ルキナ











「未来を変えてみせます!」

インテリジェントシステムズ(IS)が開発し、任天堂より発売されたSRPG『ファイアーエムブレム 覚醒』の登場人物。CVは 小林ゆう 女史。
本作の主人公・イーリス聖王国王子クロムの第一子(長女)である王女。左目に聖痕を宿す。
本編中盤で誕生した赤子だが、こちらは物語にはほとんど関わらない。
作中で実際に活躍するのは、邪竜ギムレーが復活しクロム達が敗北、世界が滅亡に瀕している「滅びの未来」からやってきたルキナである。


原作設定

未来では亡き父・クロムの形見ファルシオンを携え、絶望に打ちひしがれる世界を鼓舞するべく、
願掛けを込めて古の英雄王マルスの名を借り戦っていた(逆に言えば願掛けにすがる程までに追い詰められていた)。
しかし状況は好転するどころか日増しに悪化していき、仲間達が取り戻した炎の台座と宝玉で「覚醒の儀」を行ったが、
宝玉が一つ欠けていたために不完全な儀式しか行えず、時間遡行しか方法はないと神竜ナーガに告げられる。
城に戻って仲間達にその事を話し、自分は一人でも行く決意を告げ、他の仲間達にも行くか残るか考えて欲しいという旨を伝えた。
しかし「覚醒の儀」を行った事を勘付いたギムレーの襲撃に遭ってイーリスは完全に崩壊。
彼女は仲間達と共に辛うじて逃げ延びるしかなかった
(ゲームでは圧倒的なギムレーを前に成す術なく絶叫した所でムービーが終了したが、
 ドラマCDではその直後にジェローム、シンシア、ノワールに助けられている)。
そして滅びの未来を覆さんと、ナーガの手助けによりタイムリープ、仲間である他の子世代と共に本編の時間軸にやってきた。


本来はロングヘアであるのだが、当初は仮面を着け、ショートヘアの男性を装っていた。

まず屍兵に襲われそうになった叔母のリズを救援。
フェリア王国の政治主権を決める試合の西側の代表を破り、東側代表となったクロムと試合を行う。
伯母のエメリナ襲撃を告知、防衛に協力(この際に仮面が割れて女性である事が露見)。
ペレジアから帰還する途上の夜襲を退けた後更に受けた奇襲においてクロムを救援。
この際思わずクロムを「お父様」と呼んでしまった以降は正体を明かし、
以後は愛する両親と共に各地を転戦する。

ちなみに仮面はある仲間からの貰い物。前述の左目の聖痕を隠すために着けていた。
常に仮面を着けているユニットがいるので、彼と会話する事で詳細を聞く事が出来る。
また、彼女が着けている髪飾りだが、これはドラマCDにて詳細が明かされた。
彼女の髪飾りはマルスを名乗るときに着け始めたものでなく、幼少のころ母親から送られた物である。
当時の彼女はマルスの着けていたものと同じという事、母からの贈り物という事で、いたく喜んでいた。
そして父母亡きあと、人類の希望の象徴として、マルスを名乗る事を決めた時、
彼女は両親の形見であるティアラとファルシオンが英雄王と同じものだから平気だと、
不安な心を奮い立たせた。

マークを除いた子世代ユニットの中ではリーダー的存在であり、
また、本編の時間軸中で唯一、既に誕生している事から、子世代の中では最年長である事が分かる
(ただし、時間移動のズレでロランの方がルキナより年上となっている)。

誕生日は4の月20日。
この日はファイアーエムブレムシリーズの最初の作品であるファミコン版『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』の発売日であり、
ファイアーエムブレムシリーズの幕開けとも言える記念すべき日である。
また、シリーズ9作目となる『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』が発売されたのもこの日。
ルキナのように未来からやってきた子世代のキャラクター全員の誕生日は、これまでに発売されてきたシリーズの過去作品の発売日に由来する。
前日が『覚醒』の発売日なので、発売した初年では余程早解きをしない限り、彼女の誕生日を祝ってあげる事は不可能であった。

