オクトー


「十天衆が一人、オクトー!推して参る」

全空の脅威に座する天上無敵の剣豪は己を研ぎ澄まし続け、遙かなる蒼天の総てを掌る。
善悪の区別無く刀を向けるも、けして弱者を切ることは無い。
強き悪鬼を切り捨てるその姿は、力無き者に正義を思わせる。

サイゲームスが運営するゲーム、『グランブルーファンタジー』に登場するキャラクター。
声優は 銀河万丈 氏が担当している。
歌舞伎を思わせる風貌をしており、強力な能力を持つ「十天衆」の一人である。
彼と出会うために必要な天星器と呼ばれる武器の一つの刀、「八命切」を覚醒に導く過程で出会い、
覚醒させたら戦う事になり、それに勝利する事で報酬として彼が加入する形となっている。

+ 十天衆について
『グラブル』作中の武器は十種に大別され、それぞれの最強の使い手とされる者達が十天衆である。
その設定通りゲームシステム上も強大な力を発揮するが、加入への道のりは険しく長い。
課金要素が一切ないまま加入可能なキャラだが、課金を以てしても素材集めにかかる手間と時間は尋常ではない。
廃人への道のりの一段と言っても過言ではない存在、それが十天衆なのである。
最近はアイテムの収集効率の改善と言ったもので初心者でも仲間にするのは難しくはないが、
それでも一人加入させるにも大体数カ月は覚悟する必要がある事には変わりはない。
このゲームが課金よりも周回などの積み重ねによる力こそがものを言う部分の一面だろう。
最終上限解放する場合に至っては、このゲーム屈指のエンドコンテンツと化している。

冒頭にもあるように、性格は求道者とも言うべき武人。戦場で死ぬ事を本望とする程。
本名はザンバというのだが、常在戦場を心がけ、刀の道を究めるのに不要として、彼は年齢どころか本当の名前すら忘れてしまっている。
ちなみにオクトーという名前はラテン語で「8」を意味する。
十天衆は全員名前が数字が元ネタとなっており、格闘ゲームならウーノなら覚えがある人もいるだろう

休みの日もその考えを持っており、一人で行動できる日も魔物を倒す日々。
唯一戦い以外の趣味らしいものも瞑想と、戦う事以外にまともな趣味は無いようだ。

男性のドラフ故体格が非常に大きく、顔もメイクで分かりにくいが、相当な高齢者。
全空の最強の刀使いとされる人物だが、未だ最強の道半ばとして強くなる事を求めている。
元々強面だが、威圧的な態度で接したり、言葉を選ばない部分もあってか、反感も買う事が多い。
本人もそれを『女子供には受けはよくないだろうな』と自覚はしているようだ。
とは言え、ひと振りで天を断って星を分かつとされる武器を全盛期に戻そうとするなら、
器が見合わぬ者が使うべきではないという言葉は、確かな事ではあるだろう。
それが、過酷な苦難を乗り越えたとはいえ十五歳の子供(主人公)であればなおさら。
どちらかと言えば、不器用な人なのだろう。実際は面倒見がいい性格であり、
フュンフを引き取ってたり、少々癖があるおじいちゃんと言った所だろう。

隠れていた人を見付けた時は当人は隠れていたつもりで、
それに対し「気づかぬふりをするべきだったか」と若干天然気味。
また、老人故かハイカラや若者の言葉には少々付いていけない様子。

+ 人物関係。ネタバレ注意
  • ジン
彼自身が侍を志したのは、オクトーに助けられた過去から。
正確にはシルエットが薄暗くされていたので彼かどうかは判断がつかないが、
そのシルエットはどう見ても彼である。

  • フュンフ
同じく十天衆の一人で、彼女を引き取って面倒を見ているのはオクトー。
じっちゃと呼ばれており、二人が戦闘する際には専用の掛け合いが存在する。
グラブルでも下から数えるほど早い程年下*1もあってか、種族は異なれど孫と子のような関係。

  • ナルメア
遠い親戚で、彼が捨てた本名を知っている数少ない人物。
ナルメアにとって憧れの人物で、構ってもらおうと彼が滞在の間に刀を始めたのだが、
彼は興味を持つ事なく去った、つまり強者として認められなかった。
そうしたほうが強くなると思ったのかは今の所は不明ではあるが、
彼の影響で彼女は自分に自信が持てなくなってしまっている(思い込みが激しいという彼女の性格も一因ではあるが)。
後に彼女の最終上限解放のエピソードで相対する事となる。

