遊佐司狼







「女の陰でバトルの解説なんかをしてる男は、
 死んでいいだろ」



 身長:177cm
 体重:65kg
 血液型:B型
 誕生日:3月3日
 利き手:左
 CV: ルネッサンス山田 (PC版)/ 前田剛 (CS版)

lightより発売された18禁アドベンチャーゲーム『Dies irae』の登場人物。
テーマ曲は、愚かな操り人形を意味する「Dumme Marionette」。

主人公・藤井蓮との幼馴染みでかつての親友。
諏訪原市にある私立月乃澤学園の2年生だったが、本編の2か月前に蓮と半ば殺し合い同然の喧嘩を起こし、現在は退学。
担ぎ込まれた病院の跡取り娘であり凄腕ハッカーの本城恵梨依(エリー)と共に失踪、不良や犯罪者の集団であるクラブ・ボトムレスピットの首領をやっていたが、
ふとした事でナチスの残党・聖槍十三騎士団(黒円卓)の企みを知り、戦いに身を投じる事になる。

平和な日常の繰り返しを望む蓮とはおよそ正反対の性格で、常に刺激を求める無鉄砲な人。口癖は「デジャヴるんだよ」。
一方では冷静で頭が良く回り、時に熱くなる蓮を抑えるいいコンビっぷりを見せている。
あらゆる物事を高レベルでこなせる天才であり、クラブ・ボトムレスピットのガラの悪い連中をまとめ上げるようなカリスマ性も兼ね備える。
シナリオライター曰く「作中では数少ない頭良い組の1人(他はシュピーネ、神父、戒)」。
しかし原因不明の既知感に襲われ、何をやっても退屈で新鮮味を感じない状態になっており、何もない日常に飽いてしまっている。
蓮と殺し合いを演じたり、黒円卓との戦いに参戦したのはデジャヴらない生き方を探すため。
世間一般的には所謂不良のカテゴリーに属し、学園内では浮いた存在だったが、綾瀬香純・氷室玲愛とは蓮の友人繋がりで良好な関係を築いていた他、
恵梨依のようにその生き方に惹かれる人間も多く、それなりに豊かな人間関係を持つ。
ただし興味の無い人間には冷淡で、必要とあらば平然と切り捨てる。
黒円卓とは同じアウトローである事と、戦闘面での相性から、ヴィルヘルムやシュライバーと絡む事が多い。

以前に蓮、香純と三人乗りをしてバイク事故を起こしており、その事故の後遺症で痛覚・味覚・嗅覚が麻痺した代償として、
それら三感以外が発達し、アドレナリンが大量に分泌されるという異常体質になってしまっている。
これにより、常人の中では桁外れの戦闘能力を手に入れるが、その代償としてインポ生殖障害と短命になっている(ヴィルヘルム曰く「死相が見える」)。
また、既知感が発生している間は何をどうしようとも都合良く絶対に死なない(死ねない)展開になるという現象が起こる(曰く無敵モード)。
ただし即死せず致命傷を受けにくいというだけでダメージ自体は受けるため、オーバーキル級のダメージを受けていると解除された際にそのまま死ぬ。
これらの能力をもってしても聖遺物を持たない司狼では団員相手にダメージを与える事が出来ず、戦闘力には大きな隔たりがあるため、
様々な策と小細工・手段を講じて彼らに挑む。
そのため、遊びが無く真っ向から力勝負を挑むタイプとは相性が悪い。

ルートによっては足引きババアある人物の所持していた聖遺物「血の伯爵夫人(エリザベート・バートリー)」を入手し、即エイヴィヒカイト*1を使いこなす。
使えるのは形成位階までだが、半ば遊んでいたとは言え、創造位階のヴィルヘルムと一進一退の戦いを演じるなど資質の高さを見せ付けた。
また、CS版で追加された最終ルートでは予想外の大暴れをやらかしている。
その在り様から黒円卓副首領のニートメルクリウスに「狼を司る者(ゲオルギウス)」*2という魔名を与えられている。
+ 正体(作品のネタバレ含む)
玲愛ルート序盤にて、ボトム・スピレッツを襲撃したヴィルヘルムに香澄・エリーごと呑み込まれ、
消化されずに体内にとどまっていたが、その際にメルクリウスから自分が藤井蓮によって生み出された「自滅因子」である事を告げられる。

