ジン・サオトメ



「来ぉぉぉぉぉい!!

 ブロディアアアアア!!!!」

+ 担当声優(Wikipediaより引用・改変)
古谷徹
『サイバーボッツ』(家庭用)
置鮎龍太郎
『サイバーボッツ』ドラマCD
上田祐司(現・うえだゆうじ)
『MARVEL VS. CAPCOM』『超鋼戦紀キカイオー』

殆ど知られていないが、実はアーケード版『サイバーボッツ』でも対人対戦で勝った時のデモ画面の一言で喋っていた。
こちらの声優は不明(他のキャラも同様)。

元々はカプコンが製作した2Dロボット格闘ゲーム『サイバーボッツ』のキャラクターであり、主人公。
漢字表記だと「早乙女 」。
他の格闘ゲームだと、『MARVEL vs CAPCOM』『MARVEL vs CAPCOM 2』『超鋼戦紀キカイオー』にも参戦している。

 年齢 :21
 身長 :175cm
 体重 :72kg
 血液型:A

熱い闘志を胸に秘めた、若きVAパイロット。
彼の父ケン・サオトメは連合軍VA部隊に所属する優秀なパイロットであったが、
一年前ナゾの事故によって死亡した。
VA武者修行の途中であった彼は、父の死を知らされ真相を解明するために、戦いの場に足を向ける。
(PS版サイバーボッツ説明書より引用)
+ 以下、原作ネタバレ含む
父親のケン・サオトメは一年前にコロニーで行われた、連合軍の新型VA「ヘリオン」の起動実験に参加していたが、
演習中にヘリオンが暴走し、そのパイロットであり生体兵器として改造され殺戮マシーンと化した、かつての親友アイヒマンの手によって殺された。
VA闘技場で、サイボーグ兵士シェイドことアイヒマンに出会ったジンは、連合軍の最終兵器をめぐる大きな野望に巻き込まれていく……。
プレイヤーに選ばなかった場合はガウェインやライバルであるシェイドと深く絡む。
ガウェインのエンディングでは彼のマグナブレイドを継承している。


主な搭乗機体は、ブロディアB・ライアットとBX系統の機体を使用。

『サイバーボッツ』とそれ以降の登場作品では、全然性格が違う。
『サイバーボッツ』だと『覚悟のススメ』の葉隠覚悟を元ネタとした静かに燃える炎のような性格
(設定画には「零式鉄球(覚悟が体に埋め込んでいる武器兼防具)を描きたくなる」なんて文章も)。
『MARVEL vs CAPCOM』シリーズのジンは『機動武闘伝Gガンダム』調の暑苦しい熱いキャラで有名。
「サオトメサイクロン」では超級覇王電影弾のように頭だけ飛び出し、
来ぉーい!と叫び指パッチンでブロディアを呼ぶ姿はまさしくドモンのそれ。
お陰で「ブロディアは呼べば何処でも飛んでくる無敵のスーパーロボット的な誤解を招いたりもしているが。
といっても外見は相変わらず葉隠覚悟の要素が多い。構えは零式防衛術のようだし、やたら脱ぐ(下着が締め込み褌な点も)。変態か、覚悟ージンー!
ちなみに挑発服を脱いでの乾布摩擦
しかも挑発中に攻撃ボタンを連打すると擦った所から火が出て攻撃可能。
まぁ、背中側にちょっとだけ攻撃判定とか、まともな使い道はないけど。

『キカイオー』ではドリームキャスト版専用の隠しキャラとして登場しているが、そちらでもややキャラ傾向が変わり、
ヤーさん風口調+ドスの効きすぎな声で喋るいかにもヤクザっぽい雰囲気となっている(声の調子のせいもあるが…)。
ちなみに元設定で「技の名前を叫びながら戦う」癖があり、『キカイオー』ではよく喋る。
ただし残念ながら彼のストーリーモードは用意されていないため、どういう設定になっているのかは不明。
+ ドス声キカイオー版ジン

「『サイバーボッツ』の頃のジンは普通だった」とよく言われるが、
宇宙と書いて「そら」と発音したり、声優が古谷徹だったり、愛機ブロディアにファンネル(ビット)が搭載されてたりと、
露骨にニュータイプの匂いがする。そのせいかデビロット姫からはバッタモン呼ばわりされている。お前が言うな。


