マシュ・キリエライト









「まだまだ未熟なサーヴァントですが、先輩の力になれるよう努力します」

  • 真名(本名):マシュ・キリエライト
  • 性別:女性
  • 身長:158cm
  • 体重:46kg
  • 出典:『Fate/Grand Order』
  • 地域:カルデア
  • 属性:秩序・善
  • 分類:地
  • 筋力:C 耐久:A 敏捷:D 魔力:C 幸運:B 宝具:―

TYPE-MOONの『Fate』シリーズのソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』(以降「FGO」)の登場人物。事実上の本作メインヒロイン。
格闘ゲームにおいては『MELTY BLOOD』シリーズにもゲスト出演している。
「ロイド」と見間違えた方はこちら

中の人は『ご注文はうさぎですか?』の天々座理世役等の 種田梨沙 女史で、初期は同作の清姫とマタ・ハリとマリー・アントワネットも演じていたが、
2016年9月から種田女史が病気療養に入ったため、翌月からマシュのみ 高橋李依 女史に変更になっている。
アニメ版やアーケード版など種田女史復帰後の作品や『FGO』本編で音声の新録があっても、マシュに関しては高橋女史が引き続き演じている。
演じた期間は高橋女史の方が長くなったので、『FGO』プレイヤーの中でも種田女史のマシュを知らないという方は意外と多いのではないだろうか。

同作における人類史の存続を主目的とする魔術師達の組織「人理継続保障機関フィニス・カルデア」に所属する一人の少女。
魔術世界とは全く縁のない一般人サンプル枠で奇跡的に採用され、日本からやってきた主人公と最初のコンタクトを取った機関の人間であり、
同作における最初に仲間となる戦力、シールダー(盾使い)のサーヴァント。

サーヴァントとはいうものの、他のサーヴァント達が基本的には過去等の著名な神話の英雄歴史の偉人の魂を英霊の座から呼び寄せ、
魔力で霊基を組み上げ現界している言わば霊の類なのに対し、彼女は実の肉体があり、れっきとした現代人である
これはある事情でとある英霊の霊基と肉体が融合した結果であり、作中ではデミ・サーヴァントという区分にされている。
戦闘時に使う盾や鎧等はその英霊由来のものであり、彼女自身は魔術知識がそれなりにあるだけの普通の女性。

主人公の事はサーヴァントである以上「マスター」とも呼ぶが、
基本的にカルデアで生を受けて18年間外に出ておらず、世間の知識は機関内にあった本からの知識を除けばを全く知らないため、
「自分に外の世界の様々な事を教えてくれる、人生の先輩」というニュアンスで「先輩」と呼ぶ事の方が多い。
だからカルデア所属者としては主人公より「先輩」なのに「先輩」と呼んでくるおかしい子扱いはネタでもやめろ
なお、それとは別に何故かエミヤの事も「先輩」の敬称付きで呼んでいる(他のキャラに対しては普通に「〜さん」呼びが多い)。
先達としてリスペクトはしているようだが、それは他のサーヴァント達も同じはずなので理由は謎。

何故か廊下の床で眠りこけていた主人公を相棒の謎の生物フォウと共に起こし、
機関の所長オルガマリー・アニムスフィアや魔術顧問のレフ・ライノール、医療顧問のDr.ロマンことロマニ・アーキマン等を紹介して回る。
そして同機関の観測機械である「疑似地球環境モデル・カルデアス」の「2017年以降の未来が観測されない」問題について、
48人のマスター候補が主人公を含めて投入され、物語が始まるはずだったのだが……。

+ マシュの半生及び力を預けた英霊について。本編六章以降のネタバレ
マシュ・キリエライトはただの人間ではなかった。
カルデアが全てを叶える魔術願望器「聖杯」を手に入れる為、通常なら聖杯戦争を行って聖杯を顕現させるのが通説の所を、
「ならば聖杯を手に入れた英霊を人為的に呼び出せばよいのではないか」と極めてエゴイズムに乗っ取った方法で、
マリスビリー(オルガマリーの実父にして前の代の所長)の時代に、
その英霊を宿すに相応しい魔術的調節を受けて誕生したデザイナー・ベビーであった。
その為基本的に肉体が脆弱で無菌室でしか生きられず、定められた寿命も2016年が限界──
18歳までしか生きられないだろうと主治医のDr.ロマンからも判断されていた程だった。

