仮面ライダーウィザード

─魔法の指輪「ウィザードリング」。
    今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し、「絶望」を「希望」に変える─


   『今こそ指輪の力を 出でよ魔法使い(ウィザード)!』


 ■スペック(魔法を使わない平常時のもの)
「フレイムスタイル」
 身長:198cm
 体重:90kg
 パンチ力:データ無し(推測値4.5t)
 キック力:7.3t
 ジャンプ力:ひと飛び35m
 走力:100mを5秒
 必殺技:ストライクウィザード(21t)
+ 強化形態
「フレイムドラゴン」
 身長:205cm
 体重:95kg
 パンチ力:データ無し(推測値6.9t)
 キック力:10.3t
 ジャンプ力:ひと飛び35m
 走力:100mを5秒
 必殺技:ドラゴンブレス

「オールドラゴン」
 身長:205cm
 体重:115kg
 パンチ力:データ無し(推測値14.8t)
 キック力:26.0t
 ジャンプ力:ひと飛び42m
 走力:100mを4.2秒
 必殺技:ストライクドラゴン

「インフィニティースタイル」
 身長:202cm
 体重:96kg
 パンチ力:データ無し(推測値8.0t)
 キック力:11.3t
 ジャンプ力:ひと飛び32m
 走力:100mを5秒
 必殺技:ドラゴンシャイニング



「さぁ、ショータイムだ!」

  ∀
( 〕 〔 )

2012年から翌年に掛けて放送された平成ライダー第14作『仮面ライダーウィザード』に登場する主人公仮面ライダー
仮面ライダー史上初の「魔法使い」をコンセプトにし、なおかつ変身アイテムに「指輪」を使用している。
これは前年のライダーがメカニカルだったため、差別化を図ったとの事。
待機音やアイテム使用音には、ファンキーなBGMとラップ調のボイスを採用している。
ただしこのボイスは他のライダーベルトのような「音声案内」「生きてたり人格のコピーが入ってたりで普通に喋る」
駆動音の空耳」「開発者の趣味」といったものとは違い、
「魔法の呪文を圧縮(高速詠唱)したもの」と言うウィザードを魔法使いたらしめている重要なものである。

魔力を持つ人類を絶望に追い込む事で生まれ、仲間を増やそうとする異形の怪物「ファントム」から人々を守るために立ち向かう「正義の魔法使い」で、
ファントム達からは「指輪の魔法使い」と呼ばれる事が多い(平成二期では珍しく「仮面ライダー」という呼称は使われない)。
ただし、この世界の魔法使いは体内に潜むファントムをねじ伏せて力のみを引き出す事で初めて成れるものであり、
敵となるファントムは絶望によりファントムに体をのっとられた元人間である。
(乗っ取られた時点で宿主は死亡扱い。記憶は受け継がれファントムが正体を隠したり周りの人間を絶望させるために利用される)
つまり仮面ライダー(に限らず石森ヒーロー全般)伝統の「善も悪も力の源は同じ」と言う事である。と言うかミディ・クロリアン
そのため、最初からファントムを宿していない者や、体内のファントムを殺された者は魔法使いになる事はできない
(基本的にウィザードが被害者のファントム化を防ぐ方法は、被害者の精神世界に入ってそこに巣食うファントムを殺す事である)。
逆に2号ライダーである仮面ライダービーストの様に後天的にファントムを宿した事で魔法使いになった者も居る。
ファントムを操っていた黒幕の正体も人造ファントムで後天的に魔法使いになった人間だし


