ダラン・マイスター








「なっとらんな、若造!」

(誕生日などの詳細設定:『ストリートファイターV』ページ内・シャドルー格闘家研究所より)

アリカ制作カプコン発売の3D対戦格闘ゲーム 『ストリートファイターEX』に登場するキャラクター。
CVは 長嶝高士 氏。
2018年リリース『ファイティングEXレイヤー』(以下FEXL)にも登場した際ほぼ全ての声優陣が一新されていたが、
このキャラは変更無く長嶝氏が続投している(体験版のみ別の人物が担当していたが詳細不明)。
なお他にCV変更が無かったドクトリン・ダークスカロマニアと含めて僅か3キャラのみ。

『ストEX』初代の隠しキャラとして登場。『EX2』のみ登場しなかったが、『EX2 PLUS』で復活した。
インドのレスラーであり、大富豪の娘プルム・プルナのお目付け役にしてボディガード。
同じレスラーであるザンギエフヴィクター・オルテガと戦いたいと思っている
(同国のレスラー、ザ・レイスの名は挙がっていない。既に戦った経験があるのだろうか、それとも彼と戦うのは嫌だったか)。

ヒゲのガンダムもかくやと言わん程の見事なカイゼル髭が特徴。
ページ冒頭のセリフにある通り軟弱な若者に嘆く一面もあり説教臭い所も。
外見、言動ともに非常にアクの強いキャラである。

もともとは富豪同士が開催する非公開レスリング組織に所属、チャンピオンであった彼は自由に戦う事が出来ずにいた。
しかしプルムの祖父がシャドルーの幹部であり、優しかった祖父が変貌してしまった理由を突き止めるためにプルムが世界を回る旅に出ると、その護衛につく。
彼は期せずして世界の強豪と戦える機会を得た。

『EX』で実際にザンギエフと邂逅してからはお互いを尊敬し合う仲となっており、後の『EX3』ではタッグを組んでいる。

『V』では本人は登場しないもののザンギエフが「駒」を託した友人が実は彼という裏設定が付けられている。
この設定は公式サイトの「シャドルー格闘家研究所」のキャラ図鑑で彼のプロフィールと共に突然明かされた。
それまでもシャド研はモニターサイボーグブレード等のマイナーなストリートファイターキャラ達も紹介していたのだが、
『EX』のオリジナルキャラ達の版権はアリカ側にあるため、流石に登場は絶望的だろうと思われていた事から、
突然のダランの紹介ページ公開には驚かされたファンも多かったらしい。
その後は彼を皮切りに他の『EX』キャラ達も次々と紹介されていくようになった。
勿論アリカのコピーライト入りでイラストのロゴも通常とは異なる『EX』仕様となっているが、
イングリッドや火引百合子(ダンの妹)等とは違い正規の図鑑ナンバーに組み込まれている事から、
並行世界お祭りネタ扱い等ではなく、正史に組み込まれたのだと思われる。

+ 実は…
「シャドルー格闘家研究所」でダランが紹介される直前に「番外編」として、
インドの俳優にして格闘家という設定の「ゼン」という新キャラクターが唐突に紹介されていた。
そしてゼンは「ザンギエフの古くからの友人」という設定となっている。
この事から、当初ザンギエフに深く関わる人物は彼ではないかと一部で予想されていたものの、
その直後に上記のダランの電撃発表が行われ、「駒」を託されたのはダランと判明した。

ただし前述通りダランを始めとした『EX』シリーズのキャラの版権はカプコンではなくアリカのものであり、
さらにはアリカ独自の新シリーズ『ファイティングEXレイヤー』でダランが活躍を続けている事を考えると、
ラシードの執事・アザムやゼンの存在はダランを『ストリートファイター』シリーズ内で使用出来なくなった場合の保険だと思われる。


