でんぢゃらすじーさん











「世の中の危険から守る方法を



 わしが教えてやる!」

コロコロコミックにて連載している曽山一寿氏の漫画『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』の主人公。
アニメ版のCVは『ポリサム』三部作及び『令サム』、『CVS2』の覇王丸を演じた 中村大樹 氏。
なお、中村氏は同じコロコロ作品である『学級王ヤマザキ』でおばば様という175歳の老婆キャラを演じている。

+ 『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』とは
ジャンルは不条理ギャグマンガであり、既に20年以上連載が続いている人気作である。
『別冊コロコロコミック』2001年2月号と『月刊コロコロコミック』2001年6月号で2度の読み切りでの掲載を経た後、
2001年10月号から『月刊コロコロコミック』にて、2002年6月号から『別冊コロコロコミック』にて連載開始。
『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』がタイトルであり、まかり間違っても『絶絶命』でも『でんゃらすじーさん』でもない。
当初は上記タイトルで連載していたが、最終回詐欺の後すぐに『でんぢゃらすじーさん邪』が連載開始。
そしてその2部作目でもまたもや最終回詐欺をやり、現在は『なんと!でんぢゃらすじーさん』というタイトルで3部作目を連載している。
また、2021年から20周年を記念してYouTubeアニメになっていたりする。
タイトルを定期的に変更しているのは作者曰く、大量のコミックを買いにくい子供達への配慮から。
まぁ「終わる終わる詐欺」はギャグマンガの神・赤塚不二夫氏の『天才バカボン』からの伝統だしね

一応コンセプトは「身の回りの危険から身を守る」であるが、いつの間にか(割と初期から)不条理日常物になっている。
不条理ギャグであるが故、登場人物は息をするように死ぬが次回普通に復活する。
じーさん本人も何回も死んでおり、死亡最短記録は2ページ目
基本的に最終ページに大きく「完」の文字を入れ、登場人物がリアル顔をしながら
なにかしら叫ぶのが様式美になっており、そこを他のマンガで指摘されたことがある。
連載当初から訳の分からないネタを次々飛ばし、下ネタを遠慮なく載せていたのもあり、あっという間に人気作になった。
+ 訳の分からないネタ一例
  • 単行本第1巻内で1巻の宣伝をする
  • 読者を漫画に登場させると募集をかけてまさかの実写が漫画に登場
  • 校長をよく投票の的に。その結果、校長の名前がものすごく長い名前に変わる
  • 効果音含め全部のセリフを「うんこ」にする
  • 全コマをうんこで埋め尽くす
    • と宣言した回がよりによって清掃回。最後のコマが「ありゃりゃクソまみれ~~!!!!!!」だった
  • 漫画を4ページで強引に一旦終わらせ、通常はお話の後に掲載される読者投稿コーナーを展開。直後に話が再開される
    (孫に「単行本でどう処理するんだ」とツッコまれ、実際の単行本では描き下ろしの4コマ漫画が載せられた)
  • まともな表紙があまりない。比較的まともな表紙は顔が迷路になっている表紙とかである
…あくまでも一例である。

あまりにもぶっとんだ作風のせいで、よく『ボボボーボ・ボーボボ』と並んで語られる不条理ギャグマンガ代表になっており、
この二つのギャグマンガを超える狂気は中々ないと言われるほど。

途中から年1回100ページ相当の大長編が描かれるが、その時のじーさんはいつものじーさんと少し違い、
ふざけながらも真面目に格好いい、決めるときは決めるキャラとなっている。
同誌でそんなキャラがいたような。
また、その大長編では「ラスボスが最初からセリフ枠を囲っていた」「覚醒するためのメーターがページ数に擬態していた」など、
毎回並の人間では予想できない展開を繰り広げている。

さらに、メディア展開でもろくでもないことをしょっちゅうやっている。
  • じーさんのカードゲームを出すが対戦できないしバスタオル替わりにならないし警察手帳に使えない
  • アニメ化して最後に作者の声優をドン引きさせるほどの一言
  • アニメの主題歌の題名が「お願いだから歌わないで」
  • アニメ2期が放送された際、タイトルが「でんぢゃらすじーさん愛の歌」で安心したらジャンルが「カオス」
  • ゲーム版は「クソゲー」を自称(クソだらけ(うんこ的な意味で)なのは事実だが、ゲーム自体の出来は普通に良いと評判)

