各ゲームのキャラの強さ > 渡辺製作所


MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B2

強キャラが弱体化され、弱キャラが大幅に強化された結果、VerA時代よりも大幅にバランスが改善されている。
VerAでの5強とは大幅に変わり、以下のキャラが6強を形成している。
全体的な有利不利割合での評価であり、強キャラと弱キャラに、ほとんど性能差は無くなっている。

上位キャラ(MBAC)

シエル

彼女の長所を書き出すと次のようになる。
  • 食らい判定が異常に小さく、相殺判定が付いていて移動速度が速い地上ダッシュ
  • ハイジャンプ移行が2F(起き上がり無敵2Fでリバサに使うと空中食らい)
  • 相殺判定を持ち、ジャンプの出がかりも狩る隙の少ない2B
  • 極悪相殺は削除されたものの、コンボ食らい属性、補正無し、判定が広く強い4C
  • ノーゲージで4割後半を持っていく連続技(当然2暴れからも)
  • バリエーション豊富で見切りづらい起き攻めの数々
  • 全画面12Fでヒット時3割以上の完全無敵技セブンスヘブン
  • 地上飛び道具が当たったらセブンスで3割
またループ性もあるので、高い火力も伴って一方的な展開も有り得る。
空中技の判定も前作より強化されておりトップクラスに位置する。

多くのプレイヤーからチート性能と言われるほど、立ち回りでの理論値が高い。
もちろん判定的な面と崩しの観点から実践値も最高クラスである。
初心者が使ってもかなり強いキャラであり、敬遠するプレイヤーも居るほどだが、
選択肢を持ちすぎてプレイヤーの手に余ってしまい闘劇では奮わなかった。

暴走アルクェイド

相殺が削除されたとはいえ、発生4Fで広い判定を持つJBは健在な上、下記を始めとする優秀な技を持つ。
  • 対地対空のどちらでも使えるAアルトネーゲル(通称「ゆとりウォール」)
  • 空中戦で絶対的な制圧力を誇るアルトシューレ(通称「イカリング」)
  • 発生が非常に早く、消えてる間は無敵で隙も小さいカルストイェーガー
その強さは圧倒的な立ち回り性能であるため安定しないが、
立ち回りにおいて不利キャラがおらず、シエルと並んで理論値2強とされる。

レン

空中戦では、判定のぶつけ合いでこのキャラに勝てるキャラはまず居ない。
判定が非常に小さくなる猫歩きや、相殺持ちの5Cでの対空が強い。
地上戦が弱点だったが、グラスグラスティータイム(通称「黒猫」)を置くことにより、
絶対的な有利状況を生み出すことが出来るようになっている。
空中攻撃を地上ガードさせれば昇り中段をしかけられる。
また、コンボ火力もトップクラスの高さを持つ。

シオン・エルトナム・アトラシア

立ち回りこそあまり強くないが、このゲーム中では早い部類の地上中段を持っている。
代名詞である端での1ゲージ連続技は、弱体化したとはいえ4~5割は安定して出る。
強化点により固め継続能力が大幅に上がっており、
弱点だった暴れも比較的楽に潰せるようになっているのが大きい。

ちなみに強キャラ相手には軒並み相性が悪い。
下位キャラに対しては、立ち回りが辛くともリターンでほぼ全キャラ有利に覆している。

遠野秋葉

発生保証があり相打ちでもコンボ、ガードさせて大幅有利のEX鳥(投げ無敵は無い)、
投げ技なのに間合い外でもダメージの高い打撃判定が出るアークドライブ、
全キャラ中最高の装甲と判定の強い通常技、ゲージ効率の良さがウリ。

スペックが高いため厨行動に頼っていても一定レベルまでは勝ててしまうキャラではあるが、
  • J2Cを使った崩し(低空で高速中段、JAから連続中段)
  • 牽制、固め連携、着地ずらし、ABで慣性の有無が選べる空中鳥を落とす
この2つを使いこなせないと秋葉使いとは到底言えない。