「約束する…俺がお前の最後の希望だ」

変身者は達也操真晴人(そうま はると)。演者は白石隼也氏。
本編開始より半年前に謎の人物により月食の日に起こなわれた「サバト」に巻き込まれるも、
ただひとり最後まで絶望に抗った事で魔法使いの資格を得、
「白い魔法使い」から与えられたウィザードライバーにより仮面ライダーウィザードになる力を獲得した。
魔法使いである事は全く隠す気は無く、人前でも普通に魔法を行使しているし自分から公言している。
好物はドーナツで、行きつけの販売店ではいつも新作を勧められるものの、必ず「プレーンシュガー」だけを注文している。
他人に奢る場合に限っては他のも注文はするが、自分は一切手を付けない。
常に飄々としており、誰にでもタメ口で馴れ馴れしく接し、戦闘中においてもファントム相手に軽口を叩きおちょくる余裕の態度を取る。
一見チャラいお調子者のように思えるが…?
+ 晴人の人となり
幼い頃に事故で両親を亡くし、天涯孤独の身の上。
両親が今際に遺した「晴人は私たちの最後の希望」という言葉を受け止め、自分を「最後の希望」として弱音を吐かないようになる。
口の良く回るお調子者な面も、恐怖でへし折れそうになる自分を誤魔化すための演技にしかすぎず、性根は戦いに全く向いていないごく普通の青年。
前述のプレーンシュガーしか食べない趣向も、初めてプレーンシュガーを食べた時に嬉しそうな晴人を見て両親が笑っていたのを覚えていたからであり、
今は亡き家族との大切な思い出である事に起因する。
特技はサッカーだが、それも「サッカーに夢中になっている間は両親を失った悲しみを忘れられるから」が発端。
サバトに巻き込まれる前はプロのサッカー選手を目指しており、現にプロのセレクションに参加するほどであったが、
チームメイトにしてライバル兼親友をラフプレーで重傷を負わせてしまい、ライバル本人は恨み言一つ言わなかったものの、
そのライバルの恋人が「晴人のせいよ」「敵わないからってわざとやった」と激しく非難した事もあってサッカー自体を辞めてしまっている。
サバトの日に白い魔法使いから託された少女コヨミは晴人の魔力がなければ生きられず、
晴人も彼女を生きがいとし、失う事を何より恐れているのである意味相互依存に近い関係である。

……と、責任感の強さのあまり何かとしがらみに縛られすぎる「重い」性分であり、
コヨミの命の危機が迫る終盤になるにつれてヒーローとしての仮面を取り繕う事ができなくなっていくが……。

+ 職業…?
実は彼、労働をしている描写が作中で一切登場していない。アルバイトはおろか、居候先である輪島の店の手伝いすらしていない。
先代昭和の先輩達は大体学生なので(一人野生児がいるけど)除外としても、
歴代主役ライダーで職業が怪しい人達でも住み込みバイトしてる旅人や、
写真館所属の自称写真家な世界の破壊者など一応職は持っている。
神になった後輩だって無職ながらも幾度もバイトの面接受けに行く気概は見せているし(後半は理解者からの厚意で「用心棒」扱い)、
世間的にはニートの天の道を往き総てを司る人だって潜入目的で仕事する事くらいあったのに…。
そんなわけで、ニートを通り越してヒモ呼ばわりされる事がある。

誤解なきように言っておくがこれはあくまでもネタであり、晴人は決して無気力な人間ではなく、
むしろ全く見返りを求めずに純粋に「同じ思いをする人間を増やしたくない」という思いから真面目すぎるほどに正義の味方として奔走している。
いつも泊まり込みでゲートから片時も離れず護衛をするために仕事などしていられないのだ。
護るべきゲートから疎んじられる事も多いが意に介さず、時に相手が犯罪者であったとしても守り抜く決意は揺らがない。
尤も、「誰かの希望になる事が晴人の希望」という強迫観念や呪いの類になっている面もあるのだが。
輪島も知らずとはいえサバトに関与した負い目から、晴人とコヨミの身柄を引き受け全面的に協力する事を償いとしているので文句を言う事は無い。
彼がヒーローとして立派な働きをしているのは視聴者の大半が認める所である。
そういう意味では「職業:魔法使い」状態と言えるかもしれない。
しかしそうすると結局無収入であり、毎回買ってるドーナツ代はどこから出ているのかますます謎に…。

