ゴエモン

「てやんでぃ!」

コナミの名作アクションゲーム『がんばれゴエモン』シリーズの主人公。『富士山バスター』の五右衛門はモチーフが同じ別人。
海外では「ゴエモン」という言葉から人名を想像しにくいという理由で、「Mystical Ninja」というタイトルで売られていた。*1
斬鉄剣の使い手?それは十三代目、モンキーパンチの方よ。
CVは中村大樹氏(OVA版)→太田真一郎氏(『ネオ桃山幕府のおどり』等)→松本保典氏(1997年のアニメ版以降全ての媒体)。

概要

お江戸の町を舞台に、悪い商人や悪大名、良からぬ事を企む悪人共を日本全国を巡って打倒する大泥棒。
原型の『Mr.五右衛門』や初代『からくり道中』『2』では歌舞伎役者のような出で立ちをしており、
現在のデザインとなったのは『がんばれゴエモン外伝 きえた黄金キセル』が最初である。

『がんばれゴエモン2』から登場した相棒のエビス丸、
『ゆき姫救出絵巻』でボスとして出演し、続編『奇天烈将軍マッギネス』でシリアスなかっこよさで子供達を虜にしたからくり忍者サスケ(ジョイメカではない)、
出番自体は外伝(後述)からあったが『獅子重禄兵衛のカラクリ卍固め』からアクションゲームでもプレイヤーキャラになった
ゴエモンの彼女のおみっちゃんを差し置いて完全にヒロインと化したくノ一のヤエちゃん、
裏方ながらも便利な道具を発明してゴエモン達をサポートする、サスケとゴエモンインパクトの生みの親のものしりじいさん
(インパクトに関しては「地球での育ての親」になるのだが、ネタバレが含まれるため、詳しくはゴエモンインパクトのページを参照)、
上記の『宇宙海賊アコギング』のみの出演だったが、ゴエモンのファンだという山賊の頭ゴロク、
アコギングを追って地球にやってきた宇宙警察のババン
(名前と肩書き的に某宇宙刑事がモデルだろうか「ぎゃあああああ、ババーーーン」。)
等の愉快な仲間たちと江戸と日本、果ては宇宙さえも救った大英雄である。

主な武器はお馴染みのキセルによる打撃と小判の投擲*2。作品によっては武器をパワーアップさせることも可能であり、
攻撃力や攻撃範囲が向上した「黄金キセル」、射程が長く特殊なブロックに引っ掛けて移動可能な「チェーンキセル」、
(チェーンキセル登場前の『ゆき姫救出絵巻』では、何故か黄金キセルから「ヨーヨー」に強化される)
チャージする事で攻撃力が増し、敵や障害物を貫通する「波動小判(スーパー小判、貫通小判など作品によって呼び名が変わる)」が登場する。
移動スピードやジャンプ力など基礎能力は平均的にされている事が多いが、ダッシュジャンプや二段ジャンプが可能な作品もある。

『ゆき姫』では空を飛ぶ等、忍者らしく(?)忍術もいくつか使用しており、
『獅子重禄兵衛のカラクリ卍固め』では、耐久力が半減する代わりに攻撃力が倍増する「一触即発の術」を会得するのだが、
その演出が金色のオーラを纏って髪(の紫がかってる部分のみ)が金髪に変わるというもの。
帯ひろし氏の漫画版では人質にとられたヤエちゃんが目の前で握りつぶされそうになった際に一度だけ発動した。
前記した演出に加え、怒りによるきっかけだった事と逆立った髪型からスーパーサイヤ人呼ばわりされたのはいうまでもない。
『きらきら道中』では穴に落ちた際の復帰時に変身しており、MUGENではREDWAVE氏のゴエモンのイントロに使用されている。


シリーズ歴代作品

最初にアーケードゲーム『Mr.五右衛門』が登場。
これは横スクロールのアクションゲームだがラスボスは存在せず残機のある限りステージを周回していく形式になっており、
飛び道具はも小判を投げる代わりに道中に落ちてるアイテム(桃、鈴、花、招き猫など)を拾って投げたり、打ち出の小づちで一定時間無敵になったり、
中ボスとして千手観音雷神が立ちはだかるなど後のシリーズとはかなり趣が異なる。

