炎邪


「ヴァーーッ ハッ ハッ

   ハッ ハッ ハッ ハ!」


           流派 : 脊髄反射
           武器銘 或那(アグニ)(くさり)
           出身地 : 魔界
           生年月日 : 不明(千年を越える時を生きているらしい)
           身長 : 約173cm
           体重 : 十八貫目
           血ノ型 : 魔界AB型
+ その他
好きなもの :

 ドグゴラァ!!!

嫌いなもの :

 グガアァッ!?

特技 :

 ボッッゴラァ!!

コンプレックス :

 ゴウゥッ!?

尊敬する人 :

 グォオオッォオオオ!!!

剣の道について :

 ジョラジョアラァ!!

平和を感じるとき :

 ヴァーッハッハッハッハ!!!

好みのタイプ :

 ゴゥルアアアァァァァァァ!!

サムライスピリッツ零』の新キャラクターの一人。
と言っても、実際は『天サム』の羅刹火月と『ポリサム』シリーズの炎邪火月が独立したキャラである(設定上は別人)。
あちらは炎邪の力を暴走させ乗っ取られた風間火月本人だが、こちらは精神生命体である「炎邪」そのもの。

理性や知性、自我もあり人語も解し話せるが、何もかも本能任せであるため「ジョラジョアラァ!」「ボッゴォラァ!」などの怒号を発する(通称炎邪語)。
面倒なことは親友であり同志である水邪に任せっきりのようだ。
ちなみに水邪は炎邪が何を言っているか解る模様。

武器は或那(アグニ)の鎖。どう見ても腕輪です、本当に(ry
その性格や台詞のせいでサムスピファンからは「シリーズを代表する馬鹿キャラ」という認識が定着している。
そのあまりにも強烈なインパクトを放つキャラクター性のために、オリジナルのはずの火月の影が完全に薄くなってしまった。
火月は一応『天サム』では主人公のポストが与えられていたのに……。

CVは『スーパーストリートファイターIV』以降でハカンの日本語ボイスを担当した 大畑伸太郎 氏。
『六番勝負』に移植された『剣サム』では、火月と同じ 山西惇 氏にボイスを変更できる。

+ ストーリー(ネタバレ注意)
1000年前大陸にいた劉雲飛という仙人に闇キ皇が憑依し、大陸全土を巻き込む災厄となった。
だが雲飛の八人の弟子が死を賭して巨大な岩に雲飛を封じ込めた。
しかしその弟子の内二人が闇キ皇の圧倒的な力に魅入られ、力を得るために魔界へ降り冥府魔道へ堕ちる。
これが炎邪・水邪の二人である。…出身地が魔界になってる?まあそれはアレだ、人間をやめて魔人として生まれ変わったってことで

その後色々あって魔の力を手に入れた二人だが精神生命体と化し封印されていた(何時何処で誰に何故か等は不明)。
封印された彼らは地上で活動するために憑依する依代を必要とし(地上で精神体だといずれ消滅する)、
最初に憑依した男で次に憑依する予定の依り代を生ませて育てさせる、という外道染みたことを繰り返していた。
しかし『零』の時代に闇キ皇が復活し、天変地異を起こす厄災となる。
闇キ皇復活の波動により炎邪・水邪の封印も弱まり、力を持った精神体として地上を闊歩できるようになった。
そこで彼ら二人は闇キ皇の持つ「人魔一体の法」を狙い、同時に20年前人間の女に産ませた依り代である風間蒼月・火月の兄弟の身体を手に入れ、
「完全な存在」となるために日輪國へ向かう。

『零』のEDでは火月の肉体を乗っ取るが、蒼月と葉月(風間兄弟の妹、魔を封ずる力を持つ)によって火月の持つ「朱雀」に封印されてしまう。
実は風間一族(忍の里みたいなもの)は古来から炎邪・水邪を封じるために存在する組織であり、
風間兄弟の持つ「朱雀」「青龍」は彼ら二人を封じるための武器だったのだ…とまぁ、非常にややこしい設定の持ち主。
なお、炎邪火月は朱雀に封じられた力を制御できなくなった火月であり、炎邪本人とは一応別人である。

余談だが、サムスピシリーズで火月が登場する作品の中では、
時系列的に最も後ろに位置付けられる『アスラ斬魔伝』のエンディング、
および今は亡きSNKが発行していた『月刊ネオジオフリーク』内の一コーナー「剣客風説草子」にて語られた公式アフターストーリーにおいて、
炎邪の生涯の結末が描かれている。

『斬魔伝』のエンディングは、朱雀を通じて力を貸していた火月に対し、
「真の強者よ……。我、汝の力に屈したり……。我、ぬしの一部とならん」
と発言する(炎邪が喋っている貴重な場面でもある)もの。
「剣客風説草子」では、炎邪の言葉を受け、炎邪の力を制御できるようになった火月が、
妹・葉月と共に二人で静かに生きようと改めて決意する様子が描かれている。
そのため、炎邪は火月に取り込まれその力の一部となる、というのが、彼の正史での結末であると見ていいだろう。
水邪の末路とは偉い違いである

パラレル世界となる『天下一剣客伝』のEDでは、
人魔一体の法と火月の身体を手に入れ、完全なる存在となった炎邪が世界を数日で完全なる焼け野原と化し、
同じく蒼月と融合して完全な存在となった水邪は、恵みの雨を降らせて世界を復興させ、
破壊神「炎邪」と創造神「水邪」として民に崇め奉られることとなった。
自作自演かっこ悪い。ていうか文字通りの意味でマッチポンプじゃ(ドッゴーラァ!


