カレーメシ


「腹が減ったらカレーメシ!!」

日清食品が発売している、カレーの混ざった即席カップライス。
調理方法は水を注ぎ、電子レンジで5分間加熱すればOK、とお手軽である。
元々は2013年9月に発売された「日清カップカレーライス」という商品であり、売り上げも好調だったが、
半年程で「ライスとカレーが混ざってるからこれはカレーライスじゃない」*1と気が付き「カレーメシ」と名称変更した模様。
リニューアルにあたり味のラインナップも見直され、「中辛」「辛口」「大辛」「トマトカレー」の四種類となった。
後に「シーフードカレー」等も追加され、更に翌年には具材の大きさを見直した「カレーメシ2」となる。
そして2016年8月、従来のレンジ調理からレンジ不要の湯かけ方式に生まれ変わった。
…とまぁ商品自体は普通なのだが、後述のイメージキャラを用いたCMの気が狂っていてインパクトが凄まじく、度肝を抜かれる。


イメージキャラクターとCM

「カレーメシ」と大書された黄色の米粒、その名も「カレーメシくん」。中の人は荒川良々氏。
後の商品名改名に伴い「カレーメシ2くん」となった。「カレーメシ」の横に小さく「2」と書いてあるだけなんだけども。タケちゃんマン7か
ちなみにtwitterもやっており、呟きからはその気さくかつ熱い性格が窺える。

リニューアル後のCM第一弾「カレーメシ登場 篇」にて、
空腹を訴える少年の「手軽に食べられるもの」を求める声に応えてセットを破り少年を踏みながら初登場。
謎の白タイツ集団や、唐突に現れるお爺さん(いか八朗氏)、コギャルのなるみちゃん(大川成美女史)といった面々を交え、
意味不明な演出を加えながら作り方を説明しつつラインナップを紹介。
そこへ前述の日清カップカレーライスらしきマッチョな「兄さん」がターザンロープで現れ、今日のメシがカレーメシだと告げると…
喜びの大ジャンプで撮影スタジオを破壊して飛び出し適当なデザインの宇宙人が並ぶ惑星に降り立った。
そして決めポーズと共にジャスティス!!」…初っ端からツッコミが追い付かないカオスっぷりである。
各キャラの台詞を置き換えれば様々な物語を伝えられるとも評判。

当然ネット上では格好のMADの素材となったわけだが、なんとカレーメシくんのtwitterにて
「CMの企画考えるのめんどくさいから、WEBに転がってるMAD動画適当に流すことにした。」とツイートし、
『カレーメシくんがひたすら水に打たれるだけの動画』を本当に地上波で放送

カレーメシくんが夕張メロン熊など各地のマスコットと勝負する「カレーメシファイトクラブ」もやっていた
(大人の事情で今は視聴不可)。

CM第二弾「ペコチンダンス 篇」は、第一弾の「カレーメシファミリー」に新たに加わった素肌に革ジャケットの大澄賢也氏を始め、
ケンタウロスやレオタード姿の外人さん達、やたらいい笑顔の青年といった濃すぎる人達が集結。
「ペコチン大魔王」なる怪しすぎるアフロ黒人の号令の下、謎の「ペコチンダンス」をひたすら踊りまくるというカオス極まりないものと化した。
ペーペコペーペコペーペコチン!

そして2016年9月、第三弾「生まれ変わったカレーメシ 篇」が公開された。
でかい足に蹴り倒される兄さんやたらいい笑顔のいか八朗氏、意味も無く落とし穴に嵌まる大澄賢也氏、
調理方法がレンジ不要の湯かけ方式になったので豪快にレンジを爆破、と益々カオスな世界観に拍車がかかった。
初の屋外ロケではりきったのか、火薬の量が物凄い。ロケ地の管理者曰く「今までここで起こした爆発の中で最大」とか。なんなんだこのCM。
あとそこはかとなく世紀末感が漂っている。一年前に大ヒットした『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の影響だろうか?
…まぁ、日清食品は食品会社らしからぬはっちゃけたCMの宝庫でもあるので、この内容でも「日清にはよくある事」なのが恐ろしい限りではあるが。*2
ヤッチマッタナー!

さらに2020年にはバーチャルYoutuberの配信者グループ「ホロライブ」とのコラボが実現。
2021年にもコラボは実行され、例によってカオスなCMが公開された。
ホロメンが目立っているがCM内にカレーメシくんもきちんと登場しているので探してみよう。

「つくり方簡単!水を入れたらレンジでチン!なるみちゃんもびっくり!」

「マジびっくりなんだけど」

「ほれほれどうだ、うまそうだろう!四つの味から選べるぜ!いか八朗もびっくり!」

「たまげたぁ~」

「簡単うまいカレーメシ!!」

「たぁーーー」

「兄さん!?」

「今日のメシはカレーメシだぞー」

「うぅわっやったぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!

「ジャスティス!!」


MUGENにおけるカレーメシ

suteneko氏製作のものが公開中。
ディスプレイネームこそ「CURRYMESHI」だが、ファミリーを代表してか、戦うのはカレーメシくんである。
2ボタン式のキャラクターであり、妙に腰の入った通常攻撃の他、
カレーメシのカップにお湯を入れようとしたら相手や自分の頭にかかる「つくり方簡単」、
セット背景を破って奇襲する「腹がへったら」、歓喜の大ジャンプ「やったー」、そして3ゲージを消費し、兄さんを召喚して突撃させる技で戦う。
無論決めセリフの「ジャスティス!!」も完備。
技数は少ないながらも、CMに負けず劣らず中々カオスなキャラに仕上がっている。
AIもデフォルトで搭載済み。
キョウノムゲンハカレーメシダゾー


出場大会



*1
「混ぜててもカレーライスと呼んでいいんじゃ?」と思う方もいるかもしれないが、
この話になると混ぜる派と混ぜない派で激論が交わされる程の根深い話題だったりする。
尤もカップ麺業界には昔から 「焼いていないのにカップ焼きそば」問題 があるのだが

*2
具体的には『UFO仮面ヤキソバン』、スター○ォーズじみたSFドラマ
(後にヤキソバンの続編だった事が発覚。しかも続編主人公の若き日の師匠としてバイクに変形するベテランヒーローまで登場)を展開した『焼そばU.F.O.』、
TVドラマ版で金田一を演じた古谷一行氏を起用して『犬神家の一族』のパロディを敢行した『カップヌードル』、
昼ドラを彷彿とさせる心理戦を繰り広げた『日清ラ王』、可愛らしい絵柄から突如逆作画崩壊を起こす『出前一丁』等が挙げられる。
数少ない癒し枠だった『チキンラーメン』も「アクマのキムラー」を販売した辺りからはっちゃけた物が作られるようになっていった。
シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーにやかんを持たせて踊らせたり(『カップヌードル』)、
スティーヴン・セガールが往年の名作邦画の一場面と掛け合い漫才したり(『日清ごんぶと』)と、
やたら豪華な海外の俳優を呼んだ事も度々。トミー・リー・ジョーンズといい、親日家の俳優はCMで酷使されがち

日清食品も普通じゃないものを作っている自覚はあるのか、別の『カップヌードル』のCMでは、
「カップ麺のCMなんて女優が食ってる映像流せば何とかなる」とビートたけし氏に発言させている。
見事な自虐だと言わざるを得ない。


最終更新:2023年04月04日 00:17