そこまで人道に反した方法ながら一応目的の英霊を肉体に呼び込む事には成功したのだが、
やはりその英霊は現代の魔術師達の一人の少女に行った非人道的行為に激昂。
「この少女の肉体を生かす事にのみ我が力を貸す。魔術師達に手を貸す事はない(意訳)」とマシュの内に籠ってしまった。
その結果本来なら失敗という事でマシュも廃棄される運命のところを、「仮にも英霊を現代人類の身に宿す事に成功し、貴重なサンプルとなった」
という事で生存が認められ、カルデアの中でだけであるが18歳まで生を認められてきた。

しかし前述の主人公の来訪を機に、カルデアに起きた謎の事故によりマシュが瀕死となり、マシュを守る為にその英霊は能力を一部限定的に解放。
マシュはシールダーのデミ・サーヴァントとして半覚醒を遂げるに至った。
その後盾の使い方や宝具の解放の仕方を段階的にマスターし、元々人一倍脆弱な体だった事から人理を守護する旅の苦労が祟り倒れたりしながらも、
マシュは主人公のパートナーとして、たくましく成長していく。

+ そして六章にて
「真名、開帳──私は災厄の席に立つ。」
「其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷
 ──顕現せよ、『いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)』!」

六度目の大規模なレイシフト。十字軍の時代、アーサー王伝説の円卓の騎士達が聖地エルサレムを占領した異様な世界にて、
マシュに宿る英霊の正体が明かされた。
その真名はギャラハッド。アーサー王伝説においてのランスロット卿の嫡子であり、
唯一人聖杯を聖地から持ち帰り、その後紆余曲折の中聖杯を無欲のまま天に帰した騎士。
その盾は武装としての盾ではなく、かつて円卓の騎士達が集った「円卓」の変化したものだったのだ。

最早その霊基はマシュに力を授けて去ったようなものであり、ギャラハッドという人格はほとんど消えていると言って良い。
しかしマシュの精神がおぼろげにギャラハッドの感じている本能的なものを感じ取り、それに従いたくなる事はあり、
円卓の騎士のサーヴァント達もうっすらと、マシュの中にあるギャラハッドの霊基を感じ取っている
(四周年記念で追加されたガレスはギャラハッドが女の子になったと思い込んでいた)。
ちなみにそのギャラハッドだが、アニメ版では銀髪で片目が前髪で隠れている等、マシュを少年にしたような姿で描かれ、
『Fate/requiem』に登場したギャラハッド・オルタは青年の姿で登場し、目つきがランスロットに似ている。

特にギャラハッドの父たるランスロットはその感覚が鋭敏であり、
同作では敵陣のバーサーカーとして召喚されたランスロットが第一章にてマシュと対峙した際に狼狽えている他、
マイルームではバーサーカー特有の言語機能の低下に見舞われているにも拘らず、
マイルームでは聖杯について「Gala…had…(ギャラ…ハッド…)」とノイズの掛かった唸り声を上げている。
そして六章登場のセイバーのランスロットだが、敵対状態だったとは言え、あろう事か初対面からマシュに強烈なシールドバッシュをされ、
「サー・ランスロット!」「お父さん!」「ごくつぶし!」等とマシュがギャラハッドの反抗期本能に従うまま父親への駄目出しをしまくり、
すっかり萎縮ののち戦意喪失、更には「自分は間違っていた」と改心して主人公一行に寝返る事態に。
その後、ランスロットが悪癖として女性(元男も含む)をつい目で追って口説いてしまう度に白い目で見たりと、擬似的な親子関係になりつつある。

2016年のハロウィンイベントではマシュとセイバーのランスロットが別の形で会合するが、
マシュからよからぬものを感じ取ったランスロットは速攻でバーサーカーの姿に変身して登場
(でもシステム上クラスはセイバーのまま。つまりはバーサーカーのふり)。
あくまで黒い兜を被った「謎の黒騎士」としてシラを切るが、肝心のマシュは、
「あの黒騎士だけは許してはならない気がします(意訳)」等と正体も分かっていないのにランスロットへの敵意が湧き上がる珍事態へと発展した
(この時点では本編六章未クリアのユーザーへの配慮なのか、マシュとランスロットがもう六章を通じて邂逅済みか否かはぼかされている)。
だが、『Fate/Zeroコラボ』では特にコレといった伏線や会話が無かった。
一応CMでは、冬木大橋上空にレイシフトしてしまい自然落下中のマシュをF-15を宝具にしたランスロットが助けていたが

