赤屍蔵人




「私に依頼をなされるからには
 それなりに楽しませてもらいますよ
 仕事の過程を─── ね・・ 」


 年齢:不詳
 身長:183cm
 体重:86kg
 生年月日:11月23日
 星座:新蠍座
 血液型:AB型
 CV: 飛田展男 (アニメ、GBA版)、 杉田智和 (PS版)、 関俊彦 (PS2版)
キャラソン

『週刊少年マガジン』で連載されていた漫画『GetBackers-奪還屋』の登場人物。読みは「あかばね くろうど」。
同作主人公の美堂蛮からは「クソ屍」(クソバネ)と呼ばれる。
作中で運び屋と呼ばれる依頼人からの品を運ぶ稼業に就く者の一人。無論正規の運送業者ではない。
常に黒帽子、白手袋、黒衣に身を包み、微笑を浮かべる謎多き男。Dr.ジャッカル、史上最強・最悪の運び屋、超越者など多くの通称を持つ。
+ 過去(ネタバレあり)
中盤以降で主人公達のいる「セカイ」が無限城上階のバビロン・シティ(本来の世界)の住人によって作られた予備の世界であることが判明したが、
その際に赤屍の過去の一端も明らかになる。

本名を赤羽蔵人と言い、戦場医師をしていた。
戦地での過酷な現実と己の無力に直面しながらも、とある少年を心の支えにして医師の務めを全うしていたが、
セカイをバビロンのバックアップとするクオリア計画が発動、その最中に少年を失う。
大切な存在さえ救えなかった絶望を味わう中、意思の力に目覚め、セカイの仕組みと摂理を知り、人間の限界を超える超越者となる。
このため本来バビロンシティとセカイの間にはそれぞれから見てもう一人の自分と言うべき存在がいるのだが、
赤屍は対になる存在がおらず、二つの世界を自由に行き来することが出来る例外的な存在になっている。
その在り様から、クオリアを統一するシステムである無限城の神とされるTHE CLOCKからは「大いなる未知数」と評された。
ちなみにバビロンシティでは「赤羽 蔵人」の名で外科医をやっている。

昔の赤屍を知る者は多くはないが、上述の過去の確認者として天野博士(主人公の片割れ天野銀次の母親)がいる他、
鬼里人幹部七頭目の1人である奏蝉丸は旧知の関係にあり(明示はされていないが蝉丸が少年の父親であると思われる台詞がある)、
その心の内を見透かすような発言をしている。

ACT:3で登場して以来、奪還屋の美堂蛮と天野銀次に度々関わり、2人に興味を持つ。
当初は蛮のみに強者になる可能性を見出していたが、自らの能力を逆手に取られ敗北したのを切っ掛けに銀次にも何かと目をかけるようになった。
やがて物語が作中世界の謎の解明へと向かうにつれて次第に大きな役割を担うようになっていき、とある事件を機に最後の敵として2人と激突する。
ちなみに蛮と銀次からは蛇蝎のように嫌われており、特に銀次は姿を見ただけで泣きだし、時には卒倒してしまう程。

基本的に口調は敬語であり、理知的な雰囲気を身に纏っているが、意外にお茶目な一面もあり、
日常では赤屍に怯える銀次をいじるのを趣味にしている。
しかし戦闘では人を切り刻むのが趣味の殺人狂としての一面を覗かせる。格下相手でも容赦はしない。
戦うことで超越者としての限界を知ろうとしており、そのために強者に対して強い執着を持つ。
相手の強さを引き出すためには手段は問わないものの、可能性を感じる限りは相手に合わせて戦う
しかし期待を裏切られると嫌悪感をあらわにする。
また、集団戦よりも一対一の戦いを好むなど戦闘に関するこだわりを持っている。
弱者に対してはその過去からか関わりを避けている(本人曰く「こりごり」)が、女子供には甘い傾向がある。

彼にとって運び屋とは過程を楽しむための手段に過ぎない。
要は仕事の過程で現れるだろう強い横取り屋、奪い屋などと戦うためであり、強者を常に求めている。
そのため、仕事そのものに対して特にこだわりは無く、依頼の内容によっては暗殺なども請け負い、
価値ある相手と出会えたと感じた時は依頼自体を放棄したりもする(流石にこんなことをやらかしたのは作中では一回きりだが)。

