仮面ライダーフォーゼ

─宇宙…無限のコズミック・エナジーを秘めた、神秘の世界。
    若者達は、アストロスイッチでその扉を開き、未来を創る!
    Space on your hand!その手で宇宙を掴め!─





■スペック
「ベースステイツ」
 パンチ力:2.1t
 キック力:6.3t
 ジャンプ力:ひと跳び20m
 走力:100mを6.2秒
 必殺技:ライダーロケットドリルキック




「宇宙キター!」

「仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らしてもらうぜ!!」

. 人
〈0V0〉

+ 担当俳優・声優
福士蒼汰
『オーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』、『フォーゼ』シリーズ、『スーパーヒーロー大戦』シリーズ(『Z』まで)
『平ジェネFINAL』
『クライマックスヒーローズ』シリーズ、『HEROES'VS』、『バトライド・ウォー』シリーズ(『II』まで)
鈴村健一
『仮面ライダー大戦』
堀曜宏
『スーパーヒーロージェネレーション』『サモンライド』『ロストヒーローズ2』『バトライド・ウォー創生』『ライレボ』『シティウォーズ』
『クライマックスファイターズ』シリーズ

鈴村氏は同作で他のライダーや怪人も担当している。
堀氏の演技はファンからも福士氏に似ていると好評である。

概・要・掲・載

2011年から翌年に掛けて放映された平成ライダーシリーズ13作目『仮面ライダーフォーゼ』に登場する主人公仮面ライダー
人類初の有人宇宙飛行50周年の波に乗った、ロケットで宇宙なデザインコンセプトと東日本大震災で傷付いた人々を勇気付けるために生まれたライダー。
「宇宙適応型」というコンセプトでは、2010年に30周年を迎えた昭和ライダーの『仮面ライダースーパー1』以来である。
変身者はリーゼントヘアの高校生・如月弦太朗
人間を異形の怪物「ゾディアーツ」へと変じさせるアストロスイッチで、
己らの野望を達成しようと目論む「ホロスコープス」に狙われたダチと天ノ川学園高校を守るべく、
都市伝説に語られる人類の味方「仮面ライダー」の名を勝手に襲名し、自らが結成した仮面ライダー部の面々と共に戦い抜いた
(「財団X」の存在を考えると都市伝説の元ネタは『W』や『オーズ』の事だと思われる
 この頃の悪の組織は活動範囲が狭いから、仮面ライダーも(劇中では)全国的な知名度を得られないんだよね。フォーゼに至っては天ノ川学園限定だし)。

弦太朗が「フォーゼドライバー」によってコズミックエナジーをその身体に浴びる事で変身を果たす。
宇宙服をモチーフとした見た目や公式サイトにおける設定などを見る限りでは「スーツ装着型のライダー」と見るのが自然なのだが、
チーフプロデューサーである塚田英明氏による小説版では「皮膚が宇宙服のように変化」と肉体が変化しているタイプとされている。
この解釈に則ればフォーゼも仮面ライダーを名乗るゾディアーツでしかなく、
「主人公は敵と同質の存在」と言う仮面ライダーシリーズの伝統を受け継いでいるとも言えるが、
一方でこのような記述が見られるのは件の小説版のみであり、東映公式の『仮面ライダー図鑑』でも各部位の図解に「装着者」と明記されているため、
この描写に関しては塚田氏による独自設定の可能性が高い。
肉体を変化させた後に更に外装を装着するという面倒なプロセスでもないだろうし
もっとも、コズミックエナジーで変身している時点でどっちにしろ力の根源は同じな訳だが。
余談だがメインライターを務めた中島かずき氏はヤバい宇宙線が登場する作品の担当編集者として深い関係があり、
シリーズ構成・脚本を務めたアニメでも宇宙のヤバいものがよく登場することも付記しておく