ちなみに映像作品の後日談である小説版では、警察の外部協力者として正式にファントムハンターを生業にしており、
協力者の女刑事・大門凛子と結ばれる未来を示唆した結末を迎えている。
これで専業主夫の道が開けたよ、やったね!…ラストで仄めかされた描写は安定した生活的な意味では少々遠そうだが
なお後の映画『MOVIE大戦平成ジェネレーションズ』では単身敵の元に乗り込もうとした泊進ノ介の前に現れ、
彼を制止するというのが劇中初登場シーンとなっており、
尺の問題か特に説明はなかったものの上記した小説版の設定を知っているとニヤリとできる登場の仕方になっている。
インフィニティーリングの出所が少々怪しいが

以上の事から、晴人のファンからの総評は「無理をしてる普通の兄ちゃん」である。

協力者の輪島繁が魔宝石を加工して製作する、多種多様な「ウィザードリング」を使い分ける事で様々な魔法を行使可能で、
これによって敵ファントムを翻弄するトリッキーな戦術の使い手。
また特殊な魔宝石から造り出されたリングで、晴人が内に飼う「ウィザードラゴン」の力をより引き出した強化形態をとる事も可能。

戦闘では銃と剣の機能を果たすウィザーソードガンを用いた遠近両方の攻撃とウィザードリングの力による多彩な魔法技、
そしてエクストリームマーシャルアーツ系の足技主体の格闘術で闘う。
特にウィザードリングでの魔法はただ魔法で攻撃するだけでなく、
コピー分身したりウィザーソードガンを増やして二刀流にする、リキッドで液状化して格闘時の体位を入れ替える、
ビッグで体の一部を巨大化して相手をなぎ払う、エキサイトマッスル化筋肉ムキムキになって物理で捻るなど、
格闘と組み合わせた運用で相手の長所を封じ、弱点を突き、圧倒する。
本編開始時点で半年間戦い続けているため、その戦闘スタイルは既に華麗なまでに洗練されている。
ただしウィザードリングによる魔法の効果は基本的にリングをはめている当人に現れるため、
スリープ(寝る)やスメル(臭い)などのデメリットを発揮するリングは、
戦闘中に相手の指に無理矢理はめてウィザードライバーに読み込ませ発動させるという少々面倒くさい手順が必要。
また、魔法の発動には晴人の魔力が必要であり、おいそれと連発出来ない。
魔力を大きく消費した戦闘後には疲労から長時間眠り込んでしまう事も。
加えて、ヒロインのコヨミは晴人の魔力供給が無ければ生きる事が出来ないため、
「コヨミに魔力を補給した事で戦闘中に魔力切れになりピンチになる」といった事態もあり、
ライダーでもトップクラスに器用ながら万能ではない。
更に言えばウィザードライバーは、白い魔法使いのワイズドライバー白い魔法使いドライバー*1の劣化コピーであり、
白い魔法使いドライバーでウィザードの指輪を使えばより強力な魔法が発動し、
逆にウィザードライバーでは白い魔法使いの指輪は使用できない。
これは「アーキタイプ」であるビーストドライバーとも同様の関係にある。
ちなみに別に指輪を指に嵌めなくても、ドライバーにさえかざせば魔法は使える。
劇中では運気を最低まで操られた結果運だけに犬のアレを踏んだり、ランドドラゴンがポリバケツスタイルになったり
普段より身体が固く右手が左腰の指輪まで届かないというなんとも惨めな事になり(左手は塞がっていた)、
最終的に左腰のホルダーごと引っこ抜いて無理矢理ストライクウィザードの指輪を読み取らせる、という荒業に走っている。

