ユニコーンガンダム


『この……分からず屋ああぁーーー!』

アニメ『機動戦士ガンダム』の後年の世界を舞台とした小説作品およびアニメ作品、『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS(モビルスーツ)。
+ 『ガンダムUC』という作品について、ざっくり説明
宇宙世紀100年の節目に地球連邦が推し進める宇宙軍再編計画の一環である"UC計画"のもと、
アナハイム・エレクトロニクス社および"ビスト財団"において極秘裏に開発されていた試作モビルスーツである。
正式名称は「RX-0 ユニコーン」であり、ガンダム顔だが正式名称にガンダムとつかない
もっとも、その本来の開発目的を抜きにしても設計にあたって歴代ガンダムを意識しているのは確実であろう。
ガンダムの名を冠していないのは、普段の姿がガンダムはおろかジムにすら似つかぬ異形であるが故かもしれない。

νガンダム製作中に導入され急遽コックピット周辺に組み込まれたサイコフレームの試験機で、最初から機体フレーム自体をサイコフレームで構成しており、
デフォルトの状態では、幻獣のユニコーンを見立てたユニコーンモードと呼ばれる形態であるが、戦闘相手が
ニュータイプである事をシステムが認識するとニュータイプ・ドライブこと通称「NT-D」が発動、
サイコフレームで構成された内部フレームが姿を現し、デストロイモードと呼ばれるガンダム形態に変身を遂げる。
この機構のおかげもあって非常に線が多く作画マン泣かせのデザインである。さしずめ作画マンデストロイヤーといったところか
設計上はもう一段階、デストロイ・アンチェインドなる形態もあった(初出はガンプラのパーフェクトグレード)ともされるが原作未登場。
デストロイモード時は機動性と反応速度が飛躍的に向上し、なおかつファンネルをはじめとするサイコミュ兵器を無効化して
そのコントロールを乗っ取るなど、正にニュータイプ殺しの性能を発揮する。
更にパイロットの精神状態次第では機体周囲にサイコ・フィールドと呼ばれる現象を発生させ、敵機を吹き飛ばすなどの超絶的な能力を発現することも可能。
ただし、搭乗者の心身に著しい負担を強いるデストロイモードの性能を発揮できる活動限界時間は5分間に限られる。*1

ちなみに露出したサイコフレームが赤く輝くのがユニコーンガンダムの特徴だが、実際のところ作った側からしても なんで光ってるのかわからん のだそうな。
理屈はわからんが高い性能は発揮しているので置いといているらしい。

物語終盤ではバナージの想いに応えるかのようにサイコフレームの発光色が緑色(虹色と表現されることも)に変化し、
サイコジャマーの無効化や下記のシールドファンネル、 ビスト神拳 (後述)など、さらなる能力を発揮した。
+ そして最後には…

+ ユニコーンガンダムの武装一覧


また、BB戦士のみのギミックとして四足歩行の「ビーストモード」にも変形可能ビストとビーストを掛けたのかは不明
ガンプラアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』のレース回にて、モブ扱いではあるがまさかの登場を果たしている。

なお本機体のシステムには本来の仕様には無い筈のLa+(ラプラス)プログラムと呼ばれるものが
ビスト財団の当主カーディアス・ビストの手により組み込まれており、
それを開放すると地球連邦政府の権力をも覆すと言われる「ラプラスの箱」の元へと導く座標が開示される。
シャアの反乱から3年後、カーディアス・ビストはネオ・ジオンの残党軍こと「袖付き」へラプラスの箱と、
それへと導く鍵たるユニコーンガンダムを譲渡しようと試みるが、事前に察知していた連邦軍が取引が進んでいた
ビスト財団の本拠地のある工業コロニー「インダストリアル7」において袖付きへと武力行使を行った事により、
地球圏は新たな紛争へと突入していくのであった。

