「皆さんごきげんよう。緋翠と申します」
東方projectの二次創作ボイスドラマ「クリスマス企画!2013」(通称:クッキー☆☆三期)で
鈴仙・優曇華院・イナバを演じた声優、緋翠氏の通称。
クッキー☆及びクッキー☆☆については
ニコニコ大百科
等を参照の事。
ローマ字のHISUIを
TDN表記でHSI姉貴。
翡翠ではなく
緋翠と書く事に注意。「巷で噂の鎖国系女子」とも。
氏はクッキー☆とは無関係のボイスドラマ「
古明地こいしのドキドキ☆鍋パーティ!」(通称:鍋☆)にて
火焔猫燐も演じている。
イメージイラストは動画で使われた鈴仙のアイコン及びそこから派生した絵が使われる事が多い。
鈴仙との見分け方は、チャームポイントである七三分けで区別しよう。
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本編 |
本編。通称新クリ
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多数の動画を紡いで完成したMMD版
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鍋☆本編。他のCVにも注目
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鍋☆MMD版。投稿者に見覚えが……
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クッキー☆界隈について最低限に述べると、風評被害を由来とした騒動の結果、「真夏の夜の淫夢」等と同様に、
その他カテゴリでMAD素材として使われるようになった一連の東方二次創作ボイスドラマ(参加者本人を含む)の事。
参加者に対する個人情報の発掘を始めとしたストーカー行為、動画にモデルを採用された事による東方MMD界隈への風評被害、
クッキー☆と無関係なボイスドラマへの侵略行為……等々、実害も計り知れない。
一方で音MADの題材としての優秀さや、ある種の好き放題が許される中で出鱈目に開発・無駄に洗練されていったキャラクタライズを武器に、
(言い方は悪いが)CV担当者に東方キャラの皮を被せて架空のオモチャにするという形の娯楽として定着していった。
要は「モラルを麻痺させて危ない橋を渡る」を地で行く界隈である。言うまでも無く蛇蝎の如く嫌う人も多い事は念頭に置いておきたい。
そんな中でHSI姉貴もとい緋翠氏はというと、ボイスドラマの他の参加者が格好の題材となっていく中、着目される事すら殆ど無かった。
そんな彼女が何故MUGEN入り出来る程にBB素材が出揃うまでになってしまったかと言えば、流行ったからとしか言いようが無い。
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「空前のHSI姉貴ブーム」の軌跡 |
作中での棒読み演技や声優のリアル事情を風評被害のネタにしていく淫夢・クッキー☆(以下・淫ク☆)界隈において、
氏は演技も上手く、また本人に関連したネタも特に無かったため、当初は幸運にも空気扱いされていた。
ボイスドラマでの出番も端役だったのに加え、脚本が東方二次創作界隈でとうに風化していた座薬ネタだったのも一因か。
後に大きく燃え上がる火種が生まれたのは2015年末、ボイスドラマ公開から実に2年後。
あり氏(あり兄貴)がHSI姉貴を推した動画の投稿を始め、更に自ら「月間HSI姉貴ランキング」を投稿。
案の定自分の動画でランキングを埋め尽くした挙句に一位は逃すという形で自虐エンターテイメント路線を確固とし、
以降も堅実にかつ淡々と済ませる事が多いランキング動画の枠に囚われない自由さを開拓し続ける。
氏の代表的な動画シリーズ。MTG店員 |
火吸いなのに火を吹くという一発ギャグで 炎属性を決定付けた全ての元凶 |
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出発点であり立役者 |
黎明期から続く人気シリーズ |
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3月には謎の派生キャラ「偽物だがいいやつそうなHSIさん」が誕生。
ランキングに乗る敷居の低さに惹かれたのか投稿動画数も9倍以上に増したと思いきや4月にはその1/4程度に縮小し、
誰が呼んだか「空前のHSI姉貴ブーム」も一瞬で鎮火したかと思われた5月末。
自己矛盾氏による淫ク☆のネタと掛け合わせた大作「メタル化HSIGB+使用例」により、界隈に激震が走る。
震源地にして多くのネタの集合地 |
投稿者による解説。映像作品への拘りが冴え渡る |
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間髪入れずに同氏により豊富かつ使いやすい形で音声素材と
画像素材
が配布された事もあり、
徐々に淫ク☆界隈中の猛者がHSI姉貴を題材にし始め、
