緑子


僕はきっと、キミとなら強くなれる。~緑姫~

アニメ『selector infected WIXOSS」『selector spread WIXOSS』及びカードゲーム『WIXOSS-ウィクロス-』に登場するキャラクター。

アニメにおける緑子

作中におけるカードゲーム『WIXOSS』のカードの中に存在する、
「意志を持つ少女キャラクターのカード」=「ルリグ」の1人。闇に蠢く光の蟲ではない
パートナーである一衣の願いに共感し共に戦う、心優しいボクっ娘である。
担当声優は 高橋未奈美 女史。

第4期『Lostorage conflated WIXOSS』では装いも新たに「翠子」として登場。
髪型や衣装も大幅に変わっており、構築済みカードデッキパックもこの翠子を中心としたものが販売されている。

+ アニメ『WIXOSS』って?
トレーディングカードゲーム『WIXOSS』と同時展開されるオリジナルアニメーション作品。
放映時間が深夜帯という事もあってか、一般的なカードゲームアニメとは違いゲームの内容はあまり詳しく描かれず、
意志を持ち喋る事が出来る特別なカード「ルリグ」と、彼女達に選ばれた少女「セレクター」達を中心とした人間ドラマが主軸。
カードゲームそのものの描写は少ないが、試合内容自体はカードで実際に再現が可能となっている。

『WIXOSS」というカードゲームが大流行している世界。
”セレクターとなり、セレクター同士の戦いに勝ち続けると、夢や願いが叶う
そんな噂話が広がる中、小奏るう子が「タマ」というルリグと出会った所から物語は始まる。

+ 「花代さんは嘘つきだ」(ネタバレ注意)
バトルに勝ち続けると願いが叶う、というのは厳密に言えば「無茶な願いや夢を実現可能にする「夢幻少女」という存在になる」
という事であり、「夢幻少女」になるための条件はセレクターによって違う。

だが、セレクター同士のバトルに三回敗北すると、その願いが反転するというペナルティが発生する。
つまり、「病気を治したい」という願いであればその病状が悪化し、
「モデルとして成功したい」と願えば、顔に消えない傷を負うといった具合。
緑子の契約者である植村一衣は「友達が欲しい」という願いが反転した結果、
「それまでの友人の記憶を失い、友人と接触すると激痛が走り、友人の事が書かれた日記はまともに読めない」
という悲惨な状態になってしまう。
「三回負けるとセレクターとしての資格を失う」という説明もあったが、
これは願いの反転ペナルティを隠すための嘘である可能性が高く、一衣や他のセレクターも後に再参戦している。
一応願いの反転は絶対的なものではなく、一衣は再びセレクターとなった事でるう子達との交流を経て、どうにか絆を取り戻しているし、
前述の顔に傷を負ったセレクターは、整形手術と化粧という物理的な手段でどうにか傷を隠した。

そして「夢幻少女」になると……
なんと、ルリグとセレクターの人格が入れ替わり、セレクターと入れ替わったルリグが、
セレクターに変わってその願いを叶える

そしてセレクターは新たなルリグとなってカードに閉じ込められる
つまり、ルリグはカードの精霊でも契約厨マスコットでもなく、元人間の少女(ルリグの綴りも「girl」を逆から読んだ「lrig」)である。
ゲームマスター曰く「セレクターが願うのは物理的に叶わない願いではなく、論理的に叶わないもの」であるらしく、
劇中では「双子の弟と結ばれたい」と願った人物が夢幻少女(=ルリグ)になった後、相思相愛の仲になっている他
(人格が入れ替わった事で本人の葛藤がなくなったため)、
外伝作品の「植物状態の友人を救いたい」という願いは、人工呼吸器を外す(=苦しみから救う)という手段で叶えられた。

ルリグ達はこれら負の側面を隠してセレクターをバトルに誘っているのだが、
元は彼女達もこれら悪辣な条件でルリグに「させられ」カードから出ようと必死な事を考えると、無理からぬ事だと思われる。
そんな状況でも「無理にバトルを続ける必要は無い」と自らを捨てるよう一衣に忠告した緑子は優しい方だったのだろう。