有間都古

  • 移行が早く、高速で鋭い軌道で飛んでいくハイジャンプ
  • 慣性が無くならない空中投げ、空対空で最強クラスのJA(連打キャンセル可能)
  • 対空技すら相殺したり判定勝ちしてしまうJC
といった具合に空中戦の強さがこのキャラの象徴である。
暴走アルクェイドシエル以外には振り方さえ間違えなければまず空中戦で負ける要素は無い。
追撃できる地上投げと端でのラッシュも強力。

弱キャラ(MBAC)

意図的な弱キャラとしてはネコアルクネコアルク・カオスがいる。
その他はキャラ相性のウェイトが大きくバランスは均衡しているのだが、
以下の4キャラが少し弱いと認識されているようだ。

白レン

発生4F,空ガ不可、発生まで無敵、上昇時上半身無敵というAスノウバレット。
この技はガード、空振りしてもEX空中フルールフリーズでフォローできることもあり
対空、切り返しとして全キャラ中でも最高峰の性能である。
また、ガードキャンセルバグ(バカキャン)とも非常に相性がいい。
先端どころか球体部分に食らい判定の無い2Bも強力。
崩しネタも強力なものが多数あり火力も高い部類である。

だがこのキャラは起き攻めに持っていくのが非常に辛い。
立ち回り性能があまりにも低く、相性的に詰んでるキャラが多いのが悩みである。

ワラキアの夜

体力が減ると根性値が異常に高くなるのが特徴で、
異常な判定の大きさを持つ強制解放もあって粘り強く戦うことが可能。
だが、前半の装甲があまりにも薄く4000後半、下手すれば6000持っていかれる。
解放を初めとして切り返し技は豊富に持っているのだが、リスクを考えるとなかなか使うのが難しい。
立ち回り性能は、リーチの長さと機動力をあわせ持っており優秀な部類だが、一発で逆転されることも有り得る。
食らい判定が大きいのも弱点。
さらに、このキャラ一番の泣き所はリターンの低さだろう。
見切りづらい起き攻めを持っているが、エリアルのダメを捨てなければならない。
かといってコンボダメージを取ると起き攻めを仕掛けるのが難しくなる。
空中戦はJBがCHしない限り雀の涙程度のダメージしか入らない。

琥珀

箒のリーチを生かした嫌らしい立ち回りが強い。
昇り中段やらすかし下段やらを複数回一方的にしかけられる。
サボテン起き攻めのセットプレイは完全に見切れる人はそう居ないだろう。

このキャラは守りに入ってしまうと脆い
切り返しと言える切り返しは、避け行動、シールド、バクステ、解放、ADぐらいなのだが、
最下位クラスの装甲のせいで全ての拒否がハイリスクになっている。
コンボ火力が低めなのもあって慎重に立ち回る必要がある。

七夜志貴

ペーパーナイフ、という高機動キャラのように見せて、そこは志貴と大差なかったりする。
固めたところでヴァイタルソースが減るわけではないので、ネロワラキア相手だとヒートで全快されることも。
崩し能力が低いとこも問題である。
判定が強力なのもJAと2Cくらいなもので、レン青子相手だと積んでいるといっても過言ではない。
切り返しとしてB六兎があるのがまだ救いか。


Queen of Heart'99

DOS時代のMUGEN界において多くの『QOH』キャラが公開停止に追い込まれたため、
ニコニコMUGENにおける登場が少ない作品だが一応解説。
数度のバージョンアップを行ったが基本は同じで、総じて攻め時に押しの強いキャラが強い傾向にある。
それに加え、機動力が高ければ先手を打ちやすく逃げやすいため、機動力の高さも判断基準に上る。

上位キャラ(Queen of Heart'99)

ティリア=フレイ

剣で攻撃するため長いリーチと高い攻撃力を併せ持ち、エリアルも強力。
波紋ヒットになるEXライトボウ、初段に相殺判定のないフィルスソード、空中投げ完備と攻めは完璧。
しかも機動力も並以上のため、ティリア側から攻めるのが非常に容易。
欠点は強攻撃(剣)空振り時の隙が大きいことだが、弱攻撃につなげば隙を消せるのでほぼ問題にならない。
だが、何故か攻撃を食らった際に高く浮くため、追撃をもらいやすいという弱点は一応ある。

