足立透


「どーも、この春から、堂島さんにこき使われてる、足立です」

  • 生年月日:1984年2月1日(水瓶座)
  • 身長:176cm
  • 体重:63kg
  • 血液型:A型
  • アルカナ:道化師(欲望
  • 好き:寿司(特にウニ)、牛肉、キャベツ
  • 嫌い:書類整理、部屋の片付け、レンコン
  • 特技:リボルバー拳銃のメンテナンス

アトラスが発売したPS2用RPG『ペルソナ4』の登場人物。
CVはパピヨンやカプコン版の花京院典明を担当した 真殿光昭 氏。海外版では主人公共々 Johnny Yong Bosch 氏が担当している。
なお真殿氏は後述する『P4U2』の舞台版においても自ら俳優として演じている。
都会(本庁)から八十稲羽(やそいなば)署へ転属されてきた元エリートの新米刑事で、主人公の叔父である刑事・堂島遼太郎の部下。
寝癖に曲がったネクタイとズボラな服装に加えておっちょこちょいな性格。

+ ネタバレ注意
「世の中クソだな」

『ペルソナ4』の黒幕にして作中の殺人事件の真犯人にして通常ルートのラスボス
テレビの世界に干渉し、人間をテレビの世界に落とす能力を手に入れた3人の内の一人(残り2人の内一人は主人公)。
おっちょこちょいな姿は演技であり、彼の本性は自己中心的で冷酷で、高慢を絵に描いたような人物。
同時に子供の頃から進学校出身だったり、公務員志望から実際に警察官になって本庁に勤めていたり、
特技の通り銃のメンテや、更には高度な手品をこなしてみせたりと器用で、元エリートであるその自信に違わぬハイスペックの持ち主。
…しかし公務員の中から警察官を選んだ理由が「合法で本物の銃を持てるから」である辺りから分かる通り、職業意識などは皆無。
その性格のため本庁から左遷され、現状に絶望している。

殺人事件の真相は彼がファンだった(が、不倫騒動の渦中の)女子アナの身辺警護を任された際に、
不倫騒動を詰問した所、彼女に相手にされなかったため逆ギレしてテレビの世界に落としたというもの。
…つまりストーカーの逆恨みのようなものでしかない。
尤も、この時はまだテレビの世界が化け物の巣窟だという事を知らなかった(=殺意は無かった)ため、彼女の死体を見た際に吐いてしまっている。
だが開き直ったのか、同じ手口で(今度は死ぬ事を知った上で)主人公の先輩の女子を突き落とし殺害。
更に模倣犯の他校の男子生徒も突き落とす。
異変に気が付いたテレビの世界に落とす能力を手に入れた三人の内のもう一人を言葉巧みに操り、
以降は自分の手を汚さずに主人公達をテレビに突き落とさせ、暗躍し続けた。

しかし、そのもう一人の能力者が捕まった後に怪しまれ、主人公達の詰問を受けた際に、
主人公と捕まった彼以外知らないはずの「テレビに落とす力の存在」の事をうっかり口走ってしまい犯行が露呈。
テレビの世界に逃走し、主人公達と対峙する。
決戦の際は「青臭い言葉ばかりを並べ立てるやかましいガキ」として「ヤバイヤバイハライタァイ」と主人公達を馬鹿にし、
自らの大義を掲げ、ペルソナ「マガツイザナギ」を発現させて襲い掛かかるが、
「だだをこねているガキ」「子供以下の単なる我儘」「くだらない犯罪者」と主人公達に切り捨てられ、心身共にボコボコにされ敗北。
最終的にはテレビの世界の管理者「アメノサギリ」の依り代となり、ラスボスとして立ちはだかるも再び敗北。現実世界でも連行されていった。
余談だが、このラスボス・アメノサギリはどこからどう見てもバックベアード様にしか見えない。

足立&マガツイザナギはHPも低く大して強くないのだが、
アメノサギリになるとラスボスとしてはそれなりに強く、高いHPと完全2回行動に加え、
HPが一定以下になる度に「混迷の霧」で両者の攻撃を封印した後に「コンセントレイト」等、
自身にバフをかけまくって万能属性の目からビーム「ネブラオクルス」で薙ぎ払うという戦法が強烈。
初見殺しでもあり、無対策で挑むとLv70代のパーティーでも一撃で壊滅する。
しかし、戦闘後半は相手の能力上昇を「デカジャ」で打ち消そうとする思考になるため、
毎ターン「マハラクカジャ」などをしていると1行動をデカジャで消費して毎ターン1度しか動いてこない、という事が多い。
弱体化も混ざるとデカジャ→デクンダで何も攻撃しないという事も起こり得るため、そこを突かれてハメ殺される事も…。
FF5』のそっくりさんと同じ思考回路である。…2回行動な上に低レベルクリアでも壁な分、あっちよりはマシだが。
また、コンセントレイトとバフ効果をかけまくったネブラオクルスも、
こちらもも負けじと補助をかけまくり、ビームのターンに防御すればやり過ごせてしまう。
バフをかけまくる都合上、当然本人もデカジャに弱い。

…なお通常ルートの場合は彼が最後の敵なのだが、真エンドのルートの場合は所詮前座に過ぎず、彼に力を与えた存在が真のラスボスとして立ち塞がる。
が、あまり強くはない

本性は外道そのものだが、「キャベツをもらい過ぎて困る」「主人公に敗北して落とした中身が3000円」と妙に庶民的な所があり、
そのため通称「キャベツ刑事」「3000円」、『P4U2』の彼の二つ名に至っては「完全自己中キャベツ刑事」であり公式と化してしまった。
その突き抜けた身勝手さと、(自業自得とは言え)そこまで堕ちるに至ったエリートでありながら辺境に飛ばされた不幸な境遇、
そしてラスボスでありながら庶民さ溢れる生活スタイルからコアな人気があったりする。

