ヒーマン


"I HAVE THE POWER!"

(力は我に在り!)

+ 日本語吹替声優
玄田哲章
『マスターズ/超空の覇者』(木曜洋画劇場(テレビ東京)版)
大塚明夫
『マスターズ/超空の覇者』(金曜ロードショー(テレビ朝日)版)
清水優譲
『マスターズ・オブ・ユニバース:黙示録』
吉野貴大
『ヒーマンとマスターズ・オブ・ユニバース』

ヒーマン(He-Man)とは、アメリカの玩具シリーズ『魔界伝説ヒーマンの闘い(原題:『Masters of the Universe』)』の主人公である。「ピーマン」ではない。
Dr.ワイリーのロボットと間違えた人はこちらを参照
Masters of the Universeシリーズ(通称MOTU=モツ)はマテル社の看板商品であり、
1980年代のアメリカで人気を博し、アニメや実写映画(邦題:『マスターズ/超空の覇者』)も作られるほどのブームとなった。
日本でも当時タカラが玩具を輸入・販売していた。そしてイマイチ売れなかった
2000年代以降もアニメやアクションフィギュアがリメイクされる等、本国で今なお根強い人気を誇るシリーズである。

なお「ヒーマン」とはMOTUの世界エターニアにおける勇者の称号のようなものであり、彼自身の本名はアダムという。
アダムはエターノス宮殿の王子であり、普段は父王や臣下達と共に暮らしているが、
ある時、失われし力を秘めたグレイスカル城の番人ソーサレスからパワーソードを授かり、
それからはエターニアの危機やグレイスカルが持つ力を守るためにヒーマンとして戦っていくことになる。
そして恋人のティーラやペットの緑の虎・クリンジャーら頼もしい仲間達と共に、
城に宿る究極の力を狙う、叔父にして宿敵であるスケルター率いる悪の軍団に立ち向かう…というのが大まかなあらすじである。
この他に生き別れた双子の妹アドラがおり、彼女が主人公のスピンオフ作品『Princess of Power』も存在する。

アダムが「By the power of grayskull!」の掛け声と共にパワーソードを掲げると、
グレイスカルの力を得てヒーマンへと変身することができる。変身すると半裸になるが…全然うれしくねぇ!
また、アダムだけではなくクリンジャーを装甲を纏ったバトルキャットへと変身させる力もある。
パワーソードは変身に必要なアイテムではあるものの、武器として使うことも可能。

ちなみにアダムがヒーマンの正体であることはごく一部の人達しか知らず、
父王ランダーや臣下達からは少々貧弱で頼りないと思われている様だ。その割にすごくマッチョに見えるんですがそれは…
+ 「グレイスカルの力よ!!」
一応2021年にNetflixで配信された『マスターズ・オブ・ユニバース:黙示録』(原題:『Masters of the Universe: Revelation』)では、
日本人の目線からすると十分タフな見た目だが、線が細いと言われれば納得のラインではある。
比較対象が悪いのもあるが
歴代ヒーマン変身シーン集
変身アイテム奪った敵もムキムキに!

見た目などが『英雄コナン』のような蛮族(バーバリアン)を想起させ、いかにも中世ファンタジーの世界観で暴れ回ってそうだが、
MOTUは剣や魔法だけではなく、銃にマシーンと何でも来いであり、この格好で宇宙船を乗り回してカッ飛んだりしている。
と言っても日本でも蛮族スタイルじゃないだけで忍者宇宙で刀を振り回すSF(スペースファンタジー)作品はたくさんあるし、
アメリカのパルプマガジン(三文小説)なノリの『コブラ』も銃がメインとは言え似たようなものである。
2011年以降だと一連のレゴシリーズニンジャゴーチーマネックスナイツモンキーキッド)が同じノリである。
ニンジャゴー以外は売れなかったみたいだけど…
(ただし、チーマも数年間続いていたので、日本トイザらスでは福袋の常連(=売れ残り)だったものの、海外では人気だったのかもしれない)

…とまあ端的に作品概要と彼について語ってみたが、当時はともかくとして、
後年にはそのマッチョ体型と髪型の組み合わせや、アダム王子の時に着ているピンクのベストなどといった容姿でネタ扱いされることも少なくない。
恐らく日本のネット界隈(ツイッターやニコ動)的にはこのMADのなんか陽気に歌ってる奴という形で知名度があろうか。

こちらはアニメ版OPより、アダム王子の勇姿

1987年には実写映画も公開された。なお、上記のアニメ版ではなくコミック版の映画化なためタイトルから「HE-MAN」が外されている。
内容としては序盤こそ概ね原作通りだが、途中から地球にワープしたヒーマン一行が珍道中を繰り広げながらスケルターの追手と戦う等、
予算の都合でスペースファンタジーを描写できたいためかなりアレンジされている。
ちなみに主役のヒーマンを演じたのは、なんとドルフ・ラングレン氏。初代パニッシャーロッキーシリーズのイワン・ドラゴと言えば分かる人もいるだろうか。
何気にラングレン氏にとっては初主演作だったりする。
果てしなくB級映画風味だったせいか興行的には赤字だったらしいけど
NCによるレビュー。ラストにはおまけもあるよ!


MUGENにおけるヒーマン

Kain the Supreme氏が製作したものが存在する。氏の製作したコンプゲーの中に入っている。
ドットは『KOF』風の手描き。
イントロの一つでパワーソードを掲げヒーマンに変身する演出がある。
4ボタン式であり、通常技全て手によるもの(キックは無い)。ランとバックステップを搭載。
通常投げは2種類あり、それぞれ前・後に投げる。
普段は素手だが、A+X同時押しで背負ったパワーソードを握る「剣モード」に移行する。剣モードでは通常技のうち2種が剣を使ったものに変化する。
素手モードの必殺技は氷の息吹と地震とダッシュパンチの3種。
氷の息吹は当たった相手を少しの間凍らせる(追撃可能)。地震はボタンが強いほど遠くに衝撃波を発生させる。
素手時の超必殺技は1ゲージ消費のフライングボディプレス。相手を踏み台にして跳ねた後に繰り出す。
剣モードの必殺技も同じく3種。
剣をブーメランのように投げる技、竜巻を起こして近くの相手を巻き上げる技、剣で斬りつける技を搭載している。
剣モードの超必殺技は、アッパーで斬り上げた相手に空中でエネルギー波を浴びせるというもの。こちらも1ゲージ消費。
どちらのモードも使いやすく分かりやすい技が揃っており、特筆するほど強力ではないが扱いやすい感じ。

AIはどうやら搭載されていないようであるが、
2018年8月、DarkLuigi氏による新MUGEN専用のAI&改変パッチが本体同梱で公開された。
リーチ・判定発生に優れる剣モードが脅威だが、何故かやたらと素手での肉弾戦を好むのが特徴。使えよ!!ここ、つっこみどころです。
紹介動画(公開先へのリンク有り)

この他に、ヒーマンの宿敵であるスケルターも同じくKain the Supreme氏がMUGEN入りさせている他、
コンプゲーにはグレイスカル城のステージも同梱されている。
また、上述の双子の妹・アドラの変身後の姿であるシーラもHystalin氏とRyou Win氏の合作で製作されている。
こちらは技のモーションなどから恐らくベースはリリスだと思われる。



出場大会



最終更新:2024年03月13日 00:14