ちなみに、彼女は軍の中で一番笑いのツボがおかしい。
  • 服の趣味がちょっと…というか母親に着せようとした服が
  • 訓練していたら壁に大穴をあけちゃう
  • 母親がルフレ♀以外の場合ルフレ♀がクロムに近付く事を嫌っている。
  • ファルシオンの柄を修繕するウードの厨二病セリフを嬉々として解読。
  • ファルシオン?いいえ、封魔剣エクスブレードです(直後ウードにダメ出しをもらってしまった)。
……とまぁ多少残念でファザコンな一面を見せている。
とはいえ父親も、特にルフレ♀と結ばれた場合残念な面を見せまくっているため、仕方無いと言えば仕方無い。

公式サイトの人気投票では女性部門の1位を獲得。男性部門ではクロムが1位となり、親子でアベック1位を達成。
『ファイアーエムブレムヒーローズ』の人気投票企画「英雄総選挙」では、リンに次ぐ2位となった。

発売前は上記の仮面姿で「マルス(を名乗る謎の人物)」として紹介されていた(通称「マルス仮面」)。
CVが従来のマルスと異なる事などから、その時点で恐らく別人であろうという認識は強かったが、
ゲーム本編では割と早々に素性が明かされるため、仮面マルスとして登場する期間は短い。

+ もうちょっとネタバレ
彼女はギムレーの復活阻止を完全なものにするため、ファウダーの精神支配に抵抗出来ないルフレを殺害しようとする。
ここでルフレ側が抵抗するかしないかの選択肢が出るが、どちらを選んでもやり取りが少し変わるだけで、デフォルトではクロムに抑止される。
また、ルフレ♀がルキナの母親、またはルフレ♂がルキナの夫の場合、
クロムの介入前にルキナの側から「できません……」と剣先を落とすパターンになる。

ルフレ♀が母親の場合、ルキナの血にはギムレーの因子も潜んでいる事になる
(EDムービーでルフレ自身のギムレーの聖痕は消えているのが確認出来るが、ルキナはこれ以前に誕生している)。


ユニット性能

子世代キャラクターの一人だが、前述の通り序盤からNPCとして物語に大きく関わるため、
子世代では唯一外伝シナリオのクリアを必要とせず、本編の進行のみで強制加入する。
また、クラシックモード(過去作同様にロストありとなるモード)でHP0になっても死亡ではなく離脱扱いとなる。
共通事項として能力値は親による補正を受ける仕様上、最低でもクロム並の強さは保証される(若干力と守備が劣るが)。
2回攻撃(月光+太陽)出来る「天空」と、スキル発動率に補正がかかる「王の器」を習得出来る職業、
「ロード」に就く事が出来る数少ないキャラという事もあり、硬い敵も楽に倒す事が出来る。
基本スペック自体が高く、両親から強力なスキルを引き継がせる事も可能なので、最後まで最前線で活躍るだろう。
専用武器の裏剣ファルシオンは使用回数が無限で威力が高く、また剣を道具として使用する事で自己回復が出来るのも魅力である。

但し、敢えて言うならば他の子世代ユニットと異なり登場が早いため、
親のパラメータ補正の引き継ぎ量が少ない(=初期パラメータが他の子世代ユニットと比べると見劣りする事がある)点と、
母親となるユニットをしっかりと成長させていないと上位スキルを引き継がせる事が出来ないと言う点が、他の子世代ユニットと比べると不利か。
加えてクロムの結婚相手の候補が少ない上、その相手方固有の子供は、
全員(相応の下準備は必要だが)本作屈指の強スキル「疾風迅雷(敵を撃破した際一度だけ再行動可能)」を習得出来る素養があるため、
誰を母親にするのかは職素質等含めしっかりと吟味する必要がある。
とはいえ、仮にそこまでしっかり考慮せず適当に母親を選定したとしても、
ラスボス相手に特効を出す事が出来る貴重なユニットである事は間違い無いため、
特に高難度でラスボスにダメージを与えにくい状況下の場合、育てているか否かが生死を分かつユニットである。
+ 詳細
上記を踏まえてユニット性能のみに焦点を当てて母親候補を吟味した場合、
まず真っ先に外すべきは、クロムが結婚候補の誰とも支援を組まなかった場合に自動で母親となる村娘である。
ルキナの職素質が一切増えず、当然パラメーター補正の恩恵も受けられない。
余程のこだわりがない限り、(ストーリー的にも)この組み合わせはやめておくのが無難であろう。