その高い人気から、リメイク版『ペルソナ4 ゴールデン』では彼のコミュニティと、彼に協力するバッドエンディング「共犯者エンド」が追加された。
……ただ、その優遇は賛否両論で、後述する格ゲーでのシナリオの扱いも含め、「格好良い足立を見られて嬉しい」と言う意見と、
「足立は格好悪いけど共感出来るのが良かった」と言う意見もある。
足立のコミュを進めていると、それまで親しくしていた彼が真犯人という事実は主人公にショックを与える事になり、
仲間達に黙って主人公1人だけで足立に会って、彼と対話する事ができる。
その際に足立は、
「だいたい君が信じてたのは、君の頭ん中で、君が勝手に創った僕だろ?」
「勝手に信じて、勝手に裏切られて…僕に文句言うってちょっとお門違いじゃない?」
などと言い放つが、これは上述の女子アナや先輩女子に対して、勝手なイメージを抱いておいてそれが裏切られたと勝手に逆ギレし、
テレビに突き落として死に至らしめた足立自身に対する盛大なブーメラン発言
だったりする。
ちなみに初期設定では、主人公の仲間で老舗旅館の娘である天城雪子が真犯人の候補だった。「旅館の女将が犯人なのがお約束」という理由で。
しかしその場合、足立に対するこの一連のシーンがそれまで一緒に事件を追っていた仲間相手に行われる事になり、
それはいくら何でもショックが大きすぎると判断され、足立が真犯人になったという経緯がある。

そのゴールデン版のアニメ『P4GA』では、6~7話にて丸々彼にスポットが当てられている。
アニメの足立視点では、八十稲羽へ左遷されてから世界が色褪せて見えていたが、
上司になった堂島遼太郎とその娘・菜々子と交流している間は色彩が戻っており、
足立にとって堂島親子は、足立自身にその意識がなくとも特別な存在になっていった事が描写されている。
それ故に、堂島家に居候するようになった(足立の立ち位置を奪ってしまった)主人公に対して複雑な思いを抱くようになってしまう。
原作通り犯人とばれた後は周回を重ねた主人公と一騎打ちになり、チート臭いパワーを持つイザナギと真っ向から渡り合うとんでもない実力を披露した。
マダ、フツヌシ、スカアハ、オーディン、イシュタル、ノルン、ルシフェルと仲間コミュの最高ペルソナを次々繰り出す主人公に対し、
マガツイザナギだけで対抗し、ペルソナ戦でも舌戦でも主人公が得てきた絆というものを徹底的に否定してみせるも、
皮肉にも堂島親子とのコミュの最高ペルソナであるコウリュウ、スラオシャの前に徐々に押されていき、
最後は後の『P4U2』ペルソナを捨てた真っ向からの殴り合いの末、敗北した。
そして、遼太郎が足立のために用意したものと思われる堂島家のマグカップ(遼太郎コミュMAXでもらえる品)を主人公が見つけ、
求めながらも得られないが故に絆を否定していた足立も、実は絆を得ていたと諭される……という救済も与えられたのだった。
なお、こちらのアメノサギリは一言もセリフが無かった上、改心した足立から授けられたマガツイザナギにより一撃で倒された。強すぎない?
他には、Blu-ray/DVD4巻には共犯者エンド「Thank you Mr. Accomplice」が収録されている。


格闘ゲームにおける足立透

『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(P4U2)』にDLCとして参戦。
同作恒例のハチャメチャな紹介文は「相も変わらず世の中クソだな!完全自己中キャベツ刑事(デカ)
『P4』の発売から5年ほど経過しているためか、公式サイトの時点で堂々とペルソナ「マガツイザナギ」を覚醒させている。
他の銃使いと違い、銃は撃つよりも殴って使う方が多い。
コマンド投げや複数の状態異常が持ち味の、癖が強いインファイター。

『BBTAG』にも参戦。
ちなみに足立は『P4U』に参戦していなかったためか、
アストラルヒートのBGMが『P4U』の「霧」ではなく『P4U2』の「Time To Make History」である。


MUGENにおける足立透

紅八氏が製作した独自のコンボゲーアレンジのものがゆ~とはる氏のサイトで代理公開されている。
同氏の鎭流と違い、ボイスや使用技・使用ペルソナはそのまま。
原作に無い独自の技も幾つか追加されている。逆切れアクションは特殊技に。
原作の一撃必殺技「黄泉堕とし」は超必殺技にされており、オリジナルの一撃必殺技の演出は必見。

動画での使用条件がやや厳しく、
  1. ゲームスピード60で使用(音声と混ぜて搭載した効果音が遅れて聞こえてしまうため)
  2. 本体のWavChannelsという値を空の値から60に変更(一撃必殺技使用時の曲が途切れないようにするため)
との事。

デフォルトAIは存在しないが、ホルン氏の外部AIが存在する。
ジャストキャンセルによる展開の速いコンボと剣を射出するオリジナル技による置き攻めが持ち味。
この他、ルーネス氏によるアメノサギリとの決戦を再現したステージ「禍津稲羽市上空」も公開されている。

+ 大会ネタバレ注意
凶中位~上位ワイドランセレバトル!!に参加し、決勝戦で博麗霊夢と対峙。
ラストバトルにも拘わらずイントロでは両者ともやる気0で苦笑を集めた。
最初は押される展開が続くも怒涛の攻めで2ラウンド目を取り、最終ラウンドにて一撃を当て、見事優勝した。
両者とも新MUGENのワイド画面という舞台に沿って豪華な演出と作り込みを存分に発揮した、
正に大会の趣旨に相応しい幕引きと言えよう。

出場大会

凍結


最終更新:2023年09月23日 15:42