ロキ


"Kneeeeeel!"
(跪け!)

+ 日本語吹替声優
いずみ尚
『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』
平川大輔
『マーベル・シネマティック・ユニバース』『ロキとバーとたちの大乱闘』
河西健吾
『勇者ソー~アスガルドの伝説~』(ディズニーXD版)
山崎健太郎
『勇者ソー~アスガルドの伝説~』(キングレコード版)
三戸耕三
『アベンジャーズ・アッセンブル』
江藤博樹
『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』シリーズ
武藤正史
『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』『マーベル:フューチャー・アベンジャーズ』

アメリカの出版社『マーベル・コミックス』の関連作品に登場するヴィラン(悪役)。ボカロ曲ではない。
初出は1949年の『Venus #6』。
原作漫画では主にマイティ・ソーやアベンジャーズ絡みの話に登場する。
元ネタは北欧神話に登場する神・ロキ。巨人の王ロキも別にいるのでややこしい。
実写映画シリーズ『MCU』ではトム・ヒドルストン氏が演じている。

フルネームはロキ・ラウフェイソン。身長193cm。体重238.1kg。
むっちゃ重いのはアスガード神族は地球人の3倍の筋密度があるためで、人間に比すれば79kgぐらいという事になる。
ラウフェイソンはソーの「オーディンソン」と同様に、「ラウフェイの息子」という意味。
マーベル・ユニバースにおけるロキその人という設定だが、家族関係は北欧神話とはやや異なる。*1


元々は巨人族の王ラウフェイ*3の息子だったのだが、アスガードの最高神オーディンに父を殺されたのち、拾われて養子になる。
そのためオーディンの実子であるソーとは義兄弟の関係である(ロキが弟。ついでにコスチュームも緑色基調)。
アスガードの神として成長し、魔術の才能を開花させていくが、精神面・肉体面共に義兄に劣っていたため、
周囲から冷遇され、自身もまたソーに対して憎悪と嫉妬心を抱くようになっていく。
こうして成人したロキは邪神となり、アスガードを支配するために数々の戦いを行い現在に至る。
この戦いが地球に飛び火し、ロキがハルクを操って暴走させた事がアベンジャーズ設立の直接のきっかけである。

直接闘うよりも裏で悪知恵を巡らせ、魔術を駆使し相手の人間関係を壊すやり口を好む策士タイプのキャラだが、
一方でその策が裏目に出て痛い目を見たり、調子に乗って逆に相手に利用されたりなど小物臭い一面も目立つ。
特に映画やアニメではその傾向が顕著であり、登場キャラから小馬鹿にされる事も多い。
毎回出てきては毎回撃退される陰謀系キャラしかもデビューから長いために敗戦歴もかなり積み重なっているわけで……。
視聴者はそんな彼をいつしか 笑いの神 」「 小物界の大物 と称し崇めたのであった。
笑いの神全集

ただ、その実力はソーに劣ると言うだけで、地球の一般人から見たら充分すぎるほど超人的であり(なにせ正真正銘本物の神様なのだ)、
魔術に至っては不可能な事がほぼ存在しないレベルで万能であり、脳筋なソーを度々苦戦させている。
そもそも、ロキに対抗してアベンジャーズが設立されたという事は、
マーベルの並み居るヒーロー達が力を結集しなければロキ一人にすら対抗出来ないという証拠でもある。
毎回慢心の果てに酷い目にあってるので作中ですら軽んじられがちだが、
本来は我々の理解を超えた、まさに神レベルと呼ぶべきスーパーヴィランなのである。
まぁ「地球の神レベル」では「宇宙の神レベル」である「コズミックビーイング」より格下なので、どんどん立場が低くなっていっているが…。
インフレってホント非情