こうして、少女達が葛藤し傷付け合い人生を崩壊させていく鬱展開をまざまざと見せ付けられた視聴者達からは、
「マジかよWIXOSS最低だな」「カードを売る気が無い」「逆販促アニメ」等と揶揄された上、
同じタカラトミーの『アイドルタイムプリパラ』と絡めて「良い子の所にはプリチケが、悪い子の所にはルリグが届く」とネタにされた。
…が、元からそういうコンセプトであったためか、アニメが人気を博した事で知名度が上がった事もあり、
カードの売れ行き自体は好調であるらしい。

アニメ第3期『Lostorage incited WIXOSS』、第4期『Lostorage conflated WIXOSS』では、
中学生程の少女限定だったセレクターが老若男女入り乱れるなど設定面が一新されたが、
世界観は『selector』の数年後とされており、実際一部キャラクターとルリグが続投し、外伝漫画のキャラクターも登場する。
第4期に至っては『selector』の主人公であるるう子を始め大勢のキャラが再登場しており、
「セレクターになったら強制参加」「時間制限有り(戦わずにいるとペナルティ発生)」
「負けたら人格が消滅し、肉体はルリグが支配する」「勝利時の達成報酬がショボい」という、
より悪辣になった条件下での少年少女達の葛藤が描かれている。
当然ながら男でも負けると人格は少女のルリグになるので、多くの視聴者から「男だとオカマ化する」と揶揄された。
「オナベ化」の方が正確な気もするが
ただし、こちらは勝ち進んだセレクターの願いを代償無しに本当に叶えてくれるため、趣きが変わりハイリスクハイリターンとなっている。
…尤も、願いの内容が勝者を幸せにするとは限らない……。

+ 原作ネタバレ注意
アニメ第1期『selector infected WIXOSS』第2話にて登場。植村一衣が最初に手にしたルリグである。
心優しい性格であり、逆境に弱い一衣を健気に鼓舞する。
一衣がセレクターバトルに頼らずとも「友達が欲しい」という願いを叶えた事で、
一衣に「ボクを手放した方がいい」と忠告するが、他のルリグを気遣ってか夢幻少女の真実を語る事は無かった。
第4話で一衣が3敗し、それによって一衣のデッキから消滅するが、最終話では別のセレクターの手に渡っている事が判明した。

第2期『selector spread WIXOSS』ではオープニングと第9・10話の回想シーンのみの登場にとどまったが、
最終話では元の体を取り戻した後に一衣と再会している。

この他、第1期第1話では、るう子の学校の食堂で女子生徒が《三型雌々娘 緑姫》を使用していた。
第2期第4話ではるう子の祖母・ハツが《三式豊潤娘 緑姫》を投入したデッキを使い、ちよりに6連勝している。
ちなみに、『infected』第2話では一衣が記した戦略考察が確認出来るが、これが中々実戦的な内容になっている。

(以上、WIXOSS TCG Wikiより抜粋、一部改変)

カードゲームにおける緑子

発売初期から存在するルリグタイプであり、関連カードは全て緑で統一されている。
主な戦術はエナゾーン(MTGにおける土地)の増加や利用と、パワーアップや貫通攻撃を利用した力押し戦法。
もっと分かりやすく言うならば、力を貯めて思いっきりぶん殴るパワータイプ。

+ 環境による緑子デッキの変遷

【オサキループ】(【ゼノマルオサキ】)

『WIXOSS』発売開始となる2014年4月から台頭した、初の制限カードが生まれる原因をも作ったデッキ。
青のスペルで手札を補充しつつ、エナゾーンを増やす緑のスペルと《幻獣神 オサキ》のコンボでエナゾーンの枚数を稼ぐ。
こうして手札とエナを大量に補充する事で《修復》による回復を毎ターン行い、
相手のターン中は《ゼノ・マルチプル》によるカウンターを確実に構えられるため、
当時のカードプールでは崩すのが非常に難しくなる。
そうする中で、毎ターンのルリグアタックや、隙を見て《着殖》によるランサーで相手のライフを削り、
ほぼ対応不可能のアーツ《大器晩成》でフィニッシュ、といった流れ。