. 我こそが神!崇めよぉー
             /!/!_/!
     ゝ ̄ヽ√\  ヽ人/ヽ;;;;/
    / ,>ヘ、ヽヽ (゚Д゚ #)ゝ ドッゴオラァァァァァァァッ!!!
   /  〆 ゚∀゚| /ソ /  ⌒i
  | l /   / ̄ ̄ ̄ ̄/| |
  ノイ./   ./  SNK  / | |
   (__ニつ/____/  | |____
田| | \___))\  ̄(u ⊃



原作での性能

全キャラで一番怒りゲージが溜まりやすく、「六道烈火」による文字通り一撃必殺*1の大火力が魅力のキャラクター。
しかし大火力の代わりに難度が非常に高く、失敗すると「ぐるじおッ」と呻いてしばらく行動不可能となったり、
成功しても妖怪腐れ外道には烙印(コマンド投げ)が確定するなどとても強キャラとは言えない性能である。
他にも愚連脚の追加入力など色々と魅せ技が多い。
あからさまに何も考えてないようなキャラの癖に、使う側には繊細な神経を要求するという、色んな意味で曲者。

ちなみに『零』での炎邪vs徳川慶寅は、慶寅にガン待ちされると完全に詰みゲー。
近付けばナデシコッされ、飛び込めば三角切りで迎撃され、苦し紛れの六道は失敗すると永久確定。ぐるじお……。
+ ナデシコッ

か、勘違いしないでよね! これは極端な例なんだからね!

続編というかマイナーチェンジ版の『零SP』でもほぼ底辺に近いダイヤグラムであった…が、
後に通称「界王拳*2と呼ばれる裏技を使用できることが発覚。
この界王拳、4123632141236+ABDというコマンドを入力することで、
なんと炎邪の全ての動作が1.5倍速になるというもので、喰らい中のヒットストップやらガード硬直まで1.5倍速になる。
これにより通常では有り得ない場面(コンボ中など)で確反が取れたり、逆に反確のはずの反撃が確定しない(ぐるじお中など)という反則染みた性能となる。
ちなみに地獄道で跳ね返る相手は通常の速度(界王拳炎邪に当てた場合は1.5倍速)であるため、チェストするのも比較的容易になる。
しかしこの界王拳、強力であるが特定の攻撃を受けたりするとゲーム進行に支障を来たす(筐体フリーズ他)など、バグが多いため禁じ手である。
隠し技と言うよりはデバッグコマンドの一種なのかもしれない(デバッグDIP3-5が処理速度1.5倍のスイッチであるため、これに起因する可能性大)。
このため「デバッグ技」と呼ばれることもある(存在自体が公式発表されていないため、この技の正式名称は不明)。
後に解析で、本来ならDIP4-4を立てた時のみ界王拳コマンドが有効になるという、謂わばお遊び要素だったはずだったのだが、
ミスでDIP関係なく常時コマンド有効になってしまっているのが原因らしい…ということが判明している。

そんな界王拳をTASさんがフル活用した動画がこちら

なお、『零SP』でのCPU炎邪は六道烈火をほぼ確実に決めてくる
(天道が入る場合は必ずジャストタイミングで発動、絶対に入らない状態では地獄道で止める)、
所謂炎邪神であった。
このため、稼動初期はうっかり足元がお留守な牽制を振ってボッゴラァ!されるプレイヤーが続出した。
攻略法としては、六道を繋いでこない画面端でガン待ちする戦法がベストとされている。
……で、実はこの炎邪神、基板ではデバッグDIPで実装されている。
DIP4-2のスイッチをONにした状態で炎邪にカーソルを合わせてから「下×3・左・下・右・下×2」と操作して、
炎邪に再びカーソルが合った状態で選択すると、地獄道を当てた後の追撃をCPU炎邪と同精度で自動でやってくれる。
六道烈火の当たり判定確認が容易になるので、これから炎邪を製作する人は使ってみてはいかがだろうか。

