ネプテューン

    

「ようしょくサバの
       ”えさ”にしてくれるわ。」

開発:ウィンキーソフト・発売:バンプレストのベルトアクションゲーム『電神魔傀』(以下『魔傀』)、
そのSFC移植リメイク『ゴーストチェイサー電精』(以下『電精』)に登場する敵キャラクター。
詳しいゲーム内容やストーリーはマカイさんのページを参照されたし。
作中では「第三埠頭」ステージ(『魔傀』は6面構成で、ステージ2~3及び4~5は任意に順番を選択可能)のボスとして登場する。
ゴーストテロリストに武器を供給していた輸送船の指揮を執っており、取引きを阻止すべく乗り込んで来た幽霊課の面々を迎え撃つ。

一見すると三叉槍を装備した半裸に髭面のおっさんだが、手足に鱗の様な部位があったり、
足先の形状が明らかに人間のそれではなかったりと、彼もまたゼル・ディアやヒロインの衣世と同じくバイオロイドである事が分かる。
プレイヤーキャラのベルヴァさん(ロボ)曰く、「海中開発用バイオロイドの”ネプテューン”タイプ」との事。
名前や姿からしてモチーフはローマ神話の海神「ネプチューン」であろう。
いかにも水中戦が得意そうだが、残念ながらゲームの展開上そんなシーンは一切無いのであった。合掌。

ゲーム中ではリーチの長い三叉槍からダッシュ突きや連続突きを繰り出して来る他、
電撃をこちらへ放って来たり、自身の周囲にバリアの如く発生させたりして戦う。
特に後者は完全無敵で、不用意に近付くとこれや掴み投げで返り討ちにされてしまう。
また、戦闘開始直後に体力の多いザコ敵「マーマン」2体が乱入して来るのも厄介である。
最終ステージではラスボス直前のザコラッシュにて、高速道路ステージのボス「紫電」と共に再登場。タッグを組んで襲って来る。
……が、体力が大幅に減っているのであまり怖くはなかったりする。やはり再生怪人は弱かった

SFC移植リメイクである『電精』ではステージ3のボスとして登場。
ザコは乱入して来ないものの、地味に挑発に気力ゲージを減らす効果が付加されていたりする。
更に電撃がこちらを追尾して来るようになった上に射程も伸びていたりと、『魔傀』と比べて全体的に強化されている。
特に起き上がり時は高確率で自身の周囲に電撃を発生させるため、すぐに離れないと非常に危険。
HARDモード時にはその状態から更に電撃を乱射して来るのでますます手に負えなくなる。
下記の動画のように必殺技の無敵時間で回避し、終了時の隙を突くのが安全である。

そしてこちらでもラスボス手前で再登場…と思いきや、
容量不足で紫電がリストラされた所為何故か「RI-GA(ライガ)」と「FU-GA(フウガ)」なる色違いのそっくりさん達に差し替えられていた。
体力が低く、電撃攻撃もオミットされている劣化コピーなので大して強くはないが、2人いっぺんに挑発されると一瞬でゲージを空にされてしまうので大層ウザい。

……さて、彼を語る上で外せないのが本ページ冒頭の台詞である。
元々彼は『魔傀』での戦闘前の会話では、

「のこのことやって来おったな、この愚か者め。
 我が力の程、とくと思い知るがよいわ。」

というごく普通の口上を述べていたのだが、『電精』では唐突に冒頭の珍発言をかまして来る。
この突然のサバ発言にはプレイヤーとマカイさんも「なぜサバなんだ?」と困惑する事必至。
おまけに衣世に至っては対抗して「おうごんのサバの”えさ”にしてやる」などとのたまう始末。
この謎のサバ発言の応酬、恐らくは当時連載中だった料理漫画『将太の寿司』からのネタだと思われる*1
確かに分かる人には分かるネタではあるが、やっぱり大多数の人は「なぜサバなんだ?」と思ったんじゃなかろうか。


MUGENにおけるネプテューン

富士山バスター』や『マーシャルチャンピオン』など、レトロゲーキャラを多数手掛けているJoey Faust氏のものが存在。
氏が製作している他のキャラ同様、キャラ単体ではなくコンプゲーのキャラとして公開されている。
そのため、入手するにはキャラパックごとDLする必要がある。

通常技は弱・中・強の6ボタン方式。
ただし元々がベルトアクションゲーのキャラ故に技が少なく、出せる技は全て同じ三叉槍での攻撃で、パンチやキックの区別は実質存在しない。
中・強攻撃に至っては威力とヒットバックに差がある程度でモーションは同一。また、しゃがむ事も出来ない(下段ガード自体は可能)。
とはいえ、下段までカバーする攻撃範囲と驚異的なリーチを誇る上、食らい判定が一切前に出ない仕様になっているので、
適当に振っているだけで牽制になり、相手の飛び込みを一方的にはたき落とせる事も。
なお、挑発はイントロで披露するのみで実装されていない。

必殺技は連続突きと電撃に加え、ジャンプ攻撃のモーションで突進する技や、連続攻撃を繰り出す乱舞超必が追加されている。
電撃攻撃は飛び道具版がオミットされており、発生が非常に速く威力も高いが、持続時間が短くエフェクト自体も別物だったりと、実質オリジナル技と化している。
新技の突進はガードされると隙が大きいものの、やはり発生が速く、異様にでかい攻撃判定を押し付ける仕様なので強力である。
…だが、これらが霞んでしまうのが連続突きの存在。X,Y,Zいずれかの連打で出せるお手軽さに加え、威力、リーチはもちろん削り能力も優秀で隙も皆無。
C→AからX連打で繋げば一気に5割ほど持って行き、画面端に追い込んで連打しようものなら更に酷い事になる。
このように地上戦では滅法強い反面、自身は空中ガードが出来ないという欠点があるため、極力地上で立ち回るようにしたい所。

AIはデフォルトで簡易的なものが搭載済み。
必殺技はあまり使用せず、専ら通常技メインで攻めて来るが、その通常技が優秀なので中々強かったりする。
ガチなAIが搭載されたら恐ろしい事になりそうである。

出場大会

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*1
同じく黄金のサバ(松輪サバ)ネタがある『美味しんぼ』が元ネタの可能性もあるが、『電精』の発売時期的に恐らくはこちら。
本作には他にも特撮作品『大鉄人17』ネタまで仕込まれてたりするので、スタッフの中に相当マニアックな御仁がいたのは間違いないが。


最終更新:2023年10月07日 13:50