少名針妙丸


「あわてふためくがいい。私には逃げ惑う強者の姿が見える。
 さあ、秘宝(こづち)よ! 身体小さき者に夢幻の力を与え給え!」

少名針妙丸(すくな しんみょうまる)は上海アリス幻樂団による同人作品群『東方Project』に登場するキャラクター。
登場作品は『東方輝針城』(初出)、『東方鈴奈庵』、『弾幕アマノジャク』、『東方深秘録』。
種族は「小人」で「打ち出の小槌を扱う程度の能力」を持ち、
二つ名は「小人の末裔」(輝針城)、「輝く針のリリパット」(鈴奈庵)、「眉唾!緑色をした小人」(深秘録)。
『輝針城』『深秘録』でのテーマソングは「輝く針の小人族~Little_Princess」*1
本作でも特に高い人気を持つ曲で、東方楽曲ランキングでは初登場時から7位という高順位を記録している。
『東方輝針城』ver(初出)
『東方深秘録』ver(あきやまうに氏によるアレンジ)

+詳細な原作設定
『東方輝針城』のラスボス(6面ボス)であり異変の実行犯。
ただし首謀者、黒幕と言えるのは、針妙丸の“打ち出の小槌を扱う程度の能力”に目をつけた妖怪・鬼人正邪。
正邪に嘘を吹き込まれ*2、強者への復讐と弱者の救済を夢見て異変を起こした。

おとぎ話『一寸法師』の主人公である一寸法師の末裔。
「少名針妙丸」という名前の由来は日本神話において小人らしき姿で表現される、
(「船に乗りやって来る小さな神様」)神である「少名毘古那(すくなびこな)神」*3と裁縫を担う役職である「針妙」からと思われる
「丸」は武士の幼名や船の名前につけられる愛称で、鬼避けの意味が込められている)。
また、持っている針の方は針を刀代わりに携えたという一寸法師が元ネタと推測されている。

性格は良くも悪くも子供っぽく、純粋。
ただし正義感は強く、強者へ立ち向かおうとする信念や覚悟を持ち合わせているなど、
異変の実行犯でありながらヒーローのような一面も持つ。
『深秘録』では、他愛のない噂でも確かめてみないと気が済まない質であると語られている。

『弾幕アマノジャク』のストーリーは、彼女が正邪の企みを幻想郷中に伝えたのが始まりとなっている。
しかし、正邪には利用されていたものの仲間意識はあったらしく、
『弾幕アマノジャク』では彼女を問答無用で対峙するのではなく、無理を承知で自分と一緒に降伏するよう勧めていた。
結局決裂し弾幕勝負になるのだが、正邪(自機)がショットを使わずに粘っていると、
残り時間30秒で神妙丸も一切の攻撃を止めてしまい、そのまま時間切れで去っていくという意味深な演出がある。

『深秘録』では、「オカルトボールを7つ集めると大きくなれる」というどこからツッコめばいいのかわからないような噂を聞いて参戦。
他人を煽って勝負を挑むなど毒舌で暴力的な部分が目立つものの、
他キャラからは小さいことから侮られたり、食料扱いされたり、
ラスボスからは「ペットにしたい」と追い回されたり、割と散々な目にあっていたりする。
また、ある人物の正体に勘付くような勝利台詞があるなど、やはり6ボスらしく侮れない部分もあるようだ。

普段は一寸よりは大きいが、せいぜい膝下に届くか届かないかという程度のサイズ。
小さな姿は『輝針城』『深秘録』ED映像や『鈴奈庵』劇中で確認できる。
小槌の魔力が尽きた状況だと針妙丸とその持ち物は縮むが、小槌自身は人間が扱えるくらいの大きさを保ったままである。
『深秘録』の針妙丸は小さな姿をしているが、魔力が戻った状態の小槌もそれに合わせて小さいサイズになっている。

『東方輝針城』にて博麗霊夢と初対面した際、「小人だって!?そんなの居たんだ」と発言されているため、
「小人」という種族は、幻想郷において限りなくマイナーな種族と推測される。
なお正邪からは「姫」と呼ばれる場面があるが、実際に彼女が種族内でどのような地位にいるのかは不明。


+二次創作での扱い
二次創作で扱われる際は基本的に小さなスケールで描かれる場合が多い。
容姿(身長や等身、細かなディテール)や人物像は作者によって分かれ、
幼く描かれることもあれば、ヒロイックに描かれることも。
シチュエーチョンも動物やティーカップや裁縫道具などといった小物とセットであったり、針妙丸視点の世界であったりと様々。
そのサイズから妄想が膨らむのか、あらぬ方向に進むものも…。
ファンからの愛称は「針妙丸」「針ちゃん」「世界一かわいい味噌汁の具」など。

他キャラとの繋がりとしては、鬼人正邪、異変後の行動から博麗霊夢、さらには元ネタ絡みか伊吹萃香星熊勇儀
おとぎ話つながりで蓬莱山輝夜、人形サイズの身長という点でアリス・マーガトロイドとの絡みが見られる。
スペルカード(「進撃の小人」)との関連か「某巨人が登場する漫画」とのコラボなども存在。




東方深秘録における性能

最高レベルの機動力を活かして相手に牽制を仕掛けながら接近していくインファイターキャラで、
全キャラ中最速の前ダッシュによる慣性を活かした4A(発生6Fでゲーム中最速クラス)や遠A、空中ダッシュJAの差し込みが強力。
動きが早いためオカルトボールを追いかけやすく、オカルトボールの奪い合いにも勝利しやすいが技単体の性能は低めで、
判定やリーチに優れた打撃技が少なく、機動力でそれを補うことが求められる。
画面端での固めと高火力なコンボが全キャラ中最も難しいともされ、39キャンセルと呼ばれるテクニックが必要になる。

なお、自身の判定が小さく特殊なため、針妙丸限定かつ高火力であったり入りやすいめくりやコンボルートも少なからず存在する。
(例:聖白蓮の独鈷4連)
更新の度に性能の強化と弱体が頻繁に繰り返され、現在のver1.32では初期の頃と比べてやや大人しくなったとされている。
初期コンボ(ver1.01)

余談だが、勝利ポーズがモロに某愉快な主婦のアレだったり、スペルカードの1つが法皇の緑だったり、
挙句あるキャラクターの必殺技を受けた姿が味噌汁の具だったりと、ビジュアルでのネタも豊富なキャラクター。


MUGENにおける少名針妙丸

nomucoke氏製作の原作再現のものが2016年7月に公開された。 MUGEN1.1専用。
未搭載の技があるものの総じて再現度は高く、ミステリースポットも一部再現され搭載されている。
ストーリーモード、AIは搭載されていない。
現在は氏の他の製作物も含め全て非公開。

出場大会

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*1
道中曲「針小棒大の天守閣」、エンディング曲「小槌の魔力」でも同様のメロディが使われている。
ZUN氏曰く、「共通のテーマっぽくした」とのこと。

*2
どのような嘘かは明言されていないが、作中でのセリフから
「小人の一族は幻想郷の妖怪に虐げられてきた」という内容だと思われる。

*3
名称は様々。「少名毘古那神」、「小名牟遅神」、「少彦名」、「少日子」、「須久奈比古命」、「須久那美迦微」、「根久斯神(くしのかみ)」など。
医療の神、酒造の神、温泉の神といわれ、国土平安、産業繁盛、航海守護、縁結びといった神徳をもたらすとされる。
『古事記』、『日本書紀』、『播磨国風土記』、『出雲国風土記』、『伊予国風土記逸文』、『伯耆国風土記』といった文献で見られ、
西日本の神社にも伝わっている。