虹村形兆

「お前は一枚のCDを聞き終わったら
 キチッとケースにしまってから次のCDを聞くだろう?
 誰だってそーする 俺もそーする」

ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場するスタンド使い。
兆」や「兆」ではない。弟の億泰も「億」だの「億」と間違えそうになることも。
TVアニメでの担当声優は 志村知幸 氏。『オールスターバトル』や『アイズオブヘブン』には登場せず、アニメ化に当たって初めて声が付いた。
実写映画版では岡田将生氏が演じている。
第5部』のプロシュートや『第6部』のエルメェス・コステロに並ぶジョジョ3大兄貴の一人であり、
その中に於いて唯一の「実兄」である人物。登場順番も最も早い。

杜王町で「弓と矢」を使ってスタンド使いを増やしていた者の1人。
「弓と矢」の性質上、スタンドの素質の無い者を何人も殺害してきた。
その目的は、DIOの肉の芽の暴走により不死身の化け物になってしまった父親を「普通に死なせてやる」ことのできる能力者を探すこと。
自分で調べた情報から、空条承太郎がDIOを倒したことで父親が変貌したことは分かっていたが、
父親が悪行を行っていたことから「DIOに魂を売った親父の自業自得」と割り切っており、承太郎のことは憎んではいない。
アニメ版の最終回では億泰が父親を人間の姿に戻す方法を模索するシーンが追加されており、トニオさんの料理を試すも失敗に終わった。

物語序盤で東方仗助の自宅近くに家族揃って居を構えるが、ひょんなことから仗助(と、同行していた広瀬康一)と戦闘になる。
この戦闘が、康一のスタンド能力「エコーズ」が目覚める切っ掛けとなった。
当初、弟の億泰に仗助の相手を任せて自分は康一を調べようとしたが、億泰が仗助に敗れたので自力で仗助を撃破しようとした所、
追いかけてきた億泰が射線に割り込んでしまい、弟だけ狙撃し重傷を負わせてしまう(この時は弟の失態に激怒し全く同情せず)。

その後負傷した康一を囮に仗助を罠に誘い込もうとしたが、
怪我を治療してもらった億泰が一度だけ協力すると言い出して康一を助けてしまい、これも失敗し直接対決を挑む。
直接対決では群体型スタンドの強みを生かして猛攻撃を加えるも、クレイジー・ダイヤモンドで再生したミサイルを撃ち返されて敗北。
その後、化け物と化していた父親に残ってた家族を想う気持ちを仗助に知らされた直後、
突如襲撃してきたスタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー」(音石明)の攻撃から億泰を庇い、電線に引き込まれて死亡する。
後に吉良吉影との戦いで重傷を負った億泰の夢の中に現れ、彼自身に進むべき道を決断させ、戦線へ復帰させた。
実写映画版では「レッド・ホット・チリ・ペッパー」が登場せず、
吉良吉影の「シアーハートアタック(キラークイーン)」によって爆砕して死亡となっていた。

上述の台詞にある通り、非常に几帳面で冷静な性格。
億泰からは幼少期から頼りにされていて兄貴の言うことに間違いはないとまで信頼されている。
形兆自身は彼に厳しい言葉を繰り返していたが、根幹にある弟を護る心は死してなお億泰を助けている
(億泰と仗助が和解できたのも、彼が最期にその身を犠牲にして弟を助けたという事実や、
 その直前に自身が犯した罪の重さを正しく自覚していた事をはっきり示した影響も大きかったと思われる)。

なお、形兆は学ラン姿でいるので高校生にも見えるが、劇中親父の顔に起きた異常が10年前の1989年の1月頃・形兆8歳の時と分かっている。
(月以外は形兆本人が明言、月は『JOJO 6251』によるとDIOの館に突入が1月16日なので「DIOが死んで異常発生」なら翌日以後)。
これだと形兆は1980年度生まれで、1999年4月(冒頭で1999年も3か月が何事もなく過ぎて4か月目に突入説明あり)の第4部では、
問題なく進級していれば高校卒業済みのはずである。
留年していたのか、あるいは学ランを卒業後も日常的に着続けていたのかは不明。
几帳面な性格で頭も良さそうなので、留年だとしたら父親関係の事情で止むを得ず学校を休む機会が多かったのかもしれない。

+ スタンド 「バッド・カンパニー(極悪中隊)」





「几帳面な性格でね────
 この順番に必ずやると言ったらやる!