戦闘では体中に仕込んだメスを用いる。自分の手のひらに瞬時にメスを出現させることが出来る。
また、自分の血が混じればどんなものでも武器に出来る特異体質を持ち、作中では剣や槍状に変化させている。
+ 赤屍が作中で見せた技一覧
  • 赤い雨(ブラッディ・レイン)
相手の動く先へ雨の様に大量のメスを降らせる。
本人曰く相手の逃げる場所は経験から分かるらしい。

  • 赤い十字架(ブラッディ・クロス)
片手に十字を煌めかせると同時に、相手の体を十字に切り裂く。数多くの雑魚キャラがこれに葬られてきた。

  • 赤い剣(ブラッディ・ソード)
自らの血液を凝固させた聖剣を作り出す。彼が「やや」本気になると使用する。
闇討ちに使用したりもしている。

  • 赤い盾(ブラッディ・シールド)
メスを円形に配置して盾を作り、敵の攻撃を防ぐ。
後半ではレーザーをも余裕で防ぐほどに。複数展開が可能。

  • 赤い分身(ブラッディ・アバター)
自らの血液から無数の分身(血液量によって数が変わるか不明)を作り出す。全ての分身が100%の力を持っている。
恐らく、彼が使える最強のチート技。

  • 赤い闇(ブラッディ・ダークネス)
血液で出来た影が敵を襲う技。相手の影から出てくることも可能。来栖戦で名前付きで初登場。
いつもの尋常ではないスピード(瞬間移動)もこの技のおかげ……?

  • 赤い杖刑(ブラッディ・スティック)
数本のメスを相手に打ち出す。柾の光から生み出されたダガーと相殺されたため、この世の物ではない。

  • 赤い槍(ブラッディ・ランス)
血液から長い槍を作り出す。この技で決めにかかろうとしたが、しかし登場してすぐ用無しに。

最終的にはラスボスになるためある意味当然だが作品のキバヤシ化*1パワーインフレの影響を最も強く受けた人物。
初期では精々血液を操る程度の能力者だったのが、作品が進むにつれてその応用力は勿論スペック自体が大幅に上がり、
一気に数キロ単位で移動したり、空間や次元を引き裂くのは朝飯前で、高次元から世界を司る神を殺すレベルの芸当を平然とこなすようになり、
飛び散った血から自分と全く同じ強さの分身を無限に産みだすなどぶっ飛んだ描写が増えて行った。
その極め付けが不死能力で、本人曰く「死がイメージできない」という理由でどんな攻撃を受けても復活する。
何言ってんだコイツと言いたくなるが実際に作中では世界を消滅させる攻撃を受けても何事も無かったかのように元通りになっているため、
最低でも単一宇宙破壊レベル以上の攻撃でなければ効果が無いと思われる。
終盤では全能神に余裕勝ちするなど、どこかのジャンプ漫画顔負けのパワーアップを果たしている
(もっとも最近では向こうも破壊神や全王など宇宙破壊クラスの存在が出るまでにインフレしているが)。

以上のような厨二極まるスペックのため、「全創作で最強のキャラは誰か」という話題(所謂最強議論)には、
必ずと言っていい程に上位に名前が挙がる…というか一位を取ったことも何度かある。
MUGENキャラで言えばこいつとかこいつと同等の存在と言った所だろうか。
無論、このような議論はあくまでも只のネタであり、本来世界観の違う他作品のキャラと強さを比較するなど不可能である。
場所を弁えずこういった話題を振ることは、大勢の人間にとって不快極まりないものであるため充分に気を付けられたし。

原作者のお気に入りのキャラの一人。
連載以前、作画の綾峰がデザイン画を提出した際に赤屍のキャラクターデザインは一発で決まり、
後のアニメ化で反映されたか不明だが声も想像が付いたとのこと。
Twitter上で好きな理由として「いつも楽しそう」「トラウマを抱えている」「純粋」「ポリシーがある」
「作者すら何をするかわからないスリルがある」などを挙げている。
また、原作者によると赤屍は作中で色々な感情や言葉を掘り下げる立ち位置にあるらしい。

(以上、wikipedia、アニヲタwiki、ピクシブ大百科より引用・一部改変)


