ビルス

「強いというのは悲しいな。こんな楽しい時間をくれた友に、さよならを言わねばならない…」

鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』及び関連メディアミックスに登場するキャラクター。
「ギ」ルスだと仮面ライダーになるので注意。
初出は劇場版アニメ『ドラゴンボールZ 神と神』で、後の『復活の「F」』、TVアニメ『ドラゴンボール超』、『ブロリー』にも登場。
担当声優は 山寺宏一 氏で、『Z』第82・84話では天津飯の代役を務めていた。
名前の由来は初期設定ではビールス(ウイルス)だったが、後述するキャラクター路線変更と鳥山氏の聞き間違いでビールとなった。
海外メディア等の表記は「Beerus」もしくは「Bills」。後者だと「紙幣」になってしまうからか、前者が公式表記。
これにより、破壊神と付き人の天使は酒類でネーミングを統一される事になった。
+ 全12宇宙の破壊神の名前一覧
全12宇宙の破壊神の名前一覧
第1宇宙・イワン
第2宇宙・ヘレス
第3宇宙・モスコ(ミュール)
第4宇宙・キテラ
第5宇宙・アラク
第6宇宙・シャンパ(ビルスの兄弟
第7宇宙ビルス本項目の破壊神
第8宇宙・リキール
第9宇宙・シドラ
第10宇宙・ラムーシ
第11宇宙・ベルモッド
第12宇宙・ジーン

一人称は「ボク(=僕)」で、これはCVを担当した山寺氏からの提案である。
当初の脚本では「わたし(=私)」や「オレ(=俺)」であったらしく、劇場版『復活の「F」』では後者の「オレ(=俺)」になっていた。
しかしTVアニメ『超』では一貫して前者の「ボク(=僕)」に統一されている。

創造を司る界王神に対し、破壊を司る「破壊神」。
宇宙全体のバランスを保つために存在する神で、その気になれば宇宙そのものを破壊するほどの力を有しており、
界王はおろか界王神からも恐れられている。あと神龍からも
悟空達の暮らす「第7宇宙」を担当しており、常に付き人兼目付役のウイスを従えている。
ちなみにウイスの名前の由来はウイスキー。
+ ウイスに関するちょっとしたネタバレ
ビルスとウイスについては、実は「立場上ビルスの方が目上ではあるが実際にはウイスの方が強い」と語られている。
鳥山先生曰く「ビルスの強さを10とすると、悟空はサイヤ人ゴッドの時で6くらい。その場合ウイスは15」との事。
作中での「SSGSS(スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人)の悟空とベジータが共闘すればビルスとなんとか互角に戦えそう」という発言からすると、
ベジータは悟空と同じくらい~僅差で劣る、と言った所か?
その2人の共闘もブロリーには互角どころかまるで歯が立たなかった事からビルス<ブロリーと言われているが、
現時点で第7宇宙内ではビルスが直接的に戦闘できる最強キャラとなっている。
実際、戦闘については「ビルスの師匠がウイス」という関係である*1とも語られており、
この視点からとらえれば悟空とベジータはビルスの兄弟弟子という事になる。
ただし本人は「天使」と呼ばれる種族(後述の姉・ヴァドスや父・大神官も同様)で、
あくまで修行相手として稽古を付ける以外は直接戦闘に参加する事が禁じられている。
なお、この禁を破ってしまうと全王によって処罰されてしまい、その処罰対象が自身を含めその担当宇宙全体が連帯責任となる。
理論上はビルスより上と言われるものの、ビルス&シャンパが喧嘩を始めた状況ではヴァドスと共に抑え役に回っている。
特殊能力として「やり直し」という3分前に時間を巻き戻す能力を持つ。この能力は全ての物質(肉体や物体)の状態が3分前に戻り、
精神や記憶は本人と本人と同じ場所にいる者のみが3分後から連続しており、それ以外は全て精神や記憶共3分前に戻る。

本人曰く何億年も生きているらしく、少なくとも2億歳以上。
大半は年単位で寝て過ごしているようだが。
見た目は毛のない猫の頭を持った紫肌の亜人。*2
古代エジプト風の衣装を身に纏っており、ズボンは尻尾を出すために尻の部分に大きく切り込みが入っている。

