東方深秘録


概要

東方Project第14.5弾。製作元は黄昏フロンティア及び上海アリス幻樂団。
15年5月頒布、最新版は17年4月公開の『Ver1.41』。
基本的なシステムは前作の『東方心綺楼』に基づいているが空中ダッシュの仕様変更など変更点は多い。

今作の特徴として『東方緋想天』『 東方非想天則 』の天候システムに似た「ミステリースポット」システムが存在しており、
フィールドがミステリースポットに変化することで状況が変化し、一定時間「オカルトボール」が出現する。
その時間内に相手より多く触れるか、先に7回触れることでオカルトボールを獲得でき、
一つ以上ボールを所持していれば「オカルト必殺技」を、四つ以上所持していればさらに
前作『東方心綺楼』の「ラストワード」の位置にあたる「怪ラストワード」を使用できる。
なお今作での「スペルカード」は『東方萃夢想』と同じくキャラクター選択時に3つの中からの選択制となっている。


登場キャラクター

前作『東方心綺楼』組に加え新規に使用できる既存キャラクターとして茨木華扇、藤原妹紅、少名針妙丸、鈴仙・優曇華院・イナバ(PS4版のみ)が追加、
本作からの新規キャラクターとして宇佐見菫子が登場した。
ちなみに今作のキャラデザインは『東方鈴奈庵』で知られる春河もえ氏。



システム

体力ゲージ

「体力」を表し、前作同様最大値は10000かつ防御力の差も無い。
体力が半分以下に減ると共通の根性値補正がかかる。

残り時間

「残り時間」を表し、数字が0になった場合、体力ゲージが多く残っていたほうが勝利する。
ミステリースポット中はカウントは停止する。

オカルトボール所持数

「プレイヤーが所持しているオカルトボールの数」を表す。
赤が1P側、青が2P側に対応している。

霊力ゲージ

「射撃及び必殺技を使う際に必要となり消費される霊力」を表す。
消費した霊力は時間経過で回復する。

スペルカードゲージ

「スペルカードを使う際に必要となり消費されるスペルパワー」を表す。
スペルパワーはスペルカードによって必要とされる値が異なる。
(例
夢符「ご先祖様がみているぞ」...500消費
恋符「マスタースパーク」...1500消費)
スペルパワーは打撃、射撃及び必殺技などの基本的に全ての攻撃が相手にヒットした際に増加し、増加量は各技によって異なる。

ガード、結界ガード、ガードクラッシュ

相手の攻撃に対して、攻撃を受ける前に相手のいる方向とは逆の方向キーを入力することで
攻撃によって受けるダメージを減らすことができるシステム。
ガード中に方向キーを入力したまま飛翔ボタン(Dボタン)を入力することで相手を後方に弾き飛ばす「結界ガード」に派生可能。
ただし一部の技にはガード不可能なものや「ガードクラッシュ」(ガードを崩す効果)をもたらすものもある他、
全ての攻撃技には個別に設定された「ガード値削り量」があり、相手をガードさせる度に相手の「ガード値」を減らし、
「ガード値」が減って0になった場合にも「ガードクラッシュ」が起こる。

グレイズ

移動関連の動作(ダッシュ、ジャンプ、空中ダッシュ、急上昇、急降下)や
一部の攻撃技に付与される効果で、射撃属性の攻撃を無効化することが可能。

スタン

相手の攻撃を連続で受け、Stunが100%になると強制ダウンになる。
ダウン状態になるとキャラの周りに丸い防御壁が形成され、いかなる攻撃も受けない状態になる。
Stunが100%になってもこの防御壁が形成されるまでならば追撃が可能。
基本的に一度の連続攻撃に2回壁バウンドが発生すると強制的に防御壁ができる。

Stunが100%になった時には2つの種類があり、キャラが倒れている状態とキャラが立ったままよろめいている状態がある。
倒れている状態では復帰時に移動起き上がりが可能だが、立ったままよろめいている状態で、移動起き上がりが不可能な危険な状態になる。
どちらの状態のダウンになるかは、ダウン状態になる直前の最後の攻撃に依存する。
ちなみにこの2種類のスタンは、前者を寝スタン(倒れスタン)、後者を立ちスタンと呼ばれることが多い。