原作での性能

『サイバーボッツ』や『キカイオー』でのジンはVAパイロットでありブロディアに乗って戦うため、
ここでは『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズでの生身で戦うジンの性能を記す。

タメ技持ちで、固めが基本のキャラ。
サオトメハリケーンや同ダイナマイトなど、必殺技はそこそこ高性能だが、
通常技とチェーンコンボが特殊(地上は弱→中まで、空中は中攻撃がふっとばし)で使いづらい。
スパコンは火力が高い代わりに癖の強いものが殆どで、簡単に連続技になるブロディアパンチ以外は使い所が難しい。
そのため、空中戦や手数で攻めるよりも、地上で弱中チェーンや、
「砕けー!(強P)」→ハリケーンで牽制しつつ一発を狙うスタイルをとる事になる。
また、地上キック攻撃がとても癖が強く、弱キックは弱攻撃とは思えないほど遅い(その代わり、当てた時の仰け反りは大きいが)。
中キックは飛び蹴り、強キックはドリルキックとなっている。中キックと立ち強キックは跳ねながら行うため、
浮いている間、一切のキャンセルができないのも痛い。
ジン単体はそこまで強くないが、実は全キャラ中、最もヴァリアブルシステムと相性がいい
どれくらい相性がいいかと言うと、ガンビットをパートナーにして、
「しゃがみパンチ弱&中→ヴァリアブルコンビネーション」で約7割の体力を削り取る事ができるほど
2ゲージが必要とは言え、お手軽かつ一気に削り取れるのは驚異。他のキャラでは同じ事は不可能である
さらにヴァリアブルクロスでは即死コンボが非常に豊富だという点。一度ジンのヴァリアブルクロスに嵌ったら即死する事も。
特にモリガンの場合、相手を画面端に追いやれる事と、一部のキャラは決められないが、
「ジャンプ攻撃→しゃがみパンチ弱&強→ヴァリアブルクロスのモリガン飛び込み→弱キック→中キック(ジンはサオトメサイクロン)
 →強パンチ→モリガンがハイジャンプしてダークネスイリュージョン→サオトメサイクロン」
これで即死、または9.9割のダメージを叩き出す事ができる。しかも2ゲージ発動で。
もちろん、ウォーマシンベノムなど、それ以上の壊れキャラがいるので大した事が無いように見えるが、
大したコンボ精度を必要とせず、手軽に強力なダメージソースがあるのがジンの強み。
また、下記の『MVC2』とは違ってジンでもなんとか戦える環境になってるので、
ジン自身は大して強くなくても、対人戦では、ワンチャン即死が突き刺さる事があるため、油断してはいけない。

『MVC2』ではどちらかと言うとアシ専
割と誰にでも分かりやすいリュウサイクなどと比べると、かなり挙動が特殊。
全体的に発生が早い方でもなく、範囲自体も当て方でカス当たりしたりなど、難しい。
エリアルなどもテンポを若干切り替える必要があったり、当然技もタメ技なので使い所を選ぶ。
一部通常技に削りがあるという特徴があるが、このゲームには「別に飛び道具で削ればいいじゃない」というキャラ
あんなのこんなの、果てにはこういうの)もいるので、実質この特徴は活かされていないと思って構わない。
明鏡止水という特殊能力もあるのだが、条件は自キャラがジンのみ生存でかつ、体力が極小。
火力が上がりスーパーアーマーが付くとはいえ、キャラ勝ちしていない限り逆転は厳しい。
ただ、自身が画面端に追い詰められている状況でのブロディアパンチの出は非常に早く、明鏡止水状態でこれを当てると一気に試合が引っ繰り返る場合も。
上級者同士の試合では中々明鏡止水を活かすのは難しいが、その逆転性から好んで使う人もおり、ゲーセン等では明鏡止水での逆転もそこそこに見かけられた。


