こちらでは警視庁の刑事で、「 浅倉威を逮捕する」という目的でライダーになり、 北岡秀一と手を組んで実際に浅倉を逮捕している。
だが、浅倉逮捕後にはライダーの力に心を飲み込まれ、本編同様に「ライダーの頂点を極める」べく、
ライダーバトルを止めようとする真司を騙して追い詰める。
しかし、脱獄した浅倉=仮面ライダー王蛇の逆恨みで、「ミラーワールドに刑事は要らない」と真っ先に狙われ、
ファイナルベント「ベノクラッシュ」による強襲を受ける。
咄嗟にガードベントで防御を試みるも、 バタ脚連続キックのベノクラッシュを防ぎきれず、盾を蹴り飛ばされてそのまま本体に直撃、爆死した。
冒頭から登場。物語開始時点で蓮とは3度ミラーワールドで相対しているが、そのいずれもが背後からの不意打ちだったため、
蓮からはその素顔を知られずとも「現実世界で出会っても嫌な奴だろう」と酷評されている。
戦闘面ではその堅牢な防御力が厄介な相手であることが地の文でも強調されており、
シザースバイザーを用いてナイトと鍔迫り合いをしていた所を、両者の戦闘を止めに入った龍騎の登場で均衡が崩れ、
龍騎の身体を 踏み台にしてナイトが放った「飛翔斬」により 胴体に風穴を開けられて絶命した。
「待て、わかった。じゃあ無罪、無罪でいい!」
第6話に登場。
「龍騎の世界」でのライダー裁判にて仮面ライダーベルデと交戦。
自身が不利と見るや否や判決を譲り降参するように見せかけ、その隙にベルデの背後にボルキャンサーを呼び寄せ、
騙し討ち&挟み撃ち攻撃でベルデを倒すという卑怯な戦法で勝利する(ちなみにこれが、7年越しで実現した 初勝利)。
卑怯だと罵るベルデに対し、 「卑怯もラッキョウも大好物だぜ!」と メフィラス星人を彷彿とさせる迷言を言い放った。
続いて羽黒レン=ナイトも同様の手口で騙し討ちしようとするが、訳あって判決自体には興味がないナイトには通用せず、あっけなく倒されてしまった。
雑誌などでは「漁夫の利戦士」「卑怯なライダー」「弱さが売り」と書かれる始末であった。
その後、第24話にて「シンケンジャーの世界」でも 仮面ライダーディエンドのカメンライドによる召喚で登場。
同じくディエンドに召喚された仮面ライダーライアと共にシンケンゴールドを相手に戦うも、
ライアがある程度善戦したのに対して、シザースの方は必殺技「サカナマル百枚おろし」であっさりとやられてしまった。
寿司職人のシンケンゴールドに海産物ライダーぶつけるって相性最悪だろ……
何の因果か『シンケンジャー』のメインライターも『龍騎』と同じ小林靖子氏である。
また、映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』でも登場。
全ライダーの力を結集した必殺技「オールライダーブレイク」に参加、岩石大首領の撃破に貢献した。別にこいつ一人いてもいなくても変わらないとか言うな
ちなみにボルキャンサーはショッカーの同盟怪人として登場。龍騎に斬られる程度の出番だが、シザースよりは目立っていた。
この他、同作のネットムービーではシザース(とボルキャンサー)がメインゲストの回があった。
- KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT
「1人につき100万ドル、お前らクズどもを倒せば報酬がもらえるのさ!」
海外リメイク版の本作では仮面ライダーインサイザーとして登場。
変身者はリッチー・プレストン(演:トニー・モーラス)。
大金持ちの家に生まれたボンボンで、定職にも就かず道楽三昧の日々を送っていたが、
彼の自立を望む父親からある日突然家を追い出されるという勘当同然の扱いを受け、無一文の生活を強いられる。
父親に雇われて趣旨を伝えに現れた顧問弁護士のウォルター・コナーズから、金を稼ぐための商売道具としてカードデッキを渡され、
「デッキを使って仮面ライダーになり、他のライダーを1人倒すごとに100万ドルの報酬が得られる」と言われたことで、