また、ソワレもお薦めは出来ない。
(村娘を除く)結婚候補の中で唯一ペガサスナイト資質を持たず、ルキナが前述の強スキル「疾風迅雷」を習得出来ないためである。
加えてクロムとソワレ自体の職資質の被りも多く、余り恩恵は得られない。
妹となるデジェルも父親を吟味すればソワレが持たないペガサスナイト資質を得られる(=疾風迅雷を会得出来る)ユニットであるため、非常にもったいない。

逆にルキナがユニット性能としては文句なしにトップクラスとなる母親候補は、やはりルフレ♀であろう。
ルフレ同様基本職全ての素質を持つ事になるため、疾風迅雷を始めとする各種強スキルを習得出来るのは勿論の事、
戦術師→神軍師と転職する事により、ファルシオンと魔法の両方を扱えるユニットになれる。
ロード→マスターロードの場合、サンダーソードや投擲武器(手槍やショートスピア)でも遠近両対応は可能だが、
威力がイマイチなのに対して、投擲武器でチクチク鬱陶しい飛行系キャラをレクスカリバーで一掃出来る便利ユニットになる。
特にドラゴンナイト系は離れてりゃウィンド系魔法装備しておびき寄せられ近づきゃファルシオンと、敵ユニット涙目である。
また、魔力もそこそこ伸びる上に、剣士→ソードマスターと経る事で剣装備時の与ダメージを増やすスキル「剣の達人」を会得出来るため、
ファルシオンでの攻撃性能の上昇は勿論、サンダーソードも充分実用範囲内となる。
一方、ルフレの子供であるマーク♂もロード系にこそ転職出来ないものの、
クロムから「王の器(確率系スキル発動率+10%」という強力なスキルを強制継承するため、その恩恵は大きい。
確定で2回攻撃出来る「勇者の剣」と、技の数値依存で敵を確実撃破するスキル「滅殺」+王の器というえげつないコンボが可能となる上、
「王の器」は武器を消費しなくなる傭兵のスキル「武器節約」にも効果が乗るため、
壊れる心配をする事なく、錬成した武器であろうと入手先の限られた強武器であろうと自在に扱えるように。
当然ルフレが母親である以上ルキナも全く同じ事が可能となるため(ルキナには滅殺に加え強力な奥義「天空」があるため更に凶悪)、
この姉弟をダブルでもさせて敵陣に放り込もうものなら、二人だけで敵を殲滅する事も可能であろう(流石にルナティック以上ではこうはいかないが)。

次点でお薦めなのはオリヴィエ、またはスミア。
どちらもペガサスナイト資質を持つため、疾風迅雷を得られるのは勿論の事、
オリヴィエは剣士資質を持つため、ルキナが前述の「剣の達人」を習得可能に。
ルキナはファルシオンがメインウェポンとなる以上、極自然に火力の向上に繋がるため単純かつ強力。
スミアはアーマーナイト資質を持つため、クロムのソシアルナイト資質と合わせて
ルキナが「大楯」「聖楯」という二つの防御系スキルを習得可能になる事により、
奥義「天空」と合わせて非常に落とされにくい堅実なユニットとなる。
スミアはストーリー上でわざわざムービーまで用意されていたりと割と優遇されているため、こちらを選んだプレイヤーも多いであろう。

マリアベルはペガサスナイト資質を持つので疾風迅雷は習得出来るのだが、
マリアベル自身の限界値がガッツリ魔法使いであり、力の補正もマイナスになるためファルシオン使いとしては一番劣るが、
ステータスの最大値の関係上、マイユニ(力得意)を除けば火力自体は最も高いルキナとなる。
また、クロムの嫁候補の中で唯一「デュアルサポート+」を覚えるのでデュアル+三種が揃い、後衛としての能力が最も高い組み合わせでもある。

+ 外部出演
『覚醒』の次作『ファイアーエムブレムif』では、
『FE』キャラのamiibo(『スマブラfor』フィギュアの再現)を読み込ませる事によりマイキャッスルに登場する。
その後発生する「英雄戦 王女ルキナ」にて、彼女と彼女が率いていると思われる、
天馬武者、ドラゴンナイト、ダークマージ、侍、マーシナリーの幻影兵に勝利しクリアすると彼女を仲間に出来る。
幻影兵のクラスはそれぞれシンシア、ジェローム、ロラン、ウード、アズールを模したものと思われる。
ルキナ自身のクラスはマスターロード。
DLC「覚醒との邂逅」の初回クリア報酬で入手出来る「聖痕の紋章」でマスターロードにクラスチェンジ出来るが、
『覚醒』と違い女性専用職となっている。クロム涙目
マイキャッスル内で会話すると、マルスへの変装時に着けていた「蝶の仮面」と『覚醒』のドラマCDで仲間から散々不評を買った「熊の髪飾り」を入手可能。