第7宇宙を担当している東の界王神と生命を共有しており、どちらか一方が死ぬともう一方も消滅するという、
かつての地球の神とピッコロと同じ関係である。未来のトランクスのいる世界では、その界王神が命を落としてしまったため消滅している。
全12の宇宙が存在しており、それぞれに界王神と破壊神がセットで各々管轄しているが、基本的に両者相容れない関係が多く、
しかし生命を共有という点から両者共迂闊に手を出せない関係でもある。
15代前の老界王神がかつてゼットソードに封印されていた原因はビルスによるもので、
些細な事からそれに至ったようである。破壊せずそうしたのも上記の理由があっての事。

破壊神というだけありその力は凄まじく、超サイヤ人3状態の悟空がビルスに不用意に腕試しを試みようとしてデコピン・手刀の二撃で圧倒され、
ベジータしたって敵わない」と漏らしている。とにかく規格外である事は想像に難くない。

その一方で、魔人ブウにプリンを分けてもらえずマジギレし「地球の破壊」を実行する事を決断したり、
未知の食べ物だったとはいえワサビをそのまま食べて悶絶、地球の食べ物を気に入り次からは食べ歩きの為に赴く事を決めたりと、
子供っぽく気分屋でワガママな面や、可愛らしいコミカルな面(Dr.スランプのノリに近いと評された事も)、
スーパーサイヤ人ゴッドとなった悟空とのタイマンを経て悟空達を認め、その辺の岩を1つ砕いただけで地球を破壊した事にするといった、
認めた相手には寛容な面、さらには悟空達を手助けしたり助言を与える、
誕生日パーティーを台無しにしたり手を上げた事をブルマに頭を下げて謝るなどなど、神様らしい面や良識のある部分を覗かせる事もあり、
映画のライバルキャラとしては珍しく、「倒すしかない悪人」とは言えない人物像をしたキャラクターである*3
「美点・欠点共に神様らしさと人間味を兼ね備えている」とでも言うべきか。
悟空との戦闘もピッコロ曰く「稽古をつけているよう」でもあり、
今の所悟空やベジータから見た彼はライバルというよりは目指すべき目標であり、先生とも言える存在である。
実際TVアニメ版では、悟空の事を学校生徒の問題児とすれば、自身はそれを監視する担任教師的な場面が多く見られる。
また、宇宙サバイバル編にて悟空とフリーザとの間で膠着した場面や、ベジータがフリーザと手を繋ぐ事を拒絶した直後の場面で、
正に神対応というべき間に割り込む形で仲裁に入っている。

基本的に破壊神は凶暴な性格を持つ者が多いが、ビルス様はその破壊神の中では特に温厚で、接し方さえ間違えなければ話が通じるお方である。
要約すると、自身に無礼な行為や敬わない無神経な者に対してはほぼ容赦せず、
表向き裏向き両面をも即座に見抜いているため、その場しのぎの命乞いなども一切通用しない。
悟空に対しては認めて以降も、全王と友達になった際に「無邪気さ故に危険」である事を述べている。
宇宙サバイバル編にて悟空が消滅したかと思われた時には愕然とした様子であったが、
悟空が新たなる形態「身勝手の極意」に覚醒した場面では笑みを浮かべ喜ぶ場面を見せている。

TVシリーズ『ドラゴンボール超』では双子の兄弟にして第6宇宙の破壊神・シャンパ(どちらが兄かは不明)の存在が明かされた。
こちらの名前の由来はシャンパン。こちらも常に付き人兼目付役のヴァドスを従えている。
ヴァドスの名前の由来はカルヴァドス(リンゴ酒)、さらにウイスの実姉でもある。ちなみに1000年前ではウイスの師匠でもあった。
細身のビルスに対しシャンパはよく太っており、ヴァドスが栄養バランスに気を付けても聞いてくれなくて困っているらしい。
シャンパはビルスに「ガリガリ呼ばわりをし、一方のビルスはシャンパに「」呼ばわりとお互い罵倒し合っている。
この破壊神兄弟の仲は険悪で、会う度に何かにつけて喧嘩をし、常に一触即発の状態
(喧嘩と言っても殴り合いに限らず、「一番おいしい食べ物比べ」を行った事もあるそうな)。
二人が戦うと二つの宇宙の消滅も免れない事態になるため本気で戦う事は無いが、
少し暴れただけでも惑星破壊級であるためいい迷惑である。正に迷惑神

