ヨハン(サガフロンティア2)


「ギュスターヴ様は中へ。私に、ここで敵を防げとお命じ下さい。」

スクウェアの架空歴史物RPGである『サガフロンティア2』のギュスターヴ編に登場するキャラクター。通行人では無い。
元々は「紅いサソリ」と呼ばれる暗殺集団の一人だったが、そのあり方に疑問を感じ脱走を図る。
サソリに入る前はヨハネという名前だったが、長期の逃亡生活で力尽きる寸前にギュスターヴに助けられ、
その際に思わずヨハンと名乗り、ヨハネの名を捨てて以後ギュスターヴの守り人として生きることになる。
でもそれ語源的には同じ名前なんじゃ…。

赤いマフラーがトレードマークで、服装も派手目で一見暗殺者とは思えないような格好をしている。
これにはちゃんと理由があり、サガフロ2の世界の住人は目だけでなくアニマ(魔力のようなもの)で人を感知することができるため、
わざと派手な格好をして人の目を引き、アニマを目立たせず暗殺行為を行いやすくするためのものである。
MUGENにたくさんいる忍んでない忍者達とは事情が違うのだ。
ギュスターヴは生来アニマを持たず視覚だけで人を発見するため、アニマを消して行動するサソリの暗殺術が通じなかった。
それがヨハンの命を救うことになる。

+ ヨハンの顛末ネタバレ
しかしヨハンにはサソリに入団した際に刻印される毒が体内に残っており、
サソリから定期的に配られる毒の進行を止める薬をもらえなくなった彼は次第に衰弱していく。
生きているのが不思議なくらいに衰弱し切ったヨハンは、遠征先で謎のモンスター集団に襲われた際に、
最後の力を振り絞り、一人で無数のモンスターを相手にしながらギュスターヴを守る決意をする。
その際の戦闘はまさしく死闘であり、たとえ勝利しても1戦闘終了する度に、
ヨハンのLPが1ずつ強制的に消費されヨハンのLPが0(死亡)になるまで戦闘が続行される。
この戦闘はシナリオ上避けられず、ヨハンの命はここで尽きることになる。
その不退転の姿に心を熱くするプレイヤーも多く、キャラクターの人気も高い。


「来い、モンスターども。私の暗殺術のすべてを見せてやる!」

(以上、RPG大辞典倉庫LV.4(仮)より抜粋・一部改定)


原作での性能

端的に言って強キャラである。
全キャラ中でも上位に位置する剣技の使い手であり、使い手の限られる体術にも秀でる。
では術はどうなのかというとこちらも屈指の実力であり、
あらゆる術の資質(才能のようなもの)を持っているため術師としてもトップクラスである。
また、ヨハンのみが習得している特技烈風剣と、
ヨハンが初期から所持しているロール(キャラ固有の戦闘スタイルの様なもの)である「」が極めて強力。
前者は本作の剣技では貴重な超特大範囲攻撃であり、威力も高い優秀な技。
術技と呼ばれる術と技のハイブリッド特技であるため、いずれにも精通するヨハンならではの剣技である。
後者は戦闘中の自然回復が消失する代わりに、あらゆるコマンドの威力が1.5倍になるという恐ろしい代物。
タイムアタックや最大ダメージへの挑戦などでは欠かせないロールでありもちろん通常プレイでも非常に有用である。
弱点はLP(生命力)の低さ。
本作からMUGEN入りしているコーデリアのLPが13~14とほぼ本作の平均値であるのに対して、
ヨハンのLPは6~7とたった半分しか無い。これは名前付きのキャラではワースト1位である。
トップの連中は21~23を誇ると言えばいかに低いかが分かるだろう。
HPも加入時期に比して少々低めである。
とはいえ、全体的に非常に優れたキャラクターであるのは間違いない。
パーティメンバーとして使用できる期間がかなり短いのは残念である。


MUGENにおけるヨハン

IF氏の製作したヨハンが存在する。
ドットは原作のデュエル中のもので、狸田太一氏のボイスが搭載されている。
原作で使用した剣技だけでなく、体術・術・合成剣技や補助コマンドなども網羅しており、技数が非常に多い。
ゲージ技だけで20種類もあり、得意技の「烈風剣」やギュスターヴが駆け付けてくれる「カムイ」などがある。
また、「-3.txt」をいじることで、ボイスの有無や細かい設定などを変えることが可能。
AIは未搭載だが、ボイスも担当した狸田氏による大会用簡易AIが公開されている。


その人の命令に体が動いた。
この男は何者なのか? なぜ、サソリの術を見破ったのか?
興味が湧いた。
だが何より、この人の声に従うのが心地良かった。

出場大会



最終更新:2022年06月23日 21:15
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