また格闘はスタイリッシュな足技が主体であり、腕ではウィザーソードガンを振るう以外は押し潰したり払ったりする動きが主で、
パンチ技を一切使わないのが特徴的。
そのため公式サイトやDVDのデータ表でもパンチ力には「推測値」という但し書きがついている(それでも常人を遥かに上回るパンチ力であるが)。
これは指輪をした手で殴るのを子供が真似すると怪我をする危険があるための制作上の配慮である。
しかしなりきり玩具では何故か「パンチホッパーウィザードリング」が存在している。どう使うんだ…?
ちなみに『仮面ライダーゴースト』のネット配信に白い魔法使いがゲスト出演した際は、
既にウィザードリングの販売が終了しているためか、平気でパンチしまくっている(本編では彼もパンチを使用していない)。
マスクはマジックミラーが採用された事により視界が大きく確保されたためアクションはやり易くなったが、
夏場の強い日差しにおいては、光をモロに吸収してしまい火傷しそうになる弊害もあったとか。

+ ファントム「ウィザードラゴン」

「この俺が希望だと? ハハハハハ…面白い。
 ならば、どこまで耐えられるか試してやろう」

晴人のアンダーワールドで飼われているファントム。劇中では基本的に「ドラゴン」と呼ばれている。
サバトによって誕生したが、晴人が希望を捨てなかったため他のファントムのように現出が果たせず、晴人のアンダーワールドに封印されている。
巨大なドラゴンの姿をしているが、晴人のアンダーワールド内部に限り、宿主である晴人と同じ姿を取る事も出来る。
一応主人公側の戦力ではあるのだが、宿主の肉体を乗っ取ろうとするファントムの本質は持っており、
劇中でも晴人のトラウマを見せて絶望に落とそうとするなど、隙あらば肉体を乗っ取ろうとする場面がある。
ただし絶望する前に死なれてしまったらウィザードラゴンも一緒に消滅してしまうため、
絶望する暇も無く命の危機に瀕するなどの危機的状況では助け舟を出している。
尊大かつ高圧的な性格だが、決して絶望しない晴人を「しぶとい奴」と称するなど一定の評価はしており、
第9話以降は「どこまで耐えられるか試してやる」と称して、反発する態度は見せなくなる。
晴人本人はウィザードラゴンの事も「俺の希望」と言っており、関係は中々良好と言える。
物語中盤で消滅してしまうが、晴人が強い想いによってインフィニティ―リングを生み出した事で復活。
その際に晴人を認めたのか、「改めてお前の希望になってやろう」と自ら宣言するまでにデレた。

基本形態は炎のエレメントを操るフレイムスタイルだが、ウィザードリングでスタイルチェンジする事でエレメント変化し、
水のウォータースタイル、風のハリケーンスタイル、土のランドスタイルと所謂四大元素の力全てを使用する事ができる。
これは彼の魔力の源である体内のファントムであるウィザードラゴンが4属性全てを併せ持つためで、作中世界でも珍しい素質である。
必殺技はエレメントを右足に纏いロンダートから放つ飛び蹴り「ストライクウィザード」。

中盤からはそのウィザードラゴンの力をより引き出した形態が使えるようになり、
胸にドラゴスカルが付き現実にもウィザードラゴンを召喚できるフレイムドラゴン、ドラゴテイルが付き冷凍攻撃が使用できるウォータードラゴン
ドラゴウイングが付き雷を操るハリケーンドラゴン、ドラゴヘルクローが付き重力を操作できるランドドラゴンに変身できるようになった。