アシストの「サオトメタイフーン」がめくりとか固めとかに使えるので本体の出番は少ない。
落とした所をタイフーンで拾ってエリアル再開などにも多用される。
また「サオトメダイナマイト」はコレダー昇龍拳のように割り込みや対空に大活躍。
発生無敵があるので潰されづらく、飛び道具に対しても間接攻撃扱いなのである程度の相殺能力を持つのも魅力。
ただし、チームとして考えると全体的に使いづらいのが実情であったりもする。
キャプテンコマンドーサイロックみたいに控えが定位置のかわいそうなキャラであるとも言えるが、
最後にジンが残りやすいのは明鏡止水発動にはうってつけであるので、そういう意味ではアシストが便利なのはシステムと噛み合っているとも言える。


MUGENにおけるジン・サオトメ

数体存在するが、どれも原作とは結構性能が違っている。

+ Thomas Hsieh氏(hsiehtm氏)氏製作 MVC仕様
  • Thomas Hsieh氏(hsiehtm氏)製作 MVC仕様
原作再現度は中々だが火力が結構低め。ステージによってはブロディアパンチでブロディアが来ない事がある。
勝利ポーズボイスがズレているのはご愛嬌か。
中々強いAIをで搭載しており、コンフィグから強さの設定もできる。

+ Sunboy氏(Ketra氏) MVC仕様
  • Sunboy氏(Ketra氏) MVC仕様
何故か立ち強Kの後にサオトメクラッシュが出ないバグがある。
スーパーコンボを当てた後に時々出るジェムを使う事ができる。コマンドは236S。
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。

+ Nobuyuki氏(信遊亀氏)製作 MVC仕様
  • Nobuyuki氏(信遊亀氏)製作 MVC仕様
ブロディアパンチのボタン入力をy+zにすると2ゲージ消費の「ブロディアフィンガー」に変化する。
腕だけライアットになってるのはご愛敬。

2005年以降更新されておらず、かなりバグが残っていたが、2008年5月頃、ニコニコ掲示板にでジン熱を再燃させた熱い男が現れた。
サオトメ動画の人にテストプレイを手伝ってもらってバグ修正をし、同年6月4日に投稿された動画からは、修正版を使っているようだ。
そして2010年5月8日、ガンホール氏のAI+改変パッチが公開された。
画面を所狭しと飛び回り、超必殺技の高い火力を叩き付けるジンらしい中々に高性能なAIとなっている。

なお、Nobuyuki氏は『MVC2』仕様のジンも製作している。

+ アフロン氏製作 アレンジ仕様
  • アフロン氏製作 アレンジ仕様
基本システムは同氏のストライダー飛竜と同じであり、チェーンコンボやエリアルレイヴも可能だが、
一部の通常技がキャンセルがかからないようになっている。
立ち強Pが壁叩き付けになっていたり、しゃがみ強Pが確定ガードクラッシュ(ただしキャンセルは不可)になっていたりと、
通常技の性能も若干異なる。
原作では使い勝手の悪かったサオトメクラッシュが強弱で性能が変化するようになっており、
弱中で相手を画面端に追いやったり、強で追撃が可能になったりと、それなりに使えるようになっている。
必殺技もオリジナルのものが追加されており、愛機ブロディアのガトリングロッドやフルメタルチャージを模した、
「サオトメガトリング」や「サオトメフルメタルチャージ」、
名前もそのまま「プラネットスマッシャー」などが追加されている。
ハイパーコンボのブロディアパンチやサオトメサイクロンは原作とさほど性能は変わらないが、
ブロディアバルカンがLV3ハイパーコンボに変更されており、
バルカンで滅多撃ちした後に父、ケン・サオトメから受け継いだ日本刀で相手を切り裂く演出が追加されている。
AIはデフォルトでは未搭載だが、ホルン氏によるパッチが公開されている。

余談だが、ブロディアパンチは巨大ロボが画面外からパンチというインパクトの高さから、MUGENでも結構他のキャラにオマージュされていたりする。
また、格ゲーやベルトスクロールアクションの技を多数パク…もといオマージュしているオンラインゲーム、
アラド戦記においてもガンナーの派生職、メカニックのスキルに「ゲイボルグパンチ」なる、
オマージュどころかモロにそのままな技が存在する。
さらに元ネタのブロディアパンチではなくこっちを技として持っている人なんかもおり、非常にややこしい。

出場大会

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最終更新:2022年01月30日 16:21