ゲーム中における性能

主人公のジョブの一つ『侍』のように、奥義ゲージに関するアビリティ構成。
奥義ゲージが二倍で、あらゆる手段においてゲージの上昇量が二倍と、
ゲージが尽きるという事はほぼ有り得ない、ゲーム中屈指のゲージ回転率を誇る。
仲間に自分のゲージを分配し、全体の奥義を連発する事で総合火力が跳ね上がる。
また土属性は奥義を頻繁に行う、あるいは奥義ゲージを重要視する部分が多く、
彼がいるといないでは使い勝手が大きく変わってくるキャラまでいるほど。
また、支援が主といっても本人も自己強化によって攻撃力はアタッカークラス。
最終上限解放すると火力は凄まじく、余程防御に徹しない限りは、
あらゆる土属性の編成においてスタメンを張れる程の性能を持つ。
とは言え、十天衆の最終上限解放はエンドコンテンツで道のりは非常に険しいもの。
苦労は見合うが、相応の労力は覚悟しなければならない。


MUGENにおけるオクトー

島村卯月などを手掛けたユグシック氏によるオクトーが存在する。
ドット絵ボイスは『グラブル』のものを使用し、奥義ゲージなど『グラブル』由来のシステムが搭載されている。
基本的な動きはグラブルのものを踏襲しつつ、格闘ゲームとして必要な独自の動きや必殺技が違和感無く追加されている。
追加された技の名称は、実際の歌舞伎の演目をモデルにしたものが多い。

キャラ性能としては、判定お化け。
通常時の喰らい判定はグラフィックよりやや大きいくらいだが、攻撃時にはほとんど喰らい判定が伸びる事なく、
エフェクトの見た目通りの巨大な攻撃判定が発生する。
フレーム的には、しゃがみ弱・しゃがみ中・下りジャンプ弱(着地キャンセル)・阿威追い・奥義 捨狂神武器はガードさせて大幅有利。
ただし、通常状態では削りダメージや崩し手段には乏しい。発生の早いガー不攻撃(キャンセル不可・ダメージ0)と、
発生と判定の優秀な地上投げで頑張るしかない。
リーチと判定の強さを活かして敵の攻撃を潰し、そこから的確にコンボに繋いでダメージを取る戦い方を得意とする。
ハイジャンプや2段ジャンプが無く、機動性はやや低いが、飛び道具無敵の突進技を持つため弾幕キャラにも強い。
+ 特殊システム
  • 奥義ゲージ
攻撃したり、攻撃を受けたりすると溜まる。上限は200%。
オクトーのゲージ技はすべてこの奥義ゲージを使用し、通常のパワーゲージは使用しない。
  • 刀技アイコン
通常技・必殺技が触れた時、アイコンを消費する事で戻り動作をキャンセルし、立ち状態に戻す事ができる。
試合開始時に1つ。奥義使用で回復。相手に1ラウンド取られると、次のラウンド開始時に1つ回復。最大3つまで。

奥義は「捨狂神武器」。奥義ゲージを100%消費し、刀技アイコンを1~3個回復。確率で即死。
奥義ゲージが200%の場合、強制的に2連続になる。
即死確率は通常1.5%だが特定の条件で補正がかかる。

AIはデフォルトで搭載されている。
カラー差が存在し、1P~10Pは凶下位、11Pで凶上位、12Pで狂下位となる。

出場大会



*1
フュンフの年齢は7歳
『グラブル』内ではよくゲーム内性能に対する低年齢がネタにされるサラ(9歳。土属性キャラどころかゲーム内トップクラスの盾役)よりも下で、
プレイアブルキャラでは明確にフュンフより年下なのはヤイア(6歳!)一人だけである。
ヤイアについては元々「みんなの妹キャラとしてキャラデザを行った」という経緯があって6歳に設定されたため、余計に他の女児組の低年齢が際立つ。

ただし格闘ゲームでは弧空院金田朗(『豪血寺一族』)、えこ(『アルカナハート』)など5歳児の例がある。
どっちも割と出オチとしての意味合いもある年齢設定だが。


最終更新:2021年01月12日 12:48
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