そして2016年末、カルデアは人類史を焼却しようとする巨悪へと立ち向かう事となる。
マシュはあとわずかの命で、例え人類史を救えたとしても、その後主人公の隣に寄り添えるとは思えないながらも、戦う事をやめなかった。
ひとえに、人類史を守る旅の中で出会った様々な人々、英霊。
そこには掛け替えのない人間の美しさも、おぞましい人間の醜さもあり、マシュは全てを受け止め学んだ。
人類史最後のマスターとして旅をやめない主人公の為にも、何よりも「生きていたい」と強く願いながら。

+ 第一部終章

「……でも、ちょっと悔しいです。わたしは、守られてばかりだったから
 ──最後に一度ぐらいは、先輩のお役に、立ちたかった。」

「2000年間ひたすらにいずれ訪れる死を恐怖し、死を克服出来ず、むごたらしく死に続ける人類」に絶望、失望した
魔術王ソロモンの使役した魔神達が自我に目覚めた集合体、魔神王ゲーティアの放った人理焼却式を宝具により防ぐ為、マシュは主人公達の前に立った。
その地球上のあらゆるものを越える熱量は、凄まじいものだった。
しかしマシュはそれを完全に防ぎ切った。彼女の一片の曇りもない「守りたい」という意志は、その防衛に還元された。
……だが、精神は敗北せずとも、彼女の肉体が耐えられなかった。
雪花の盾だけを残して、マシュ・キリエライトの肉体を構成していた物質は塵一つ残らず蒸発した。

+ おめでとう、カルデアの善き人々。第四の獣は、君たちによって倒された。
…のだが。奇跡が起きた。
今まで無害なマスコット兼非常食のフリをした黒幕と(プレイヤーに)思われていたフォウが、彼女を救ったのだ。
その正体は、〝ビーストIV(フォウ)”。
ビーストIゲーティアの「憐憫」、ビーストIIティアマトの「回帰」に連なる「比較」の人類悪の獣。
またの名をアーサー王伝説に登場する災厄の魔猫キャスパリーグ──或いは霊長の絶対的殺人者プライミッツ・マーダー
人々の「比較」によるおぞましいアポトーシスに呼応して、恐るべき魔獣として育つはずだったこの獣は、
マシュと主人公の下で、ただひたすらに美しい人間の肯定を見続けた事で、元来の姿である小さき獣のままとしていられたのだ。

フォウが体内に貯め込んだ数千年の魔力、そしてフォウ自身がもの言わぬただの獣になる事。
些細かもしれないし、膨大かもしれない代価を以てその所業は行われた。
それを以てマシュは、「人並みの寿命の少女」として、奇跡の中蘇生した。

なおプライミッツ・マーダーとは、TYPE-MOON作品の世界観に存在する吸血鬼「死徒二十七祖」の第一位であり、
他のゲームでもキャスパリーグが登場する作品はあるが、大抵は「こんにちは、死ね」と言わんばかりに即死攻撃先制で打って来るなど、
トラウマを植え付けてくる凶悪な敵モンスターとしてのイメージが強く、
古参のTYPE-MOONファンはこの奇跡以上にフォウの正体に「お前アイツだったのかよ!?」と驚愕する事となった。
第二部以降は再教育を開始したのか、時折人語を介する描写がある。

+ いまは脆き夢想の城(メインシナリオ第二部ネタバレ)

「『霊基外骨格(オルテナウス)』 オールグリーン。
 霊基覚醒率……60%を維持。───大丈夫。白兵戦、いけます!」

第二部で登場した、「霊基外骨格(オルテナウス)」を纏った形態のマシュ。
元々は、デミサーヴァント計画を主導していたマリスビリー・アニムスフィアが、
デミ化の過程で不完全に顕現し得る英霊に外付けで戦闘力を補強するために、並行して開発を進めていた装備である。
しかし、デミサーヴァント計画自体が頓挫したため、本来は装備が日の目を見る事はないはずだった。

