのあるシフトカー・シフトトライドロンで変身する最終形態。
偶然から副産物的に誕生した、クリムの設計にない奇跡のドライブ。
トライドロンをシフトスピードよろしく人型にしたようなボディで、タイヤは右肩内側に縦向きに入る。
ライダーでは意外と珍しい赤い最終フォームである。
ベルトさんが運転を代わることも可能で(この時ライダーアイもベルトさんの顔ディスプレイ風になる)、進ノ介とは異なるファイトスタイルで対応が可能。ただの科学者の割に敵を圧倒したり腹いせに交代を申し出たりするという…。
とにかく正面から速攻の進ノ介と、冷静に受け流してカウンター狙いのベルトさんという違いなので、どうしてもベルトさんの方が強く見える。
単なる変身ではなくトライドロンとも物理的に融合しており(これにより更にトライドロンの出番が減りコンセプトが…)、
全てのシフトカーと連動し、3種のタイヤを複合させて能力発揮できるようになっている。
しかしタイヤの組み合わせは歴代複合系最終形態のように自由にできず系統別で固定されており、
しかも作中では組み合わせは3種類しか登場せず(しかも出番はコウジゲンバーばかり)、3つのタイヤの能力を同時に扱えるというだけで、
特に各々のタイヤが性能強化されているわけでもない……と、最強形態にしては少々微妙な能力である。
一応最終決戦では怒りで覚醒して全部乗せをやってのけたが。
進ノ介が威力のあるランブルダンプを愛用するせいでどう考えても使いにくそうな「10トンオモーリ」が足枷になっている気がする。
また出し惜しみせず最初から変身することが多いのに勝ち星が少ないため、
タイプヨワイドロン呼ばわりされ、サイクロンジョーカーエクストリーム、コズミックステイツ、ジーニアスフォームと並び歴代最弱クラスの最終フォームと酷評されることも。
前作の極アームズが同じような万能タイプの能力、かつぶっちぎりの無敵っぷりを見せつけていた事も、タイプトライドロンの評価を下げる一因となっている。
スペックだけ見ればあんなに強かったカチドキアームズよりはるかに高い数値なのが信じられない。
まあ、一度死んで甦ったとはいえ人間のままの進ノ介と、代償で完全に人間をやめてしまった始まりの男とを比べるのは酷というものだろう。
といっても圧倒されたことはほとんど無く、相手が先に逃げるなどしてとどめを刺した数が少ない、というのが実際の所である。

トレーラー砲はこちらも使用可能で、全てのシフトカーの力を使えるシフトトライドロンを使用することで威力はさらに向上する。
この場合、トレーラー砲からトライドロン自体が弾丸となって敵に発射される。
ただし前述のようにこの形態はトライドロン自体と融合しているため、撃った後は当然トライドロンは分離し、
自動的に他のタイプへの移行を余儀なくされる(同時に装填したシフトカーに対応したタイプになる)。
装填シフトカーによる威力・弾道の差異は特に無いようだ。

タイプフルーツ

映画『ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』に登場した形態。
進ノ介と紘汰が互いに力を与え合ったことで生成されたシフトカー・シフトフルーツを用いて変身した姿で、
オレンジ色になったタイプスピードの素体に輪切りのオレンジを模した「ダイダイガサ」を被った、
時代劇の侠客や用心棒を彷彿とさせる三度笠スタイルを有する。
この形態ではお互いの武器を交換し、鎧武の大橙丸と無双セイバーを使用。
なお、この形態では追加装甲がデッドウェイトになってしまい、撮影時はおろか作中ですらトライドロンに乗れない。

タイプハイスピード

超バトルDVD『type HIGH-SPEED!ホンモノの力!タイプハイスピード誕生!』に登場した形態。
ドライブの姿や能力を転写したロイミュードを相手に、進ノ介が心理的に実力を発揮できなくなっていた状況を打破すべく、
シフトスピードを改造したシフトハイスピードを用いて変身する、ドライブの「上級形態」。
その上級さは立ち振る舞いにまで反映されており、出陣の際にはわざわざ絨毯を敷いて赴く。
+ タイプハイスピードに隠された真実とは「なに」か
実はタイプスピードの見た目を変えただけにすぎず、進ノ介に自信を付けさせるためのものだった。
一応スペック上はグラム単位でパンチ力、キック力があがり、走力も0.0000005秒強化されているのだとか。