さらに新たな魔道具ドラゴタイマーを用いれば、これらドラゴンスタイル4人に分身して別々の意思で行動できるようになる。
この時限定の必殺技として4人で波状攻撃を仕掛ける「ドラゴンフォーメーション」があるが、
この技、1回目と2回目で全く技の内容が異なるため、4人の連携なら全てドラゴンフォーメーションになるらしい…。
これら分身を再び魔力に還元して全部のせ形態オールドラゴンになる事もできる。ぶっちゃけかなりインチキくさい強さ。
飛行能力を持ち、スペック自体も最終フォームのインフィニティースタイルよりも高いがCGを多用するためか出番は少なかった
ウィザードラゴンはこの力について「さらに絶望に近付く」と不吉な事を言っていたがどういう事かは不明なまま。
これについては諸説あり、多用しすぎると侵食されるが劇中の使用率程度では問題なかったという意見と、
ウィザードラゴンが晴人の中から見聞きした情報から黒幕の正体と真の目的を見越しており、
魔法使いとして完成に近づく事に対して暗に忠告していたという意見がある。

後半には一度ウィザードラゴンを倒され魔力を失うも、それでもなお諦めなかった自身の涙から生まれたインフィニティーウィザードリングにより、
銀色に輝く彼独自の姿インフィニティースタイルへと変身できるようになった。
ここまで晴人を計画に利用している黒幕にとっても想定外の力。
高い防御力と高速移動能力を兼ね備えており、さらに一度放出した魔力を再吸収する事で実質無制限に魔法を使う事ができる。
そのため効率よく基本フォームである程度魔力を使ってから変身する事が多いのだが、
防御力が他の形態を遥かに凌駕する上、変身への制約やデメリットもないのもあって視聴者目線では「さっさと使えよ」と舐めプに見えてしまう事も。
無尽蔵ではなく晴人自身の魔力のリサイクルであるため、吸収されるとその分は回復出来なくなり魔力切れも起こすというのが唯一の弱点といえる。
ちなみにその防御力は核爆発にも耐える事が可能で、ラスボスクラスでもない限りまともにダメージを与える事ができない程。
またその防御力を生かすため、攻撃を回避などせず両腕を広げ、胸部装甲で受け止める事が多い。
武器は復活したウィザードラゴン自体が変化した斧剣型のアックスカリバーで、斧部分の根本を持つと破壊力重視のアックスモードとして、
裏を持つとスピード重視のカリバーモードとして扱える。どう見ても手が切れそうだが全身硬いから大丈夫なのだろう
モードによってインフィニティーウィザードリングを使用した際の効果が変わり、
カリバーモードだと時間の流れに干渉して加速し、アックスモードだとアックスカリバーそのものを巨大化させる。
巨大化したアックスカリバーで敵を両断する「ドラゴンシャイニング」、
アックスカリバーを投げ付けて遠隔操作し何度も敵を斬り裂く「プラズマドラゴンシャイニング」が必殺技。
インフィニティーウィザードリングは特別編である人物に譲渡しており、『MOVIE大合戦』では異世界の武神ウィザードの形見を使用し、
時系列的に後の小説版では再び自分で生成している。
『平成ジェネレーションズ』のパンフレットでは武神ウィザードの形見を使用しているという旨の記載がある。
無理矢理解釈するなら「何らかの要因で形見のリングが消失し、再び生成したのが形見のリングだった」とかだろうか。

劇場版作品では、オールドラゴンに似た(スペック上は下位互換)ドラゴン全部乗せ形態スペシャルラッシュや、
インフィニティースタイルに更にドラゴン全部乗せのインフィニティードラゴンインフィニティードラゴンゴールドといった劇場版限定フォームも登場している。