第一部終了後、ギャラハッドはまるで役目は終えたとでも言うかのうように彼女の肉体からほぼ完全に退去した。
第一部の戦いを経てマシュは単体でサーヴァント化できるようになっていたが、ギャラハッドが抜けた事で、
彼に由来するスキルや宝具は失われており、補うために霊基外骨格を装備して、再び戦いに身を投じる事になる。

ゲーム中では、ストーリーでマシュを出撃させれば強制的にこの形態になるバトルもあるが、フリークエストなどでは前の形態に戻す事も可能である。
第一部までの防御型からバスター寄りの攻撃型に戦闘スタイルが変わり、スキルや宝具も変化するため当初は困惑したユーザーも多く、
空想樹オロチ(第二部第一章のボス)がバスターのダメージを軽減してくる他、マシュの十八番たる全体防御力アップに対し、
ピンポイントの嫌がらせの如くに「防御無視」バフを発動させており、マシュの扱いづらさに拍車がかかった結果、
強制的なマシュ冷遇弱体化などの不満が集まる結果となった。
また、第二部の各章をクリアしてないと参加できないイベントではマシュがオルテナウス固定になる縛りプレイを強いられる。
元々シナリオ上「戦えない体になってしまったマシュが無理を押して出撃する」為の形態であり弱体化されたのはストーリー通りで、
第一部でもメインシナリオ進行でマシュはストーリー連動で強化されていった為
こちらも第二部進行に合わせて性能強化されていくのは半ば分かりきっていた他、
前述通り前の性能でもメインシナリオの特定場面以外では使えるので、ユーザーの不満は時間の経過とともに沈静した。

そして二部第5章後半『星間都市山脈オリュンポス』のストーリーにおいて、
オルテナウスにアトラス七大兵器の一つである「天寿」の概念武装の模造品「ブラックバレル」が搭載された。
本来は調整が難航していたため第5章直前まで搭載に到らなかったが、同章において入手したナノマシン「テオス・クリロノミア」により実用可能になった。
対象の寿命に比例した攻撃力(毒素)を発揮する武器であり、
主人公の令呪(単なる魔力消費ではなく主人公の体力・運命力等を総動員させた、文字通り「全身全霊」を消費した力)を弾丸として撃ち出し、
直撃すれば神霊すら滅ぼせる切り札となった。
この兵装を使用するのはシナリオ内のみであり、ゲーム中ではスキルが強化されるだけで攻撃技として使用できないが、
これは上記のように主人公の負担が大きいためと理由付けされている。
ただし、デメテル(5章最凶とも呼ばれる強さで、守りを固めても解除してくる)やディオスクロイ(宝具が「防御無視」と「無敵貫通」)等、
マシュにとって相性が悪い敵との連戦となるため、ブラックバレル取得には苦戦を強いられる。

さらに二部第6章『妖精國アヴァロン・ル・フェ』でマシュはギャラハッドの力を取り戻した。
これは、紆余曲折を経て本編より過去の救世主トネリコが活動していたブリテンに転移してしまった際に、
このままマシュが過去にいるとタイムパラドックスが発生する可能性が高かったため、
トネリコがマシュを巧妙に歴史に残らないようにしつつ「現代まで封印する」という荒業で送り届けたためである。
この際トネリコはマシュにギフトを与えていた。同章で登場した妖精騎士ランスロット、妖精騎士ガウェイン、妖精騎士トリスタンのように、
妖精騎士と酷似した存在であったデミサーヴァントであることを利用し「妖精騎士ギャラハッド」として汎人類史ギャラハッドの霊基を授けたのである。
本来、妖精騎士のギフトは敗れて真名を暴かれるなどすると消滅してしまうリスクがあり、
さらに異聞帯に存在するものは空想樹の力によって成り立っているため外に持ち出すことはできないのだが、
マシュは妖精騎士の力を与えられてからその章で妖精騎士として真名を暴かれることはなく、
さらに妖精國がモルガンの工作で異聞帯ではなく特異点のように成立する存在となっていたため、
戦いが終わった後もマシュはギャラハッドの霊基を持ち越し、さらに妖精國が焼失したことで当地を由来とする上記のリスクが消失し、
マシュは1部以前と同じ完全にギャラハッドの力を単独で振るえる存在となったのであった。