原作での性能

相手をブリッジの上に乗せ吹っ飛ばすなんてコマンド投げ「インドラ橋」や、
ブリッジのまんま真上に飛んで相手をカチ上げるスーパーコンボの打撃技「インドラ~橋」と言う
突っ込みどころ満載斬新な発想の必殺技は驚異を持ってプレイヤーに迎えられた。
元ネタはマッスル・スパークの始動部分で、3ゲージ使って「インドラ~橋×3 → 空中投げ」とコンボを決める事で
プレイヤー自身の手でマッスル・スパークの手順を再現できるのである。
空中投げのモーションは普通なので完璧マッスル・スパークほど派手では無いし、3ゲージも投入する割にそこまで減らないのだが、
最後まできっちり決めるのはなかなか難しいので(特に最後の空中投げ)最後まで華麗に決めるとギャラリーが沸いた。
締めを空中投げにせず、対空投げ「ダランキャッチ」にすれば多少は安定する。

また、レスラー同士という事もあり、タッグ戦が採用された『EX3』ではザンギエフとのメテオタッグコンボも用意されている。
内容はやはりキン肉マンからのネタで、ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道のツープラトン技、クロスボンバー。
この技でKOすると相手をフォールして3カウントを取る演出が追加される。
原作ではこれでマスク狩り(マスク剥ぎデスマッチ)を行っていたのだが、残念ながらバルログの仮面剥がれを確定させる事は無い。

プルムとのメテオタッグコンボは2つあり、ひとつはダランのブリッジをトランポリン代わりにしてプルムが跳ね回り、〆は二人で仲良くポーズ。
もうひとつはプルムと共に彼女のEX時代のステージ曲でダンスを踊り、一緒に踊った対戦相手が疲労で(?)ダメージを受けて倒れるという謎の技。
しかもダランは相手より先に途中でリズムに乗り切れずぶっ倒れているが、さすがにこれで体力が減る事は無い。
……保護対象との仲は良好な様である。

『EX2 PLUS』では3ゲージのメテオコンボ、「G.O.D」を覚えた。
正式には「Gamble of Darun」と言う事になっているが、掛け声で堂々と仏教に関する言葉を連呼しており、海外配慮によるコジ付けかも知れない。
所謂投げコンボと言われるタイプのものだが、追加コマンドは一回転+PorKの二択が主。
逆に相手はPorKを入力する事で逃れる事が出来るため、読み負けるとゲージの無駄遣いに。正にギャンブル。
ちなみに最後のコマンドは伏せられており、これを入力する事でオーバーキル級の威力に変化する。
しかし、ここでも相手は抜けるチャンスがあるため気が抜けない。
ヒントはタメ技。ただし、溜める方向は普通じゃない。
代わりに『EX』で使えた連続ラリアットのスパコン「黄昏ラリアット」がなくなってしまい、打撃だけでゲージを使い切る事は出来なくなった。
一応黄昏ラリアットは『EX3』でのタッグラッシュ始動技・クリティカルパレードで使用している。あるんなら普通に使わせてくれ
(wikiより抜粋・加筆)

EX2PLUSに於けるコンボレシピの一例


MUGENにおけるダラン・マイスター


「焦るな、道は長い」

海外製作者のarmin_iuf氏が作成。
エクセルが搭載されていないが、『MVC』的な味付けがされており、弱技→中PorK→中KorP→強技という4ボタンチェーンが可能。
スーパージャンプやエリアルレイブも使える。
技構成は「黄昏ラリアット」のない『EX2PLUS』以降が参考となっており、各種技コマンドは原作からいくつか変更されているものがある
(本来レバー一回転投げの「ブラフマボム」「インドラ橋」が624で出る、受け技の「大覚」がパンチ同時押しからコマンド入力式に、など)。
「G.O.D」も搭載されているが、原作と違い単純な投げコンボ形式に変化。
威力も完走でカンフーマン相手に9.8割程度に抑えられている……『EX2PLUS』に比べたら抑えてるんだって!これでも!
知ってる人が見たら「えー、G.O.Dを最後まで決めたのに10割じゃないのか」と逆に違和感を覚えるはず。
地味な所では、P投げでのバックドロップの後に手を使わずに筋力だけで起き上がっているモーションも再現されている。
勝利モーションの絵が一枚だけで、ゆっくりと体を上下させているところが再現されてないのが惜しい所か。