外部出演では『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』でTV本編に先駆けて登場。
再生ホロスコープスの襲撃に手間取るフォーゼらを援護する形で姿を見せ、ここで彼らにちなみ「仮面ライダー」の名を襲名する。
他にもMOVIE大戦シリーズや『スーパーヒーロー大戦Z』などでフォーゼの他、鎧武宇宙刑事の面々と共闘を果たしており、
「魔法使い」という特異な身の上故、宇宙犯罪組織マドーに銀河連邦警察、武神鎧武といった勢力からその身柄を狙われながらも、
仲間達との絆を得てその魔手を撥ねのけ、常に巨悪に対して立ち向かっていった。
『平成ジェネレーションズ』では仮面ライダーエグゼイドと共闘しているが、その『エグゼイド』の劇中には、
「魔法少女コヨミinマジックランド」なるヒロインと劇場版タイトルをもじった名前の謎のゲームが存在する
(ご丁寧にも運営と思われる団体名が「白い魔法使い実行委員会」である)。
(現実世界で)3年後の『仮面ライダーゼロワン』ではアニメ化計画が進行中となっていた。
仮面ライダージオウ』では白石氏本人が演じる晴人の登場も想定されていたようだが、
生憎白石氏が海外ロケ中であったために客演叶わず、代わりに本作の二号ライダー、仁藤攻介/仮面ライダービーストが登場した。
アナザーウィザードによる歴史改変によって晴人は仮面ライダー(魔法使い)ではななくなっているものの、
どのような経緯か仁藤と知り合っており、仁藤にウィザードライドウォッチを渡していた事がジオウらの逆転の切っ掛けとなった。

『ウィザード』10周年の2022年に配信された『ガールズリミックス』では序盤と終盤に大門凛子が登場。
序盤では仮面ライダーバルキリーと共に謎の電波人間を追跡していたが、取り逃す。
終盤では無力化されたブラックサタンの首魁・ミスタイタンを逮捕する。
騒動解決後は他の居合わせた女性陣と共に取材と撮影に参加し、撮影ではウィザードの決めポーズを取っていた。
姓は大門のままだが、晴人が婿入りしたのか仕事上では旧姓で通しているのかは不明。
そもそも結婚しているのか不明とは言ってはいけない。公式の「仮面ライダー図鑑」で小説版について記載がないあたりかなり怪しいが

+ 『仮面ライダーバトライド・ウォー』では
1作目では当時最新のライダーであったため主役扱い。だが開発時期の問題もあってか、プロローグと終盤以外の出番は控えめ。
そのプロローグのムービーでは襲い掛かってくる平成1期ライダーに無双している。
性能の方も基本4スタイルの性能が必殺技以外同一で、通常技が最終段以外射撃、
必殺技がキャンセルで出さないといちいち指輪タッチが入る(技によってはキャンセルしても入る)と癖が強いためお世辞にも強いとは言えず、
各種ドラゴンもただの必殺技で、発動する度指輪タッチに加えスペシャル化が入るため出が異様に遅いのに攻撃終了か潰されると即解除される。
超必殺技もオールドラゴン、無料DLCのインフィニティースタイル共にゲームオリジナル技。

2作目『バトライド・ウォー2』ではオールドラゴンとインフィニティースタイルが選択式になり、
新たに究極形態(劇場版限定フォーム)としてスペシャルラッシュ、インフィニティードラゴンゴールドが追加され、
インフィニティースタイルの超必殺技がドラゴンシャイニングになった。
…が、それ以外の性能はそのまま。あとドラゴンシャイニングの説明も前作のオリジナル超必殺技のまま。
またスペシャルラッシュは公式設定でオールドラゴンの下位互換なのにオールドラゴンから変身する究極形態扱い
(例えるならクウガのアルティメットフォームの上位形態としてアメイジングマイティが実装されている状態)。
一応共通新システムのライダーキャンセルで必殺技→キャンセル→即必殺技のループをすれば素早く攻撃出来るようにはなったが、
相変わらず一部必殺技や各種ドラゴンは演出短縮されない。
一方出番の方は自身の映画ステージに加えて鎧武の映画ステージが共演映画のもののため、
二つの映画で出番がある唯一のライダーなので扱い自体はいい。

3作目『バトライド・ウォー創生』ではついに各種ドラゴン状態のまま戦えるようになり、
どのドラゴンも使い勝手がいいため、性能が大幅に上がった。
…だがやっぱりそれ以外の性能はそのまま、ドラゴンシャイニングの説明もそのまま。
むしろスタイルチェンジ時の演出がOP準拠に変更された影響でハリケーンが飛び上がるようになって隙を晒すように。