余談だが、AC『北斗の拳』のハート様使いで有名な元住T.O.氏の持ちキャラだった。
一発屋が大好きですね、本当に…


MUGENにおける炎邪

3体のキャラの他、炎邪をモチーフにしたライフバーも製作されている。

+ Be氏製作 天下一剣客伝仕様
  • Be氏製作 天下一剣客伝仕様
infoseek無料HPサービス終了に伴い、現在は入手不可。
『天下一剣客伝』仕様で作られており、コンフィグによってエフェクトや六道の難易度(成功するフレーム猶予)を設定できたりする。
各種スピリッツの仕様も「祭」以外は全て再現されており、イントロ時に6種類から選択、AI時はランダムに選ばれる。
デフォルト搭載のAIは、ひたすら攻撃あるのみといった姿勢で攻めてくる。
勢いに乗ればそのバ火力から一気に勝負を着けられるが、昨今の動きの速いキャラには空振りを誘発され、
その隙にコンボを叩き込まれやすく相性が悪い。
また、ガードの硬い相手にも剣気ゲージの消費が激しかったり、大斬りをガードされて確反を取られたりと厳しい。
他にもスピリッツによって結構強さが変わってくるので勝ち負けのムラが大きい。
AI戦でならスーパーアーマー付きの超斬りを持つ「怒」が最適だろうか。

+ 大会ネタバレ
カオスに定評のあるpoikre氏の『不破刃最強伝説:大会編』では、『バランス大崩壊究極大会』でのボーナスステージキャラとして登場。
時々叫んだり、六道のフィニッシュと「三千大千世界全焦土」が即死となり、次々と対戦相手を灰にした。
そして、次の『ギガ大会』では、水邪と共にチーム“自然”として出場した。
ちなみに、Mr.師範(当時はまだ不破刃であったが)の一番最初の対戦相手が炎邪だったりする。

+ 操氏製作 零SP風仕様
  • 操氏製作 零SP風仕様
『零SP』の性能で『剣サム』のキー操作というハイブリッド炎邪。
音声が『零』のものなので爽快な雄叫びを楽しめる。
怒りゲージ、剣気ゲージ、無の境地など原作の要素を再現されているが、界王拳は搭載されていない。
六道烈火の入力受付を簡単にするオプションもある。
2023年6月23日の更新によりMUGEN1.0以降専用となったが、WinMUGENで使用可能な旧版も引き続き公開中。

AIはデフォルトで搭載されており、AIレベルや弾き率、六道烈火の成功率なども設定可能。
これらの設定を上げると六道烈火の爆発力も相まって、場合によっては凶キャラクラスの相手も喰ってしまう程の強さを見せるようになる。
5%オフ氏による外部AIも存在するが、本体のAI搭載に伴って公開停止となっている。

+ A.c.c.氏製作
  • A.c.c.氏製作
Be氏製の炎邪を狂クラスに改変したもので、常時界王拳状態、一部技の削除、変更で原作とは大違いに強化されている。
また技の演出も派手に変更されてカットインも追加されている。
怒り爆発は1ゲージ消費することで発動ができ、さらにGGのサイクバーストのように喰らい抜けすることもできる。
この怒り爆発の仕様は強力なため、設定で使えないようにすることも可能。
AILv、怒り爆発、超速度受け身を調整することで、幅広いランクで戦うことができる
6Pカラーでは常時飛び道具と投げに対して無敵でゲージ自動回復付加、
7Pカラーではそれに加えてライフ回復も付き、狂中位相応の強さとなる。
先日追加された10Pカラーでは「界王拳10倍モード」ということで、炎邪が10体に増える
そういう意味じゃねえから!

ライフバー

+ pprn氏製作 エンジャーバー
  • pprn氏製作 エンジャーバー
ライフバーの中央に炎邪が陣取り、ダメージが発生する度に「ドグゴラァ!!!」と食らった側のライフバーをぶん殴る素敵な演出。
流石、師範代の人は発想の次元が違った。

ダメージ発生時以外にも、開幕と決着時には大音量で叫び、ドローの時も「グルジオッ」と言い残すので非常に五月蠅いかわいい。
多段ヒットが認識できず、長いコンボの最中は急に大人しくなるのも馬鹿っぽくてかわいい。
「MUGEN一萌えるライフバー」と専らの噂だが、キャラ側にも記述を追加しなければならないため、導入に手間が掛かるのが難点。
動画で見かけることも全くと言っていいほど無い。非常に残念である。
+ 大会における貴重な使用例
第301戦目(03:38辺りから)
第452戦目(10:55辺りから)

本体やAIの入手に問題があった時期があるためか、動画出演数は思ったほど多くないが、
動画出演の際には必ずと言っていいほど黄色い声援が飛び交い、
炎邪じゃー!!』という彼を主役に据えたストーリー動画も存在するカルトな人気を持ったキャラである。




 「ドゥルアァ!

  ドゥルアドラァ!

  ドルゥラアアァァッッ!!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧


「ンドゥォッゴグルァァァァァァァァァァァ!」


*1
真鏡名ミナが相手だと、MAX天道でなくともミナが即死する可能性があったりする。

*2
炎邪は怒状態で髪が金色になる上、髪型も悟空にそっくりなため、稀に「サイヤ人」などと呼ばれることがある。
怒り爆発時に叫ぶ台詞が「グギギンゴゴゴガァー!」なあたり、製作者も狙ってやっているのかもしれない。
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  `'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●)  (●) | /   ボッゴラァ!(オッス! オラ炎邪! よろしくな!)
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    ‐=.二;;;;;`‐t    \/  ノ      


最終更新:2023年07月28日 22:21