本機体に搭乗するパイロットはバナージ・リンクス(声:内山昂輝)。
工業コロニー「インダストリアル7」の工業高校、アナハイム工専に通う学生であったが、実はビスト財団の当主カーディアス・ビストの隠し子である。
当初本人はそのことを知らず暮らしていたが、ある日オードリー・バーンと名乗る少女を偶然から救助。
彼女の正体はラプラスの箱のジオンへの譲渡を阻止するためにインダストリアル7へと訪れたザビ家の遺児ミネバ・ラオ・ザビであり、
戦争を阻止するためにビスト財団へ赴こうとする彼女を財団の本拠へと導くが、奔走もむなしく連邦軍と袖付きの戦闘が勃発。
インダストリアル7は戦火に包まれ、バナージの級友も2人を除いて全員が死亡してしまう。
オードリーを案じてコロニーを彷徨う内にユニコーンの格納庫へたどり着いたバナージは、そこでカーディアス・ビストと再会。
戦争を止めようと奔走するオードリーことミネバ・ザビに必要とされたいというバナージの思いを聞き入れたカーディアスは
バナージをユニコーンの生体認証に登録し、ユニコーンガンダムはバナージへと託される事となる。
この際にようやくカーディアスが自分の父である事を察するが、彼はコクピットを閉じると共に爆発に巻き込まれ、今生の別れとなってしまった。
なお、この時の登録によってユニコーンガンダムはバナージ以外には起動させることができなくなっており、完全な専用機となっている
(2号機(バンシィ)、3号機(フェネクス)、および登録前の試験時点のユニコーンは(性能を発揮できるかは別として)誰でも搭乗可能である。
 ただし下手をすれば暴走してパイロットが死ぬこともあるが)。

なお、本機の開発に白いユニコーンをトレードマークとするあのエースは特にかかわっていない。
というか、福井氏はアムロがユニコーンをエンブレムに使っていることを知らず、書いた後にツッコまれて初めて知ったらしい。
なんという偶然(ただし、アムロのエンブレムの設定自体が後年の後付けであるため、福井氏が知らなくとも無理はないが)。
当然ながら同じくユニコーン(こちらは黄色)をトレードマークにしているジョニー・ライデンとも関係はない。

当機をもってニュータイプ専用機の開発はその到達点を迎えたが、それと同時に、
人が制御できない超常的な力を発揮するまでになってしまったため、以後のMSには当機の技術は具体的な継承はなされていない。
また、極めて特殊な事情を持つ当機の開発プロジェクトは、最高レベルの厳重な情報統制がなされており、
たとえ開発メンバーであっても同等の機体を完全に再現することは出来ないとされている。

ユニコーンガンダム2号機「バンシィ」


もう一体の黒いユニコーン。 X-MENとは無関係。
こちらは王権を象徴する紋章「獅子と一角獣」に見立てられており、トサカのようになっている角がデストロイモードになると獅子の鬣状に展開する。
1号機の運用データを反映したことで、大気圏内での機動性が向上している。
これ以外の1号機との差異は小説版では角の形状および配色のみであったが、アニメ版では襟元の形状も変わった他、
1号機にはない特徴としてサイコフレームを内蔵した追加兵装ユニット「アームド・アーマー」があり、
アームドアーマーBS、アームドアーマーVNを腕に装備している(上の画像参照)。

+ バンシィの武装一覧

パイロットは「袖付き」の兵士であった マリーダ・クルス (声:甲斐田裕子)。
彼女は実は第一次ネオ・ジオン時代のニュータイプ少女、エルピー・プルのクローンの一人 プルトゥエルブ であるという過去を持ち、
MSクシャトリヤに搭乗してユニコーンとも交戦したが敗残して連邦軍の捕虜とされ、
その後ビスト財団のマーサ・ビスト・カーバイン(バナージの叔母にあたる)により
オーガスタ研究所(グリプス戦役の頃に強化人間を供出していた施設)へと連れて行かれ、再調整を施されて財団の傀儡となっている。
しかしバナージと彼女の上官で親代わりであるスベロア・ジンネマンの命がけの説得により、
最終的にマリーダとしての自己を取り戻し機体は放棄された。