超デッドヒートドライブ

映画『サプライズ・フューチャー』に登場した形態。
サブライダー用のベルト・マッハドライバー炎にトライドロンキーを挿す事で変身した、新たなる姿。
チェイサーが使用していたものを借り受けて変身している為か、
チェイサーの前身である魔進チェイサーとドライブ(タイプスピード)がツギハギに混ざった姿をしている。
いかにも強そうなネーミングに反し、機械が剥き出しのツギハギしたような外見通りあくまでも応急処置的なものらしく、
進化体になっていない雑魚ロイミュード相手すらギリギリで、ダークドライブに対しては一方的に圧倒されていた。
別のベルトを使った形態なので、正確にはドライブとは別ライダーとして扱うべきかもしれない
仮面ライダーWに対する仮面ライダージョーカーの立ち位置と同じ)。

タイプスペシャル

映画『サプライズ・フューチャー』に登場した形態。
泊エイジに偽装したロイミュード108が、ダークドライブの変身に使用していたシフトネクストスペシャルを進ノ介が奪取、
ドライブドライバーに装填する事で変身した新たな形態。

デッドヒートドライブ

後述の映画『MOVIE大戦ジェネシス』冒頭で登場した形態。
超デッドヒートドライブと類似した名前で、こちらもマッハドライバー炎で変身するが、
装填するのはシフトデッドヒートであり、実質変身ベルトが違うだけのタイプデッドヒートである。
このときのドライバーは急造品のため、事件後に壊れてしまい使えなくなったことが小説版で語られている。

戦闘においては分身たるトライドロンと連携しての戦術も行使し、
また進ノ介自身が警察官である事から、白兵戦では躰道や関節技といった体術も駆使する。
しかし「羽交い絞めにした敵を高速回転するトゲに背中から押し付けてガリガリ」「鉄の檻に閉じ込めてからぶん殴る」
「前後左右から執拗にライダーキック」など、警察官のヒーローにしてはやけに残忍な攻撃もする。

武器としては交換したタイヤのギミックの他、ハンドルが付いた剣の「ハンドル剣」、ドアを模した光線銃の「ドア銃」などを用いる。
基本的にどの形態でも使用制限はないが、タイプワイルドではハンドル剣、タイプテクニックではドア銃を使うことが多い。
尚、ネーミングに何のヒネリもないのは進ノ介の命名によるためである。
ベルトさんは難色を示すものの最後には押し切られており、トレーラー砲の命名時にはすっかり開き直って快諾していた。
もっとも、進ノ介と関係のないマッハの「ゼンリンシューター」やチェイサーの「シンゴウアックス」もあまりヒネりはない。
アメリカ人なのにベルトの名前に「マッハドライバー炎」とか漢字使ったりする開発者の趣味なネーミングっぽい気もする*8

変身ベルトのドライブドライバーには独立した人格(通称:ベルトさん)が宿っている。
中央の丸いディスプレイに顔を表示して喜怒哀楽を表現している。
飄々としてもったいぶった口調で喋り、普段から進ノ介にアドバイスや叱咤激励をしている。やたらいい声のシステム音声も彼の担当。
秘密主義が過ぎる所があるが人命も相当巻き込んでいるので誰も怒らないのが不思議な位である
シフトカーを積み上げてベルトさんロボになるなどお茶目な面もある。
その正体は、ロイミュードの動力源である「コア・ドライビア」とそれに対抗するためのドライブシステム双方の開発者である
科学者クリム・スタインベルトの人格がAI化されたもの。オリジナルの方はハートらの襲撃を受け、既に故人である*7
自身の行為がロイミュードを生み出す原因を作ってしまったことに強い責任を感じており、ロイミュードの撲滅を誓っている。
しかし自らの責任を取るのに関係無い他人を巻き込むのはどうか*9
当初は自分で戦うつもりだったらしいが、精神力不足で器にするはずの強化ボディ「サイバロイドZZZ」を動かせず断念したようである
(このサイバロイドZZZは後に怪盗アルティメット・ルパンことゾルーク東条に盗まれ、「仮面ライダールパン」となる)。
ちなみに、本編と映画合わせて3回破壊され蘇っているが、復活関係の設定が毎回異なっている。

