スレンダーマン


"We didn't want to go, we didn't want to kill them,

  but its persistent silence and outstretched arms horrified and comforted us at the same time…

  1983, photographer unknown, presumed dead."


(僕達は行きたくなかったし、僕達はみんなを殺したくなかったけれど、

 あいつの永遠に続く沈黙と差し出された腕は、僕達を恐怖させると同時に慰めを与えてくれた……

 1983年、撮影者不明、撮影者は死亡したと推定される)


アメリカの電子掲示板サイト「サムシング・オーフル・フォーラム」において創り出された架空のキャラクター。

痩身で異常に背が高いのっぺらぼうの男で、背中からは黒い触手が生えており、黒いスーツにネクタイを身に着けている。
主に子供を付け狙い、拉致したりトラウマを与えたりする。
その姿を見たり近付いたりするとスレンダー病と呼ばれる病気にかかり、
写真に写れば関わった者全てが不幸に見舞われる。
「スレンダー・ウォーク」と呼ばれる瞬間移動能力を持ち、森によく出現するといった情報もある。

始まりは2009年6月8日に立てられたスレッド「create paranormal images through Photoshop(Photoshopでパラノーマルな画像を創り出そう)」において、
ビクター・サージ氏により投稿された1枚の写真である。
この写真は、子供達が遊んでいる中、写真の奥に長身でのっぺらぼうの男が写り込んでいるというもの。
最初は写真のみの投稿であったが、その後サージ氏によって冒頭の文章が書き込まれ、男に「スレンダーマン」の名前が付けられた。
これをきっかけに、多数の書き手により様々な画像や文章が創り出され、設定が付け加えられていった。
スレンダーマンは掲示板内に留まらず都市伝説としてインターネット上へと広まっていき、
ドキュメンタリー、ゲーム、映画とその活躍の幅を広げつつある。
特にフリーゲーム『SLENDER: THE EIGHT PAGES』は、「スレンダーマンから逃げながらMAP上に点在するアイテムを収集する
という単純ながら奥深いシステムが評価され、システムを踏襲した派生作品が次々と誕生している。

スレンダーマンのテーマ

サンドボックスゲーム『Minecraft』に登場する敵キャラ「エンダーマン」は、
長い手足に高い身長、見つめただけで襲い掛かってくる、テレポート能力を持つなど、スレンダーマンとの類似性が多く見られる。

また、スレンダーマンが誕生する以前にも、ナムコの『テイルズオブシリーズ』に「ジェントルマン(メン)」なるよく似た特徴を持つモンスターが登場している。
こちらは初出の『エターニア』(2000年発売)にて同系統のモンスターが「ひとさらい」なる特技を使う他、
後発の『シンフォニア』や『グレイセス』では紳士然とした黒いスーツを着ており、よりスレンダーマンを彷彿とさせる姿をしている。


MUGENにおけるスレンダーマン

海外製のものが数体確認されている。

+ Israel Guevara Suazo氏製作
  • Israel Guevara Suazo氏製作
JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラ
試合中は常時スレンダーマンのテーマ曲を流す。
瞬間移動のみならず、長く伸びる腕やパイロキネシス(発火能力)、相手を気絶させる謎の波動といった怪しげな能力を駆使して戦う。
また、歩行およびのダッシュの速度が異常に速く、瞬時に相手との距離を詰める事が可能。
ジャンプがティッシュという欠点もあるが、空中ダッシュが超スピードなのでさほど気にならないだろう。
AIは搭載されていない。
DLは下記の動画から

+ R@ce45氏(R@CE AKIR@氏)製作
  • R@ce45氏(R@CE AKIR@氏)製作
アフロン氏のオズワルドを改変して製作されたスレンダーマン。
Israel Guevara Suazo氏によるオリジナルポトレが用いられている。
サウンドカラーはThrillo氏の製作。
「HL」というactファイルはハンニバル・レクターをインスパイアしたカラーとの事。
ATHO氏によるスプライトパッチが施されたものが最新版である。
なお、現在はATHO氏のサイトにて公開されているが、
何故か一つのフォルダにまとめられておらず、構成ファイルを一つ一つダウンロードする必要があるので注意。

全体的に改変元の面影を強く残しており、カードを用いたカーネフェルじみた格闘を行う。
しかし声は全て消去、一部スプライトを触手や爪での攻撃に差し替え、イントロには独自の不気味な演出を採用するなど、
しっかり差別化されている点も多い。
また、ニュートラルポーズで放っておくと狂気を及ぼす動きを始める。
KOされると謎の電子音声が鳴り響き、勝利時などにも不気味な悲鳴が上がるなど、とにかくSAN値が削られる演出が特徴的。

性能としては突進性能が上がっており、ゲージ溜めやエリアルコンボなどのシステムが加わっている。
特に「Joker」の高性能っぷりに磨きがかかっており、ぶっちゃけ主力技。
改変元と比べて威力の上昇(KFM相手に生当てで約8割7分)や無敵時間の増加などが施されている。
反面、ゲージへの依存はより高まっており、切り返しもゲージ技頼り。アフロン氏特有のシステムである特殊な受け身が生命線となってくる。
当て身技の「K」が成立時に瞬間移動するものであるため、意外にスレンダーマンらしさが再現されていると言える。
なお、ワルドー烈火こと「A」も所持しているが、〆の「スペキュレーション」は削除されている模様。

AIは未搭載だが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
レベル最大で「Joker」を超反応で使用するようになり、かなりの強さを発揮する。
想定ランクは強~凶下位との事。



これらの他に、スレンダーマン専用の森ステージがいくつか公開されているが、大半がMUGEN1.1専用の様子。
その内の一つ「Dark Hall of Slenderman」

出場大会



最終更新:2023年05月19日 19:12