2019年のニコニコ動画での配信?そいつは消滅した…『仮面ライダー555』の配信を生み出してな
2020年5月23日からはyoutubeの東映特撮chにて毎週2話ずつの無料配信が行われた
(第1話のみ最終回配信終了時まで常設無料。実際は第2話まで別枠で無料配信されているが)。
その後の2021年3月14日からはニコニコ動画の東映特撮ニコニコおふぃしゃるでも、
仮面ライダー剣』の後を受けての毎週1話ずつの配信(配信後3日まで無料)がスタートした。


「俺は希望の魔法使いだ。俺の希望があふれる世界で、俺が負ける訳ないんだよ!!」


MUGENにおける仮面ライダーウィザード

qzak氏による手描きドットのものと、その改変版が複数存在する。

+ qzak氏製作
  • qzak氏製作
平成ライダーでお馴染みの氏によるもの。
巨大な腕で突っ張り吹き飛ばす超リーチの「ビッグ」、相手の位置をサーチして次々出現する鎖で動きを止める「バインド」、
パンプアップどころじゃなく巨人化する対空技「エキサイト」と原作の指輪を活用した技構成で、超必殺技は1ゲージ消費の「ストライクウィザード」。
ただし試作型のため通常技は1ボタンしかなく、キー入力の特殊技も無い。
AIはななび氏のものが公開されており、適用するとバグ修正の他歩きモーションが追加され、技性能も大幅に強化される。

+ カイガン氏製作
  • カイガン氏製作
2016年10月2日に公開された、上記のものの改変版。
グラフィックがいくらか新規のものに差し替えられている他、通常技が弱・中・強の3ボタンに増加しており、
更に1ゲージ技にライダーブレイク系の「マシンウィンガー」が、
1.5ゲージ技にフレイムドラゴンに変身してスペシャルを発動する「」が追加される。
ただし、本体同梱のななび氏AIには更新は反映されておらず、またAI自体も旧版らしく、一部の性能アッパーや歩き追加などが反映されていない。
……が、同月4日にこちらの改変版に対応する形でAIが更新された。ジェバンニが二晩でやってくれました
元々通常技が少なく小技も使えないための性能アッパーだったので、旧AIと比べるとビッグにコンボ補正適用、バインドがほぼ間を置かず一斉に出る、
必殺技と1ボタン時代の通常技(しゃがみ中・立ち強)の発生または硬直が増加とかなり弱体化したが、その分AIの動きは良くなった。

2017年3月の更新でボイスが『バトライド・ウォー』版になりエフェクトや演出が大幅強化された他、
既存技はキックストライクとドラゴンブレスでKO時に特殊演出が入るようになり、新技に飛び道具を防げる「ディフェンド」、
ハリケーンスタイルになり回転斬りする1ゲージ技「ハリケーントルネード(仮称)」、そして3ゲージ技「シャイニングストライク」が追加された。
唯一ロックする技で、始動のバーニングスマッシュ空中つま先蹴りがヒットするとインフィニティーへ変身、ドラゴンシャイニングを叩き込む。
とどめの場合は処刑用BGM『Missing Piece』と共に下記の海外製を参考にした実写カットインも入り、かなりの大迫力(カットインを切る事も可能)。
同月6日のパッチでバグ修正の他一部モーションや通常技の性能、巨大化アックスカリバーのドットなどが調整され、翌7日にAIが更新された。
16日には更なるバグ修正に加え、新しく緊急回避が追加された。前方にしか動けないが投げも避けられ、1ゲージ消費でガーキャンでも使える。
このバージョンのみ他のバージョンと違い最新のゴーストアップローダー(3番)ではなく鎧武アップローダー(1番)にあるので注意。
27日に追加のバグ修正が行われ、オプションでシャイニングストライクの実写カットインをとどめ以外でも出せるようになった。