誰か止めろよ……と思ったらこの二人がビビって頭を下げる程、更なる強大な人物「全王」が登場。
この人物こそドラゴンボール世界最強の(というよりも強さという概念を超えた)存在である。
ビルスがマーベル世界で言うコズミックビーイングなら、全王はワン・アボブ・オールに相当する絶対神。
体は小柄だが機嫌一つで世界を破壊してしまうため、ビルスや界王神達もすっかり縮み上がっていた。
過去に一度、ビルスのせいで全王を本気で怒らせて危うく12宇宙すべて消されそうになる事態に陥ったという。
破壊神の仕事と全然関係ない対抗戦をイベントしていた現場に乗り込まれた破壊神兄弟が直角に頭を下げたまま平謝りし、タメ口の悟空に慌てふためくほど。
またこの全王に仕える「大神官」も登場しており、先述のヴァドス&ウイス姉弟のお父様でもある。当然実力も二人を上回る(一方で戦闘を禁じられているのも同じ)。

また、仲が悪いとは書いたものの、作中で描写され、悟空達が巻き込まれた兄弟喧嘩については、「自分達の手で中立地帯を会場として用意する」
「勝つアテがある内容だったとはいえ、相手の提案(それぞれ自分の宇宙から武道家を集めて代理戦争ならぬ代理喧嘩をさせる)に異を唱えない」、
そして「景品の超ドラゴンボールフルセットを入手したビルスは(自分ではなく)シャンパだけのための願いを対応する神龍に頼む」
「シャンパもビルスの行動を察し、素直に喜ぶ」
など、実際にはお互いに兄弟として認め合っている所もあるようだ。

ところで、本来は時空を越えて歴史を改変する行為は重罪に値するため、それを行った未来世界のトランクスに対しては、
当初は神様としての立場から「お前ら破壊されても文句は言えんぞ!!」と警告を出したものの、その後自身も気付かぬ内に歴史改変を行ってしまい、
収拾が付かない(時間や時空改変が起きるとその都度「緑色の時の指輪」が生成されてしまう)状況になってしまった。
そして仕方無しに「今回はウイスに免じて見逃してやる、達者でな」と自分の非を認めた上で、寛容な心で未来世界のトランクスを激励した。
なお未来トランクスは時空を越える行為が重罪とは知らなかった為、
片棒を担いでいる母・ブルマ(未来世界)も同罪であると告げられた際に慌てて土下座をして謝罪し
(この場面ではトランクスはウイスに向かって土下座をしており、ビルス本人は、「そっち(ウイス)じゃないこっちだ」
 と言わんばかりの動作をしており非常に可愛らしい)、
なおかつその場にいた悟空からのフォローもあり、結果として今回の件は特例として許されている。
ただし、その後のブルマ(現代)がタイムマシンを開発しようとした場面では、それを改めて咎めつつも、未完成のタイムマシンを破壊して不問とした。
ちなみにゲーム作品『ドラゴンボールゼノバースシリーズ』においては、「未来トランクスの件については(本来は)処罰する必要はない」と語られている。
パラレル故の相違点なのか、自分もトランクスを責められなくなるのを想定していたのかは不明。

なお、悟空達に対しては本当に稽古をつけている感覚であり、破壊神の職務として彼らと同等の実力者に対応するとこうなる*4
2:23あたりから

「図に乗るんじゃあないぞ……『破壊』!!」

これ以外にも「『Dr.スランプ』のDr.マシリトの幽霊」をこの方法で破壊している。
ちなみにウイス曰く「宇宙に存在する物では(本気を出した)ビルス様に破壊できない物はない」「たとえ幽霊でも破壊できる」との事で、
対象がギャグ漫画キャラであろうとも問答無用である*5
ギャグキャラ補正?何それ美味しいの?

なお、「破壊」された者は同作品でいう死(肉体が無くなり魂があの世へ行く)とは異なり、魂すらあの世へ行く事なく存在そのものが完全消滅する。
そのためドラゴンボールによる復活は少なくとも地球産(神龍)やナメック星産(ポルンガ)では不可能であり、
全王の力をも凌駕するという「超ドラゴンボール」の力を借りねばならない。

また、ゲーム作品『ドラゴンボールファイターズ』では、相手が「ゴクウブラック」or「ザマス(合体)」限定で、
なおかつ特定条件でメテオ超必殺技を決めると上記の台詞(「図に乗るんじゃあないぞ、破壊」)と共にこの演出に移行する。

破壊神の専用破壊(=処刑)BGM。
なお正式曲名は「Beerus Madness」(ビルスの狂気)。

なお説明文や活字等で恐ろしい力を持つという表記はあるものの、神という立場から戦闘における自身の見せ場は殆ど無く、
コメディタッチな場面が非常に多い為、いつしか視聴者から「萌え神様」呼ばわりされてしまう事態に……。
劇場版『ブロリー』に至っては、ほぼモブ要員でベジータとブルマの娘・ブラの子守り役である。