ミステリースポット

東方緋想天』『 東方非想天則 』の天候システムのようなシステムで、
ミステリースポット中は双方に特殊なルールが課された状態になる。
ピラミッド 双方のオカルト必殺技が最大に強化
ストーンヘンジ フィールドが徐々に狭まる
バベルの塔 触れて弾き飛ばしたオカルトボールで相手を攻撃できる
黄泉比良坂 効果中は中央に近寄るほど体力が減少するが、この効果で減少した体力はスポット終了時にリセットされる
ナスカの地上絵 オカルトボールに触れるたびに体力とスペルカードゲージが少量回復する
地獄谷 画面低空がダメージゾーンになりキャラが見えにくくなる
月の都 射撃の弾速が下がる(一部例外あり)

ピラミッド

双方のオカルト必殺技が最大に強化
「オカルトボールを所持していなくてもオカルトアタックが使用可能になる」という効果もある。

ストーンヘンジ

フィールドが徐々に狭まる

バベルの塔

触れて弾き飛ばしたオカルトボールで相手を攻撃できる
1回触れる度に体力200回復、スペルカードゲージ100回復。

黄泉比良坂

効果中は中央に近寄るほど体力が減少するが、この効果で減少した体力はスポット終了時にリセットされる
また、ガス地帯にはスリップダメージがあり、低空に居るだけで徐々にHPが減っていく。

ナスカの地上絵

オカルトボールに触れるたびに体力とスペルカードゲージが少量回復する

地獄谷

画面低空がダメージゾーンになりキャラが見えにくくなる

月の都

射撃の弾速が下がる(一部例外あり)


補正

Rate

攻撃を連続で当て続けるとこの数値が下がっていき与えるダメージが減少していく。
最低値は10%。
Rateの減少量は技によって異なる。
一部の攻撃にはその攻撃からコンボを始めるとかかる初段補正がありコンボダメージが伸びにくくなる。
一部のスペルカードや怪ラストワードにはこのRateがいかに下がろうとも最低ダメージが保証されている。

ガードクラッシュ補正

ガード値が0になり無防備の状態で発生し、ガードが崩れた側が復帰するまでの全てのダメージが70%になる。

根性値補正

体力が半分(5000)を下回ると以後HPの減少に比例して補正が上昇し、
最小はHP5000を切った時点で87.5%で、最大はHP1時で75%の補正がかかる。


移動

前後移動

中央軸で4or6入力することで可能。
44or66(右向きだと66)と入力することで、ダッシュが可能になる。
または、4Dor6Dでもダッシュはできる。
ダッシュ中にその方向を押し続けることで、ダッシュを継続可能。
ダッシュ中はグレイズ状態で、相手の射撃を無効化できる。
中央軸で、向いている方向と逆方向に44or66(右向きだと44)と入力することで、バックステップが可能。
バックステップの場合にもグレイズ効果は付与されるが、グレイズのないタイミングがあり隙が生じる。
上軸や下軸ではダッシュとバックステップは一度のジャンプに対して合計2回まで。

上下移動

中央軸で2か8を入力することで上下両方向にジャンプ可能。
上ジャンプの上昇中、下ジャンプの下降中にはグレイズ効果が付与される。
上軸にいる時に8D(7D、9Dでも可)、下軸にいる時に2D(1D,3Dでも可)と入力することで、再ジャンプをすることが可能。(急上昇,急降下)
また上軸にいる時に2D(1D,3Dでも可)、下軸にいる時に8D(7D、9Dでも可)と入力することで、その方向へ急上昇、急降下が可能。
ただしこれらの再ジャンプは一度のジャンプに対して1回限り。

復帰、ダウン回避、移動起き上がり

相手の攻撃を受けて吹っ飛び、中央軸に戻るまでに何らかのボタンを入力することで体制を立て直し、「復帰」可能。
前入力と何らかのボタンを入力すると前方向に復帰する。
復帰するとダウンを回避でき、次の動作にすぐに移行できる。
復帰の瞬間は無敵がついているが、しばらくすると無敵が解除され自身の当たり判定も復活する。
復帰せずに中央に戻った後、何らかのボタンを入力すると「ダウンを省略して後方へ復帰」が可能。
また、ダウンから復帰する時に前後いずれかに入力しているとその方向へ「移動しながら起き上がり」が可能。


