フラットウッズ・モンスター


アメリカはウエストバージニア州ブラクストン郡の町「フラットウッズ」にて、1952年に目撃されたという巨体の宇宙人、またはUMA(未確認生物)
人呼んで「3メートルの宇宙人」こいつこいつのデザイン上の元ネタ、と言えば分かり易いだろうか。
冒頭の写真には妙にはっきりとその姿が捉えられているが、実はこの写真、後述の事件の目撃者がテレビショーに出演した際、
その証言から描き起こされたイラストと、事件現場の写真を合成したコラージュ画像だったりする。
だが、実在の風景と異様な風体の宇宙人とのミスマッチが圧倒的存在感を醸し出しており、画質の粗いモノクロ写真なのと相まって恐怖心を非常に煽る。
日本では1970年代のUFOブームでこの画像と共に広く知られるようになり、
そのインパクト溢れる姿でコラージュとは知らなかった全国の純朴な子供達に多大なトラウマを植え付けた罪な奴である。
何気に海外には公式サイトまで存在し、日本でも幾度かフィギュアが発売されている。
数ある胡散臭い宇宙人達の中でも抜群の知名度を誇っていると言えよう。


事件のあらまし

1952年9月12日、夕暮れのフラットウッズの町に赤く光る飛行物体が出現。
物体は地元の農場にある丘へ着陸(墜落とも)し、それを目撃していた子供達と、その保護者と飼い犬の計7人(と一匹)が確認に向かった。
果たしてそこには刺激臭を放つ霧が漂い、赤く明滅しつつ唸るような音を立てる巨大な物体*1が鎮座しており、
近くの茂みから凄まじい悪臭と共に怪物が姿を現した。
その姿は身の丈約10フィート(約305cm)、修道服のようなスカート付きの緑色の衣服、細い腕にカギ爪状の指
スペード形のフードを被ったような頭部(資料によってはヘルメットとも)に赤い顔、そしてオレンジ色に爛々と輝く目…という異様なものであった。
怪物は宙に浮きながら「シューッ」という音を発しつつ向かって来たため、恐怖に駆られた彼らは即座に逃げ帰った。
その2~30分後、地元の男性が様子を見に行ったが、既に件の怪物や謎の物体は姿を消していた。
怪物が発していた悪臭には毒性があったらしく、目撃者達は鼻の痛みや喉の腫れ、吐き気などの症状を長期間訴えていたという。
診察した医師によれば、マスタードガスを吸った際の症状と良く似ていたとの事。
事件当時には周辺住民が4~5機のUFOを目撃し、しかもその内の1機~2機が事故って墜落したと証言しており、
件の怪物はその墜落したUFOに搭乗していたのではないか、と囁かれた。

後の調査により、事件の1週間前にも同様の姿の悪臭を放つ怪物が、赤く光る物体と共にフラットウッズ近郊で目撃されていた事も判明している。
その際にはEM効果(UFOや宇宙人が現れる際に電気系統が働かなくなる現象)らしきものも起きていたらしい。
この事件は瞬く間に全米中に知れ渡り、当時の新聞はもちろん、テレビやラジオにもこぞって取り上げられた。
一時期は数千人もの人々がフラットウッズへ見物に押し掛けたものの、その後は目立った情報も無く、時間が経つにつれて騒ぎも次第に沈静化していった。
地元では「グリーン・モンスター」と呼ばれて現在も親しまれており、この事件を記念した博物館も存在する。

怪物の正体に関しては「政府が極秘裏に開発した飛行物体」「隕石の墜落現場に立ち上った煙の誤認」
アライグマ等の既存の生物の誤認」など、諸説あって定かではない。
現在では、怪物はメンフクロウの、UFOらしき物体は航空障害灯の誤認、
健康被害その他に関しては所謂集団ヒステリー的なものであった、という説が有力視されている。
無論、ガチでUFOが墜落してテンパっていた宇宙人だった可能性も否定出来ない。
はっきりしているのは1952年9月12日、物凄く臭い謎の生物がフラットウッズで目撃された、という事実のみである。

+ 50年目の真実
2002年には事件から50周年を記念して、フラットウッズの町で記念式典が開催された。
その際に前述の公式サイトを運営しているフランク・C・フェシーノJr.氏が再調査を行った所、
実は怪物の背丈は更に大きく12フィート(約3.66m)ほどもあり、腕はアンテナ状で身体も金属質だった事が判明。
どうやらお馴染みのあの姿と実物(?)はかなり違うものだったらしい。
それらの情報を元に、フランク氏が新たに描き起こした姿がこちらである。

