ブラックキャット


"Never let the black cat cross your path!"

(黒猫に前を横切らせちゃダメよ!)

+ 日本語吹替声優
斎藤恵理
『スパイダーマン(1994年アニメ版)』
佐久間レイ
PS『スパイダーマン』
森夏姫
『アメイジング・スパイダーマン2』
佐竹海莉
『マーベル スパイダーマン』
高垣彩陽
『Marvel's Spider-Man』

MARVELコミックの『スパイダーマン』シリーズで主に登場するキャラクター。
日本の漫画とは無関係だし、ウルトラマントレギア等の製作者でもない。
初出は1979年の『The Amazing Spider-Man #194』。
キャットバーグラー(怪盗)であり、初登場時はヴィラン(悪役)だった。

本名はフェリシア・ハーディ(Felicia Hardy)。身長178cm。体重54kg。
父親は高名な怪盗であるウォルター・ハーディであり、彼の技術を学んで自身も怪盗となった。
バットマン』に登場する女盗賊「キャットウーマン」のパクリと勘違いされがちだが、役柄としてはこっちの方が先である。
そもそもは泥棒になるつもりなど無く、元々は初デートで乱暴してきたボーイフレンドに復讐するために格闘技や体術などを学んだのであった。
しかしいざ力を身につけて実行段階に入った所で、そのボーイフレンドが事故死してしまい、彼女は復讐の対象を失ってしまう。
宙ぶらりんになった気持ちのはけ口を求めたフェリシアは、獄中にある父が優秀な怪盗であった事を知ってその後を継ぐ事を決意し、
父の技術を研究したりしてブラックキャットになったのである。
当初は敵キャラとしての登場だったが、スパイダーマンとの交戦の末に改心し、以降はクライムファイター(対犯罪者専門のヒーロー)をやっている。
スパイダーマンとは交際歴もあり、今でも彼に対しては憎からず思っているようだ。
もっともブラックキャットが愛していたのはスパイダーマンというキャラクターであってピーター・パーカーという凡人ではなかったため、
中の人が普通の青年である事に幻滅して破局している。
その後も諦め切れずにズルズルと気持ちを引きずり、スパイダーマンに付き纏ったり、彼が別の女性とくっつくと嫉妬して嫌がらせしてきたり、
こじれた関係を続けてしまっている。女性ってこわいね!
そんな関係があるため、『MVC3』でカプコンのフェリシアと出会ったスパイダーマンはブラックキャットを思い出して焦っていた。

"What is it with me and cat women named Felicia? Jeez."

(キャットウーマンの……フェリ……シア? ………え? あ、いや!いい名前だね、あはは……!)

「シビル・ウォー」の後、ピーターがスパイダーマンである事を公にしたのを無かった事にするため、メフィストと取引した結果、
彼女もピーターを忘れてしまうが、パワーを取り戻した後、再びスパイダーマンと縁ができる。
また、ミスティ・ナイト率いるヒーロー・フォー・ハイアーに加入し、フィアレス・ディフェンダーズにも加わった。
スーペリア・スパイダーマンと出会った時は、彼に犯罪者とみなされ、警察に突き出されてしまう。
復讐のために、ヴィラン達を集めたギャングを築き、ハンマーヘッドを側近にした。
犯罪者のリー・プライスが、マニア(アンディ・ベントンという女学生がシンビオートと共生した姿)と結合し、
ギャングを支配されそうになった時は、スパイダーマンやアンチヴェノムと共闘してリーを止めた。
結果、スパイダーマンとの確執は解消されたが、ギャングも解散となった。
これを受け、エディ・ブロックからヴィジランテに復帰してはどうかと提案され、フェリシアも前向きな様子だった。

(参考資料:『マーベル・エンサイクロペディア』)

「確率を操作して人を不幸にする」という能力を持っていたが、今はそれを失っており、その代わり猫のような超人的身体能力を得ている。
ネコだけに鋭い爪による引っ掻き攻撃が得意技。
フックロープなどを用いてスパイダーマンばりのスウィング移動も可能。

なお、「フェリシア」というのは女性名としておかしいわけではなく、直接的には「猫」という意味も無いのだが
(ラテン語の「幸運」が語源、一応猫も「Felis」なので似た語感)、
これの男性形「フェリクス(Felix)」は古典アニメのネコの主人公の「フィリックス・ザ・キャット(Felix the Cat)」に使われたりしているので、
少なくともアメリカでは「ミッキー」と聞いてネズミを連想するぐらい、フェリクス(フェリシア)→ネコのイメージは強い。

原作初期はアメコミ特有の絵柄でお世辞にも可愛いとは言い難いデザインだったが、日本風のタッチが導入されるようになってからは普通に可愛くなり、
日本人でも萌えられる娘になっている。
↑山下しゅんや氏によるイラスト。コトブキヤからフィギュア化されて発売されている。

ゲーム『Marvel's Spider-Man』ではDLC『摩天楼は眠らない』にて登場。


MUGENにおけるブラックキャット

XFields氏、Beja氏、Eclipse氏、O Ilusionista氏による共同製作のものが存在。
現在は「Brazil Mugen Team」にて代理公開されている。
カプコンの女性キャラ数名のドット絵を一部改変して作られているようだが、ほとんどは手描き。
先述のフックロープを使ったスウィング移動による蹴り、突進しての引っ掻き攻撃などを持ち、接近戦が得意なタイプ。投げ技はスープレックスと豪快。
超必殺技では空中に打ち上げた相手に組み付いて両手でガリガリ引っ掻きまくる
また、確率操作で不幸をもたらすという能力を再現したとおぼしき超必殺技も持ち、発動すると黒猫ゲージが出現。
徐々にゲージが減少していき、その間上から物が大量に落ちてくる。
落ちる場所はランダムなのでダメージは安定しないが、思わぬ形で相手の行動を妨害してくれるためぶっぱ上等。

デフォルトAIは未搭載だが、Mammalman氏による外部AIパッチが公開されている。
強さは程々だが、超必殺技をたっぷり使って派手に動き回ってくれるため見栄えが良い。
Mammalman氏AI(DLリンク有り)。
お相手はワンダーウーマン

出場大会



最終更新:2023年05月27日 23:12