ラピード綾香

ティリアと対照的に、リーチと火力は並より少し良い程度だが、圧倒的なスピードと手数を誇る。
ブロッキングとやたら強力な相殺性能のおかげで、守勢からでも簡単に状況を引っくり返せる。
速い上にめくり攻撃も多いため、攻めに入ると防ぎきるのは困難。

保科智子

全般的な動作スピードが早く、低空空中ダッシュと飛翔脚に裏打ちされた強力な空中戦性能を備える。
さらにハリセンを武器にするためリーチ・判定も十分なものがあり、火力も水準以上という完璧超人である。
その強さはティリアやコモードの台頭、ラピードの追加がなされるまでは一強と言われた時代があるほど。
唯一にして最大の欠点は、低空空中ダッシュをはじめとする智子を活用するテクニックの多くが、
人間性能に依存するものだということか。連戦を続けるほどプレイヤー自身が辛くなるという珍しいキャラである。

コモード芹香

低空空中ダッシュを絡めた高速戦が強い。一度主導権を握るとティリアを封殺することすら可能。
保科智子と同タイプのキャラだが、リーチと火力ではこちらが勝る。
高機動力の上にリーチの長い技や設置型の攻撃があるため、バランス良く攻められる。
ただし、一度受けに回ると脆いという弱点を抱える。
特に智子、コリン、コモードあたりの繰り出す低空空中ダッシュ中心の攻めで先手を取られると苦しい。

真のヒロイン姫川琴音

通称・真琴音。ダッシュがワープ型なので癖はあるが、そもそも地上歩きの機動力が非常に高い。
そして一度攻撃すれば終わらないと思われるほどの高い固め能力を有する。
火力は低めだが、きっちり繋げば火力不足を補なってお釣りが来るコンボダメージを叩き出せる上、
3ゲージ技の瞬獄殺を実戦投入しやすいためあまり問題にならない。
守勢に回っても特殊ガードとサイコバリアのおかげで切り返しにも事欠かない。

来栖川芹香

パワーゲージが無いとガードキャンセルですら切り返しが苦しい守りの弱さがガンだが、
低空空中ダッシュをコンボに組み込んだ「先輩コンボ」と呼ばれる強力な連続技のおかげで火力が鬼。
先輩コンボのループ回数にもよるが、立ち強攻撃が生で2回当たったらほぼ死亡確定と考えて良い。
対戦ダイヤグラムが意味をなさないキャラといわれる所以である。
機動力は高いため、いかに相手の攻めを凌ぎつつ1発を狙うかという点と、
つなぎがシビアな先輩コンボをいかに成功させるかという点に焦点が絞られる。
ちなみに、必殺技には強力な飛び道具が多く、それらを駆使することで「先輩コンボ」を全く使わない
遠距離要塞型キャラとしても戦える(いわゆる「謎先輩」)が、これはこれでダイヤグラムを無視する存在である。

上位キャラ番外編(Queen of Heart'99)

太田香奈子

芹香と並び、ダイヤグラムが意味をなさないキャラ。
機動力は死んでいると言っていいほど低いが、ほぼ全ての動作にスーパーアーマーがあり、火力も尋常でなく高い。
言うまでもなくスーパーアーマーを生かした相打ちからコンボを狙う戦法が主体であり、
相手が攻めて来た瞬間に活路を見出し、こちらが攻め返して潰すという、大変攻撃的な性能を持つ。
香奈子使いに必要なのは技量ではなく、相手の攻めと相殺時の白フラッシュにひるまない度胸である。
なお、立ち状態としゃがみ状態のドット絵が非常に区別しづらいため、ガードを崩されづらいという密かな長所がある。
欠点は当然、機動力の低さ。そのため、セリオのような高性能な飛び道具を持つキャラと相性が悪い。
その性質から上位キャラと呼ばれるケースは稀だが、強キャラだらけのQOH大会を香奈子で優勝し、
「これがキャラ性能だ」と叫んだあすら氏の伝説に敬意を表し、ここに掲載する。


最終更新:2023年05月31日 10:02