その後はアームド・アーマーを換装し1号機と近しい装備になった「バンシィ・ノルン」へと改修され、
マーサの甥のアルベルト(バナージの異母兄)によりリディ・マーセナス少尉に引き渡される。


相当久しぶりの宇宙世紀ガンダムということもあって人気が高まり、ガンダムシリーズの共演するゲームにも次々に登場。
+ スーパーロボット大戦
+ ガンダム無双シリーズ
+ ガンダムVSシリーズ
+ ガンダムトライエイジ
+ Gジェネレーション
『スーパーヒーロージェネレーション』や『ロストヒーローズ2』といったコンパチヒーローシリーズにも出演しており、
特に『ロストヒーローズ2』ではライダーBLACKとのクロスオーバーイベントも存在する。

MUGENにおけるユニコーンガンダム

  • ユニコーンガンダム
zektard氏による手描きのユニコーンガンダムが作成、公開されている。
基本的には格闘攻撃がメインであるが、劇中でも多用していたメイン武器「ビームマグナム」も搭載されている。
超必殺技においてはユニコーンガンダム3号機フェネクスに変身しビームトンファーで突撃する。
尚、更新版においてはdefファイルの変更によってこの技のグラフィックを騎士ユニコーンガンダムの物と変更できるようになった。
更に、最高攻撃力の必殺技「RXコンビネーション」においては仮面ライダーシャドーRXを呼び出し、共にキックを放つ。
尚AIは搭載されていない。

  • ユニコーンガンダム2号機 バンシィ
ユニコーンガンダムの2号機であるバンシィもzektard氏の手描きキャラとしてユニコーンガンダムと同時リリースされた。
操縦しているのはマリーダ・クルスの方であり、武器は主にアームド・アーマーである。
基本的な性能的にはユニコーンガンダムと同一であるものの、技もモーションもほぼ別物である。
超必殺技ではバンシィ・ノルンにパワーアップし、フルパワーのビームマグナムを放つ。
「RXコンビネーション」も搭載されており、仮面ライダーBLACK RXを呼び出し、共にキック攻撃を放つ。

なお、zektard氏製作の両者はいずれも『ロストヒーローズ』が演出のベース(RXが援護してくるのもそれがネタ元)となっているようで、
ほぼ「 原作パイロットの言動を取るモビルスーツ 」となっていてパイロットの姿が見られるのは大ポトレに留まっている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29710526

出場大会

  • 「[大会] [ユニコーンガンダム]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
+ 「NT-D」の真意(ネタバレ注意)

*2
ファーストガンダムのビームライフルは一年戦争当時においては「戦艦の主砲並の威力」と言われていたので、
その設定のオマージュという見方もできる。

*3
別作品の話なので大雑把な説明にとどめるが、イデオナイトとは太古の昔異星人が作った「人間の精神力を動力にする機構」、
無限力とはそのシステムが想定外の出力を発して「作成した種族全ての精神を変換してしまった力」であり、
文字通り無限の力の他、電波干渉やビームやバリア、テレパシーの媒介など設定面での役割において
ガンダムシリーズにおけるニュータイプと等価の存在でもある.
まあUCよりかなり前からイデオンが木星に埋まってるガンダムの漫画もあるくらいだし

*4
クローンによるニュータイプの試作品の12番目の個体・「プロト・プル・トゥエルブ」という事になっている。
それだとプルもクローンの一人ということに…いやよそう、俺の勝手な想像でみんなを混乱させたくない…
ちなみにミネバに関してだが、彼女はスパロボであまり活かされなかったミネバの影武者設定が使われ、
子供のミネバは偽物だと劇中で仄めかされている為、『Z』に出てきたミネバとは別人という事になっている。

*5
瞬光式徹甲榴弾。ビームマグナムのオプション装備であるリボルビングランチャーから発射される。
映像版作中や客演作品では「装甲に突き刺さってから爆発する、特殊な徹甲弾」というような表現をされているが、
これは『機甲界ガリアン』に登場するモノコットという機体の武装がモチーフであるそうな。