エド



 初出作品:ストリートファイターV
 出身地:不明
 生年月日:9月3日
 身長:167cm(V「ゼネラルストーリー」) - 182cm(V)
 体重:58kg(V「ゼネラルストーリー」) - 86kg(V)
 血液型:不明
 好きなもの:ビリヤード(V「ゼネラルストーリー」)
                         ボクシング、完全勝利(いずれもVから追加)
 嫌いなもの:理想ばかり言うヤツ
 ファイティングスタイル:サイコボクシング
 キャッチコピー:若き指導者(V)
 担当声優: 吉野裕行 (日本語)、Edward Bosco(英語)

「随分強そうなヤツだなぁ、怖えー怖えー」

ストリートファイターV』に登場するキャラクター。
同作に登場する相撲取りはもちろんの事、大江戸錬金術師ポンコツ警備メカアメリカの悪ガキ三人組とも無関係。


キャラクター設定

初登場は『ストIV』。M・バイソンのエンディングで登場し、セスが倒されて崩壊するS.I.N社から金目当てに救出された名も無き少年だった。
ベガスペアボディの候補であり、セスやアベルなどのスペア候補の最後の生き残り(の一人)である。
名前の由来は「エンディング(略称がED)に出ていた男の子」から。

救出された直後は、バイソンに質問されて怯えるほど臆病な性格の子供だったが、
『ストV』では粗暴な性格のバイソンと共にいたため不遜な性格になっており、バイソンの相棒と言える存在になっていた。

右の掌にはシャドルーの紋章があり、ベガのスペアボディというだけあって、彼の体にも微弱ながらサイコパワーが宿っている。
育ての親であるバイソン譲りのボクシング、独自の蹴り技、そしてサイコパワーの3種を組み合わせたのが彼のファイトスタイル。
しかしバイソン譲りとは言ってもあのような筋力にものを言わせた荒々しい直線的なボクシング技ではなく、フリッカー主体の中距離戦が彼の持ち味である。
脳筋にしか見えないバイソンだが、自分のボクシングが我流の割にはエドにはしっかりとした技術を教育しており、
伊達に元プロボクサーではない、という所が窺える。
『ZERO3』あたりから「金の亡者の脳筋バカ」あとリュウのかませのアレックスのかませと言う酷い扱いを受け続けてきたバイソンが、
それまでと全く違う「エドの保護者」と言う個性を得る切っ掛けとなってくれた。

サイコパワーの影響か、1ヶ月ごとに服を買い替えなければならないほどに肉体の成長が早く、
バイソンに介護をされる羽目になるのではないかと心配していたが、10代後半で肉体の成長は落ち着いた。

+ 彼が今の姿になる経緯
自身のストーリーではそんな彼が何故今の姿になったのかが分かる。

バイソンに助けられてからというものの、毎日のように「自分が自分ではなくなり、別のもの(ベガ)に支配される」という悪夢に苦しめられていた。
そんなある日、シャドルーの任務の最中に、不思議な占い師の少女が現れる。


「キミ、すごいものを閉じ込めているみたいね」
「このまま大人になっちゃうと、キミはキミでなくなっちゃうみたいよ?」

少女は言いたい事だけ言うと、目の前から消えた。
リュウ達の手によりシャドルーが崩壊した後もバイソンと共に行動していたが、悪夢は続いていた。
今のままではバイソンの背中を見失ってしまう。
そして少女が言っていた「キミたちも大変よね~」の「キミたち」とは自分とバイソンではなく、
自分と同じ境遇の子供達の事なのだと悟ったエドは、何も言わずバイソンの元を去ろうとする。
だが、勘付いていたバイソンは「テメェはまだ弱え。ヒヨコはだまって後をついてくりゃいいんだよ!」と、
当初は金目当てだったとは思えない言葉で引き止める。
エドがヒヨコじゃないと反発すると、エド自身の未熟さを理解させようとするバイソンと戦う事になる。
戦いの末にエドが勝利すると、バイソンは背を向け、「行っちまえ!」と突き放した。
その後、プレイアブルキャラの姿にまで成長したエドは、同じ境遇の人間たちを集め、新たな組織の若き指導者として宿命に立ち向かう事を決意する。

時系列では『V』の後になる『6』にも、2024年2月27日にDLCとして実装された。
自身のストーリーモードでは、バイソンと別れた後も、引き続きシャドルーの実験体達を解放している。
エド本人は実験体達はあくまで解放しただけで、その後の人生まではどうこうするつもりは無かったようだが、
かつてシャドルーの金融部門を担当し、同じサイコパワーを持つJPという男から
解放した実験体達やシャドルーの残党が「エドを自分達のトップにしよう」と、新たな組織の総統にする動きがあると告げられる。
厄介ファンの推し活とか言ってはいけない

新組織の名は「ネオ・シャドルー」。
皮肉にもエド含め、元実験体達の人生を狂わされた元凶の名を継いだ組織だった。
元実験体達は解放されたとはいえ、常人には無い力を持った者や、シャドルーの犯した犯罪に長らく手を貸した者もおり、
もはや一般社会に戻れない者も少なくなかったのだ。
自身の預かり知らぬ所で、勝手に祀り上げられている事に驚愕、憤慨するエド。
しかしエンディングでは何か思う所があったのか「上等だ、だが俺は俺のやり方でやらせてもらう!」と受け入れたようであった。