……ロボットだこれー!?
ま、まあ確かに目撃証言からしてロボっぽさを醸し出してたけど…。
やはりと言うか、現在でも知名度と人気は圧倒的に旧タイプの方が上であり、こちらの姿はあまり浸透していないようである*2

余談になるが、フランク氏は公式サイト上にて、
事件翌日にフラットウッズから南西20kmの「フレームタウン」で目撃された爬虫類型宇宙人についても触れており、
「フラット・ウッズモンスターのあの姿はパワードスーツのようなもので、中の人はこいつだったんだよ!(意訳)」と言う説を唱えている。
しかしながら真偽のほどはわしにも分からん・・・・。

+ 色々な媒体での扱い
その夢に出て来そうなインパクト溢れるビジュアル故に、
ゲームや漫画にアニメ、特撮など、様々な媒体でこの宇宙人をモチーフとしたキャラが登場している。
当wikiで言えば本ページ冒頭でも触れた『新世紀エヴァンゲリオン』の某使徒や『ワイルドアームズ』シリーズ常連の侵略者
そして『突然!マッチョマン』のラスボスなどが挙げられる。
この他にも、サンソフトのバカゲー『であえ殿様あっぱれ一番』*3の最終面中ボス、デコゲー『タンブルポップ』のワールド9のボス、
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』でのロマニー牧場のトラウマイベントや『パワプロくんポケット』シリーズの「ギャスビゴー星人」、
ケロロ軍曹』の宇宙タレント「3M(サンメートル)」等々、メジャー、マイナー問わず様々な作品でその姿を見る事が出来る。
ライアーソフトの18禁PCゲーム『絶対地球防衛機メガラフター』に至っては、なんと擬人化されて美少女になってたり
……なんか悪役が多い気もするが、元ネタからして変質者悪の宇宙人然としてるので仕方ないね!
この他にもまだまだ存在するので探してみるのも一興だろう。
2017年にはスーパー戦隊シリーズ第41作目『宇宙戦隊キュウレンジャー』において、敵組織の上級戦闘員「ツヨインダベー」のモチーフとなっている。
やっぱり悪役か

+ フラットウッズ・モンスター色々(若干ネタバレ注意)

+ 『宇宙大作戦チョコベーダ―』では
世界各地の宇宙人目撃談を題材にしたトミーの食玩『宇宙大作戦チョコベーダ―』では、「3メートルの宇宙人」名義でシリーズ第2弾にラインナップ。
第2弾は2002年発売なので、ちょうど事件から50周年に合わせた形となっている。
また、メディアミックスとしてナムコ(現・バンダイナムコ)からゲーム版が3作品(WEBゲーム版,GBA版,アーケード版)発売されており、
いずれもゲーム内容は異なるものの、それら全てに出演している。
中でもRPGであるGBA版『宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者』には、
1952年に目撃されたフラットウッズ・モンスターその人と思しき個体*4が登場。
本作ではスカートを穿いてる所為か女性という設定で、
息子の「プピル」が同作ヒロインのパートナーとしてメインキャラを務めたりと、ストーリー上でもかなり優遇されている。
洗脳され敵として立ちはだかるが、主人公達の活躍で無事元に戻り、生き別れになっていた息子と再会を果たした。
毒舌かつ生意気な息子を優しく諭すなど良き母親である。しかしやっぱり臭かった

ミニゲーム集であるアーケード版『宇宙大作戦チョコベーダー コンタクティー』では「異臭を発する」という特徴がやたらと強調されており、
「連打で異臭パワーを溜め、レバガチャで撒き散らして街から人間を追い払え!」というシュールすぎるミニゲームに登場する。
頑張れば4桁に及ぶ人々を街から追い払えるぞ!どんだけ臭いんだこいつ
何しに地球へ来たのか謎が深まるばかりだが、アーケード版のミニゲームはこんなんばっかりなので考えるだけ無駄である。
参考動画
極まったプレイ(11:26~)