ハンバーガー店のアルバイトのような地道な仕事を避け、 異性の気を惹くために嗜んだ格闘技の腕を活かして一獲千金を狙うべく、これを承諾した。
実はコナーズの正体は地球侵略を企む邪悪な宇宙人・ゼイビアックス将軍であり、
リッチーに接近したのも彼の欲望に付け込んで自身の野望達成のための手駒にするのが目的であった。
ゼイビアックスは以後も姿や肩書を変えて地球人たちを言葉巧みに誘惑し、手駒となるライダーを増やしていくこととなる。
ゼイビアックスの方便に乗らされたリッチーは、手始めにキット・テイラー=仮面ライダードラゴンナイト(龍騎)を狙って襲いかかるも中々仕留めきれず、
最終的にはレン=仮面ライダーウイングナイト(ナイト)との一騎打ちで敗れ、
ボルキャンサーと共に異空間へ転送されて消滅──「ベント」され、最初の脱落者となった。
「こんなのフェアじゃねぇ! ちくしょう、助けてくれぇ――!!」
以上の通り、須藤ほどの悪人ではないものの、作中における存在意義は概ね『龍騎』と似通っており、
『DRAGON KNIGHT』における仮面ライダーがどういう存在か、負けたらどうなるかを視聴者に見せつける役割を担った。
なお、このときベントされたインサイザーについて、キットとレンが語った
「あいつはどうした」「ベントされた」「いつ戻る」「戻れない!」というやりとりのテンポのよさが受け、
一時期ネット上でこの会話の改変ネタが流行していたこともある。
ただし、よく広まっている上記の会話文は実際のものから省略・改変されているため注意。
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正しい全文 |
キット「ねえ、今のってどうなったの!?」
レン「あいつはベントされた」
キ「ベント?」
レ「転送されたんだ、二つの世界の狭間、アドベント空間に」
キ「転送って」
レ「カメンライダーが敗れるとそうなる」
キ「で、いつ戻るんだ」
レ「戻れない!」
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終盤では、リッチーと同じDNAを有する異世界ベンタラの人間が変身した本来のインサイザーが現れ、
13人のライダーの力を合わせて発動する最後の切り札「リンクベント」により、ゼイビアックスを討ち滅ぼすことに成功した。
後日談小説『2WORLD 1HEARTS』ではアドベント空間から解放後、似たような境遇の仲間達と駐車場勤務に就いている。
自分の居場所を見つけたことで改心したものの、先の戦いのトラウマが原因でモンスター掃討の召集には乗らなかった。
しかし、頻発するモンスターの事件に対する不安は頭の片隅から拭い去ることができず、
仲間の言葉に後押しされる形で再びインサイザーのアドベントデッキを手にする。
- 『仮面ライダージオウ』スピンオフ 『RIDER TIME 龍騎』
石橋という若い男が変身する仮面ライダーシザースが登場。
芝浦淳/仮面ライダーガイや、戸塚/ 仮面ライダータイガらのチームメンバーであり、
手塚海之/仮面ライダーライアらと敵対していた。
芝浦と手塚が 恋人同士(注:両方男)であったために、
手塚が真司らを騙し、カードデッキを奪う事に成功。
その場は王蛇の乱入によってタイガを失い、乱戦の最中真司らを取り逃がしてしまうものの、
最早勝ったも同然とどこからか調達したステーキを焼いて芝浦らとパーティを開くが、
恋人同士であった芝浦と手塚にとっては邪魔な存在だったらしく、
ステーキ用ナイフで二人から刺されて死亡。
遺体が消滅した直後、芝浦は彼の 返り血が付いたナイフでステーキを切って平然と食べる……
という、要は二人のクレイジーサイコホモっぷりを強調するかのような役割だった。 またこんな役割か
が、どちらかと言うとその後の芝浦と手塚の ユナイトベントベッドシーンの方がインパクトが大きかったような。
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