攻撃技

打撃、ダッシュ攻撃、連撃

Aと方向キーを入力することで方向キーに応じた「打撃」属性の技を出すことが可能。
中央軸で方向キーを入力せず、
ダッシュ中以外でAを入力した場合は距離によって技の内容が変化し
ダッシュ中にAを入力した場合は「ダッシュ攻撃」に変化する。
接近状態でAがヒットした時に連打することで「連撃」(自動的に攻撃が連続して出る)に派生可能。

射撃、ダッシュB攻撃、チャージ射撃

霊力を1消費し、Bと方向キーを入力することで方向キーに応じた「射撃」属性の技を出すことが可能。
中央軸で方向キーを入力せず、ダッシュ中にBを入力した場合は「ダッシュB攻撃」に変化する。
Bを長押しすることでチャージ射撃が可能。
チャージは2段階あり、任意のタイミングで離すことでどちらかのチャージ射撃をする。
チャージ中は中央軸に戻される力が弱まり、空間を低速で自由に移動できる。また、バックステップでキャンセル可能。

必殺技

霊力を1消費し、Cと方向キーを入力することで方向キーに応じた必殺技を出すことが可能。
打撃属性のものもあれば射撃属性のものもある。

オカルト必殺技

オカルトボールを1つ以上所持している状態で霊力を1消費し、AとBを入力することでオカルト必殺技を出すことが可能。
所持しているオカルトボールの数によって性能が変化し、基本的に数が多いほど性能が上がっていくが、にとりのネッシー号の技のような例外もある。
オカルト必殺技を使用すると使用したキャラの周りにオカルトオーラが発生し、オーラが展開されている間はオカルトアタックが無制限に使用可能。
ただしオーラ展開中に攻撃を受けるとオーラが消失し、一時的にオカルトボールをすべて失う。
オカルトボールは「一定時間の経過」「オカルトボールの取得」「ラウンド移行」のいずれかの条件を満たせば手元に戻る。

宣言、早口宣言、割り込み宣言

スペルゲージが1/1(選択したスペルカードに依存)以上ある時に、スペルボタンを入力することで「スペルカード宣言」が可能。
宣言後はスペルゲージが増えなくなる。(ミステリースポットのナスカの地上絵のスペルゲージ上昇の効果も受けない)
スペルカード攻撃の威力は宣言した時のスペルゲージに依存し、多いほど威力や性能が上がっていく。
スペルゲージが1/1(選択したスペルカードに依存)以上ある時に何かしらの行動中に
スペルボタンを素早く2回入力することでその時の行動を中断して素早く宣言をする「早口宣言」が可能。

ガード中にスペルボタンを素早く2回入力することで「割り込み宣言」が可能。
発動にはスペルゲージが1/1(選択したスペルカードに依存)以上かつコスト1000以上が必要。
(例
神技「八方龍殺陣」コスト1200 スペルゲージ1000→スペルゲージが1/1未満のため発動不可
霊符「夢想封印」 コスト 700 スペルゲージ 900→コストが1000未満のため発動不可
宝具「陰陽飛鳥井」コスト1000 スペルゲージ1500→発動可)

スペルカード

宣言している状態で再度スペルボタンを入力することで「スペルカード」が発動可能。
スペルカード攻撃の威力は宣言した時のスペルゲージに依存し、多いほど威力や性能が上がっていく。スペルゲージの最大は2/1。
スペルカード攻撃はほとんどの技の後からキャンセルが可能だが例外もある。

怪ラストワード

中央軸でニュートラル(何も入力していない状態)かつオカルトボールを4つ以上所持している状態で
所持している全てのオカルトボールを消費してCとスペルボタンを入力することで「怪ラストワード」が発動可能。
発動時に所持しているオカルトボールが多いほど威力が上がっていく。
全ての怪ラストワードには入力完了から無敵が付いている。


MUGENでの扱い

前作同様、製作の敷居の高さゆえか、そもそも製作されているキャラクターが非常に少ない。
原作再現としてはnomu氏によって少名針妙丸が製作されている他、地上戦主体にアレンジされているものとしては
バルバトス・ゲーティア氏によって藤原妹紅が、黒巻氏によって宇佐見菫子が製作されている。