「オルテナウス」とは、ギャラハッドが所持したとされる「ダビデ王の剣」*1を作る材料となった魚の名前である。
マテリアルにおいて宝具としてこの剣の存在が示唆されているが、生前ギャラハッドが殺してでも奪い取るされたらしく、使用不可能との事。
それって某ゲームのガラハドさんが持ってた氷の魔剣だったんじゃ……

+ 宝具に関する余談
このようにマシュは盾以外の宝具は使用不可能だが、これはマシュのクラス及びカルデアのシステムの影響らしく、
『Fate/requiem』に登場したギャラハッド・オルタ(クラスはセイバー)が持つ2振りの剣の宝具の片割れは明確に「ダビデ王の剣」と公言されている。
もう片方は現状公言されていないが、やはりギャラハッドが所持していた事で知られ、
かつ円卓最強のガウェイン卿ですら扱う事が不可能だったと言われる「ベイリンの選定の剣」と推測される。

なお、そのバイザーを付けた外見から、一部のユーザーからはサイクロップス後輩と呼ばれていたが、
「ブラックバレル」以降は外せるようになった。

+ ネタバレっぽい余談
実は『FGO』の主題歌「色彩」はインストゥルメンタル版が印象的なシーンでも流れる他、歌詞をよく読むとそのままマシュの心情を謳ったものだと分かる。
おかげで最初の最初からマシュは死亡フラグが立っている状態だった。結果は御覧の通りだったわけだが。
また、最終章が配信された直後のDLランキングでは約一年前に発売された曲にもかかわらず一位を取っている。
色彩の前作「レプリカ」も一部シナリオにがっつり関わっているが割愛。

所謂「最初から貰えるゲーム上の戦力キャラ」であり、ストーリー上の主要人物の一人。
「シールダー」という存在自体はかつて『Fate/stay night』の方でボツになったクラスであり、サーヴァントのキャラクター
(そちらではマスターを正当防衛で殺害、そのままマスター不在の結果暴走している「捨てられた子犬系キャラ」だったとマテリアル談)。
マテリアルにはマシュ(シールダー)のラフ案も公開されていたが、攻略対象を増やし過ぎても大変なので削られた事も語られている。
藤ねぇルートは最初から考えてなかった模様

5人(+フレンドからのサポートorゲストキャラクター一人)で戦う『FGO』だが、編成においてはパーティコストの概念があり(所謂レシオ的なもの)、
サーヴァントはゲーム中のレア度が高くなればなるほど、基本的にコストがかかる仕様となっている。…が、マシュだけはなんと「0」
また、他のサーヴァントが各種アイテムを消費してレベル上限を開放していくシステムを採用している本作において、
マシュのみはメインストーリーの進行に合わせて段階的にレベル上限が開放、宝具性能やビジュアル面も変化していく特徴がある
(ちなみに本項冒頭の画像は第二形態のもの)。

ゲーム内ユニット性能としては見た目に違わない所謂盾役で、宝具およびスキルはすべて全員のダメージをあらゆる形で抑えようとする防御特化のもの。
スキル構成は3ターンパーティ全体防御力アップ(+ダメージ一定量カット)の「今は脆き雪花の盾」、
1ターン一人を無敵状態にしNPゲージ(所謂パワーゲージ)を追加する「時に煙る白亜の壁」、
そして1ターン自身にターゲット自身集中+NPゲージ獲得量アップの「奮い断つ決意の盾」。
宝具は「仮想宝具 疑似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)」。これはマシュ自身が自分に憑いた英霊の正体をよく分かっていない為、仮称での宝具名。
六章にて英霊の正体が判明し、名称も変わる(上記のネタバレ折り畳み項参照)。
効果はパーティ全体防御力アップ+ダメージ一定量カットと、初期段階では上記のスキルの一つをちょっと強くした程度。
スキルと別個でタイミングを分けて使えば、防御スキルの効果切れによる隙を見せづらくなる。
六章での真名判明後は、「今は脆き雪花の盾」にダメージカットが、宝具には他味方への攻撃力アップ効果が付属する(自分は攻撃力アップはしない)。