同じタイプのベルトで変身するライダーとして、かつてグローバルフリーズを阻止した先代ライダーであるプロトドライブ
未来からやってきたターミネーターダークドライブなどが登場している。
変わり種では、ロイミュードの製作者である悪の科学者・蛮野天十郎が変身ベルトに姿を変えて誕生したゴルドドライブ
ロイミュードがドライブの姿と能力をコピーしたにせドライブも存在。
後者2名は公式で仮面ライダーとして扱われていない、いわば「ニセ仮面ライダー」。
ゴルドドライブは「仮面ライダーを模倣した悪役」がラスボス格にまで上り詰めた、非常に稀有な例である。

ニコニコ動画では公式ch「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」にて2023年2月12日から配信開始(各話配信から3日限定で無料視聴可能)。
特捜戦隊デカレンジャー』と『特捜ロボ ジャンパーソン』と並んで、警察モチーフの作品が3作が同時配信という偶然が起こった。
2023年4月からは福岡のローカルヒーロー番組『ドゲンジャーズ メトロポリス』の配信も開始され、警察系特撮がさらに充実した。

なお『ジャンパーソン』はその4月末をもって最終回を迎えて一抜けしたが、後番組の『ブルースワット』も一応警察モチーフである
(「ブルース+ワット」ではなく「ブルー+SWAT」。JP同様公僕でないどころか一話で組織壊滅して孤立無援ビジランテだが)。
また、配信中の7月からは主人公ヒルマ・ゲントをハート・ロイミュード役の蕨野友也氏が演じる『ウルトラマンブレーザー』も配信され、
変身シークエンスがどことなくドライブ似なのも相まってこちらでもゲント隊長扱いのコメントが相次いでいる。
元からインタビューとかで「別のヒーローやってませんでした?」とかいじられてるし。
あと、ゲント隊長のネーミングセンスが進ノ介と同レベルな事もコメントでツッコまれている

他ヒーローとはどう関わっているか

映画『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』においては
前番組の主役・仮面ライダー鎧武と共演し、宇宙からの侵略者メガヘクスを迎え撃っている。

「あ~ 神様、シートベルト!」

『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』では仮面ライダー3号に1号と2号が倒されるという本来起こりえない異常事態が発生。
その結果警視庁特状課はショッカーの下部組織となり、泊進ノ介は全ての仮面ライダーを倒すべく行動していた。
だが、ショッカーの卑劣な行動を目の当たりにし、南光太郎の悲痛な叫びを聞いた事で現状に疑問を抱き、
特状課でただ一人影響から逃れた詩島霧子や正義に目覚めたと騙る仮面ライダー3号/黒井響一郎と出会い、
仮面ライダー3号こそが世界を歪めた張本人であるという事実を知らぬままショッカーへ反旗を翻す。
そして、全ての真実を確かめるべく仮面ライダー同士のレース「ライダーグランプリ」を自ら提案し、それに出場する。
ショッカーとの決戦ではショッカーの最終兵器・ライダーロボの前に次々と仮面ライダーが倒されていく中、
歴史改変の影響でこの世界に流れ着いていた手裏剣戦隊ニンニンジャーと共闘。
ニンニンジャーが召喚したシュリケンジンに仮面ライダードライブも乗り込み、ライダーロボと激闘を繰り広げた。

なおニンニンジャーとはその前日談となる合体スペシャルでも共演しており、彼らをロイミュードだと勘違いして攻撃・逮捕するなどしながらも、
ニンニンジャーの敵である牙鬼軍団と手を組んだロイミュードをニンニンジャー(というかアカニンジャー)と共に撃退している。
この時、アカニンジャーにより「単細胞がトップギアだぜ!」なる迷台詞も誕生
なおこのニンニンジャーとの共闘では忍者モチーフのシフトカー・ミッドナイトシャドーがここぞとばかりに活躍した。

そして『GP』の後日談『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』では、映画中における詩島剛/マッハの死を起点に、
幾度もリセットが繰り返される時間軸の中、ファイズゼロノスらと共に再びショッカーに挑んでいる。