戦闘では(仮面ライダー生誕40周年記念作品にちなんで)全40種類の「アストロスイッチ」により、
両手両脚に対応する4×10種類の武装(モジュール)を使う。
この組み合わせにより多種多様な形態で敵を迎え撃つ事が可能で、場合によっては細事のサポートもこなせる。
また通常形態のベースステイツ(上記画像)の他、一部のスイッチを用いる事で電撃の力を帯びたエレキステイツ
炎の力のファイヤーステイツ、磁力の力のマグネットステイツ、友情パワーの結集コズミックステイツ、などといった強化形態をとる事もできる。
また劇場版作品などでは40種類とは別の新たなアストロスイッチも登場しており、
これらのスイッチによる託された愛に応える力ロケットステイツ
2号ライダーである仮面ライダーメテオと融合したメテオフュージョンステイツなどといった形態も登場。
他に玩具やゲーム作品では歴代ライダーを模した「レジェンドライダースイッチ」が登場している。

反面素のスペックは平成ライダーの中では控えめであり、賢吾の作ったライダー部の絆の象徴であるスイッチを使いこなしてこそのフォーゼといえる。

必殺技(リミットブレイク)は右腕にロケットモジュールと左足にドリルモジュールを装着し空中を推進しながら放つ「ライダーロケットドリルキック」など。
また平成ライダーとしては珍しく技名を思いっきり叫ぶ。この辺も昭和ライダーを意識してるかもしれない。

流石に40種類もあるため、モジュール(武器)の種類は物凄く多彩。
王道の剣や銃からミサイルやガトリング砲のような大型火器、チェーンアレイ、鋏、音響兵器といった採用例の少ない珍しい武器、
レーダー、パラシュート、ステルスなどの補助用、スクリュー、スケートボードなどの移動用、
治療用のメディカルや塗料を硬質化させ防御や束縛に使うペンのような特殊武器まで、
ライダーシリーズの大抵の武器ジャンルは『フォーゼ』だけで網羅されているとすら言える。

最大で4つのモジュールを同時に使用できるが、モジュールごとに装着される四肢が固定されており、
左右の入れ替えなどもできないため、同じ場所用のモジュールは併用する事ができない。
ステイツチェンジ用のスイッチは右腕用ばかりのため、ステイツチェンジ中も右腕用の他のモジュールが使えない(なのでロケットドリルキックも使えない)など、
モジュール運用の柔軟性にはやや欠ける面がある。
ただしコズミックステイツでは、同じ四肢用のスイッチ2つを同時に発動し、片方のモジュールにもう一方の効果を付与する事ができ、
右腕用のスイッチも専用モジュールのバリズンソードに装填する事で効果を使用できるなど、この難点をある程度克服している。


「みんなの絆で!宇宙をつかむ!!」

この他背中のブースターから推進剤の噴射ができ、標準でジャンプの補助や姿勢制御程度の空中加速が可能。

2018年の『東映特撮ニコニコおふぃしゃる』では『オーズ』に引き続き『フォーゼ』の配信が行われた。
なお最終回の翌週には順当に仮面ライダーウィザード仮面ライダー555』の配信がスタートした。
フォーゼの次は555、みんなも『ジオウ』で見たから知ってるね!

+ 外部出演
映画『仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』にてTV本編に先駆けて登場。
錬金術師ガラに苦戦するオーズの前に出現し、共闘して勝利に導く活躍を見せた。
この時のオーズの「セイヤー!」という掛け声が印象的だったのか、
後に本編でオーズの武器であるトラクローにそっくりな形のクローモジュールを使用した際には掛け声を真似している。
その他には『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGAMAX』ではオーズのみならずWや伝説の7人ライダーと共闘、
以降も各種映画やビデオ作品で仮面ライダーの先輩後輩、スーパー戦隊やメタルヒーローの面々と出会うなど交友関係は幅広い。
実は地味に戦隊ロボに搭乗し操縦した事のある初のライダーだったりする。
また、放送当時の企画で嵐を呼ぶ幼稚園児と共演した事も。
プリキュアとも同じタイミングで京都へ修学旅行に来ていたが、当然ながら出会いはしなかった

ロケットを模した頭部は同じ石森宇宙ヒーローの『宇宙鉄人キョーダイン』のスカイゼルにそっくりであり、
『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE』ではキョーダインモチーフの悪役「宇宙鉄人」が登場した。
ついでに『大鉄人17』をモチーフとした「XVII」も登場している(こちらは悪役ではない)。
『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』でも、
(全てリメイクキャラだが)『イナズマン』『美少女仮面ポワトリン』そして悪役の『アクマイザー3』とも共演を果たした。
誰とでも友達になる弦太朗らしく友達(クロスオーバー)の幅が広い。
ただし往年のヒーローを(別人とは言え)悪役扱いしたせいで古い特撮ファンからは非難轟々だったが…。
まあ、アクマイザーは「もし悪の種族が寝返らないままだったら」というIfの存在なのでまだ納得が出来たけど