御覧の通り完全に防御に特化しており、敵の強力な攻撃は決意の盾でターゲット集中してメインアタッカーを保護、
その自身の保護も白亜の壁で無敵をつける事でほぼ万全になる。
無敵貫通や全体攻撃でやられそうになっても雪花の盾と宝具で防御率を大きく引き上げて凌ぐ、
逆に防御無視スキルで雪花の盾の防御アップ効果やダメージカットを素通りされそうになっても白亜の壁で防ぐ、と鉄壁の構成となっている。
また決意の盾はもう1つの効果であるNPゲージ獲得量アップが超強力で、スキルLvを上げてアーツカード(NPゲージを貯めるのに使うコマンドカード)を使うと、
あっという間に宝具が打てるようになるので、上手く使えば気軽に宝具をぶっ放してパーティーの防御力アップを付与していける。

このように仲間防御に特化したその性能や、先述した編成コスト、クラス相性が強烈な補正を持つ関係で、固定パーティが組みづらいゲームバランスから、
初心者から上級者に至るまで、彼女を組み込んだパーティーの活躍の場は非常に多い。
レア度の高いサーヴァントばかりの編成にしたい場合も、コストパフォーマンスの良さから取り敢えず入れておけば節約になるので
「とりあえずコスト削減でマシュ入れよう、邪魔になる事はないし」と重宝するのは勿論、
高い防御性能を活かし、筋肉モリモリでいかにも屈強そうだが実は脆い男性バーサーカー達を保護する見た目ギャップの酷い編成、
コマンドカード構成からアーツカードで染めたパーティーに投入、回復要員を更に加える事で高速で宝具を回してひたすら耐久……等々、
様々なパーティーで優秀な盾役として仕事をこなしてくれる。
特に一番最後のパーティーについては、敵の耐久が跳ね上がって殺られる前に殺るのが難しい場面では有用で、
7章でゲストキャラとして初登場したマーリン(セイバーの関係者である魔術師、全体無敵スキル+回復系宝具持ち)との組み合わせが非常に重宝された。
……そこ、安い女とか都合の良い女とか言わない!

オルテナウスではバスター強化のスキル「バンカーボルト」が特徴。
マシュのバスターカードは2枚かつ宝具はダメージ技ではないが、最短CT4という回転率の高さから使い勝手が良い。
また、ターゲット集中を2つ持つため、盾役としての性能が増した。
反面NPゲージ獲得量アップを失っただけでなく、自分に無敵を与える「悲壮なる奮起の盾」は最短CT7となった上に、
ライフを消費してしまうデメリットも追加され、ターゲット集中の多さもあって、場持ちが非常に悪くなっている。
弱体化イベ後の形態なので設定通りと言えばそれまでだが。

本人は特に意識していないが中々の戦闘力のボディを持っており(ネロ曰く「余には及ばぬがなかなか立派」)、
ユーザーからは「マシュマロボディ」等と茶化されたりもしている。
さらに、アニメ版とコミックスではやたら尻を強調した描写が多かったことから「シリエロイト」とも呼ばれるようになった
アニメ版での尻のアップに関してはマシュに限った事ではないが)。

実は主人公にはパートナーという以上の感情、有体に言ってしまうと恋愛感情を抱いているのだが、本人はその自覚というか、
その感情がそういうものだとは2017年現在の最前線のシナリオでも未だ気付いていない
(メインライターたる奈須きのこ氏は、声優に「恋を知らない少女のイメージで」と演技指示したとか)。
「主人公が女の場合まずくないか?」というのは正直もう突っ込んだら負け状態であり、
コミックスでは女主人公といけない関係を築き上げるも、回を重ねるごとにオルガマリー、清姫、マリー・アントワネットなど、
多数の女性陣とも絡み合ってフラグを立てている。

リヨ氏の『まんがでわかるFGO』では一緒に映画を観たりドライブしたりオルガマリーも巻き込んでの3Pとか、渡れい氏の『英霊剣豪七番勝負』では、
宮本武蔵本作では女性)の話を聞いてやきもちを焼く描写があり(作画のせいで目が死んでいてヤンデレ化したように見える)
大森葵氏の『異端なるセイレム』では、下着姿で一緒のベッドで寝ていると思しい描写があるなど、
コミックスでは主人公と相思相愛だったり、主人公に対するマシュの感情が強調されるように描かれることが多い(3作品とも女主人公だけどな)。
他のFate作品でも女主人公とヒロインが同じベッドで絡み合ったり寝るシーンがあるので何もおかしくはない。
+ せーんぱい♪
「不覚。ですが、わたしがいればもう大丈夫です。今日は添い寝をしましょう」