次回作の主人公、仮面ライダーゴーストとは『ドライブ』47話で初遭遇。
ゴーストはシグマサーキュラーとの戦いで精根尽き果て、奇妙な空間に迷い込んだ進ノ介の前に現れてロイミュード達から彼を救った。
仮面ライダーゴーストこと天空寺タケルが文字通りの幽霊であることや、出現したロイミュードが敗死した者達だったことから、
この奇妙な空間は三途の川のような場所だった可能性が高い。
続く最終回にして特別編の「ゴーストの事件」で再び遭遇。
進ノ介の因縁の敵であるテロ組織ネオシェードが眼魂(アイコン)の一つ「ニュートン魂」を入手したことにより、
ゴーストと眼魔(ガンマ)の眼魂を巡る戦いに巻き込まれることになる。
この話の時点で進ノ介は変身手段を失っていた*10が、ゴーストに譲られた眼魂の力でドライブドライバーが復活。
しかし進ノ介はあえて変身せず(気づかなかった可能性もあるが)、刑事としてネオシェードのリーダーを逮捕した。
ちなみにゴーストは映画『サプライズ・フューチャー』にも登場しているが、
このときはドライブとは別の場所で戦ったため、目撃したのは霧子と源八郎だけである。

その後の『MOVIE大戦ジェネシス』においては当初は剛に渡されたマッハドライバー炎でデッドヒートドライブに変身して戦っていたが、
タケルと共に10年前に時間移動させられ、そこで10年前のベルトさんと遭遇。タイムパラドックスだ!
その過去の時間のベルトさんの協力によって一時的にドライブへの変身手段を取り戻し、仮面ライダーゼロドライブに変身した。
現代での最終決戦では一時的に復活したベルトさんと共にドライブに変身した。
ちなみに物語のラストは霧子との結婚式である。

さらにその後の『平成ジェネレーションズ』ではタイムスリップすることもなく、進ノ介もベルトなしで捜査一課の刑事として事態に当たっていたが、
クライマックスにて急遽帰ってきた神様が地下に眠っていたベルトさんをクラック開いて引っ張り出すという、
斜め上の展開により再びベルトさんとのタッグを復活。少々強引で佐野岳氏ライブラリだけど神様がいないとベルトさん復活させられずドライブになれない仕方ない
ロボットゲームモチーフの「プロトゲキトツロボッツガシャット」を使用したロボルバグスターを相手取った。
ちなみにこの頃には霧子は身ごもっており産休をとっていた模様。末永く爆発しろ


「たとえ変身できなくても、ベルトさんがいなくても、俺は刑事で仮面ライダーだ!」


MUGENにおける仮面ライダードライブはどうなっているか

平成ライダーの製作でお馴染qzak氏の手書きキャラが、映画『サプライズ・フューチャー』の上映開始に併せた2015年8月8日に公開。
過去に氏が公開した「仮面ライダープロトドライブ」をベースに、素材をドライブに差し替えて製作が続けられてきたもの。
操作はabcの3ボタン方式。
またカラーパレットの変更で、原作におけるプロトドライブ、ゴルドドライブを連想させる外観にする事も可能。

公開当初は作者曰くまだ「β版」とのことで、一通りのアクションは揃っているものの未搭載の演出もあると告知されており、
超必殺技も「Lv.1 スピードロップ」のみであった。
更新でタイプワイルド・タイプテクニックのしゃがみ攻撃・ジャンプ攻撃が追加され、
タイプテクニック用立ち技のドア銃が斜め下に向かって三連射に変化、
「マックスフレア」が近距離ヒット時のみ追加攻撃自動発生だった炎の竜巻を自由に出せるようになり、
新たに追加入力で3発まで手裏剣を投げる「ミッドナイトシャドー」が搭載された。
ドライブ完結記念となった2015年9月27日の更新ではコマンド投げの「ファンキースパイク」が追加、
更にタイプワイルドの「ランブルダンプ」とタイプテクニックの「ファイヤーブレイバー」が搭載された。
ランブルダンプはドリルで撃ち抜く削り高めの突進技、ファイヤーブレイバーはパワーアームによる対空技となっている。