ちなみにコロコロコミックという自由な雑誌であるが故に他作品と結構コラボを繰り広げており、その際は漏れなく他作品をじーさんが振り回している。
+ 被害の一例
  • 『ケシカスくん』の作者と合同で漫画を書くが、ケシカスくんをじーさんの腹巻に入れる。
    匂いが付いているため、恐らくパンツの中にケシカスくんを入れている
  • じーさん本編にケシカスくんをゲストで呼び、「脇役トーナメント」でケシカスくんが優勝したまでは良いものの、
    優勝賞品であるコロコロコミック10年分に潰されて死亡(ただしケシカスくんは原作時点で死に芸キャラである)
  • 『デュエルマスターズ』に唐突にアニメ参加。主役を1話乗っ取った挙句、やりたい放題やって退場
  • TCGの方の『デュエルマスターズ』にカードとして実際に出る。その内の1枚の効果が、
    「自分がゲームに負けそうな時、「う~む、負けそうじゃ」と言いながら、自分の山札の上から3枚を見てもよい。
       そうしたら、自分はゲームに負ける
    というものだった。
    TCG史上最も弱いカードになるかと思われていたが…
  • ロックマンエグゼ』と『デュエルマスターズ』の映画におまけとして出たが、何故か彼一人だけCGという謎の高待遇
  • コロッケ!』のゲームにゲストとしてプレイアブルキャラで登場する。
    また、『ケシカスくん』コラボの中で「どうせならコラボ企画はコロッケとしたかった」とじーさんがぶっちゃけている
  • 『デュエルマスターズVS』のある話の最後のページが、バサラがバイクに乗って走るというものだったが、
    雑誌掲載時にすぐ次のページでじーさんに「うるせぇーーー!!」と叫ばれながらバズーカで打ち抜かれ、死亡。
    なお、そのページは『でんじゃらすじーさん邪』の扉絵であり、そのキャラがじーさん本編にゲスト出演していたわけでも、
    『デュエマVS』にじーさんが出たわけでもなく、じーさん側が勝手にコマを繋げただけである。つまり、一応別の漫画扱い。
    単行本では描き下ろしのゲストキャラクターに変更された(当たり前だ)

+ そして反撃をされる
  • 表紙で『イナズマイレブン』のパスワード嘘情報を載せたら『イナズマイレブンGO』にて本当にコラボされる。
    (『邪』の頃は作者のお気に入りだったのか特にイナイレネタが多い)
  • さらにアニメ版『イナズマイレブンGO3 ギャラクシー』では毎話どこかにじーさんがおり、「じーさんを探せ!」というコーナーがあった。
  • 上記『デュエルマスターズ』のカードでまさかの確定勝利コンボが開発される。手順は下記の通り。
  1. じーさんの効果で「う~む、負けそうじゃ」と言って負ける。(山札の上3枚は見なくても問題ない)
  2. 「ゲームに負ける時」が発動条件の「奇天烈X グランドダイス」で山札の1番上のカードを確認し、
    そのマナコストが奇数なら負けが無効になる上、カードを5枚引く
  3. 大量にカードを引くことで手札を10枚以上に増やし、「偽りの名 iFormulaX」の
    「自分のターンの終わりにこのクリーチャーがタップされていて、自分の手札が10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する。」
    という効果で勝利する。
じーさんの効果の発動は書いてある通り「自分がゲームに負けそうな時」というプレイヤーの主観でどうにでもなるタイミングのため、
事実上好きなタイミングで(効果による敗北さえ回避すれば)何度でも発動できるのである。
山札の1枚目のマナコストが奇数ならいつでもノーコストで5枚もカードを引けるという、
遊戯王OCGの「強欲な壺」やポケモンカードゲームの「マサキ」も真っ青の性能になり得る。ただし偶数だった場合そのまま敗北する

とはいえ、コロコロコミック内だから好き勝手やれるというのもあり、
他誌で連載してた時は「男の子が多いコロコロだから下ネタはいいが女の子の多い小学四年生で下ネタはやべーぞ!」と焦った。
焦っただけで実際には普通に下ネタは使ったが。