通常必殺技の「ラリアット」に投げと通常飛び道具に対する無敵時間があり、ガードさせると3F有利でかなり使える。
特に投げキャラ同士の戦いをさせると、ダランのラリアットを相手が投げで返そうとすると、対投げ無敵なのでダランが殴り勝つという場面が見られ
間合いの広いゲージ消費投げで返そうとする相手はゲージを減らしたうえ反撃に失敗するという悲惨な事になってしまう。
かと言ってガードしてしまうとダラン有利で、コマンド投げに行く連携が待っている。

移動投げ「ガンジスDDT」の着地の隙が全く無く(通常のジャンプと同じ着地になり、そのままガード可能)、
隙に反撃しようとしたところを返り討ちにする展開もある。
さらに原作ではしゃがんでいる敵を投げる事ができなかったため、移動投げなのにしゃがんで待ってる奴を崩す事ができなかったという悲惨な性能だったのだが、
きちんとしゃがんだ相手を投げる事ができるようになり、隙が全く無い移動投げとして大幅性能アップ。

対空投げ「ダランキャッチ」の性能が原作だと低くて困ってたのに、投げ判定の発生が1フレームからになったうえ
20フレーム以上もの空中技に対する無敵時間が設定されて完全対空と化した
AIの反応も良く、相手の飛び込みをバシバシ掴んでくれる。そして「若いのう」とか「なっとらんな若造」とか挑発のおまけつき。

1ゲージ消費の無敵対空技「インドラ~橋」は火力が大幅上昇。
原作ではゲージ消費技としては泣けるほど火力が低いのだが、他に無敵対空は無いので泣く泣く使わねばならなかったという技だったのだが、
ゲージ技として申し分の無い火力どころか、3ゲージ使えば450ダメージ+追撃で何か入るという立派な高火力技に変貌している。
ところが、インドラ~橋の後に、原作で定番の追い打ちだった空中投げとダランキャッチが絶対に入らない。
これは空中投げの発生条件が「相手がやられ状態の時は投げ技が出ない」という事になっているためで、それ自体はMUGENの一般的な投げ技と同じ処理なのだが、
このためにインドラ~橋の後に空中投げを仕掛けると絶対に空振りして打撃技が出るという事になり非常に恥ずかしい。
どう見ても空中投げ失敗なのだがMUGENでは絶対成功できないので勘弁してくれ。
もうひとつのダランキャッチは「ダウンする技を受けて落下中の相手を掴む事ができない」というhitdefの設定になっており、
構えは取っているし判定を表示させてみると間違いなく接触しているのだが、なぜか取り落とすという事になる。
移動投げ版ガンジスDDTも入らないし、最後の追撃に何を入れればいいのか、いい技が思いつかない……。

……などなど、ガワはダランなのだが戦っていると細かいところがいろいろと原作と違う。
知っている人ほど「あれ?確か、原作はこうじゃ無かったはず……」と感じてしまうところが出てくるだろう。
原作性能の異様な低さ(特に初代『EX』)をカバーするようにかなり強化された、MUGENならではのアッパーバージョンと考えた方が良さそうである。

AIはデフォルトで搭載されている。
どんどん技を振っていく感じの動きで、ラリアットをガードさせて投げ技を入れていったり、ダランキャッチの反応がなかなか鋭い。
チェーンコンボもあるので、ダランにしてはやけにゴリ押しが通じる戦い方ができる。
その反面動きや連続技の精度は甘さが見られ、意味も無くスーパージャンプしたり、エリアルレイブを上手く決められなかったりといった展開もある。
特に、インドラ~橋コンボをきちんと決めてくれないのは残念。
無理にマーヴル要素入れなくても良かったんじゃないだろうか
G.O.Dはミスせずに最後まで決めてくれる。つまり確定で9.8割持って行く3ゲージ投げと化しているわけだが、
MUGENプロレス界には3ゲージあれば本当に10割持って行く奴がいたりするので、
やっぱりこれでもまだ「えー、即死じゃ無いのか」と思えたりする……。
ホルン氏による外部AIも存在。

余談ながら、MUGENには彼と似たような技を使いこなす高校生(アフロ)がいるとかいないとか。


「その一歩が道となり、またその一歩が道となる!」

出場大会



最終更新:2024年03月19日 13:11