ゲッコウガ



      

 忍者のように神出鬼没。
 素早い動きで翻弄しつつ
 水の手裏剣で切り裂く。

  • 分類:しのびポケモン
  • タイプ:みず・あく
  • 身長:1.5m
  • 体重:40.0kg
  • 特性:げきりゅう(HPが1/3以下の時みずタイプの技の威力が1.5倍になる)
  • 隠れ特性:へんげんじざい(出した技と同じタイプに変化する(第8世代まで)
                                                  場に出る度に最初の1回だけ技を繰り出す直前にタイプがその技と同じタイプに変化する(第9世代以降))
  • 特殊個体特性:きずなへんげ(相手を倒すとサトシゲッコウガにフォルムチェンジする(第8世代まで)
                                                      相手を倒すと攻撃・特攻・素早さが1段階ずつ上がる(第9世代以降))

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第6世代(『X・Y』)。
カロス御三家であるケロマツの最終進化形態。
オタマロ以来となるカエル系生物をモチーフにしたポケモンである。
進化前の泡マフラーはなくなり、代わりに舌を首に巻いている。忍者のように神出鬼没のポケモンであり、素早い動きで翻弄しつつ、
太股表面から分泌する粘液を圧縮形成して作り出す、金属すら切り裂く水の手裏剣を飛ばして攻撃する。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)

ネット上では忍者ポケモンなことと、そのタイプから「卑劣様」と呼ばれたりしている。
元ネタは本家卑劣様ことNARUTOの二代目火影千手扉間。
ニンジャ故に不可避の忍殺ネタでは「ムーンタスク」なんて呼び名もある。
「ムーンタスク?ムーンライトタスクではない、ナンデ?」「字数が丁度いいから」「ナルホドナー」
なお本来の英語版での名前は「Greninja(グレニンジャ)」であるので、お間違えなきよう。
他には公式アートワークのポーズがこれに似てると言われることも。
また、ゲッコウガを表す顔文字として「◥ θ┴θ◤」も存在する。

人気投票の類でも強く、2016年のポケモン総選挙720、2020年のポケモンオブザイヤー共に1位の座に輝いている。


原作中の性能

HP:72
攻撃:95
防御:67
特攻:103
特防:71
素早さ:122
合計値:530

みずタイプ御三家の中では唯一と言っていい、高速アタッカー特化のポケモン。
攻撃面も、忍者らしく多彩な技を覚え、物理は準専用の先制技「みずしゅりけん」の他、「アクロバット」、「とんぼがえり」、
特殊はタイプ一致の高威力技「ハイドロポンプ」、草タイプ対策の「れいとうビーム」などがある。
補助技も、専用技の「たたみがえし」の他に「まきびし」、「どくびし」、「みがわり」など、有効的かつ忍者らしいものが揃っている。
初出の『X・Y』では強力な物理技を習得出来ないため特殊型ばかりだったが、『ASOR』では教え技が充実し両刀型が主流となった。
しかし、このポケモンの真の特徴は隠れ特性の「へんげんじざい」。
常にタイプ一致となることで、自分の使う全ての攻撃技が1.5倍補正がかかるだけでなく、
相手の使用する技のタイプを見極めて相性の悪いタイプに変化させることで、防御にも転用出来る。
また、個体値に応じてタイプが変化する「めざめるパワー」を使用した場合でも、対応したタイプに変化するため、
威力が低めなこの技を確実に一致補整で撃てる上に、サブウェポンに無いタイプにも変化出来るため便利。
しかし厳選は大変
いずれにせよ攻守共に有用な特性……ではあるのだが、逆に相手に変化させるタイプを読まれてしまえば、
弱点を突かれて、余計なダメージを負う場合もある。
そのため、プレイヤーの「読み」の力量がダイレクトに反映される、上級者向けのポケモンと言える。

弱点は微妙に足りない攻撃力と低めの耐久力。
火力のインフレが進んだ第7世代においては、「へんげんじざい」の補正を考慮しても、火力は中の上から上の下と言った所。
耐久力も極端に低いわけではないが、攻撃や特攻、素早さに努力値を割くことが多いため数値以上に脆い。
そのため先手を取っても一撃では倒し切れず、反撃で返り討ちにされてしまう相手も少なくないのである。
このため最大火力を求めて敢えて「げきりゅう」を採用するケースも以前に比べれば増えてきている。
長所である攻撃力をさらに伸ばすか、弱点である耐久力を補うか、
同時に選出するポケモンも含めてプレイヤーのセンスが今まで以上に問われることになってきている。