普段は上述通り世間知らずながらも良く出来た良い子なのだが、
期間限定イベント「鬼哭酔夢魔京 羅生門」にて、平安の京に漂う酒気に当てられへべれけとなってしまい、酒にとても弱い事が判明した。
その際はやたらと主人公とべたべたしたがったり、甘えたがったりと完全にダメな子と化してしまった。

2016年ハロウィンイベントでは「デンジャラス・ビースト」という期間限定礼装で、
普段の引っ込み思案な彼女にしては露出度が冒険し過ぎな、上記の画像の獣人コスプレを行っている。
誰だマシュにハロウィンだからってアルコール入り菓子食わせたの!

この礼装の説明文ではフォウがマシュのコスプレの論評で大層暴走しており、「お前淫獣かよ」とユーザーからは総ツッコミを受けた。
そのフォウの説明によると、「幻夢御伽草紙 鬼ヶ島」での団子の食べ過ぎで結構ぽっちゃりしちゃったらしい。
食いしん坊ヒロインってFateの伝統になったんですかね

ただしこの「デンジャラス・ビースト」という名称、前述の終章におけるとある真実などを知ると大変笑えない名称となっている。

余談だが、流行時期の近い『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する浜風とは、
銀髪、髪型(どちらも右目を隠したボブヘアー)、巨乳、物憂げな雰囲気などよく似ており、
「マシュは浜風がサーヴァント化したものではないか)」と冗談交じりに囁かれたり、
二次創作などでは衣装を入れ替えたり等されている(通称:マシュ風、浜マシュ)。
……身も蓋も無い事を言えば「似た髪型のキャラクター」というのは結構存在しており(例:魂魄妖夢)、
彼ら彼女らを混ぜ合わせてネタにされる事も少なくない。
浜風もMUGENで作られているので、そっくりさんネタのチームやタッグでの出番にも期待されている。
あと盾持ちだけど間違っても英霊の真名がキャプテンアメリカとかだったりはしない。後述の通り、多分公式ネタになったが
『アーサー王伝説』はイギリス発祥だからキャプテンブリテンか?


『MELTY BLOOD』におけるマシュ・キリエライト

TYPE LUMINA』においてネコアルクと同実装でまさかの参戦を果たした。
技のモーションは映画『神聖円卓領域キャメロット』をベースにしている。
また一部の必殺技はどう見てもMVC』のキャプテンアメリカが元ネタになっている……。
飛び道具が乏しい代わりにインファイトに強い性能となっている。


MUGENにおけるマシュ・キリエライト

へちょ氏による原作のスプライトを使用したものが公開されている。
原作の性能を意識してかシステムはアドバンシングガードやシールド等防御よりのシステムを搭載。
必殺技も当身や必殺技属性の攻撃を受け止めて前進する技など全体的に防御を意識した性能。
2ゲージ超必殺技「仮想宝具 擬似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)」は展開中はゲージを消費し続けるが、
相手の攻撃を受け続けている限りゲージが増え無敵が続くという珍しい技。
3ゲージ技「いまは遥か理想の城」は、今まで自分が受けたダメージを当て身で相手に返すという大技。
ただし一度使えばダメージ累積はリセットされ、無敵等で回避されてもリセットされるため使い所は難しい。
AIはデフォルトでは搭載されていないが、外部AIとしてちぃたま氏のものが公開中。

デフォルトで高橋版のボイスが同梱されているほか、コン氏によるボイスパッチも公開されている。
こちらは種田版と高橋版両方が入っており、後者は宝具音声が『FGO』本体の2017年7月更新で変更されたものに変わっている。

出場大会

更新停止中
非表示


*1
より正確に言えば、ダビデの息子ソロモンが「聖杯に選ばれる子孫」の存在を予知して、彼に送るべく父の遺品をカスタムした代物である。


最終更新:2023年09月08日 19:18