サーター


アメリカのマーベルコミックスに登場するヴィラン。
『マーベル・シネマティック・ユニバース』での日本語吹替声優は 佐々木省三 氏。
作中では主にマイティ・ソー関連の話に登場する。
ソーやロキと同じく北欧神話が元ネタのキャラで、終末戦争・ラグナロクで大暴れする炎の巨人。
日本では通常「スルト」と呼ばれている……と言うか、本来はスルトの方が正しい名前である
(「サーター」というまるで沖縄のお菓子のような名前は「トール(Thor)→ソー」のように「スルト(Surtur)」を英語読みした結果。
 要はソーの武器「ミョルニル」が日本ではローマ字読みされて「ムジョルニア」と呼ばれているのと同じ状況)。
マーベルコミック内でも世界の終わりに登場するという火の巨人であり、身の丈は300mを超える。
ソーやオーディンより少し背が高い程度の場合もあるが。多分怪獣や星人が人間サイズで戦ってくれるようなものなのだろう
普段は炎の世界、ムスペルヘイムに魔神として君臨している。

正体はソー達アスガルド神族よりも前に地球に存在していた巨人(巨神)族の生き残りである。
悪しき知恵と強大な力を持ってアスガードの脅威となったため、
ソーの父であるオーディンと幾度となく戦い、最終的には地球の核に封じ込められた。
その後、ロキによって災厄をなすために解放され、以来何度か封印から抜け出している。

その実力は地球のヒーロー、ヴィランの中では最強格であり、
北欧神話の最高神であるオーディンも一度は殺され、
普段は犬猿の仲のソーとロキが他の神々と共に共同戦線を張ってなお、互角以上に戦える程。
元ネタの北欧神話では「勝利の剣を女欲しさに手放してしまったフレイを倒し、そのまま全世界を焼き払ってしまった」という、
対処法の無いまま話が終わっているので、その辺を考えるとこれぐらい強い設定でもむしろ自然だったりするのが恐ろしい。*1

初登場は1985年の「サーター・リターンズ」であり、黄昏の剣を鍛造して、ソー、ロキ、およびオーディンに対してアスガードを破壊しに戻ってきた。
その後、大気圏を飛び出して別銀河の小惑星に囚われ、生と死の狭間の世界でオーディンと永遠に戦い続ける状態になっており、
現状は復活待ちの状態である。

その他ゲームではMMORPG『MARVEL HEROES』のレイド(多人数共闘)モードとして、
サーター率いるムスペルヘイムの軍団との戦いが実装されている。

(以上、wikipedia、虹裏アメコミWIKI より転載、一部改変)

『マイティ・ソー』以外の作品でも、世界を炎で包むための足掛かりに江戸時代の日本で暴れたり、破壊や力よりも義を重んじる性格だったり、
氷狼フェンリルを捕食して炎に加えて冷気を操る力も身に付けるが原典と違ってシンモラと結婚しなかったので恋愛クソザコ童貞のまま等、
無茶苦茶なキャラ設定が為されてオーディンやロキに並ぶ迷惑神として扱われることも多い。


MUGENにおけるサーター

Bambulin氏(Bam77氏)による、セイバートゥースブラックハートなどのスプライトをベースにしたものが存在。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
ちなみにMUGEN1.0用と明記されてはいるが、WinMUGENでも使用可能。

かなりの巨体を誇るが、原作で身長300m以上と設定される事を考えればむしろ小さい方だろう。超必殺技ではさらに巨大化する。
見た目の通り巨体を活かしたリーチの広さと高い攻撃力を持ち味としたキャラで、
炎や自らの眷属を利用した攻撃は、どれも画面を覆い尽くさんばかりの制圧力を持つ。
ただこの手のキャラにしてはアーマー系はそれほどでもないため、並キャラでもAIによっては十分倒せる強さになっている。
AIはデフォルトで搭載されており、並~強キャラ程度なら互角に戦える。
紹介動画(公開先へのリンクは古いものなので注意)

出場大会

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*1
原典においてはサーターの最期に関しては明記されていないものの、生存者の中に名前が見当たらないため、
ラグナロクで死亡したのでは?と考察されている(と言うか、もし生きていたならミッドガルド(人間界)は未だ炎の海に包まれているはずである)。
一方で、オーディンは巨狼フェンリルに食い殺され、そのフェンリルはソーの異母兄弟ヴィーザルに討たれた(ヴィーザルは生き残る)。
ソーは大蛇ヨルムンガルドと相打ち、ロキもヘイムダル(巨人を監視し、角笛ギャラルホルンでラグナロクの始まりを告げる神)と相打ちになっている。
なお、フェンリルとヨルムンガルドはロキの子供である。


最終更新:2023年06月11日 15:02