毎回毎回同じように出てきてはやられるとマンネリになってしまうためか、女体化したなんて事もある。
尤も元ネタの方でもメス馬の姿に化けて八本足の白馬スレイプニールを生む(TS・ケモ化・出産)なんて事をやらかしている。
その後、スレイプニルはオーディンに献上されてオーディンの愛馬となった。
スレイプニールの他にも異母兄弟(?)にオーディンを丸飲みするほどの巨大な白狼フェンリル
そのフェンリル以上の巨躯を持ち最期はトール(ソー)と刺し違えた毒蛇ヨルムンガンド、地獄の由来にもなった冥府の女王ヘルを生み出している。
ブラッドヴェイン?いや、あれはオリキャラだしモデルになったと思しきニーズヘッグもロキと関係無いし。

またベテラン悪役キャラのお約束として、さらなる強敵が現れた時にソーやオーディンと共闘する展開を見せる事もある。
セントリーの一件では(例によって)自分の策謀が失敗したせいでアスガードそのものが崩壊の危機を迎えてしまい、
「ソーよりも自分の方が上手くやれる事を見せたかっただけなのに。アスガードを滅ぼすつもりなんて無かった」と本音を吐露し、
秘匿していたマジックアイテム「ノルンの石」の力でセントリーに倒されたアベンジャーズを復活させる。
直後に(回復担当を狙えという当然の方針か)セントリーの標的とされ、ノルンの石の魔力も及ばず倒されてしまったが、
彼の奮起がソーの戦意を高揚させ、アベンジャーズ最後の反撃から勝利へと繋げる展開となった。

その後はショタに転生しソーに保護される(なおこの際に一部記憶と能力が戻った模様)。
人格も歪む前に戻り、素直で優しく、義兄を尊敬し慕うという180度違うキャラになった。
後に『ヤング・アベンジャーズ』に加入するなど、今後の展開に目が離せない所である。
一部のファンの間では『魔探偵ロキ』のパクりパロディではないかと噂されており、
こちらのロキも悪行が過ぎた罰としてオーディンによりショタに転生させられ、魔術も封印されている
(なお、魔界探偵より古い作品である)。


MUGENにおけるロキ

skhsato123氏 & Arkady氏による、MUGEN1.0以降専用のロキが存在する。ドットは複数のキャラの改変。
魔術を使って戦うトリッキーな性能のキャラであり、移動性能はあまり高いとは言えない。
必殺技飛び道具から当身分身まで揃っており、使い所を見極めて上手く相手の動きを掻き乱していくのが基本的な戦法。
超必殺技は威力はやや安いものの、リーチに優れたものが多い。
AIは搭載されていない。
紹介動画

この他に実写映画版のロキも存在。
……と言いたい所だが、実態はArkaby氏が製作した『X-MEN』のヴィラン、エクソダスにyolomete氏のカラーパレットを適用したガワ替えキャラ。
一応イントロなどで例の兜を被っていたり、技の演出がロキっぽく改変されてはいるが、常に浮遊していたり目が光っていたりと違和感が…。
こちらはhamer氏がWinMUGENでも使用出来るよう改変を施したものを代理公開している。

出場大会

  • 「[大会] [ロキ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
「何故北欧神話とマーベルユニバース内の北欧神達の構成が異なるのか」という設定を説明した話も作られており、
一度ラグナロクで滅んだ神々の生き残りが合体して第二のオーディンとなり、神々を再生させていったという事になっている。
つまり、マーベルユニバースの北欧神達は皆二代目なのである。
さらに運命が循環して今の世代でもやはりラグナロクが起き、ソーらの活躍でさらに再生を果たしている。

*2
他にも大型クロスオーバー『インフィニティ・ガントレット』ではサノスと戦うべく地球の様々な神話の神々が集結する場面があり、
さながらその様子は『女神転生』のよう。
イツァム・ナーとかテトカトリポカとか……。

*3
マーベルユニバースでは男性キャラになっているが、北欧神話では女性。
原典でも何故か父親のファールバウティを差し置いて「ラウフェイの息子」と称されている。


最終更新:2023年04月21日 15:25