+ ゲーム作品
コンパチヒーローシリーズには『HEROES' VS』(PSP)で初登場。
この時はウルトラマンサーガ、ストライクフリーダムガンダムと共にゲスト参戦扱いだった。
『ロストヒーローズ2』(3DS)では学生繋がりでウルトラマンギンガとの合体技「超銀河クロスシュート」が使える。

仮面ライダー版無双こと『バトライド・ウォー』シリーズでは1作目から『創生』に至るまで皆勤。


無・限・活・躍

平成ライダーでお馴染みのqzak氏による手描きドットのものと、その改変版が公開されている。
それ以前にも変身前の姿でMUGEN入りしており、何気に変身前と変身後がそれぞれ独立したキャラとして存在する唯一の仮面ライダーである。

+ qzak氏製作
  • qzak氏製作
ロケットモジュールによる昇龍拳や突進技のスパイクモジュールを始めとした原作のスイッチを駆使して戦う。
基本動作もガードがシールドモジュール、ダッシュがホイールモジュールと各種スイッチが使用されている。
氏のライダーには珍しく、ホッピングモジュールによるハイジャンプやジャイロモジュールによる空中ダッシュ(前方のみ)が可能。
ただし通常ジャンプもホッピングのため飛ぶまで一瞬間があったり遠距離攻撃が出の遅いジャイアントフットモジュールしかなかったりと癖も強い。
AIはななび氏のものが公開されており、後の本体更新で取り込まれた。

2016年6月19日には仮面ライダーシザースなどを製作したIseebi氏による必殺技追加パッチも公開された。
適用すると待望の飛び道具技ランチャーモジュールと蹴り技チェーンソーモジュールが追加され、
1ゲージ技に轢き逃げアタック「マシンマッシグラー」、2ゲージ技に「ライダー超電磁ボンバー」が追加される。
ランチャーは弾数が多い、威力も高い(一発30)、使用後の隙も少ないと一見強力だが、右足から真横に撃つのでジャンプで簡単に避けられる。
ちびキャラ地面への設置技にもガンガン当てられるという利点もあるが。
チェーンソーは威力は低い(スパイク同様87ダメージ)が、画面半分近くまで攻撃可能な上大きく振るので後方まで判定があり非常に強力。
ライダー超電磁ボンバーは暗転中にチャージまで済ませるため出は極めて早い(実質発生1F、端から端でも到達まで5F)が、
原作通り砲塔を前方に浮遊させるため密着どころか2~3キャラ分ほど離れないと当たらないという落とし穴も。
なおこれらの追加技はコマンドが書かれていなかったが、同年8月30日のAI更新の際に本パッチが取り込まれコマンド表も追加された。
2019年3月3日の更新では、ロケットステイツによる3ゲージ技「ライダーダブルロケットドリルキック」が追加され、
ドリルキック系でKO時に特殊勝利ポーズに移行、イントロや技のSE追加などが行われた。

+ Jaki氏製作
  • Jaki氏製作
地獄兄弟ギャレンを製作したJaki氏による改変版。
こちらは必殺技追加パッチ未適用のものがベースとなっており、
多数の必殺技に加え、1ゲージ技として「ライダー100億ボルトバースト」と「ライダー爆熱シュート」も追加。
独自要素としてランダムで投げる物が変わり攻撃になる事もあれば回復アイテムを投げる事もある博打技フードロイド投げ(半分以上それ以外)、
更に特殊システムの「アストロスイッチ」が搭載されている。
これはラウンド開始時、および試合中スイッチ未所持時にbを押す事でランダムで回数制限付きのスイッチを入手するというもの。
現在入手可能なスイッチは8種で、それぞれ別の技になる上に1ゲージ技のリミットブレイクを使えばスイッチに応じた技に変化する。
このため本キャラの1ゲージ技は実質11個というそうそう見ない領域になっている。
デフォルトAIは未搭載。

出場大会



最終更新:2022年12月18日 18:26