また、制限時間のタイマーが数字ではなくになっており、これが右端までいくと時間切れとなる。
月は数回攻撃すると満月が欠けて三日月になり高得点を獲得できるギミックがある。
ステージ2のBGMは後の作品でも度々使用され、メタルギアでもアレンジ版が使われるなど『がんばれゴエモン』という作品を代表する一曲となった。
pop'n musicいろは』でも原曲をアレンジしたものがメドレーの一部として収録されている。

ファミコン版一作目『がんばれゴエモン からくり道中』では、
日本全国(と各地の地下迷路)を巡って各地の大名たちを改心させ、小判をばら撒いて庶民を助けて回る。
この作品、ファミコンでは初の2メガビットロムを採用しており、それまでのFCソフトの2倍の容量を誇っている。*3
その大容量を武器に、広いステージに一人称視点の迷路等、当時としては珍しい試みをふんだんに取り入れて人気を博した。
ステージは8つ、それぞれが13面で構成されており、
最終ステージである江戸以外は同じ構成とは言え最終クリアまでに実に104面もの規格外とも言える大ボリュームの作品であるのも特徴。
尤も、時間制限もあるうえにただでさえ広い面をクリア条件である「通行手形三つの入手」を満たす為に駆けずり回るというのは相当な骨であり、
最初のステージである肥後をクリアするのすら困難で、ようやくクリアしたと思ったらそのあともまだ続くと知って唖然としたプレイヤーも多いはず。
プレイステーション版『宇宙海賊アコギング』のエンディングムービーでもファミコン版のドットで小判をばら撒くシーンが再現された他、
作中では過去作のアレンジされたBGMが多数使用されている。

『2』から相棒エビス丸が登場。おなじみの団子鼻姿はラスボスにかけられた呪いによるもので、真の姿は…。*4

SFC版『ゆき姫救出絵巻』では町はずれのほろほろ寺に女の幽霊が出没して人々を驚かせるとの噂を聞いて退治しに向かうところから物語は始まり、
その幽霊から江戸の将軍様の娘ゆき姫が般若顔の集団に浚われたことを聞きだしてまたしても全国を巡って奔走する。
この幽霊は『からくり将軍マッギネス』や『実況おしゃべりパロディウス』(スーパーファミコン版)など敵キャラクターの中では後のシリーズや外部作品に多く出演している。
MUGENでは女幽霊とボス部屋をIF氏が制作していたが、閉鎖したため入手不可能。
ほろほろ寺道中のステージも海外で公開されている。

ちなみに、遊園地があったりハンバーガーが買えたりフェリーに乗ったり等、
この頃から時代背景が「一応江戸時代」から「からくりパンクな勘違い日本」と言った感じのノリになった。

またファミコン時代には外伝としてRPGも発売されており、『きえた黄金キセル』では家宝の黄金キセルを取り戻す為、
『天下の財宝』では世界ドロボウ大会で優勝する為、世界各国を行脚する事となる。
2作目のヤエちゃんのいない『天下の財宝』ではシモン・ベルモンドがスポット参戦で共闘した他、
ツインビー(名前は「とぶんびー」になっていたが)と共演、
『獅子重禄兵衛のカラクリ卍固め』では藤崎詩織との共演も果たしている。

アクション以外のジャンルでは『もののけ双六』がある。

召喚するもののけの中には過去作で登場した敵キャラクターの姿もいくつか見られる。
すごろく形式でマス目を移動し、もののけを召喚・配置しながら周回していくシステムから、視聴者には『カルドセプト』呼ばわりされ、戦闘パートが『カルドセプトサーガ』以上に遅くもっさりとしていたために評価はいまひとつだった。シリーズ化もされていない。