第二弾の発売で更に安定性が増したが、環境におけるトップクラスの強さだけでなく、
一方だけが制限時間を極端に消費するという状況(俗にいうソリティア)を毎ターン招く事から、
《修復》および《THREE OUT》の《幻獣神 オサキ》との同時使用制限が同年8月末に適用され、実質消滅した。

【セイリュベイア】

先述の【オサキループ】の消滅と、2014年8月28日発売のブースターによる追加カードで完成したデッキ。
《幻獣 ベイア》を用いて《幻獣 セイリュ》の効果を発動する事で相手にダメージを与えていく。
アーツ《再三再四》でこれらのカードを毎ターン確保し続ける事で、攻めを継続させる事が出来る。
当初から環境に居座る【タマ】やその対策カードへの相性が良かった事からも、環境の一角として君臨した。

【三式豊潤娘緑子】(三止め緑子)

2014年10月23日発売のブースターで追加された《三式豊潤娘 緑子》により台頭したデッキ。
レベル4以降のグロウを放棄する代わりに得られる、自分のシグニにパワー+2000を与える常時能力と、
3でグロウを止める事によるグロウコストの少なさやルリグデッキの自由度を活かして戦う。
《三式豊潤娘 緑姫》の常時能力により、《幻獣 ミスザク》が常にランサーを得られるようになるのが大きな利点であり、
他に《幻獣 ミャオ》によるランサーや相変わらずのフィニッシュアーツ《大器晩成》で勝負を決める。
他のデッキよりもレベル3以下のシグニを多く投入する事が出来るため、序盤から安定して戦えるのも魅力。

【植物緑子】(修復緑子)

2014年12月頃登場し、2015年2月27日発売のブースターなどにより強化され台頭したデッキ。
《羅植姫 ゴーシュ・アグネス》でエナを増やす事で、当時の【オサキループ】並の回復力を持つ事が可能となる。
植物を軸に構築しエナゾーンを増やし、《羅植 カーノ》や先述のセイリュベイアによりダメージを与えていく。
圧倒的なエナブースト力により《大器晩成》を2回撃つ事も可能であったが、
同年4月25日に《修復》に2枚制限がかけられた事により、消滅とまでは行かないもののある程度の弱体化を余儀なくされた。

【四結獣娘緑子】

2015年5月22日発売のブースターによる追加カードにより生まれたデッキ。
新たなるシステム「クロスシグニ」とシナジーのある《四結獣娘 緑子》を中心としたデッキ。
基本はかつての【セイリュベイア】と同じく、必要なシグニを盤面に並べる事で主にランサーによるダメージを与えていく。
当初よりカードプールが増えたため柔軟な盤面を築く事が可能となったが、
他のデッキの強化が進んだ事もあり、環境の一角となるには力不足であった。

【四型貫女緑子】

2016年1月21日発売のブースターにより追加された《四型貫女 緑姫》や《因果応報》を中心としたデッキ。
《四型貫女 緑姫》はありとあらゆるシグニにリソースを使わずにランサーを付与でき、
また他の能力も汎用性の高いものとなっている高性能ルリグ。
グロウ時の効果により必要なシグニを揃えやすく、さらにかつての【セイリュベイア】や【四結獣娘緑子】とは違い
シグニを揃えずともダメージを与えられるため、高い安定性を持つ。

禁止カードとなった《大器晩成》の代用として登場した《因果応報》は他のルリグには制約の増えたカードとなったが、
緑子においては《幻獣 コサキ》などと併用する事で6エナで発動する事が可能となり、
相手にリソースを削られた状態からも容易に逆転が可能なため、大幅な強化となった。
《幻獣神 ウルティム》や同年3月17日に追加された《幻獣 ホーク》《幻獣 ソウリュウ》を利用し、
《因果方法》以外のキルパターンも備えた破壊力抜群の地獣を軸としたデッキタイプがメインとなっている。