 これが予告だ!」
破壊力 - B スピード - B 射程距離 - C
持続力 - B 精密動作性 - C 成長性 - C
M16自動小銃を装備した歩兵60名、7台、AH-64 アパッチ攻撃ヘリ4機で構成されている米陸軍を模したミニチュア軍隊のスタンド。
他にも地雷や、エコーズこと康一のスタンドを覚醒させるためにけしかけたグリーンベレーがいる。
見た目通りの軍隊、もとい群隊型のスタンドであるため兵士が数体倒されても本体への影響はほとんど無く、
形兆の几帳面な性格によるものか統制された連携攻撃を得意とする。
仗助に兵士が数名やられた際は兵士の被害よりもそのせいで隊列が欠けてしまったことに怒りを露わにしていた
軍隊の武器のサイズは小さいが威力は本物であり、数体の同時攻撃やミサイルでの攻撃は高い殺傷力を誇る。
また「サイズが小さい」事は相手から視認され難い長所にも繋がり、隠れ場所の多い屋内での防御戦闘等では特に優れた戦闘力を発揮する。
逆に部隊全体を統括・指揮するには本体にも高い能力が必要で、予想外の対応やアクシデントへの対処が遅れがちになる弱点も持つ。
スタンド名の由来はイギリスのバンド「バッド・カンパニー」。作者は「『G.I.ジョー』のフィギュアなどからの発想」と語っている。
テレビアニメの北米版では、"Worse Company"(ワース・カンパニー)と改名されている。
アニメ版バッド・カンパニーまとめ

実写映画版では戦車の数が増加した上に巨大化、歩兵もM16以外にロケットランチャーを装備している者がいる等、
事実上の第一章ボスだけあってか全体的に火力が増強されている。
反面、強すぎると判断されたのか、
「本体からの命令のみを遂行するが、一度に遂行できる命令は一つだけ」「命令を完遂するまでは新たな命令を受け付けない」
という半自動操縦のような特性が付加され、
「仗助を倒せ」という命令を逆手に取られて再生され撃ち返されたミサイルの撃墜が出来ずに敗北、という描写になっていた。

(以上、wikipediaより抜粋・加筆)

前述通り『ASB』や『EoH』には登場せず、いずれの作品にも弟の億泰のみ登場と言う不遇な目に遭っていたが、
『ASB』のリメイクである『オールスターバトルR』(ASBR)でDLC追加キャラとしてついに参戦。
また、同作では前述のプロシュート兄貴とエルメェスもプレイアブルになっており、彼の参戦に伴いジョジョ3大兄貴が揃い踏みと相成った。
掛け合いではシュトロハイムをバッド・カンパニーに対する絶好の相手と見たり、若ジョセフに対し仗助にどことなく似ていると評している。
相手側の掛け合いではリゾットから慎重で頭の切れる人物と評されたり、シュトロハイムに某国の秘密兵器と勘違いされたりする。
『ASBR』参戦PV


「「スタンド」というのは車やバイクを運転するのと同じなのだ………
 能力と根性のないウスラボケは
 どんなモンスターマシンに乗ってもビビってしまってみみっちい運転するよなあ」


MUGENにおける虹村形兆

Heal The World氏によるものが存在。システムは『未来への遺産』を参考にしている模様。
製作当時はプレイアブル化された作品が存在しなかったため、音声はアニメから引用し、ドット絵は『CVS』の山崎竜二をベースに作られたと思われるが、
原作同様に「バッド・カンパニー」を大量に展開できるなど再現が良い感じである。
また、スタンド「バッド・カンパニー」の歩兵は『メタルスラッグ』シリーズのモーデン兵を改変したものであり、銃撃の際はヌルヌル動く。
戦車とアパッチも同シリーズのドットから流用。

スタンド自体の火力はささやかなものであるが、攻撃して排除しないとずっと居座る上に「全体戦闘態勢ッ!」は、
ゲージある限り(兵士は10人・アパッチは3機・戦車は4台と呼び出せる数に上限があるものの)続々と呼べるので制圧力はかなり高い方。
ただしスタンド自体の耐久力は低く、広範囲をカバーできる敵には兵士の改変元よろしくスタンドを纏めて潰されてしまう。全画面判定だと目も当てられない。

ガードがちになって固まった所にガード不能の飛び道具「「弓」と「矢」」がブッ刺さるので、
相手取る場合はとにかく出てくるスタンドを残さず排除するべし。
元ネタ的に「矢」がブッ刺さったらむしろまずい相手も何人かいるが、特にデメリットはない。

ちなみに撃破されて各兵装の残数が減った場合は「誰だってそーする」でリロードが可能。
寄られた場合は「イラつくぜ…」で突っ返して、「バッド・カンパニー」の制圧圏内に叩き込むことが可能となっている。
AIは最大12までレベル設定可能。初期レベルは8。

この他に、平衛門氏が虹村邸のステージを公開中。「立入禁止」の「入」が削り取られていることから億泰戦後と思われる。
なお、非常に分かりにくいが虹村邸の2階に蝋燭を持った謎の人影がいたりする。


「億泰… おめ…はよお──
 いつだって おれの足手まといだったぜ…」

出場大会



最終更新:2024年02月02日 21:29