デフォルトAIは未搭載。他人の運転は嫌なんだろ?君自身で、乗りこなすんだ!
2015年10月2日には、ななび氏による簡易AIが同氏製作の龍騎に同封される形で公開された。
11月にはほぼ同時期に2つの外部パッチが公開された。
一つは上記AIも製作したななび氏によるもので、適用するとダッシュの動作が変更され、以前のダッシュは緊急回避になる。
また更新されたAIも同梱されている。
もう一つはライダーボイスパッチに定評のあるかぢゅみ氏によるもので、適用すると一部の相手に対する特殊イントロが追加される。
残念ながら相手がハーでも特に何もない
ななび氏のパッチに対応しているため、ななび氏ダッシュパッチ→かぢゅみ氏特殊イントロパッチの順に適用するべし。
2016年3月3日に本体共々AIが更新され、細かい性能修正が行われた。
4月22日には鎧武共々スプライト修正パッチが公開され、バスターやられタイヤキやられが追加、
更にカラーパレットにタイプハイスピード、仮面ライダールパン、仮面ライダー鎧武、仮面ライダーダークドライブの4つが追加された。
5月25日にはタイプトライドロン素材が公開された。
キャラとして動かせ、新技も多数追加されたものの素材の名の通りニュートラル以外はほぼ通常のドライブ。
6月22日に上記タイプトライドロン素材で追加された技を搭載し、ゲージ技の演出を大幅に強化するパッチが公開された。
また、新技として2ゲージ技のカラフルコマーシャルが追加された。性能を一言で言うと恐怖の片鱗
このパッチを適用するのはタイプトライドロンではなく3月3日版+4月22日パッチになので注意。
なお、現在これらのパッチは更新によってキャラ本体に組み込まれている。

今後の更新でより走りに幅が出ることが期待される。


この他、海外製作者zzw258236氏による改変版の「over drive」が存在。
常時ゲジマシ、ライフ微増、タイプトライドロンの変身条件緩和(ただしタイプスピードへの逆変身は不可能に)といった強化が施され、
新技としてロードウィンターによる凍結攻撃やストライカーの仮面ライダーチェイサー、2ゲージ技のタイプワイルドによる連続往復タックル
3ゲージ消費のトライドロンの砲撃と仮面ライダーマッハの同時攻撃からのトレーラーインパクトで締める技といったものが追加されている。
ただし、チェイサー以外はタイプトライドロンになると使えなくなる。
そして新要素として強化版タイプトライドロンへ変身する「Over Drive」が追加。条件を満たすとシフトトライドロンがオーラを纏う。
Over Driveが発動するとOP曲「SURPRISE-DRIVE」が鳴り響き、
通常のタイプトライドロンと違いトレーラービッグインパクトが使えなくなる代わりにこの状態でしか使えない技として、
MAX発動及びMAX発動中限定のセブンタイヤトライドロップ(当てると体力回復)、即死級3ゲージ全画面攻撃のタイプスペシャルが追加される。
ただし後者を使うとタイプスピードに戻り、その上ラウンドを跨いで永続的に体力が自動減少するようになる(しかもこれで死ぬ)ので注意。
なお、この状態でのみ何故かWをストライカーとして呼べるようになる(代わりにタイプトライドロンにはなれなくなる)。

出場大会

凍結

出演ストーリー



*1
このホイコーローだのロリ少女だの言うのは、
特状課メンバーの追田現八郎(厳密には捜査一課からの出向であり、進ノ介の元先輩)が連発していた言い間違い。
ストーリー中盤、あるロイミュード幹部の能力によって記憶を操作されていたせいだと判明し、
その能力を中和する薬を投与されてからは間違えなくなった。
世界規模で起きた事件で天気予報で「どんより」の注意報が出されるほど認知されていながら、
当初本庁の警察関係者が特殊状況下事件を信じていなかったのはこのため。
平成ライダーにはよくあるくどいギャグの一つだが、『ドライブ』では珍しく有効な後付と共に終わらせた例となった。
なおメインライターはそんなことは全く考えていなかったのでこのネタが最後まで続いていたかもしれない…。

*2
この時に進ノ介と早瀬が追っていたテロリスト勢力の名は「ネオシェード」と言い、
2009年に企画で製作された単発作品『仮面ライダーG』の敵組織「シェード」と似通った名称だが、製作側が意識したかは不明。