+ その他海外製(qzak氏公開素材使用)
  • その他海外製(qzak氏公開素材使用)
この他、qzak氏製ウィザード以前にも、qzak氏の公開素材を用いて雑草氏ファイズを改変したnipa3008氏によるウィザードが存在していた。
改変元のイントロで2ゲージ溜まる特殊仕様や技のSEがそのまま残ってたりするが気にしない。
このウィザードをベースにした海外製キャラも存在し、2017年2月にはOtot氏による改変版が公開された。
こちらはインフィニティーを意識したのか常時ゲージがMAXのため、気になるならcns5630行あたりのpowermax記述を消すといいだろう。
必殺技としてウィザーソードガンによる射撃やハリケーンスタイルによるワープを持つ。空中射撃だけで永久可能なのはご愛嬌
1ゲージ技がコピーによる援護射撃、突進技のスラッシュストライク、ウォータードラゴンの尻尾ビンタ、ハリケーンドラゴンの空中急降下アタック、
2ゲージ技にハイジャンプ中限定のクリムゾンスマッシュキックストライク、3ゲージ技がフレイムドラゴンのスペシャルとなっている。ランドドラゴン…

Otot氏版ではハリケーンドラゴンが竜巻に、フレイムドラゴンがビームからほぼ全画面への火炎放射に変更され、
新技としてランドドラゴンの1ゲージ衝撃波(ただし3ゲージ無ければ使えない)、
2ゲージ技のオールドラゴンによる位置追尾突進(方向指定が甘く遠いとあまり当たらない)、
2ゲージ以上全ゲージ消費のドラゴタイマー、3ゲージ技の全画面攻撃シャイニングストライクを持つ。
ドラゴタイマーはフレイムドラゴン以外の全ドラゴンで攻撃後オールドラゴンという大技だが、
攻撃終了からオールドラゴンへの変身まで時間差があるので、オールドラゴン部分は余程相手が軽いか復帰が速い上に棒立ちの相手でないと当たらない。
シャイニングストライクは初使用時の映像がそのまま使用されているため凄まじいインパクト。英語字幕?いちいちぶった斬られるレギオンさん?気にするな!
なお、このシャイニングストライクの画像・音声だけでキャラ容量が 250MB ほど増えている(全体容量は300MB弱)。


「フィナーレだ」

出場大会

出演ストーリー



*1
伏せる名前が逆では?と思う人が居るかもしれないが、冗談抜きに番組的には(メタ的には)「白い魔法使いドライバー」が正式名称である。
+ 名前の理由(ネタバレ注意)
と言うのも、事件の黒幕は序盤からファントム達に「ワイズマン」と呼ばれており、
ワイズドライバーという名前では「黒幕の正体は(晴人の恩人だと思われていた)白い魔法使いだった」というネタバレになってしまうため
(一応、ファントム達の前ではファントム・カーバンクルの姿ではあった上、そもそも劇中でベルトの名前を呼ぶ事自体が無いので、
 視聴者にはバレても晴人達にバレる心配は無い。てか何でカーバンクルという名前の方を視聴者に伏せていたのだろうか?)。
そのため「ワイズドライバー」及び「仮面ライダーワイズマン」は本編終了後に公表された名前である。
まぁ大きいお友達にはバレバレだったけどな!

余談だが、性能的には「白い魔法使いドライバー>メイジのベルト(量産型)>ウィザードライバー」なんだそうな
(白い魔法使いは一品物の高級品なのに対し、ウィザードはメイジの試作品に過ぎないため。
 こいつの所為で勘違いされがちだが、現実の試作型は未完成品でしかない)。
ウィザードが強かったのは、ウィザードラゴンがファントムとして最強格であった事と、晴人の心の強さが理由であろう。


最終更新:2024年03月29日 17:31