MUGENにおける赤屍蔵人

GUILTY GEAR』のジョニーを素体にしたものと、その改変版が存在する。
MUGENにおいてもその凶悪な強さは健在である。

+ じゅんたさ氏(JUNTASA313氏)製作
  • じゅんたさ氏(JUNTASA313氏)製作
上記の通り素体はジョニー。ちなみに同氏は天野銀二も製作している。
ダッシュ、空中ダッシュが瞬間移動になっている他、エアダッシュ、
地上→空中(空中→地上)の瞬間移動が可能であり、原作の高速戦闘が上手く再現されている。
技も作中で見せたものが一通り搭載されている。範囲・判定に優れ、事実上の即死技もある。
カラーによって一部性能差がある。具体的には通常攻撃のブラッディソードに12Pで即死効果付き、
必殺技のブラッディ・レイン 、ブラッディ・クロス、ブラッディ・ハリケーン、に即死効果付き(ブラッディ・クロスは6Pも)、
超必殺技の空間崩壊に6P、12Pで即死効果付きになっている。
ここまで書いた通り性能は凶悪キャラのそれだが、防御性能は固いものの、1Pでは並キャラの攻撃でもダメージが入る。
今後も更新で超必、凶悪技術の追加を行っていく模様。改変・再配布は自由にとのこと。
一時期公開停止になっていたが、Ver1.6に更新して再公開されている。
最新版では凶悪性能が上がった他、ブラッディ・アバターの削除などの変更点がある。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ piitpiiii!氏製作 S_Akabane
  • piitpiiii!氏製作 S_Akabane
上記の赤屍を改変したもの。
追加技やカットインの変更もあり、改変元と上手く差別化が図られている。
製作者曰く「手加減して遊んでくれる赤屍さん」。それ故性能はやや抑えめになっているものの、
攻撃・耐性共に充分凶悪キャラと言って差し支えないものになっている。
と言うか1Pでは最弱設定でも普通にRare Akumaをぶち殺せる。手加減とは一体…
メスゲージシステムが搭載されており、メスを使う技を使用すると消費される。
自動回復、又は通常攻撃を当てることで回復できる。所持できるメスは最大で108本。
被ダメージが固定されており、一定回数攻撃を受けると負けるが、
アーマーを周期的に出しており、高い即死耐性を持つため防御性能は高い。
ただし2P(弱体化カラー)はアーマーが剥がれ落ちやすく、0.3秒立つと勝手に解除される。
ランクは1Pが狂最上位~準神(論外)、2Pで狂上位~準神(論外)となっている。Option.cnsをいじることで細かい設定の変更が可能。

最新版では天井モードやメスゲージシステムが廃止された代わりに、青いメスを使うメスモードが追加された。
原作終盤で見せた技の数々も搭載されており、当初の手加減設定は無くなった模様。
検証動画(旧バージョン)

+ olt-EDEN氏(旧・ゼータ氏)製作 E-赤屍蔵人
  • olt-EDEN氏(旧・ゼータ氏)製作 E-赤屍蔵人
同じくじゅんたさ氏の赤屍の改変。EとはEASYの略。
強~凶キャラ相手を想定した改変をしており、凶悪系技術は軒並みカットされている。
また、当たり判定が追加されているなどの弱体化が施されており、相性次第では凶悪キャラでなくても優位に立つことが可能になっている。
とは言え通常のキャラの中では十分高い攻撃性能を持っており、相手に何もさせず封殺することもあるなどピーキーな性能になっている。
AIは10段階にレベル調整可能なものがデフォルトで搭載されている。

+ moyashi氏製作 EX赤屍蔵人
  • moyashi氏製作 EX赤屍蔵人
旧版のS_Akabaneを改変した論外キャラ。
強力な隔離攻撃を搭載しておりほぼ全ての敵を消し飛ばせる。
対論外を想定しているため隔離耐性も非常に高い。


「蔵人主に問う! 死とはなんぞや!!」
「イメージできないと言ったハズですよ」
「それを承知で敢えて問う!」
「クス ...ではこうとでも言っておきましょう 他人事」

出場大会

出演ストーリー

てんこちゃん愛してる!(外科医、非戦闘)


*1
ちなみに同作品の原作者としてクレジットされている「青樹佑夜」とは、「キバヤシ」こと樹林伸氏の別ペンネームである
(元マガジン編集者で『MMR』のキバヤシのモデルにもなっている御方だが、
 編集者時代からかなり漫画家に口出ししていたそうで、退社後に漫画原作者に転身した)。
この他「天樹征丸」「安童夕馬」「伊賀大晃」等複数のペンネームを使い分け、原作者としてマガジンに同時に何本も連載を持っていた。…なんなんだアンタ


最終更新:2022年12月12日 23:01