ブレイド(ウォーザード)

     

「 残念だ…… 」

ウォーザード』の中ボス。
ヴァルダ帝国を統べる皇帝であり、全身を奇怪な鎧で覆った謎多き男。CVムクロと同じ 岸野幸正 氏。
オンドゥル語は話さない。どこぞのヴァンパイアハンターでもシャドルー兵士でもソードのコピー能力を持った敵でもない。
ストーリー上で黒幕の様にちらほら姿を現すので、こいつがラスボスと思わせられるが、実際は中ボスだったりする。
尤も、ゲームの進行上必ず戦う全キャラ共通の相手なのだから、目立っていて当然なのだろう。

登場シーンなどでも分かる通り鎧の中身は空っぽであり、魂を封じた胸のクリスタルが本体である。
元々はレオの王国グリーディアの親衛隊長であったが、真の黒幕に捕らえられ、魔力による肉体改造と洗脳を施された結果、このような姿に成り果てた。
レオでのプレイ時に剣の必殺技でトドメを刺してしまうとクリスタルまで切断してしまい、
「BAD END」が確定してしまう*1ので、投げ(通常・必殺・ミスティックブレイク)もしくは通常技や魔法(一応弱点は『雷』)で仕留める技術が求められる。
ただし初期ミスティックブレイクと、突進必殺技のタックル部分で止めを刺した場合は大丈夫。

開発段階では「ジハード」という名前であったが、宗教上問題になる可能性のある名前であったために製品版では変更された。
ただし稼働直後に発売された『ALL ABOUTシリーズVol.17 ウォーザード』では、開発中資料を元にしていたためか、文中は全て「ジハード」表記になっている。
そのためか、ブレイドではなく敢えてジハードと呼ぶプレイヤーも多い。

先端に発射口の付いたドリルのように回転する巨大な魔剣「アンドレイアー」を振り回すため、かなり手強い相手。
伸縮自在の剣のリーチは凄まじく長く画面端にいても届いてしまう。
剣を振り回す攻撃は判定も鬼のように強く、威力・削り共に絶大。また、体力が減ってきて劣勢になるとマントを脱ぎ捨て本気モードとなる。
マントを脱ぎ捨てた状態になると、巨大な怨念の波動を放つ飛び道具「プシュークロンプロクス」や、クリスタルから鏡を飛ばす「トラソス」、
鎧をキャストオフの如くバラバラにし、全方向に飛ばして攻撃する「カトプトロン」を使用するようになる。
いずれも強力であり、プシュークロンプロクスは多段ヒットする上に削りダメージが非常に大きく、ガード硬直も非常に長い。
トラソスはヒットすると鏡の中に閉じ込められ、この時に攻撃を受けると通常以上の大ダメージを受ける
(この際、鏡に閉じ込められて狼狽えるキャラクター毎の専用やられモーションがある)。
また、カトプトロンは動作中は完全無敵、鎧の修復時に戻って来る破片にも攻撃判定があるという厄介な技だが、体力を3分の1消費するというデメリットもある。
前述のように弱点属性は雷で、逆に耐性を持つ属性は風。

外見や武器がどこぞの戦国最強に似ているがこちらの方が先だし、ブレイドを基にデザインしたとも公表していない。まあ同じCAPCOM製作だからね。
また、彼の剣「アンドレイアー」は同じくCAPCOMのゲームである『モンスターハンター』に「アンドレイヤー」の名で武器として登場している。
しかし、普通の人間にはやはり大き過ぎたのかにカテゴライズされており、槍の中でも一際長く背負うとハンターの身長よりも遥かに大きい。
初代から一部のマップで発掘出来る「さびた棒状の塊」を復元する事で製作が可能だが、復元し切れなかったのか切っ先は欠け、回転機構も失われている。
また、盾パーツも大きく裂けたままになっている。

モンスターハンターポータブル2ndG』ではガンランスという砲撃が出来る武器「回転式銃槍」が登場し、こちらはグリングリン動いて砲撃も可能。
また、同シリーズに登場する「モノデビルシリーズ」防具はブレイドのデザインを元にしてい*2
トロン・ボーンの「ボーンストライク」のドリルもアンドレイアーと同じ形状である。
金ぴか英雄王の宝具「乖離剣エア」は形状が似ているが、TYPE-MOON公式によれば「エアは海底トンネル作成時に使用される岩盤削岩機がモデル」との事。