『Dies irae』の世界観では魂は物質に比べて脆弱であり、エイヴィヒカイトなどの術理によって、
肉体上は不老不死になった魔人や神でも、最終的には自分を滅ぼそうとする自壊衝動に襲われて魂が寿命を迎える事になる。
自滅因子とはそんな自壊衝動に襲われた神が無意識に作り出した、自分を滅ぼす力を持った存在の事を指す。
その性質上、宿主の神とは性反対の気質を持ちながらも惹かれ合い、それでいて発生現を滅ぼすような行動を取る。
一方で自分以外の要因で宿主が危機に陥った場合は守ろうとするのが特徴で、
香澄ルートでは蓮を虐待していた香澄の父親を自滅因子の使命に突き動かされ殺害している。
また、自滅因子としての役割を果たすまでは死ぬ事が出来ず、戦えば必ず相打ちになる運命にある。
そのため、常に宿主と同等の力を持つ。

何故一介の人間である蓮からそんな存在が生み出されたのかと言えば、彼がこの世界の神であるメルクリウスによって、
神の因子を混ぜ込んで作り出された一種の分身(子供)と言える存在だからである。
ただし、蓮はあくまでも人間であるため、司狼の自滅因子としての性質も「極めて強運で才気溢れ死ににくい」という程度に留まっている。
前述の既知感や無敵モードもすべて自滅因子の性質により、蓮とメルクリウスの力が司狼に反映されたため。
つまり、司狼が何をやっても退屈で無意味に感じてしまう大本の原因でもある。
事件の首謀者であるメルクリウスにとっては都合のいい操り人形でしかなく、
真実を明かされた際は流石の司狼も普段の余裕を忘れ、思うように生きられない事に対する怒りを露わにした。

なお、蓮が最終的には流出位階にまで達しているため、自滅因子である司狼も設定上は形成以上の位階に到達する可能性がある。
本編では、最終ルートで蓮に召喚された際にいきなり詠唱も無しに創造位階の能力が披露されたが、
後の続編によれば「悪性腫瘍・自滅因子(マリグナント・チューマー・アポトーシス)」という名称で、
「真面目に生きていない奴の事を絶対認めない」「現実に嫌気が差したからと神様に甘えるな」という渇望により、
宿主の藤井蓮以下の異能・神格を全て自壊・弱体化させる効果を持つ。これは人として刹那を生きたいという蓮の渇望に、
自らの意思で人生を切り開いていく人間に対する司狼の羨望が組み合わさった結果といえる。
その威力は圧倒的でラスボス二人と蓮の戦力差を一気に互角にまで縮め、戦いのキーパーソンの一人となった。

「真面目に生きていない奴のことを、オレは絶対認めねぇ」

2007年に発表された『Dies irae -Also sprach Zarathustra-』では、
ストーリー自体の完成度に加え、彼の正体や詳細な設定がほとんど明かされなかったため、
只の一般人のクセに強すぎだろコイツ」などの悪評が飛び交い、格好の批判材料にされてしまった。
完成版が発表された現在ではこのような評価は見られなくなり、作中上位の人気を誇っている。


MUGENにおける遊佐司狼

2017年7月4日、アーチャーの作者であるaka65535氏による手描きドットの司狼が公開された。
氏によると遠距離からちくちく攻めるキャラにしたとの事。
基本システムは弱P、強P、弱K、強Kの4ボタン式。弱P系はダメージ補正が強く掛かる。
アーチャーと同じくバースト用の特殊ゲージが搭載されている他、
特殊動作としてゲージを使わない前転、バク転、ゲージ消費のガードキャンセル、シールド、ロマンキャンセルがある。
エリアルが搭載されており、しゃがみ強Pが始動技。

