ウェザー・ドーパント



平成『仮面ライダー』シリーズ第11作、『仮面ライダーW(ダブル)』に登場する怪人。

その正体は風都で「井坂内科医院」を営む開業医・井坂深紅郎伊坂じゃないぞ。確かに赤い2号ライダーの身内は殺したが)。
演じるは『機動戦士Vガンダム』のクロノクルや『NARUTO』の鬼鮫など、声優としての活動もある 檀臣幸 氏。
お体に触りますよ…(触診的な意味で)

医者としての通常の診療時間終了後は、ドーパント専門の闇医者としても活動している。
普段は洒落た身なりの紳士で人当たりのいい物腰柔らかな医師としてふるまっているが、その本性はガイアメモリの力を求め続け研究を重ねる変態外道。
風都でガイアメモリの流通を牛耳る裏の組織「ミュージアム」の首魁たる園咲琉兵衛をして「少々危険な人物」、
またその娘の園咲冴子をして「ガイアメモリが生み出した突然変異のバケモノ」と言わしめている。

W(Weather)のガイアメモリの力で変身する。
体色は白が主体。後頭部に髷、肩と首回りにかけて風神の風袋のようなものがある。

強烈な日照、豪雨、落雷、竜巻、絶対零度の冷気など、あらゆる気象を増幅して技に転用する。
雷神の雷鼓を元にしたデザインの腰にマウントされた万能チェーン武器「ウェザーマイン」を使用し、強烈な物理攻撃も可能。
通常のドーパントでは考えられない多彩な攻撃能力を持つ上に後述の事もあり素のスペックも凄まじく、
ダブル・ヒートトリガーが放った命懸けのツインマキシマムやダブルとアクセルの二人が同時に攻撃を放っても通用しないほどである。

通常「1ユーザーにつき1メモリ」というガイアメモリの法則を無視した複数のガイアメモリの挿入によって日々肉体を強化している怪物で、
その胸には自らの身体を使ってガイアメモリの効果を試験した実験投与のための七つの傷生体コネクタ痕が無数に刻まれている。
更にウェザーメモリのように幹部格の持つような強力なガイアメモリを使用する際は、通常毒素を軽減するドライバー(≒変身ベルト)を併用するのだが、
井坂の場合それらを一切使わずウェザーメモリを直挿ししている
通常、ガイアメモリは一つだけでも使用者の心身を蝕み、最悪死を招くほどに危険なものであるのだが、
無数のメモリを同時かつ直挿しで、繰り返し用いているにもかかわらずピンピンしているように見える井坂は正に化け物だとしか思えない。
その分燃費は悪いのか、食事シーンでは凄まじい量を食べている。

仮面ライダーアクセル・照井竜が追い続けていた家族の仇・ W の正体である。
しかも照井家を襲撃したのはあくまでウェザーメモリの殺傷能力を確かめるための実験が本命であり、
照井の父「雄治」がドーパント犯罪に関わる刑事で、
井坂としては照井家の襲撃は「能力の実験ついでに適当な刑事の家狙おう」程度の軽い認識で標的にしたのであった。
元は照井と同様に園咲琉兵衛打倒のためにその特異な素質を見込んだシュラウドによってメモリを与えられたが、
彼女も井坂の異常性を見誤っており照井一家殺害などの凶行は彼女の予想だにしない結果であり、
シュラウドがアクセルのツールを照井に渡したのは彼が特異体質という理由だけでなく、
自分が井坂にメモリを渡したが故に起きた惨劇に対する贖罪のためでもあった。

またテラーの力の一端を垣間見たシーンでは、干渉波に当てられているだろうにも拘らず、恐怖するどころかその能力の凄まじさに感動すらしている。
シュラウドは干渉波に対抗し得る人物を選んで戦士にしていたため、恐らくは井坂も何らかの耐性があったものと思われる。