先述通り自身の責務はしっかりと果たしており、必要と判断した場合を除き無闇矢鱈に破壊行為は行っていない。
逆に言えば、必要とあれば容赦なく破壊神として力を行使するため、普段とのギャップが非常に恐ろしくもあるのだが。
それ故に作中で敵役のゴクウブラック(上記のザマスとは別の並行世界のザマス)からは「最も厄介な存在」と評されている。
ゴクウブラックが全宇宙の界王神を消し去るほど好き放題できたのも、ビルスが存在しなくなった時空故である。
先述通り現時点に於ける第7宇宙では最強の実力を持つものの、唯一の弱点は上述通り生命を共有している第7宇宙の東の界王神(シン)である。
作中でウイスも悟空達にこの事をカミングアウトしている。しかしながら悟空達は正々堂々と立ち向かうと即答している。
敵側から見た場合、そこを突破口に向けられてしまう事が確定的に明らかである。
事実、魔人ブウが界王神と戦っている時には趣味で眠っており危うく誰も知らない内に死ぬ所だった
(尤も、フリーザが倒されたと聞いて驚いている事から考えて、眠る前には宇宙にフリーザに勝てる者はおらず、
 それを一撃で倒せる界王神が全滅する事態など想定外でも仕方ないが)。


ゲーム作品におけるビルス様

自身が初登場した『神と神』公開の2013年3月以降を皮切りに以後発売されたゲーム作品に多数登場。
対戦格闘ゲームのジャンルでは『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』や『ドラゴンボールファイターズ(DBFZ)』に参戦している。

『DBFZ』では各種技で生成される、自分の攻撃を当てる事で画面内を移動させられる特性を持つエネルギー弾「破壊球」を攻守や起き攻めに用いる、
いわゆる「設置」系のテクニカルキャラ。
しかしこの破壊球は超ダッシュ・バニッシュムーブ・Zリフレクトといった全キャラ共通のシステムで簡単に破壊・無効化できてしまうほか、
相手の飛び道具(気弾)とは相殺し、「かめはめ波」を筆頭とするビーム系の飛び道具には一方的に消されてしまうため、
実際の戦いでは「『破壊球』で相手の超ダッシュなどを誘ってそれを迎撃、コンボで寝かせたら『破壊球』起き攻めでペースを握る」
というスタイルが基本となる。

上述のようにカギとなる破壊球は対処が容易、かつコマンドの枠が破壊球関連に多く割かれているため攻める力が弱く、
多重破壊球による起き攻めや、このゲームには貴重なゲージ無消費の無敵付き切り返し技「破壊神の逆鱗」など評価できるポイントもあるものの、
稼働初期からシーズン2までは多くのプレイヤーから「DBFZ最弱候補」と言われるまでの残念な強さであった。
しかし、最新の大型アップデート(シーズン3)を期にアップデートによる強化がなされた事で現在は「最弱」の汚名は返上しており、
「最上位~上位キャラには一歩劣るものの、使い手次第ではそれらのキャラも喰える可能性がある」という評価がなされる事が多い。

また、2020年1月に発売された格闘アクションRPG作品『ドラゴンボールZ カカロット』では、CPU専用の隠しボスとして登場している。


MUGENにおけるビルス様

ここで紹介したキャラの他にも、海外産のものが数種類確認されている。

+ FRS GAMES氏製作
  • FRS GAMES氏製作
オリジナルのドット絵によるもの。
Ryuuji Hagane氏によるものをFRS GAMES氏が改変したと思われる。
ランクは並~強ぐらい。

+ 工場長2621氏製作
  • 工場長2621氏製作
確認できる限りでは初の国産となるビルス。
公開当初は FRS GAMES氏のビルスの狂化パッチとして公開されていたが、
2015年11月29日に一つのキャラとして独立し、パッチは公開停止された。
この際に、スプライトがニンテンドー3DSのゲーム『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』のものに差し替えられた。

凶~狂最上位クラスの「破壊神ビルス」と、狂下位~神下位クラスの「破壊神ビルス-Destraction God-」の2種類が公開されている。
後者の12Pは耐神構造な上、各種即死、混線、永続ターゲット等といった神キャラの技術が使われている。