なお、コロコロアニキではサラリーマンとなったじーさん、『でんぢゃらすリーマン』が連載中である。

作中では一貫して「じーさん」「おじいちゃん」と呼ばれており、本名は不詳。
立派なヒゲを蓄え、ハラマキにランニングシャツ(リアル調になると黒色の股引も確認できる)という典型的なオヤジの格好をしている。
基本的に裸足で出かける時も靴は履かない。
髪はほとんど禿げ上がり、横側などに少ししか生えていない
自称「世の中の危険から生き抜く方法を教える」プロであり、上記の通り、人々(主に孫)を世の中の危険から救うべく活動している…。
が、第1話から「突然家の周りがになったら」だとか「冷蔵庫に時限爆弾が入っていたら」といった日常では有り得ないシチュエーションばかり展開しており、
「水たまりを安全に渡る方法」「安全に学校に行く方法」などかろうじて日常生活に関係のある危険をテーマにしてもことごとく失敗に終わっている。
水たまりを避けるだけのことにさえもまさかの失敗を果たした
そしていつしか「世の中の危険回避」ネタは無くなっていき、どちらかというと「じーさん自身やその仲間が危険」な日常話が増えていった。

性格としては破天荒でマイペースで適当かつ天然である。
ギャグ漫画の主人公なのでボケ専門。一応突っ込む時もあるが基本はボケる側の人間である。
適当ではあるが、人生経験が豊富でそれこそ大長編で主役を張れるほど相手に意見を出せるほど。
普段がギャグマンガだからというのもあり、真面目にじーさんが相手を説得する時は物凄く言葉に深みがある

家族構成は詳細不明であるが、レギュラーキャラとして出ている孫とゲベという猫(?)がいる他、孫の母がいる模様。
かつては妻もいたが、孫の誕生と同時に死去している。
そのため孫に甘いかと思ったらそんなことはなく、よく見殺しにしたり場合によってはじーさん自ら殺しに行ったりしている。
よく爆発させたりバズーカをぶっぱなしたり必殺技をかけたりとやりたい放題。

意外とコミュ力が高く、『邪』では「お友達軍団」を設立。多数の友人に囲まれた生活をしている。
第1部の時点でも結構友人が多く、些細で変な頼みごとも聞いてくれている。
ただしその大半が意味不明な名前と人間離れした造形をしているが。要は『天才バカボン』における「バカ田大学の後輩」みたいなもの

ギャグマンガ補正があるにしろ、いきなり体が伸びたり薄っぺらくなったり、よく分からない生物に変身したりと 人間をやめている描写がよく見られる。
なお運動には疎く、跳び箱は孫に教える過程で初めて見て、バスケはルールを知らないという有様であった。
一応ゴルフは知っている模様。
その割に初期には「運動ならなんでもおまかせ隊」などというチームのリーダーを努めていたり、相変わらずよく分からない。

財力については、孫が軽く肩を叩いただけで財布の大きさを超える札束を出したり、全財産が数十円だったりと話数によってムラがある。

なお年齢は不明。読み切り時は98歳であったが、その時の設定がどこまで生きているのかは分からない。
長らく語られなかった孫の本名が読み切りと同じ(漢字が違うが)だったため、年齢設定も同様かもしれないが、
そもそもこの漫画を真面目に考察するだけ無駄である。


「ケツからちくわが出ますように!」


MUGENにおけるでんぢゃらすじーさん

カオス同盟氏が制作したじーさんが存在している。
GBAの『じーさん1』と隠しキャラとして参加した『コロッケ!4』のドットを使用している。
ランクは幅広く対応しており、並~狂上位まで強さを調整できる。
AIもデフォルトで搭載済みである。

+ 大会ネタバレ
KOFごっこ2ndのpart53に挑戦者枠で参戦。番外編にも登場。
チームメイトはカービィマシュ・キリエライト(前者はコロコロ繋がり、後者は恐らくハロウィンで彼女が披露した仮装デンジャラス・ビーストだろう)。
番外編は投稿日がバレンタインデーということもあり、三試合目は愛に飢えた男嫉妬に狂った妖怪謎のゲストと対戦。
勝負の結果は…。

「わしのジャックちゃんが…」(※モヒカンではなくサーヴァントの方)


「他人にたよるなっ!!

 オマエが前を向いて!! オマエが立ち上がって!!


        オマエが戦えっっ!!」

出場大会

更新停止


最終更新:2024年02月17日 18:59