漫画『風都探偵』では時系列的に故人のため長らく存在が登場人物の口から語られる程度であったが、
「gが死へ招く」で腹をスクリーム・ドーパントに穿たれあわや地獄に行きかけた照井の前で再登場した。
今わの際の「先に地獄で待っている」という言葉通り、死後の再会が実現した事に歓喜しながら互いに臨戦体制を取るも、
ふと何かに気付いたように照井の身体を診察し、「まだここに来る時ではない」と判断。
残念がりつつもウェザー・ドーパントと化し、「私以外の快楽殺人者にたやすく敗れてほしくない」という理由から、
照井を落雷による電気ショックを使った心肺蘇生法で蘇生させて現世に追い返した。
一連の話を聞いたフィリップは、蘇生の原因は「照井が無意識にエレクトリックを使用したから」と推測していたが、
一方で自分もTV版最終回で似たような出来事に会っていたためか、照井の見た光景を死にかけたが故の幻想と否定することもなかった。

ゲーム作品においても、『バトライド・ウォー』『トラベラーズ戦記』『サモンライド!』『ロストヒーローズ』等多数のゲームに客演している。
なお、2013年に檀氏が急逝した為、それ以降はライブラリ出演になっている。

+ 『ロストヒーローズ』ネタバレ
原作通り、ドーパントを専門に研究しているが、モビルスーツであるメタスに興味を示し、
お体に触りますよと言わんばかりに手を出そうとしていた。
これを見て、メタスがウェザー・ドーパントに陵辱される薄い本が出ると考えた人もいるとか

+ 名前に関する余談(本編微ネタバレ含む)
本編中では悪辣さと変態っぷりで視聴者に強い印象を与えた彼だが、驚くべき事に名前の由来は『サザエさん』の登場人物である伊佐坂先生と言われている。
そもそも園咲家自体が、家族構成が「両親に一男二女、長女の夫、飼い猫」と長女夫婦に子がいない事を除けばほとんど同じである事に加え、
一部の家族は「ナミヘイ→リュウベイ」、「フネ→フミネ」、「サザエ→サエコ」、「ワカメ→ワカナ」と、
名前も似ている事などからサザエさん一家をモチーフにしていると言われており、
そんな彼らと密接に絡む「先生」という事で、伊佐坂先生に白羽の矢が立ったものと思われる。
長女の夫はどちらかというとマスオよりもノリスケに近い名前だが。


MUGENにおけるウェザー・ドーパント

ジョジョの奇妙な冒険』キャラを多数製作しているHealTheWorld氏によるものが公開中。ウェザー・リポートと思わせてのフェイントである
qzak氏製仮面ライダージョーカーを改変したもので、現在β版。
出現位置固定の「竜巻」や雷を落とす「落雷」・「雷雲」、ヒット時に短時間拘束する「氷結」など、トリッキーな中・遠距離技を多く有する。
中でも回避当て身の「霧化」や、広範囲をカバーする上持続も長く、隙も少ない「ウェザーマイン」が強力。
超必殺技ではタブー・ドーパントを呼び寄せる他、本編ではイメージ映像で終わったケツァルコアトルスメモリを使った突進技など、
ファンならニヤリとさせられるものも。
そして、威力的にも絵面的にも最も恐るべきは2ゲージ技である全画面投げの「診察」。
発動されたが最後、問答無用で井坂先生に診察されてしまう。

公開当初はAIは未搭載だったが、更新によってデフォAIが追加され、原作さながらの強さを見せるようになっている。
懐へ飛び込まれると意外に脆かったりするが、各種遠距離技とウェザーマイン&霧化の併用で中々近付かせてくれない。
攻めあぐねていると容赦なく診察室へご招待してくるため、なんとかして接近戦に持ち込みたい所。





出場大会

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出演ストーリー



さぁ、お前の罪を数えろ」

罪のない人生などスパイスの利かない料理だよ!


最終更新:2023年01月06日 13:46