また、元々の特性と《一蓮托生》を生かし《サーバント Z》の効果発動により相手のリソースを吹き飛ばす事を狙った、
植物と精元を軸にしたデッキタイプも存在していたが、
同年8月4日の制限改定により《サーバント Z》が禁止カードに指定されたため、実質消滅した。

【紡ぐ者緑子】

2016年8月4日発売のブースターにより追加された《紡ぐ者》を中心としたデッキ。
緑子本来のエナブースト力とエナ回収を活かし、シグニの限定条件が解除される《紡ぐ者》にグロウした後に、
高火力・高打点・高耐性の《幻竜神姫 バハムート》《羅星宙姫 ノーザンセブン》を並べ制圧する。


MUGENにおける緑子

クロを製作したyameteoke氏により、2016年3月8日にver1.00が公開された。
KFC?氏のなどと同じシステムを元にしており、つまりは二頭身の一枚絵を軸に動くペラペラ勢。

基本的には『P4U』のような4ボタン制のコンボゲー仕様で、空中ダッシュや前転といった基本動作を所持。
弱攻撃を除く殆どの攻撃でシグニを召喚して戦う
要はプレイヤーがルリグ(緑子)に指示を出し、ルリグがシグニを召喚して戦うという原作再現
召喚するのは主に緑子と相性が良い獣や植物のシグニ。
必殺技構成は飛び道具の「キジ」に昇竜の「シエンコ」、中段突進の「ミスザク」とスタンダードなもの。

パワーゲージの他に2種類の専用ゲージが存在し、一定ダメージを受ける毎に増加する。
ライフバースト(LB)ゲージは所謂バースト系の役割を持ち、喰らい抜け、回復、コンボ継続などに用いる。
エナゲージは体力減少に加えて一部行動でも溜める事ができ、自己強化やガードキャンセルといったアーツで消費する。
原作TCGにおけるフィニッシュアーツ「因果応報」も、大量のエナを必要とする代わりに大きなダメージを与える技として搭載されている。
パワーゲージを含め各種ゲージは次ラウンドに持ち越せないが、ラウンド中はエナゲージとパワーゲージをある程度アーツで互換可能となっている。
変化する戦況に応じて各種リソースをやりくりする事が求められる、正にカードゲーム出身のキャラクターと言える。

デフォルトで搭載されているボイスはBD特典のコラムコーナーにおいて使用されたもので構成されており、
本編の優しく儚げな様子はどこへやら、テンションの高いコント調のものとなっている。
また、同製作者によるボイスパッチとして、『shadowverse』のアリサのボイスとなるものが公開されている。
こちらはパッチの上から後述の外部AIを適用する事も可能。

ver1.4より対AI用の強化カラーが追加された。
  • 7P~10P:通常のAI戦をイメージしたカラー
  • 11P:結構つよそうな相手のAI戦をイメージしたカラー
  • 12P:すごいつよそうな相手のAI戦をイメージしたカラー
との事で、カラー毎の特性詳細は後述のAI紹介動画を参照。

ver1.5より全カラー共通で初期エナゲージ量が設定出来るようになった他、
11P以上限定で全F無敵相手位置サーチ中段の2ゲージ技「大気圏再突入式ベイアセイリュアタック」と、
エナを追加で1使用し1度使用したアーツを1回のみ再使用するアーツ「スピリット・サルベージ」が追加された。

ver1.6よりアーツ「金剛不壊」「クライシス・チャンス」が追加され、
11P以降はオサキコサキのコスト減少再現でアーツの消費エナが減少するようになった。

AIは搭載されていないが、ちぃたま氏の外部AIが公開されている。
カラーや初期エナゲージ量を調整する事で、並~狂下位まで幅広く対応出来るようになっている。
この他にAir氏によるAIも存在していたが、現在は入手不可。
12PAIの紹介動画


出場大会



最終更新:2024年04月13日 01:29
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