後述のサトシゲッコウガは、『SM』の特別体験版で使用可能なゲッコウガの専用特性「きずなへんげ」により、
敵を倒すとフォルムチェンジするという仕様で実装された。
このゲッコウガは体験版をある程度進めると製品版に送ることが出来るが、夢特性と違って遺伝出来ず、
またレーティングバトルでも伝説のポケモンと同様に使用出来ない、とことん特別な仕様となっている。
メガシンカ級の種族値を持つだけでなく、「みずしゅりけん」のヒット数が3回固定になる代わりに威力が20に上昇する。
また、特性によるフォルムチェンジのため、レックウザと異なりZ技との併用が可能。
一方でフォルムチェンジには実質特性なしのゲッコウガで一匹倒す必要があり、
タイプ一致のみず、あく以外の攻撃はへんげんじざいゲッコウガに火力で劣るため、へんげんじざいゲッコウガよりも更に上級者向けとされている。

第9世代では新要素「テラスタル」との兼ね合いか、「へんげんじざい」の変化は1回だけと大幅に性能がデチューンされた。
元の仕様がユーザーに高度な情報処理・判断能力を要求するものだったので、初心者にも使いやすくなったのは確かだが、
使いこなしていた層からは落胆の声が相次いだらしい。
また、「きずなへんげ」も土地の影響か、ステータス上昇という性能に変更されている。
積み内容はサトシゲッコウガの強化とは大差ないが、能力初期化技の影響を受けるようになったのには注意。

+ メディアミックスにおける活躍
アニメ版では、サトシの手持ちであるケロマツが進化する形でレギュラーとして登場している。
余談だが、「サトシの手持ちであるみずタイプ御三家は進化しない」というジンクスを初めて打ち破ったキャラでもある。

  • サトシゲッコウガ
ゲッコウガとサトシの感情がシンクロした際に変身出来る形態。
戦闘力が飛躍的に上昇するが、ゲッコウガが受けたダメージをトレーナーであるサトシも受けるリスクがある。
また、サトシやゲッコウガの体力を多大に消耗させるため、長時間の維持は難しい。
しかし、これらのリスクを差し引いても余りあるほど凄まじいスペックを発揮でき、
劇中では、カロスチャンピオンのカルネ相手に互角以上に渡り合った
(アニメではゲームと異なり、四天王やリーグ関係者とサトシの間には、プロ野球と草野球レベルの実力差がある)。

登場時点ではゲームに登場していない形態であり、この現象を見た周囲からは、
「サトシとゲッコウガの合体」「ストーンを用いないメガシンカ」などと考察されていた。

映画『名探偵ピカチュウ』でも登場。放棄された研究所のカプセルの中にいたが、
黒幕の手の者により解放され、研究所内に侵入した主人公一行を襲撃。最後はコダックの超能力で吹き飛ばされた。
あくタイプであるはずのゲッコウガが超能力にやられたのは、特性が「へんげんじざい」で、
直前にみずタイプの技である「みずしゅりけん」を使ったため、みず単タイプになってしまったからだろうか。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるゲッコウガ

『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS/WiiU』から新規参戦。声優はアニメ版と同じく うえだゆうじ 氏。
『for』発売時点でのファイター中最新キャラとしての登場と相成った。
ちなみに『SP』でも同じくポケモンのガオガエンが発売時の最新キャラ(『サン・ムーン』は2016年11月18日発売)として登場。
…というか、過去作の時点でポケモンキャラが最新キャラである傾向がある
(初代はピカチュウとプリン、『DX』では原作発売前だったロイを除けばピチュー、『X』ではルカリオが最新)。

忍術やみずタイプのワザ、更にはスマブラオリジナル要素として、圧縮した水を刃のように振るう「水小太刀(みずこだち)」を操る。
『SP』ではクナイ状に変更されている。

性能は機動力特化ながらも比較的スタンダードで、忍者らしいダッシュ速度とカエルらしいジャンプ力を併せ持つ。
キレのいい飛び込みからの空対地コンボが優秀で、一気にダメージを稼ぐ手段に長けている。低い体勢による喰らい判定の小ささも強み。
……と長所を挙げてみたが、スピードタイプにしては攻撃速度が並以下、リーチが短い、比較的吹っ飛びやすい、お手玉に弱いなどの弱点もある。
足を止めて殴り合うより引っ切り無しに動き回る方が強い、というのも忍者らしい。
必殺ワザなども含めて操作難易度は高いが、やり込むほどに味が出てくる上級者向けのファイターと言えるだろう。
ちなみに下アピール攻撃判定がある

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)

  • みずしゅりけん(NB)
原作ではゲッコウガの代名詞とも言えるワザ。その名の通り、水の刃を手裏剣状にして正面に放つ飛び道具。
ボタンを押す長さで性能が変化し、長く溜めるほど威力とサイズがアップするが射程と速度がダウン。
最大溜めでは相手を貫通する巨大手裏剣となり、多段ヒットし最後に強く吹っ飛ばす。
空中で発動すると投げた際に軽くホップする。
なお原作で物理攻撃扱いだったことを反映してか、見た目に反してサイマグネットなどの吸収技を無視出来る。
『SM』以降からは特殊攻撃に変更されたけど