ブームが 「毎月一日に大作投稿してランキング一位取ってあり兄貴泣かそうぜ」のノリで本格的に燃え上がる。
同時に、HSI姉貴を出演させた動画の一般受け(ただしその他カテゴリに限る)が進んだ。
技術の無駄遣いによる生き生きとしたアニメ素材に加え、格段におかしな方面の素材が増え始めたのもこの頃。
炎エンチャント付きスターターパック |
あり兄貴の抜き所。触手とは一体…… |
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原作の原作再現。リョナ路線の開拓 |
バケモノ路線の誕生 |
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耳が独立して自走を開始 |
ダンスが得意科目に |
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それでも「メタル化HSI」を上回る勢いはそうそう生まれないだろうと思われていた中、
ボイス素材の開拓や巧みなBB素材によりHSI姉貴という偶像の魅力をストレートに生かし、
その他カテゴリを越えて 普通にかわいいと評判を呼んだのが 「チマタデウワサノ」である。
それでも傍から見れば「東方のガワを被った良く分からないジャンル」扱いなのは言うまでも無いが……。
その余韻も冷めやらぬ月末に追撃とばかりにフリースタイルクッキー☆が上がったのも印象深い。
ハートばっきゅん!緋翠氏本人視聴済み |
MADはどんな構成で作ってもいいんだ |
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そんなこんなで、その他カテゴリで2016年にやたら生まれた「空前の○○ブーム」の中でもとびっきりの嘘から出た真になってしまった。
激動の2016年の淫ク☆界隈を語る上で欠かせない出来事の一つである。
そんな経緯もあってかHSI姉貴のキャラクタライズはかなり特殊で、他の主要なクッキー☆の登場人物とは異なる。
基本的に、クッキー☆キャラは 原作の原作である東方Projectの設定は適用されておらず、中の人が主体となっているが、
ボイスドラマやリアルでの緋翠氏の言動や行動が出展の強烈な持ちネタというものがそもそも存在しない。
それどころかブームの最中の緋翠氏の新たな動向(生放送や配信など)もHSI姉貴ブームにおいて全く影響が無い。
そもそも前述の MTG(と十円玉)、 実弾の銃、 火吹き、 偽者、 メタル化といった各種ネタは全て後発であり、
それは 餃子みたいなスカートを始めとしたイラストの顔以外の部分すらも例外ではない。
言わば一から十までがHSIファンによるゴリ押しの過程で好き勝手に捏造及び構成されてきた、才能の不法投棄から生まれた産物なのだ。
MUGENで言えば この辺りに通じるものがあるだろうか。
「一周回って新参ホイホイ」「高度に発達したクッキー☆は東方と区別が付かない」とは視聴者の弁。
緋翠氏本人の手から勝手に巣立って突然変異した挙句、こうしてMUGEN界にすら余波が届く事となった。
偽物、メタルHSI、子供HSI、乳児HSI、小悪魔HSI、HSIくん、その他も多数の出落ち派生キャラが存在し、
主題にしたBB劇場の影響から、いつしかまとめて「HSI一族」なるグループとして認識されていった。
たくさんいるよ。HSI姉貴だもの |
乳児HSI。やべぇよ…やべぇよ… |
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中でも乳児HSIは ブームのせいでクッキー☆厨すら躊躇う領域から本気の人を召喚してしまったと語り草になっている。
一族といいつつメタルや落書きと血縁関係があるわけないだろというツッコミを入れたくなるが、
ブームの着火剤となった動画の世界観からして独特で、かつ界隈の設定の奔放さは周知な所なので、特に気にする人はいない。
まあMUGENストーリーの職務放棄っぷりも良い勝負だからねぇ……
他にもクッキー☆キャラが複数人まとめて扱われる例はあるものの、いずれもアバターこと演じた元キャラが同じで別々の動画が出身であるという点で異なる。加えて、他のキャラクターが強烈な持ちネタをBB劇場内で表情差分や変身形態として使用する事が多いのに対し、
HSI姉貴の場合は集約せずに個々に人格を持たせる事が多いという、声優とキャラクターのどちらに重きを置くかという作風の違いも大きいと思われる
(例えるならば 鬼巫女をキレた霊夢として登場させるか、霊夢とは別の絶対的な力を持つ赤黒き巫女として登場させるかの違い)。
その軌跡は「炎上騒動や注目を集める事件が無かった声優でも、面白さを引き出したMAD動画やランキングで1から流行を作れる」というクッキー☆界のモデルケースとなり、
JOKER姉貴や『チョコレート☆ハート』勢(主に長い間殆ど題材に取り上げられる事の無かったキャラ達)といった後続を生む事となる。
それと同時に、棒読み演技や声優のリアル事情といった要素を入れる必要性が当初より薄れ、