戦闘の最中ラズワルド、ルーナ、オーディンの3人が相手だと特別な会話がある。
その会話を聞く限りでは、ルキナ自身は3人の事を憶えており、開口一番に彼らの本名を言い放っている。
3人もまた然りだが、彼らは何故か揃いも揃って「今対峙しているルキナは自分達と共闘したルキナじゃない」と言い出す
(ルキナ本人は何かの冗談だと思っていたが)。
この事から、彼らはこのルキナが彼女自身の記憶や技量などを模した別の存在と見ているようだ
(プレイヤー視点からすれば、即ち「あの世界」と呼ばれる異界から来た『スマブラ』のルキナ(ルフレを含めた他の3人も同様)という事になる。
 元々『スマブラ』のキャラ達はフィギュアに"イメージ"を吹き込まれている設定であるため、ある意味本人に近い別人と考えても差し支えはない)。

性格は本人としっかり同じ。
オーディンとの会話では、彼の名乗り口上の途中に空気を読まず、
「新しい必殺技は増えましたか」と言ったりするなど、相変わらず少し抜けた一面を見せている。

『Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン』でも『FE』キャラのamiiboを読み込ませる事で、
ゲーム内にプレイヤーキャラとして参戦させる事が出来、ルキナもその一人として登場している。

ファイアーエムブレム無双』でも覚醒枠から参戦。OPステージを除いたら一番最初に登場する歴代キャラ。
当初は何時ものようにマルスを名乗っているが、覚醒関連のシナリオを終える事で正体を明かして加入する。
性能としてはクロムのコンパチで、奥義のみ異なる。
クロム自体が全キャラの基準となっているらしく、彼女もオーソドックスな剣キャラ。
最早お馴染みになった花嫁衣装もDLCとして登場。顔立ちがイケメンすぎてクロムが女装しているように見えるとも
なお、仕様上彼女の裏剣とマルスの真剣、クロムの封剣の攻撃力は全く一緒である。





モノリスソフト製作のクロスオーバーSRPGである、
『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』(略称『PXZ2』)にも、
任天堂代表として父親のクロムと組んで参戦。なくはなかったー!
公式サイトのキャラ紹介に付属のサンプルボイスで、
「服のセンスがおかしいとか、笑いのツボが変とか、そんな事ありません」
と喋っていたりする。
使用技の「花嫁の槍」や「流星の花嫁」では、
花嫁にクラスチェンジして攻撃を放つ勇姿が見られる。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるルキナ

『大乱闘スマッシュブラザーズfor3DS/WiiU』にてルフレと共にファイターとして参戦した。
クロム「俺の出番は…ないのか…。」公式「なくはないです。」
『FE』出身組としては史上初となる、女性ファイター並びに主人公ではないキャラクターである。
ただし両機種共に隠しファイターとなっているので、使えるようになるには条件を満たす必要がある。
存在自体が出身作品のネタバレとも言えてしまうキャラクターなのだが、その点に触れられることはあまりない。

+ 出現条件
3DS
対戦を40回行う。またはマルスでシンプルをノーコンティニューでクリアする。
いずれかの条件を満たした後、挑戦者として出現するルキナを倒す。対戦ステージはフェリア闘技場。
WiiU
対戦を30回行う。またはシンプルをホンキ度5.5以上でクリアする。
いずれかの条件を満たした後、挑戦者として出現するルキナを倒す。対戦ステージは闘技場。