  • ハイドロポンプ(上B)
手から2度水を噴射し、その反動で反対方向へ移動する。水を放つタイミングでスティック操作するとその方向へ飛んでいく。
ピカチュウの「でんこうせっか」と似ているが、こちらは同じ方向に2回進める・水にしか攻撃判定がないという違いがある。
噴射した水は威力こそ低いが相手を押し出す力が強く、復帰阻止、或いは復帰阻止阻止に重宝する。壁への衝突にはご用心。

  • みがわり(下B)
その場で身構え、攻撃を受けると身代わりを残して一瞬姿を消してからの飛び蹴りで反撃するカウンター技。
スティック入力及び相手との間合いにより攻撃のヒット効果が4種類に変化するのが特徴。
また、ルカリオルキナとは違い、相手の攻撃力に依存したダメージ倍率は乗らず、スティック入力によって威力が変動する。
身代わりは忍者で定番の丸太か原作の「みがわりぬいぐるみ」がランダムで登場。特に意味はないが攻撃で吹っ飛ばせる。

  • かげうち(横B)
ボタンを押している間足元から影を走らせ、放すか時間経過でその影の横軸へと瞬間移動し蹴飛ばす奇襲技。
スティックを逆方向に入れるか影が相手を通り越していると背面蹴りを放つ。影を出している間も歩行・ジャンプ・アピールが可能。
ダメージは低いが吹っ飛ばし力は充分。但し攻撃後の隙が大きく、タイマンではやや扱いにくい。
逆に乱戦ではこっそり仕込んでおいて遠間から割り込むなど使い道は多い。
また弱い吹っ飛びを受けている間にも仕込むことが可能で、コンボ拒否から反撃を見舞うなどのテクニックも存在する。
他にもテクニックが数多く発見されたが、アップデートで上のものを除き軒並み使用不可となった。

  • しのびのひおうぎ(最後の切りふだ)
漢字で書くと「忍びの秘奥義」。
「たたみがえし」で畳を返す動作が相手に当たると空高く打ち上げ、
満月の夜をバックに空中で四方八方から攻撃を加え、最後に上から叩き落とす。相手は激しくバウンドして真上へ吹っ飛ぶ。
やや範囲は狭いが、ダメージ40%くらいからバーストを狙える程度に強力。
『SP』では攻撃時にサトシゲッコウガに変身する。

『for』においてはアップデートによる性能の変化が激しく、
当初は喰らい判定や攻撃速度の壊れ具合から最上位クラスに立ったかと思えば、
それらをまとめて修正され下位にまで落っこちたりもした。
その後は徐々に細部を強化され、最終的に中堅上位辺りまで持ち直した。

また桜井政博氏曰く、
「スマブラ参戦はポケモン側のスタッフとの打ち合わせによって『ポケモンX・Y』発売前から内定していた」
「参考資料がイラストくらいしか無かったので体術等は自分の創作が大きい」
とか。

余談だがナレーションのコールが独特。 ゲッコウガァ・・・
流石に欧米版は違うだろと思ったらこっちもそうだった。グレニンジャァ・・・
そして『SP』でもナレーションが続投なので変わらず独特だった


MUGENにおけるゲッコウガ

+ CS-X-TBM氏製作
  • CS-X-TBM氏製作
現在β版が公開中。
忍者らしく機動力に秀でているキャラであり、一瞬で画面の端から端へ移動出来る他、空中ダッシュも搭載されている。
性能も、設置技の「まきびし」や一時的に姿を消す技などトリッキーな技がある一方で、
ソニックブームっぽい飛び道具の「みずしゅりけん」、当て身技の「ねっとう」など、
正攻法で戦っても十分強い技が備えられている。
超必殺は、「たたみがえし」で地面をめくり上げて空中に吹っ飛ばした相手に怒涛の連撃を浴びせる、
スマブラの「しのびのひおうぎ」を意識した技となっている。
紹介動画

+ ハリウ氏製作
  • ハリウ氏製作
手描きのスプライトで製作されたゲッコウガ。
こちらもスマブラのモーションを参考に2D格ゲー仕様で製作されているが、
一定の確率で攻撃を受けた時に無敵状態になれる「かげぶんしん」や、
ポケモンの道具に相当する攻撃・防御・速度を強化する「カスタマイズパーツ」など、
原作であるRPGを意識したシステムも搭載されている。
性能は、高い機動力に加えて超必殺技を9つ持ち、多彩な立ち回りを可能にしている。
また、6P以降は強化カラーとなっている。
更新によりAIが搭載された。

出場大会



最終更新:2023年06月12日 20:31