*3
ただし(サブライダーの)G3と異なり、ドライブの変身システムは警察その他公的機関の装備品ではなく、あくまでスタインベルト博士個人の発明品でしかない
(故にトライドロンを含めた装備品一式にも警察を思わせるような意匠は無い。メタ的な理由を言えば、デザイン決定後に企画の方向性が変わった為である)。
進ノ介は特状課に所属する事でロイミュードの関わる事件にいち早く対応できるという大きな利点を得ているが、
彼自身がドライブに変身して戦っている事や、そもそもドライブがどういう存在なのかは特状課の一般職員にすら伏せられている。
ロイミュードと仮面ライダーの戦いはその性質上、一般人にははっきりとした実像を捉えるのが難しい事もあり、
物語中盤で特状課課長・本願寺の計らいで正体が世間一般に公開されるまでは、支援の内容も限定された物であった。
公表後はドライブ自体警察所属というような扱いになっていたが、図式としては警察権力が一般人から協力を受けて装備品を借用している形になる。
正体が秘密であった前半でも、常にシフトブレスを装着している、変身する時も隠れる様な事はしない、
一般車両への偽装能力を持たないトライドロンを日常的に使用している等、隠す気ないだろうと突っ込まれることもしばしば
(まぁ異星人であるウルトラマン達とは違い、仮面ライダーやスーパー戦隊が正体を隠す気が無いのは何時もの事だが)。

*4
実はこのシリーズは、仮面ライダーとして始めて自動車を使用したRXに始まり、
電車ドラなど色々と型破りなものに乗ってきた背景があり、「仮面ドライバー」と言う言葉もこのRXの頃から存在する。
そして、そのRXの自動車ライドロンはトライドロンの元ネタとも言われており、『仮面ライダー3号』では共演も果たした。
ただし、バイクに一度も乗らなかった主人公ライダーはドライブが初である。

一方2号ライダーのマッハは普通にバイクに乗る(アイテムもシフトカーのバイク版であるシグナルバイクを使う。一応シフトカーも使えるが)。
このため「このライダー!ライダー!」と、当たり前のことを声高に主張されることに。ナニイテンダ!!
しかしマッハのバイクはバイクで3号ライダーのチェイサー(かつてのプロトドライブ)のバイクと合体して、
一人乗りの四輪装甲車「ライドクロッサー」になる(合体時に片方は振り落とされる)という、何かが根本的に間違った設計思想のマシンを持っている。
当然ながらこの機能はほとんど使われず、普通にバイクとして単独で使用されることがほとんどだった。

チェイサーも普段はバイクを使用するが、劇中では人間じゃないのに律儀に教習所に通って運転免許を取得し(教習や試験は特例として許可された)、
その上でトライドロンを運転している。二輪車の免許はいつ取ったんだろうか
それ以前にも、洗脳されて敵対していた時期に上記ライドクロッサーを操縦する場面があった。
よって、『仮面ライダードライブ』に登場する味方陣営の仮面ライダーは、その全員が四輪車両の運転経験がある事となった。
終いには次回作への引継ぎでも「今度のライダーは、バイクで戦う!」とか東映公式が言い出す始末であった。
確かにバイクには乗ったがもっと変なものにも乗っていた

また、実際の所、ライダーは「乗る人」という意味なので、自動車に乗っていても一応問題はない。
故にこの手の指摘は、ウケ狙いのネタとしてか、『仮面ライダー』シリーズをよく知らない人がニュースなどで見て…といった場合が多い。
実際、英語の「ライダー」は馬やバイクなど跨って乗る物の乗り手、
あるいは電車やバス(≒自分で運転していない乗り物)の乗客といったニュアンスが強いと言われている一方で、
前述した『ナイトライダー』のような用例もある(AI制御だけでなく運転手が実際に操作するシーンがあった)。
勿論、自動車の運転手という意味では「ドライバー」の方が適切なのも間違いではないが。
そもそもRXの「ドライバー」呼び自体も、当時のファンが「ライダーなのにバイクでなく車に乗るなんて」
と揶揄する意味合いで使った側面もあるらしく、実はちょっとデリケートな呼び名であったりもする。