+ 派生作やメディアミックス、外部出演など


MUGENにおけるゴエモン

  • REDWAVE氏製作
アクションゲームの動きを元にしており、見た目の通り小さな喰らい判定、意外と遠くまで届く攻撃のリーチや豊富な飛び道具が強み。

3ゲージ技「ミニインパクト召喚」はガード不可能な大ダメージの攻撃。
外見上も大きなミニゴエモンインパクトが画面を横切るためいかにも回避がしづらそうなのだが、
実は 頭上の何も無い空間にも攻撃判定が存在しており 、壁が迫ってくるというかファイナルサイコクラッシャーのような事実上の全画面攻撃に近い。
一応、マーベル系のキャラがスーパージャンプをしたり、空を飛べるキャラが大きく上に行くことで回避する事は可能。
バグだったことが判明し、最新版ではインパクトのみに判定が縮小された。


エビス丸、ヤエちゃん、サスケも制作されているが、いずれもデフォルトAIは搭載されていない。
ただしヤエちゃんにはつづら氏のAIが存在する。

  • 海外製(作者名不明)
別製作者のものも存在する模様。
こちらにもAIは無いらしい。


出場大会



*1
サスケやヤエちゃんはともかく「こいつのどこがニンジャだ?」と思うかもしれないが、
『ネオ桃山幕府の踊り』の公式ガイドでゴエモンたちを忍者と表現しているくだりがあるので、いつの間にか盗賊から忍者になったらしい。
元ネタの石川五右衛門にしても伊賀流忍者の抜け忍という出自の説があるし。

*2
お金を投げるなんて勿体無い……と思われるかもしれないが、
初期のファミコン作品では小判を投げても所持金額は消費しないという無限投擲仕様。
『奇天烈将軍マッギネス』~『きらきら道中』では、小判投げの消費金額は1両なのに対し、
他のキャラが持つ飛び道具の消費金額は2両に設定されている為、むしろ経済的。
(ただし波動小判の消費金額は5両なので他のチャージ技の4両に比べて高め)
一方、アイテムの「小判」を拾った際の入手金額は 10両 なのだが……この世界の貨幣は一体どうなっているのだろうか。
なおRPGである外伝二作では小判ガンという武器として登場しており(強化版の「小判マシンガン」も存在)、
これも撃つごとに所持金を消費したりはしないのでどうやら小判型の弾丸を発射しているだけのようである。

余談だが、小判を投げて追っ手が気を取られてる隙に逃げる金遁の術という忍法(?)がある。

*3
この『がんばれゴエモン からくり道中』が発売される約1ヶ月前に、『魔界村』が「ファミコン初の1メガROM」を売り文句にして発売されている。
……が、その「ファミコン初」はあっという間に抜き去られる事になってしまった。
しかもゲームの出来もクソ移植のため『魔界村』は不評で、ゴエモンに大きく水をあけられる事になってしまった……。
なお単位は「bit」なので馴染みのある「byte」に直すと8分の1になる。2メガビットなら256キロバイトである。

*4
ゲーム中で同行していたエビス丸は、変身させられていた美少女だった 」というもの。

この衝撃の展開については
「本作で同行していた人物は本物のエビス丸ではなく、エビス丸の姿にされていた別人で、彼女はそれ以降のシリーズには登場していない。
その後、ゴエモンは本物のエビス丸と出会う事になり、本物の方がメンバーの一員として定着している」と
「エビス丸の正体は女性という設定があったが、後にその設定は無くなった」の二種類の解釈ができるが、
いずれにしてもこの「エビス丸=女性」の設定はそれ以降登場していない。
(ただし、『ゆき姫救出絵巻』では銭湯施設では男湯か女湯か適切な方に入らないと体力が回復しないのだが、エビス丸は女湯で回復するなど、
 この設定の名残と思われる描写は存在している)

より正確に言うとFCのがんばれゴエモンは「初代→2→外伝→外伝2」という発売順で、外伝でいったん設定をリセットしており、
SFC以後は外伝初登場のヤエとの絡みから外伝側からつながるストーリーと思われる。

エビス丸のモデルになったプロデューサーの話によると、「他に2Pを考えないといけないという理由で無かった事にした」とのこと。

尚、『新世代襲名!』に登場するエビス(同名の別人)はボーイッシュな容姿の美少女となっている。

*5
逆にRPGの外伝二作では『グラディウス』の「スピーダ!」「ミッソー」等といったパワーアップ音声
術(魔法にあたる)の名前として採用されていたりと、ゴエモンとシューティングの関係は存外深かったりする。