性能はマルスのモデル替えキャラ
ワザ名やモーションがだいたい同じで、最後の切りふだも「必殺の一撃」となっている。

ただし、各ワザの性質はマルスと異なる。
まず一つは、マルスの剣技は先端ほど強いという特徴があるが、ルキナは剣の位置による強弱が無い事。
そのため、剣のどこを当ててもダメージ・ふっとばし力は同じ。
つまり、先端・根元の区別が無い分、どこに当てても安定したダメージとふっとばしが見込めるという事である。
そのため、結果的に上スマッシュ攻撃の性能が向上し、ダッシュからの上スマッシュによる撃墜がマルスよりも早い段階から狙える。
横スマッシュ攻撃の性能も平均以上で、使い勝手も向上しているため、的確に決めていきたい。
しかし、先端と根元の区別が無いのはいい事ばかりではなく、
逆に言えば剣先や根元による大火力が存在しないため、最大火力はマルスより大きく劣る。
そのため、マルスのような剣先による早期撃墜が不可能なので、多くの場合、マルスよりも撃墜に必要な%は高め。

そしてもう一つの違いは、わずかであるがマルスよりも体格が小さい事と、ファルシオンそのものも短くなっている事。
そのため、立ち位置や攻撃判定の範囲が多少変動しており、結果的に前後に攻撃判定があるワザは前方に対しての判定が弱く、
後方に対しての判定が強くなっている。
同じ場面でもルキナなら当たるというケースもなくはないです(当然逆もまた然り)。
当たり判定も小さいので、相手からの攻撃に関しても同様。
が、その分各必殺ワザの総移動距離や崖に掴まれる範囲で劣っているため、復帰力ではわずかに劣る。

空中攻撃による主な撃墜手段が、マルスでは比較的扱いにくい後空中攻撃になっていたり、
連携からの横スマッシュ攻撃による撃墜手段が増えていたり、投げ連携からの撃墜手段を持たなかったりなど、主な撃墜手段はマルスとかなり異なる。
そのため、慣れてくるとマルスとはかなり使用感の異なるキャラとなっている。
また、ダメージ蓄積能力も全体的にマルスより高め。

総じていえばルキナは安定化マルスであり、初心者や距離調整が苦手な人はマルスよりルキナを使った方が強い。
空中では剣先を当てるよう立ち回り、地上ではインファイト気味に戦うのが基本。
特にワザの選択や試合後半の立ち回りはマルスと異なる点も多いので、各ワザの性質をしっかり把握しておきたい。

ルキナはあまりにもマルスに似ているため、ルフレ男女のようにマルスの色替えキャラではないかと危惧されもした。
事実ファミ通のコラムによると、当初はマルスの色替えの一つとして考えられていたとの事。
しかし、上記のわずかな性能差など都合の良い条件が揃ったため、独立したキャラとしての参戦は非常にラッキーだったという。
彼女の場合は原作においてもマルスと名乗っていたため、モデル替えでもさほど違和感はないのではなかろうか
(モデル替えキャラは『DX』の頃から「数の水増し」といった批判も多いが、容量の調整も兼ねた重要な作業なので単なる手抜きとは言えない)。

『SP』でも続投し、本作にてクロムも参戦したため晴れて親子共演。なくはなかった!
こちらでは体格やファルシオンの長さがマルスと同等となったため、ダッシュファイターとして扱われる。
また、マルスの方が「剣先を当てたときとそうでないときの差」がより大きくなる調整を施された事もあって、
安定性の高いルキナの方がキャラ評価が高いという、前作とは対照的な状況になっている。
こういった性能差は公式でも把握しているようで、当初のアップデートではマルスと同様の調整が行われていたが、
Ver.12.0.0では彼女は据え置きのままマルスのみが強化されていた。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • シールドブレイカー(NB)
ボタンを押し続けると攻撃力が上がる突き。
その名の通り当てれば溜め無しでもシールドを+25%分大きく削れるため、
先に前空中攻撃など適当なワザで15%分以上をガードさせれば、少し溜めただけで一撃シールドブレイクが狙える(シールドの最大耐久値は基本40%)。
『SP』ではシフト攻撃(スティック入力で攻撃方向の角度を上下にずらせる)に対応し、
加えてシールドブレイクさせると暗転演出が導入されるようになった。

  • ドルフィンスラッシュ(上B)
剣を切り上げながら上昇する。攻撃力は技の出だしの方が強い。
無敵時間があるため、多くの場面で割り込みに使う事が出来る。発生が早い事もあり、ガードキャンセルからの反撃としても有用。
無敵のおかげで多段攻撃など攻撃判定がしばらく残る攻撃に対しても割り込めるケースがあるのは心強い。
空中版は入力直後から無敵があるが、地上版は一瞬(2F)しか無敵が続かないため、ガードキャンセルから使用する場合は注意。
マルスのものと全く同じ性質だが、『for』では体格の関係上縦横共に復帰距離で劣る。