それと上の画像ではアンドレイアーに隠れて見えにくいが、股間の辺りの怪しい突起物は用途が気になる所である。
こいつといい、機械的なボスキャラには不可欠な部位*3なのだろうか。


MUGENにおけるブレイド

3体確認されている。
原作とは異なり、マントを脱ぎ捨てずに「プシュークロンプロクス」を使用する。
Kong氏のものは勝利時に脱ぐ事もある。

+ Doggiedoo氏製作
  • Doggiedoo氏製作
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。
『ウォーザード』キャラでお馴染みの氏によるもので、原作から若干アレンジされている。
「カトプトロン」は超必殺技扱いとなり、デメリットの体力消耗では死なない他、技前後のハイパーアーマー状態に攻撃を受けてもKOされない。
また、相手を鏡に閉じ込める「トラソス」(無防備化+与ダメージ激増)は、閉じ込めた相手ごと鏡を砕くロック系超必殺技になっている。
この際モノクロの空間に鏡が無数に並ぶ異空間っぽい背景が表示され、かなり格好いい。
コンフィグでスーパーアーマーハイパーアーマーで耐えられる攻撃、飛び道具の威力、上記アレンジのON・OFFなどを細かく設定でき、
「弱攻撃では全く仰け反らず、中~強攻撃に1発だけ耐え、必殺技では必ず仰け反る」といったカスタマイズが可能。
プレイヤー操作の場合、チキン戦法で強「プシュークンプロクス」で固め、通常強攻撃や弱砲撃の追撃だけで完封出来てしまう。
生半可な相手ならば易々と葬り去ってしまうその姿は、どこぞのハンターの様相である。

よく動くAIもデフォルトで搭載済み。
体格が大きく動作も遅いという、MUGENでは割と致命的な欠点はあるものの、設定次第ではかなり強くなる。
なお、追い詰められるとゲージのある限りカトプトロンを乱発してくる傾向がある。
2019年12月24日にはホルン氏による外部AIも公開された。
こちらは3段階のAIレベル、3段階の立ち回り設定、10段階の反応レベル、11段階のガードレベルを設定可能。

+ Kong氏製作
  • Kong氏製作
「infinity mugen team」にて代理公開されているブレイド。
氏の他のウォーザードキャラ同様、LIFEの初期値がとんでもない事になっているので、大会に出す場合は調整必須。
また、超必殺技に当たる攻撃に特殊な演出が無い他、セリフも所々違うため、上記Doggiedoo氏のブレイドとの見分け方は容易である。
AIもデフォルトで搭載されており、3段階のレベル調整が可能。
参考動画


上記の他にも、シィグマ氏による狂改変キャラ「Iod」が存在する。
こちらは%nやコードといった技術を使用しており、WinMUGEN以外での動作は保証しかねるとの事なので注意。

出場大会

+ 一覧
シングル
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チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧


*1
なお、唯一の外部出演は『CAPCOM FIGHTING Jam』のレオのEDなのだが、
そこでの出番は「タバサとタオを追い詰めた所を、レオに背後からクリスタルごと真っ二つにされる」というBADEND確定コースである。哀れ。

*2
残念な事に復帰作である『MH4G』では別デザインである「ディアブロXシリーズ」の色替えになってしまった。
ただし、旧デザインの防具も発掘防具という形で続投している。

*3
恐らくデザイン上の問題ではないかと思われる。
ガンダムのプラモデルを作った事がある人なら分かると思うが、人の形を模したものである以上、股間に何かしら盛り上がりがないと不恰好になる。
これが突起でない場合は、ドムジオングのようにスカートのような形の腰にしなければならない。
また、人間の体は絶妙なバランスで立つ事が出来る様になっているので、実際に重心を安定させる為に重要な部位なのかもしれない。

余談だが、小島秀夫氏が手掛けたZ.O.Eこと『ZONE OF THE ENDERS』シリーズに登場する人型ロボ「オービタルフレーム」は、
股間部にコックピットが設置されている機体が多い。
見た目は正当な主人公タイプだが戦闘支援AIの名前と声が女性的な「ジェフティ」、
見た目からして女性的な「アージェイト」「ネフティス」に至るまで、コックピットは股間部にある。
「コック(ち○こを(水道の)蛇口に例えたもの)にあるからコックピット」との事だが…
(本来の語源は「雄鶏穴(闘技場)」=「闘鶏場」)。


最終更新:2024年01月21日 01:34
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