余談だが『仮面ライダー響鬼』に出てくる乗り物だけは、全て何の変哲もない普通の乗り物であり、
原子炉を積んで時速400km出せるとか、ロボットに変形出来るとか、ミラーワールドに入れるとか、重加速現象に対抗できるとかいった能力は一切無い。
…まあ、主役ライダーに限っても変身後の体重が約156kgなんでそれなりの改造はしてある可能性はあるが

*5
画像で確認する限り、ヘッドライトやウインカーなどの灯火類が一切取り付けられていない。
そのため法律上は不正改造車、もしくは故障車両として扱われてしまう
当然車検を通るはずがなく、せっかく取り付けたナンバープレートを隠しているのもその影響だろう。

*6
玩具ではなんとタイプデッドヒートのマスクをスライドさせるとデッドヒートマッハになるというコンパチ仕様である。
なぜかS.H.Figuartsだけオミットされており、ドライブ・マッハ個別に発売された。

*7
なお進ノ介が「ベルトさん」と呼びはじめたのは後に判明したオリジナルの名とは関係なく、
ひねりなく『ベルト』とだけ呼ぼうとしたら「呼び捨ては失礼だ」と言われたのでとりあえずさん付けしただけである。
後にクリムのフルネームを知った時には「あながち間違いじゃなかったのか」などとのたまっていた。

なお、劇場版や同時期のTV本編にもクリムと同じ姿をした人物が登場している。

+ 「なぜ」この男はクリムの姿をしているのか(ネタバレ)
その実態は蛮野天十郎の下僕として暗躍していたロイミュード004がクリムに擬態し、その知能ごとコピーした姿である。
ちなみに004は劇場版でベルトさんが暴走する原因をも作っており、蛮野の悪辣さを見せ付けた。汚いなさすが蛮野きたない
が、とても有用なはずのクリムコピー004は特段の理由なく蛮野によってあえなく捨て駒にされた。
まあ、なにぶん蛮野は憂さ晴らしをする為だけにロイミュードを嫌いな奴に擬態させてボコにするような男だったので、
クリムも(コピーとはいえ)散々利用した挙句ボロ雑巾のように捨ててやるつもりだったのだろう。ひでえことしやがる。
なお、当の劇場版でベルトさんが暴走した未来ではベルトさんによって支配から解き放たれ蛮野に下剋上したらしい。完全に自業自得である

*8
実際は「マッハドライバー」では商標の問題でおもちゃが商品化できないため「炎」をつけたとのことらしく、
本編では「炎」はつけずに「マッハドライバー」で通されている(後の飛電ゼロワンドライバーも同様の事情を抱えている)。
…それでも「シグナルバイク!まっがーれマガール!」等と音声にインチキ外国人風の日本語を使っていたりするが。

*9
クリムは進ノ介が一時戦闘不能となった際、別の変身者探しを提案されて「進ノ介でなければダメだ!」と断っている。
が、その説明には肉体的素養がないと危険といった要素はなく、
劇中でもロイミュードとの融合やライダーへの変身で肉体の変質や不適合による死亡等は見られない。
つまり変身のリスク、逆に言えば精神面での歯止めはない。その上で「正義の心を持った」者を「警官から厳選した」とも語っているため、
最初から精神的・職業的部分も含めて「人を守る力」として運用し、悪用しないであろうと確信できる人間を選抜した結果が進ノ介であったようだ。
クリムと共に選考した本願寺課長も上司から同様の状況で後釜を求められた際に代わりなどいないと珍しく激昂している。

*10
クリムの発明を悪用するものが多かったことから、クリムは自分の発明が人類には早過ぎるものだったと判断。
人類が自分の発明を正しいことにのみ使ってくれる日が来るまで、自分を含む発明品全てをドライブピット地下に封印することにしたのだった。
問題はクリムの性格・行動が人(人類)のことを言えないという点だが
そのため進ノ介はドライブの力だけでなく、トライドロンやシフトカー達も失っている。

このような経緯のため、後の作品でパラレルではない本編のドライブ本人の設定で共演するには、
何らかの方法でベルトさんを地下から引っ張り出してくる必要があるというちょっと面倒なことになっている。
まあ過去から連れてくるとか本人でなくてよいならば並行世界出身だったりゲームキャラだったりという抜け道も無いではないが。


最終更新:2024年02月19日 13:28