MUGENにおける3メートルの宇宙人

原渡氏が手描きで製作したものが存在し、氏のブログにて公開されている。
最新バージョンは2014年6月13日更新版。旧ブログにて公開されているものは古いバージョンなので注意。
実物と違って身長は常識的なサイズに収まっており、宙に浮いている事を加味してもカンフーマンより若干大きい程度。あと変な臭いも出さない
まぁ、忠実に再現したらしたでをも凌ぐ巨体になってしまうから仕方ない。
なお、キャラクター名は「フライングヒューマノイド」
……UMAに詳しい方はお気付きだろうが、本来は別のUMAの事を指す名前である。
ぶっちゃけ原渡氏の勘違いだが、そもそもフライングヒューマノイドとは「空を飛ぶ人型のUMA」の総称のようなもの。
宙に浮かび、姿形も人型の範疇に入るフラットウッズ・モンスターが当て嵌まらないはずがあろうか。大丈夫だ、問題ない。
+ フライング・ヒューマノイドとは
その名の通り人型で空を飛んでいるUMA(UFOにカテゴライズされる場合もある)。
アニメ『世紀末オカルト学院』のOPテーマでその名を知った、という人も多いかも知れない。
出現時にエンジンなどの機械音は聞こえないため、ジェットパックで飛び回ってるおっさんとかではないようだ。
また翼なども確認出来ず、身一つで宙に浮かんでいるケースが多いとされている。
メキシコを中心に世界各地の上空で目撃されているが、
その姿形・大きさは一定しておらず、共通しているのは「人間に似た形」であるという点位だったりする
(というか、そもそも空高くにいるので姿がはっきりと見えない事が多い)。
乱暴な言い方をすれば、「空を飛ぶ人型のUMA」な時点でそいつはフライングヒューマノイドなのである。
実際この人みたいなタイプも目撃されているとか

なお、姿を捉えたという映像も数多く出回っているが、その真贋は不明。つうかほとんどの映像は人型の風船が浮いてるようにしか見えn(ry

ロングスカートにスペード型の頭部パーツ、そして例のポーズ…とお馴染みの姿を忠実に再現しているが、
目がサーチライト状だったり、スペード型パーツが支柱で接続されていたり(どこか仏像の光背を思わせる)、
腕からミサイルをぶっ放したり、果ては顔からガトリングガンがせり出して来たりと、なんだか全体的にメカっぽい。
これは恐らく、上述の新たな姿がロボットっぽかった事を踏まえての解釈なのだろう。
また、しゃがみモーションやダウン時の姿を見るにスカートの中身は空っぽに思えるが、
そこから触手のごときなナニカかやトゲを突き出して攻撃して来るなど、得体の知れぬ不気味さを漂わせる。あとこっちみんな
更に挑発では目のサーチライトで空中に「殺」漢字で投影したりと、上記の物騒な内蔵兵器と併せて殺る気満々である。

    
その一方、イントロでカメラに貼り付いたり新しい顔に交換してみたり(しかも古い顔はそのラウンドの間放置される)、
ゲージ溜め時にどこかで見たようなダンスを踊り、勝利ポーズでもやっぱりどこかで見たようなダンスを踊るといった愉快な一面も持ち合わせている。
カラーパレットも豊富で、目撃証言にある緑色をはじめ、様々な色のスカートに履き替える洒落者でもある。やっぱり女性なんだろうか
その無機質な風貌から感情を推し量る事は難しいが、意外と陽気な奴なのかも知れない。
何気にブリス技にも対応していたりする。
+ え?マーピー君みたくなってないか心配?