普通に可愛いキャラクターに各々が好きに設定を盛り込むという文化が動画で多く見られるようになった先駆けとも言える。
アバター画像も元々東方界隈で有名な絵師のアイコンだっただけあり評判は良く、
他のクッキー☆キャラを同様の画風で再現する試み
に発展し、
新クリ風あるいはHSI風と呼ばれた。 風評被害ここに極まれり
HSI姉貴ブーム自体も、一年経って開拓地である「月間HSI姉貴ランキング」及び「銃を撃つHSIとRRM」の完結、
そして「新HSI島」の総合ランキング一位到達により 行き着く所まで行ってしまった事でようやく落ち着きを見せる。
といってもブーム以前のように廃れた訳ではなく、名実共にクッキー☆の主要キャラクターの一人として定着していった。
BB女優の名は伊達じゃない |
要注意ネタはあれどプロ顔負けの作品 |
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常識人ポジションで新世代とも交流が深い |
跡地 |
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結局よく分からないという人は、
「七三分けの鈴仙が火を吹いたりメタリックになったり、落書きや実写の男性や同じ顔の子供と一緒にいた場合は警戒すべき」
程度の認識で構わない。
「メテオストリームビッグバーン!」
MUGENにおけるHSI姉貴
原作再現仕様の
美鈴や
エルザ、アレンジ仕様の
楼座などを製作した
BRI兄貴barai氏のものが存在。
統一規格を基に作られた多数のBB素材を利用している他、氏が追加した動作も入っている。
当然ながら、黄昏ドット基準や東方七頭身といった他のどの手描きの東方キャラとも画風が異なる。
CVは言わずもがな緋翠氏のものを使用。クッキー☆の動画群と同様、ボイスドラマの台詞よりもこえ部由来の音声の方が多め。
既存の鈴仙の改変キャラの声がウザんげ、
ホル・ホース、
レイ+世紀末勢、
デッドプールという顔ぶれな事を考えると、
むしろMUGENで鈴仙に初めてまともなボイスが付いたと言えなくもない。
HSI姉貴を鈴仙にカウントして良いのか等の異論は受け付ける。
仕様は『
GUILTY GEAR』ベースで、『Xrd』で登場したシステムをMUGENで初めて搭載しており、
スローになるロマンキャンセルやバースト覚醒必殺技、横方向に飛ばすダストアタックからブリッツシールドまでも使用可能。
BB素材を由来とした各種通常動作で一瞬
コスプレしたりバラバラな武器を使ったりと見ていて飽きない。
火炎放射を除く必殺技が構え技なのも特徴で、エルフェルト=バレンタインのそれと同じ性能の銃撃
「missコンフィールを構える」「missトラヴァイエを構える」に加えてまんま
スレイヤーの「ダンディステップ」な技もあり、
それぞれの豊富な派生技を使い分ける必要があるテクニカルキャラの一面を持つ。
他にも
バットスイングなダストアタックにアニメのカットイン付きの「デッドオンタイム」
(これもスレイヤーの技)など、総じてパッと見からはまず想像出来ない技が並ぶ。
うどんげ要素は皆無と思いきや、前後ダッシュの
グレイズに加えて原作の
原作の6A(スーパーうどんげパンチ)やJ6A、2Cを模した動作も。
生薬「国士無双の薬」は自分に注射するBB素材のせいで
クスリ表記になってしまっている。
使う度に攻撃力が上昇するが、4回以上使用すると元ネタ通り
自爆……どころか
自分だけ即死する。
死亡後の演出の元ネタは、2016年の後期にその他カテゴリでやたら流行った「
ゆうさく注意喚起シリーズ
」。
MUGEN入りには気をつけよう!というか
こっちもMUGEN入りしている。
一撃必殺技は深秘録より「*もうお前は狂っている!*」を採用。演出は
元ネタ準拠。
外部
AIはホルン氏によるものが公開中。
火炎放射や銃撃による牽制が強く、また迂闊な飛び道具にはグレイズから手痛い反撃を浴びせられるため、距離を問わない立ち回りを見せる。
また、2017年8月21日の更新により、本体にも上記ホルン氏のAI(2017年3月24日版)を改変したものがおまけとして同梱されている。
barai氏曰く「急造につき動作が保障出来ないので、あくまでも繋ぎ程度でご使用ください」との事。
何故か毎回開幕直後にパイルバンカーを
ぶっぱしてくるが、
気にするな!
「システム起動。戦闘を開始します」
出場大会
更新停止中
最後に、風評被害を受けた関係者への突撃等の行為は厳禁である……と本来は述べるべき所だが、
クッキー☆界隈はむしろそういった行為を起源としているという点で、忌み嫌われても仕方の無い理由がある。
例えば、アイコンの元絵はHSI姉貴ブームどころかそれ以前に諸事情で配布を終了している。
前述の通りHSI姉貴というカテゴリは例外的に原作や本人との関連が薄いとはいえ、
それをふまえて楽しむならこっそりと、身内ネタが通じる範囲に留められたし。
繰り返すが、HSI姉貴もとい緋翠氏は実在の人物である。
最終更新:2023年07月19日 11:41