必殺技超必殺技は主に香純ルート・マリィルートで見せた動きを参考に作られている。
中には自分の腕を引き千切って相手に叩き付けるといったイカれた技もあるが、原作再現だから仕方ない
MUGENだと連続使用可なので非常にシュールな絵面だが
飛び道具の射撃は上段・中段・下段に分かれている。弾速は早いが威力は控えめ。
入力ボタン変更で散弾バージョンも放てるので低頭身キャラ相手にも使いやすい。
弱・強版で性能が分かれている技が多く、一例を挙げると「鎖引き寄せ」は弱版は相手を引き寄せ、強版では相手を後方に投げる。
超必の無敵モードで7回まで相手の攻撃に合わせて回り込めるため、回避能力は非常に高い。
また、2ゲージ消費技の「エリー召喚」はゲージ削減・アーマー殺しの特性を持つ。
この他、設置技・当身技も搭載されており、原作の小細工を使った立ち回りが上手く再現されている。
総じて火力は低いため、積極的にコンボに組み込んでいく必要があるだろう。

デフォルトAIは未搭載。
Air氏による外部AIも存在していたが、現在は入手不可。
相性にもよるが概ね凶下位相当の強さを誇る。


「だいたいなんでオレ様が、他人の顔色窺わなきゃなんねえんだよ。
 オレの人生はオレのもんだ。」

出場大会

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*1
カール・クラフト=メルクリウスが編み出し聖槍十三騎士団に授け、彼らを魔人へ変えた魔術式。
その実態は人間の手で聖遺物を扱うため人間を超人化させる事にある。
その習得難易度は非常に高く、どんなレベルであれ扱えるならその人物は超人と称して間違いない。

作中での聖遺物とは人々から膨大な想念を浴びた器物を指し、
信仰心や怨念等、どのような形でもそれに値するだけの質と量さえあれば聖遺物と呼べる物になる。
そのため、キリスト教の聖人の遺物だけではなく、英雄や化生に縁のある神秘を持った器物や、
人間を死に至らしめ多くの畏怖を集めた近代兵器も聖遺物に該当する(ただし、後者は「直接人々の血を吸った単一の兵器」である事が条件)。

聖遺物は1人につき1つだけ人と器物の間で契約出来る。契約した人間(聖遺物の使徒)の身体は聖遺物と同化し、霊的に強い繋がりを持つ。
そのため、聖遺物を元の持ち主から強奪するのは極めて困難であり、成功したのは司狼のみ。
聖遺物の使徒はそれだけで強力な身体能力、防御能力を備えた魔人であるが、エイヴィヒカイトを運用するためには燃料として人間の魂が必要であり、
術者は慢性的な殺人衝動に駆られるようになる。
また、最低限の殺人以上に人間を殺せば殺すほど聖遺物は魂を貯めこみ、術者の能力は更に向上していく。
特に防御能力に関しては、魂の貯蔵=鎧と同じ扱いになり、例えばナイフで心臓を突かれて死亡しても、魂を燃料に再生する事が出来る。
そもそも100人1000人の魂を喰らった術者はナイフや銃弾程度では傷一つ付かないため、魂の貯蔵量=強さと見てもおおよそ間違いはない。

ただ魂にも質があり、例えば若く健康な青年、職業軍人といった人間の魂は強く質が良く、病人、子供、老人の魂は弱く質が悪い。
また、エイヴィヒカイトの術者は程度の差はあれ例外なく高質な魂の持ち主なので、自分の魂を燃料として切り売りし戦う事も可能。
もちろんその場合の戦力は大きく落ちる。

活動、形成、創造、流出の四つの位階が存在する。
位階が一段階上がればその力は桁違いに跳ね上がるため、下の位階の者は上の位階の者に勝つ事はまず有り得ない。
また、使い手の性質や聖遺物の特性により四種の武装形態に分類され形成位階にてその差異が現れる。
例えば司狼の場合、聖遺物の元の持ち主は事象展開型(聖遺物を媒介として魔術や呪術のような働きをする)だが、
彼はその刹那主義的な性質から人器融合型(肉体を聖遺物と融合させる)に変化している。

(以上、アニヲタwikiより一部加筆・修正)

*2
神の操り人形である事を嫌い、自らの力で人生を生き抜く事を望む人間に対して、
敢えて神の下僕とも言える聖人の名前を与えるというメルクリウスの煽りである。
ちなみに、彼は仲間の黒円卓の団員に対してもその人生を愚弄するような二つ名を与えており、作中の大半のキャラから憎悪されている。
ニートうぜぇ


最終更新:2021年09月06日 18:23