+ 各種技紹介
通常技
パンチ(キック) X,Y,Z(A,B,C) 順に弱・中・強のパンチとキック。出は速いが強以外はリーチが極めて短い。
地上では弱→中(強)、空中では弱→中→強、同じ威力のPやKが繋がる。
なお、しゃがみ強Pは下段技ながらしゃがんでいる相手には当たらない。
特殊動作・技
投げ 至近距離で→ or ← + Z or C 相手の腹を手刀で突き刺して放り捨てる。
威力は低いがなんか動きが妙に手馴れていて怖い
前後ダッシュ(空中可) →→ or ←← 通常のダッシュと異なり、
地上だろうと斜め前方にゆったりと空中ジャンプするのが特徴。
前後併せて3回まで入力可能で、急な方向転換もお手のもの。
ただし、2段ジャンプ時は1回まで、3段ジャンプ時は使用不可。
避け&回り込み → or ← + X+A 無敵の回避行動。こっちみんな。
パワー溜め Y+B押しっぱなし どこかで見たようなダンスを踊ってゲージを溜める。溜まる速度は結構速い。
蛙跳びアッパー \ + Z 前方へ滑るように移動しつつしゃがみ強Pを繰り出す下段技。
発生が速く上方向へ強いため、跳び込みの迎撃や中距離からの奇襲に使える。
しゃがんでいる相手に当たらない点は通常のしゃがみ強Pと同様。
地面突き破りトゲ \ + C 地面から巨大なトゲを斜め前方へ突き出す下段技。
発生はやや遅いものの、リーチに優れる。
跳び蹴り → or ← + C 前・後方へ跳びつつジャンプ強Kを繰り出す。
通常のジャンプ強Kと違い、ジャンプ強Pへのキャンセルは不可。
貴重な中段技だが当てても隙が大きく、崩し用途には不向き。
ガードキャンセル ガード硬直中に↓ / ← + P or K 1ゲージ消費してガード中に反撃。
出せる技はPボタンならば蛙跳びアッパー、
Kボタンならば後述の「グランド飛び道具蒸発ライト(強)」となる。
有効な反撃手段だが、無敵時間が短いので過信は禁物。
ブロッキング 相手の打撃技に合わせ→ お馴染みブロッキング。成功するとゲージが少量増加する。
必殺技
ミサイル ↓\→ + P(空中可) 腕を変形させてミサイルをぶっ放す。地上では前方に、空中では斜め下方へ発射。
弱・中で弾速と威力が変化し、強では弱・中の2発を同時に発射する。
ただし、1発の威力自体は弱版と同じ。
牽制や連続技の〆として活躍する技だが、
打点がやや高く、カンフーマンサイズの相手にはしゃがまれると当たらない。
飛び道具蒸発ライト →↓\ + P 目から眩いサーチライトを照射する。
ダウン効果があり、空中ヒットすると相手を吹き飛ばす。
中・強版はリーチが大幅に伸びるが、その分発生が遅くなる。
ミサイル同様の弱点を抱えてはいるが、跳び込みを迎撃する時などに役立つ。
だが実際の攻撃判定は全体の3分の2程度しかなく、
リーチは見た目よりも短い点には注意。また、削り効果も無い。
飛び道具をかき消す効果もあるのだが、そちらで活用する機会はあまり無さげ。
グランド飛び道具蒸発ライト →↓\ + K 上記の技の下段バージョン。やはりダウン効果あり。
ただし、こちらは立ち上がる動作も含むのでより隙が大きく、
特に近距離で中・強版をガードされたり空振ったりすると、高確率で反撃確定
中距離での牽制に欠かせない技ではあるが、迂闊に振るのは命取りとなる。
削り効果が無い点は上記の技と同じ。
超必殺技(1ゲージ消費)
スーパーミサイル ↓\→↓\→ + P(空中可) ミサイルの強化版で、1度に5発発射する。強攻撃から繋がるので連続技に最適。
また、ヒット時に相手が浮くので一応追撃も可能。
地上に降りてから発射するため、ある程度背の低い相手でも安心。
回転袈裟切りフック ↓/ ←↓/ ← + P 前身しつつ回転フックを3回繰り出し、〆に蛙飛びアッパーでカチ上げる乱舞技
やはり相手が浮くので追撃出来るが、硬直が長く、壁際でないと難しい。
暗転後の無敵も無いので、連続技に組み込むのが主な用途である。
…が、非ロック式なので当たり方が悪いと抜けられてしまう。
また、打点の高さが災いして相手の背丈によっては空振りする事も。
超必殺技(2ゲージ消費)
ガトリングガン ←/↓\→ + PP 顔面からせり出してきたガトリングガンで相手を蜂の巣にする荒技。
威力(と演出)は最高だが発生が非常に遅く、技後の硬直も非常に長い。
ついでに暗転後の無敵も無い。
光の柱 →\↓/← + KK 足元にサークルを展開し、そこから発生した光の柱と共に上昇する。
判定が強く、発生の速さや威力も中々で対空としても使える。
…が、暗転後の無敵が無く、かつ技後の隙も大きい。
超必殺技(3ゲージ消費)
UFO ライフ3割以下で→\↓/←→ + 強K+強P 相手をアブダクションしてしまう一撃必殺技。
発動条件を満たすと身体が点滅し出す。
アンダースローで発信機を投げ付け、ヒットするとカウントダウンを開始、
その間本体がダメージを受けなければ5秒後に相手を宇宙船へ連れ去る。
発動時に若干の無敵あり。
だがこの発信機、ガード可能な上に通常技であっさりはたき落とせたりする。
おまけにMUGEN1.0以降では無効という非情の技。
なお、ヒット時に極小のダメージがあるが、それで相手をKOする事は出来ない。
03:13~ガトリングガン、05:34~UFO