  • カウンター(下B)
その場で剣を構えるカウンター技。攻撃を受けると斬り払いで反撃する。
ルカリオ同様、リスキーな技ではあるが、割り込みに便利な他、大技に対する反撃や崖際の攻防などで重宝する。
基本的に見てから出せるケース以外は博打要素が強い技である。

  • マーベラスコンビネーション(横B)
タイミング良くボタンを押すと4連撃になる。上下の入力でそれぞれの攻撃が変化する。
弱攻撃のように追加入力で攻撃を出していくコンビネーション技。
追加入力によって、この技だけで最大18通りもの連続攻撃を繰り出す事が出来る。
ダメージ優先なら下、場外に出すなら横、繋げるor撃墜するなら上、といったように使い分けが重要。
『SP』ではわざわざタイミング良くボタン押さなくてもいいようになったり、モーションも劇的に短くなったため、
以前と比べると全段ヒットしやすくなっている。

「運命を変えます!」

剣を天にかざして光の力を宿し、敵の元へ猛ダッシュで近付いて渾身の一撃を相手に見舞う。
マルスのもの全く同じ性能で、名前の通り「必殺」のふっとばし力を持つ。ふっ飛んだ相手は地形に当たりでもしなければ撃墜は必至。
その代わり斬り付けの範囲は小さいため、複数人を同時に攻撃する事は難しい。
移動距離は極めて長く、空中や地続きのステージで使って外すと、位置によってはそのまま画面外まで突っ込んでしまう。
誰にも当たらないと判断したらブレーキを。

カラーチェンジで仮面を着用した姿にする事は出来ない。自身の下アピール時にちょっと着ける姿が見られるくらい。
一応カービィがルキナをコピーした場合はその仮面を着けた姿になる。
また、カラーバリエーションの中にはチキを意識したものがある。
他にはクロムに想いを寄せているが(システムの仕様上)クロムと結婚が出来ない人物を意識したカラーも。

『forWiiU』に存在するピットの通信ではマルスと名乗っている事について話し合われている。

+ その会話内容の一部
ピット「え?人の名を騙っていたんですか?サギじゃないですか!」
ナチュレ「いや、人をだますためではないのじゃが…」
パルテナ「マルスが英雄王として伝説になった時代で、自軍の士気を上げるために名乗ったのですが、
パルテナ「滅びの世界を救うための願いをかけていたのかもしれません」

+ 下世話な余談でもなくはないです。
『SP』には過去作の「フィギュア」や「イベント戦」に代わり、
ファイターの色変えやステージ、アイテム、BGM等を駆使して原作ゲームのキャラクター及びシチュエーションを再現した「スピリッツバトル」と、
それを攻略することで入手可能な「スピリット」という収集・育成要素が存在する。
これらの要素は『SP』発売の約1か月前のPVで初めて触れられたのだが……。

同PVでそのスピリッツバトルの内容の一例として挙げられたのが、よりにもよって赤カラーのルキナで再現したホムラだったため、
「そのなくはないです。でホムラは無理でしょ」と発売前からネタされることに。
……そこまでならちょっとクスッとくる話で終わったのだが、DLC第2弾でホムラ/ヒカリが実際に参戦。
ホムラの本来のボディと、スピリッツで彼女の代理をしていたルキナのボディを無慈悲にも比較できるようになってしまうという珍事が起きた。


MUGENにおけるルキナ

バジル氏によるルキナが公開されている。
ドットは『PXZ2』をベースに、足りない動作を新たに描き加えたもの。
銀の槍や勇者の弓で変身するのはクラス「花嫁」。『PXZ2』ではこれらの武器を使用時にクラスチェンジする。
特殊カラーも搭載しており、9Pの攻撃力上昇のみから12Pの無敵増々ゲジマユetcの超強化まで4種類を搭載。
幅広いランクでの活躍が見込めるだろう。なおクロムの出番はないです
クロムの方もJamesx15氏による海外製のものがAI付きで存在しているので、そちらと組ませてみるのも一興か。
AIは未搭載だが、Air氏、shao氏、ちぃたま氏による外部AIが公開中。


「これが英雄王の力…!」

出場大会

更新停止中
凍結


最終更新:2023年07月02日 14:14