+ SHELD氏製作 破壊神ビルス
  • SHELD氏製作 破壊神ビルス
SSJ4ゴジータ、バーダック等を製作したSHELD氏によるもの。
『超究極武闘伝』のスプライトを使用。
動画の動きは製作者のプレイヤー操作で、この当時はまだAIは無かったが…。

2017年1月18日に完成版が氏のブログ先にて公開中。
追加技にTVアニメ版第59話にてザマスを瞬時に消滅させた技「破壊」(上記の動画のアレ)が8ゲージ技で実装されており、
所謂一撃必殺技となっている。
完成版公開PV

2017年3月1日にオカチャンマン氏による改変版が公開された。
待望のAIも搭載済み、さらに激怒を超える全開が新たに追加されている。
最新版(2018年3月18日)版の更新内容も現在適用済み。
AI公開動画

+ kenshiro99氏製作 MVCビルス
  • kenshiro99氏製作 MVCビルス
こちらも海外製で、スプライトは『超究極武闘伝』のものを使用している。
名前の通り『MVC』仕様な模様。


「フン…面白いヤツだな…」

出場大会



*1
ただし後にウイスから「(ビルスの師匠という事はビルスより強いのではないか?という質問に対して)さあ、どうでしょう」との言がある。
アニメコミックスの巻末では「ビルスを10としたら超サイヤ人ゴッドが6、ウイスが15ぐらい」とも。
破壊神としての力などを考えるに、恐らくはあくまで「悟空達に合わせた形での戦闘」についての話なのだろう。

*2
アラビア風の衣装という事もあり、品種改良で体毛がなくなった品種「スフィンクス」がモデルと思われがちだが、
実際のモデルは鳥山氏の飼い猫でもあるコーニッシュレックスという品種。ただしこちらは毛が生えている。

*3
これについては原作ストーリーも担当した鳥山明先生曰く
「東日本大震災があったりしたので、ポジティブな話にすることにした」
「ビルスの性格付けもその辺の考えがあったためああなった」
「ドラゴンボールの物語において、敵は「負かす」ものではあるが「倒す」必要性は薄いんです。
ストーリー展開によっては悪人と言い難い人物が敵役でも構わないのです」

…との事。
事実、最初は敵だったが後に味方になった人物は少なくない。
その一方で「惑星ベジータ消滅に関わった」「フリーザを悪党と知った上で破壊業務に利用、命令していた」「食事が口に合わなかった惑星を破壊」など、
悪役と言われても仕方ない(或いは善悪を超越した)側面や、映画の敵役として相応しい強さも備えている。

*4
ちなみに『神と神』の冒頭において、ウイスからフリーザ討ち死にの話を聞いたビルスが彼の戦死に驚くと同時に、
「フリーザを倒すなんて一体どんな戦士だろう?(意訳)」として興味を示すシーンがある。
予知夢でスーパーサイヤ人ゴッドの存在を知ってわざわざサイヤ人の生き残りに会いに行ったり、また項目冒頭のセリフなどから考えても、
悟空との戦いで「本気を出さなかった」のは、いずれ本気で戦えるような強い相手に成長する事を望んでいるともとれる。
強い相手と戦う事そのものを楽しむ」と解釈すれば、彼と悟空はある意味似た者同士なのかもしれない。

*5
何故こういう表現をしたかというと、ベジータが『超』のこの回も含めた複数回「ギャグ漫画の登場人物にはどうしたって勝てない」と発言している上、
実際にそれを体を張って示しているため(フリーザ項の両津勘吉との関係についての部分も参考にされたし)。
ビルスも亡霊マシリトは破壊したものの、その直前に食した「宇宙一美味しい食べ物」と呼ばれる代物が原因で謎の腹痛に襲われて撤退したため
アラレを誘導するためにトグロを巻いたピンク色の小憎いあんちくしょうを作った容器を洗浄していなかったのが主な原因)、
ギャグ漫画のキャラを破壊する事はできても、ギャグ漫画の持つ空気までは破壊できなかったようだ。
…ちなみに、「宇宙一美味しい食べ物」を作るために使った装置は、遊びたくて暴走状態のアラレの気を引くためにう○こを作ってそのまま洗ってない。そりゃ腹痛にもなるわ
もっとも彼らの創造者・鳥山明先生はギャグ漫画も得意とするので、同作者コラボの相手はギャグ漫画のキャラになる事がしょっちゅうなのだが…。
また、この問題については「(比較的ギャグ要素もあった時期にあたる)少年期の悟空であれば太刀打ちできる」と解釈される事もある。


最終更新:2023年12月02日 23:06
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