移動速度は遅めだが、3段ジャンプや3回まで可能な空中ダッシュ、
優秀な飛び道具の「ミサイル」などを駆使して撹乱・牽制し、隙を見て連続技を狙っていくキャラ。
ブロッキングガードキャンセル、回り込みといった防御システムに加え、スーパーキャンセルやドリームキャンセルのような芸当も可能。
更に横の判定が薄く、稀にスピードの速い突進技や飛び道具がすり抜けたりする便利な特性を持っている。
……こう書くと強そうだが、実際には通常技のリーチが全体的に短く、殆どの超必殺技には暗転後の無敵が無い。
故に接近戦での差し合いには弱く、崩し手段も乏しい。リーチのある相手はもちろん、アーマー持ちやブロッキング持ち相手も辛いものがある。
また、地面から若干浮いているが故に打点が高く、しゃがんでいる相手や背の低い相手には一部の技が空振りしてしまう。
ミサイルを地上・空中でばら撒いたり、「グランド飛び道具蒸発ライト」を駆使して中・遠距離戦に徹する戦法は強力だが、如何せん火力と削りダメージが低く、
後者に至っては削り効果すら無い。おまけに中・強版を近距離(相手のリーチ次第では中距離でも)でガードされたらほぼ反確
やはり大きなダメージを与えるにはゲージ技を絡めた連続技を狙っていく必要があり、中々に厳しい立ち回りを要求されるキャラと言える。
とは言え決して弱い訳ではなく、意外と華麗な空中コンボや、無敵の回り込みやブロッキングといった防御システムを使いこなせば十分戦っていけるだろう。
連続技用や緊急時のガードキャンセルのために、常に2ゲージ以上はストックしておきたい所。
一見愉快なゲージ溜めも、本人的には結構必死だったりするのだ。
ちなみに打撃技を連続してヒットさせていくと相手を気絶させられるのだが、実戦で見る機会はあまり無いかも知れない。

通常技から1ゲージ消費の超必殺技「回転袈裟切りフック」に繋いで途中キャンセルし、更に同じく1ゲージ技である「スーパーミサイル」に繋げる連携が強力。
補正もあって多少安くなってしまうものの、壁際ならば追撃が狙えるので更にダメージを稼げる。
しかしながらこの回転フック、暗転後の無敵が無い上に打点が高く、上述の通り相手の背が低いと当たらない。
おまけに非ロック式の乱舞技なので、当たり方が悪かったり、相手の仰け反り具合によっては途中で割り込まれるという非情の技である。
そういう場合はスーパーミサイルのみを絡めた連続技へ切り替えるなどして対処したい。こちらはある程度背の低い相手にも当たる。
…え?突っ立ってるだけでスーパーミサイルすら当たらない連中もいるって?……頑張れ!

初見ではまず呆気に取られるであろう2ゲージ技「ガトリングガン」は、フルヒットすれば最強レベルの火力を誇る。
しかし「暗転見てからガードorしゃがみ余裕でした」レベルに発生が遅い上に無敵が無く、ぶっぱしようものならあっさり避けられるか潰されてしまう。
ついでに隙も膨大なので、空中ダッシュなどで背後に回られようものなら死あるのみ。
ガード上等で相手のジャンプ攻撃に合わせるのがベスト…と言いたい所だが、困った事に何故だか削りダメージは雀の涙。
死に技に片足を突っ込んでいる感もあるが、演出が素敵なので是非一度は使ってみたい。AI戦なら結構当たってくれる事もあったりする。
一応スパキャン(orドリキャン)で繋げる事も可能だが、はっきり言って大道芸の域である。
同じく2ゲージ技の「光の柱」は判定・威力共に優秀で、リバーサルや(一応)対空に役立つ。……が、やはり暗転後の無敵が無い。
せっかく当てても相手の飛び道具が残っていたり、判定が強い技とかち合うと敢え無く潰されてしまうため、使用するタイミングには注意したい。

体力が3割以下で発動可能な3ゲージの一撃必殺技「UFO」は、相手を自分の宇宙船へとご招待してしまう大技。
発信機のヒット後、本体がダメージを受けなければ時間経過で発動するという「北斗残悔拳」のような技だが、こちらは時間が5秒と短く実用的な範囲である。
まぁ相手が黙っている筈も無く、そもそも普通にガード可能なので、結局はロマン技の範疇を出なかったりする。
とは言えヒット時ガン逃げに徹した場合、動きが遅く飛び道具を持たない相手にはかなり有効である。
いよいよ打つ手が無くなったら狙ってみても良いかも知れない。
ただし、常時ハイパーアーマーの相手*5に決まるとUFOが来てくれないバグがある他、タッグ戦時でも不具合が発生するので要注意
(一応AI操作時はタッグ戦時にこの技を使用しないように設定されている)。
MUGEN1.0以降では処理の関係か、ヒットさせても不発に終わるという哀しみを背負った技でもある。最早全ゲージを使った挑発に等しい。
なお、このUFOと思しき専用のD4ステージも別途公開されているが、
その内部は謎のステンドグラスや肖像画が飾られていたりと、宇宙船と言うよりは礼拝堂のごとき謎空間であった。なんなんだこの宇宙人

AIはデフォルトで搭載されており、ブロッキングを多用しつつ避けや回り込みで頻繁にこっちを見て来る
原渡氏曰く「AI観戦だと弱いけど人操作で挑むと異常に強いAI」との事だが、対AI戦においても中々強い。
初期AIレベルは7だが「変えないほうがいい」そうなので、強さの設定は実質1~11までのブロッキングレベル調整で行う。
AI自体の起動も少々遅いため、常時起動の記述を追記しておいた方が無難である。
8~10辺りならばかなりのブロッキング精度を見せ、並中位~上位クラスの実力を発揮する。
ただし、ブロッキングが通じない投げ技には無力なので、投げを上手く活用する相手には滅法弱い。そして上述の通り背が低い相手なども苦手。
また、基本的に立ち回りは堅実だが、追撃のチャンスに何故かこっちを見るなどの奇行に走ったり、
隙が大きいグランド飛び道具蒸発ライトを振ったりして反撃を受ける事も多かったりで、勝率はまちまちと言った所。
ブロッキングを駆使してじっくり戦うスタイル故に短時間で相手を仕留める事が難しく、自己強化技や長期戦で強化される技を持つ相手に対しても分が悪い。
加えて試合が長引くという事は相手によってはゲージを献上する事にも繋がるので、フルゲージの物凄いコンボや大技を叩き込まれて昇天するケースも珍しくない。
更には条件を満たした状態で試合が膠着するとUFOをぶっぱする事が多く、結果的にゲージを無駄遣いしてしまう事も…。
……実は強い格闘家を拉致しようとしていると解釈すると、空恐ろしいものがある……かも知れない。

レベル11では常時ブロッキングモードとなり、どこぞの棒人間ばりの凄まじい鉄壁ぶりを誇る。
必殺技の隙を突こうにも途中でキャンセルしてまで割り込んで来るため、通常の打撃技はほぼ通用しない。
とはいえ相変わらず投げ技には無力なので、投げキャラ相手だとあっさり負けてしまったりするが。
プレイヤー操作


    

出場大会

プレイヤー操作

その他



*1
資料によってその大きさは高さ1.8m~2m、直径3m或いは5m、または7~8mともされており一定しないが、とにかく大きい物体だった事は確かな模様。
まぁ搭乗者(?)が3m超という巨体なので、普通に考えればそれ以上の大きさはありそうではあるが。

*2
上述の通り、現在に至るまでフラットウッズで親しまれている存在だが、
着ぐるみやグッズ等で大々的にフィーチャーされているのは見事に旧バージョンの方である。
やはり地元でもあの姿の方が馴染み深いのだろう。

*3
1995年にSFCで発売されたアクションゲーム。
バカ殿&バカ王子が亡き父の力を借りてマッチョに変身、地球征服を目論む宇宙人の野望に立ち向かうというバカゲ-である。
突然!マッチョマン』とは会社は違えども「マッチョが3メートルの宇宙人をしばき倒す」という嫌な共通点があったりする。
全編突っ込み所満載な作品だが、最終ステージの火星では兎が杵で殴りかかって来たり
アポロ計画の宇宙飛行士やら遮光器土偶やら黄金ジェットやらが襲いかかって来たりと、群を抜いてカオスな展開が待ち受けている。
2:10辺りから。ちなみにマッチョ状態なら瞬殺できます

*4
本人曰く「50年前に地球で遭難してしまった」との事。作中の正確な年代は明確にされていないものの、
仮にゲームが発売された2002年だとすると、実際の事件と同じく1952年に地球へやって来た事になる。

*5
例としてはこういう方々この人の12Pなど。一部のアーマー持ちにはヒットすらしないケースも。
基本的にヒット時に仰け反る相手は問題無い模様。


最終更新:2024年01月21日 10:15