一方でワールドツアーモードでは、メトロシティの地下鉄内でシャドルー残党に追いかけられるも、
「お前たちの組織なんか知ったこっちゃねえ!」と一蹴している。

『V』では「自分が自分でなくなり、別のもの(ベガ)に支配される」という悪夢を見ていたが
『6』でも体力が少ない状態でラウンドを取ると、歓喜の声を上げつつもエド自身の身に湧き上がるサイコパワーに気付いていない様子が見られる。


「オレの勝ちだ!オレの!ハハッ、ハハハハハハ…」


キャラクター性能

前述の通り普通にキックも行うため、ボクサーとも総合格闘技ともとれない半オリジナルのファイトスタイル。手技は普通にボクサーっぽいのだが。
サイコパワーは主に『糸』のような形で射出し、相手を捕らえるように使う事になる。

『V』ではクリティカルアーツの真空波動コマンド(これは瞬獄とかボリショイのようなごく一部を除いた全キャラ共通)以外に、
一切のコマンド入力を要しない、ボタン連打や同時押しだけで必殺技が構成された、極めて簡素なコマンド表が印象的。
とは言っても、それは操作難易度が簡単であるという意味ではなく、
ちょっとでも距離が離れるとコンボやCAが繋がらなくなるシビアな間合い調整が要求される。
コマンドを覚えなくて良いという意味では初心者向けではあるが、
その割には連打コマンドとPP同時押しと言ったコマンド重複や間合いの管理などシビアな面が多く、お世辞にも取っつきやすいキャラとは言い難い。
やり込み甲斐があると言うよりはストレスが多いキャラとなってしまっている。

全体的にムキムキマッチョになり過ぎたせいでリーチは長め。
更に通常技、必殺技に強力な対空手段を多数備え、弾も持っているので牽制が強く飛ばせて落とすのが基本的な立ち回りとなる。
ほんの一部しか確定を取れない程度の隙しかない「サイコフリッカー」をガードさせ、
ちくちくと削りながら焦れて飛んだ相手を落とすのが通常の立ち回り。
更にPPP同時押しで出る無敵技、EXサイコアッパーまでも持っており、総じて守りが非常に強い。
一方で弾のコマンドが前中Pとなっており、普通のキャラが地上中段となる所が被ってしまっているため、
崩しにどうしてもプレッシャーが無いのが困ったポイント。

Vスキルは前方、上方に糸を飛ばして相手をキャッチする「サイコアンカー」。
溜め版をガードさせれば投げ間合いで+3Fという極めて強力な状況(ストVは最速技が3Fなので基本的に暴れ不可)を作り出せるし、
直撃すれば痛いコンボが入る。
ただし溜め時間が非常に長く空振りしても隙だらけ。
一応対空版があるので読み合いにはなるものの、飛ばれたらきつーいお仕置きを覚悟しなければならない。
この技をいかに通していくかがエドの見せ所となる。

VトリガーはIが巨大な球体を射出する出し切り型の「サイコキャノン」、
IIがVスキルを強化し溜め無しでもコンボにいけるようになる継続型の「アンカーブースト」。
Iが短所の崩しを補い、IIが長所の守りを伸ばすタイプで、どちらかと言うとIが主流ではあるが両方とも使い出があるタイプとなっている。

『6』では一から操作方法が大きく見直され、クラシックタイプは他のキャラ同様通常のコマンド操作になっている。
足技を一切使わなくなり、パンチ技のみで戦うようになった。キックボタンでフリッカージャブを放つ。
「サイコキャノン」はSA2として採用。
『V』での彼の非常に簡素なコマンド表は、ある意味本作におけるモダンタイプの先駆けになったとも言える。


MUGENにおけるエド

Chuchoryu氏による『CVS』風手描きドットで製作されたものが存在。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。

原作のシステムは採用されておらず、ブロッキングが搭載されているなど結構違いがある。
特に、特徴的だった必殺技の入力が波動拳コマンドなどに変更されており、一般的な格ゲーに近くなったがエドらしさは失われている。
飛び道具の「サイコシュート」がパンチ同時押しで出す事になっているらしいのだが、cmdファイル内の配置にミスがあり、
ボタン1つ押しで出る通常技の方が優先順位が高くなっているため、そのままでは絶対に出ない。
他にもコマンドの指定そのものに記述ミスがあり、場所を変えただけでは空中で出せてしまうなど不具合があるため、
きちんとしたコマンドに直した方がいいだろう。
エドの本来の操作性を求めるなら必殺技コマンド全部作り直しという結構な手間がかかってしまうが……。
あと、これ「サイコナックル」って言ってない?台詞もミス?

同じく空中からの突進技「サイコスプラッシュ」もコマンドの修正が必要だが、
出せるようにしたらこれを当て続けるだけで永久ができてしまうようになる。
他にも通常投げが搭載されていない等、キャラとしての完成度はあまり高くない。

AIは搭載されているが簡易的なものであり、
相手との位置関係を殆ど考慮せずに技を振りまくる暴れスタイルで動く。
紹介動画(こちらのDLリンクは無効なので注意)

出場大会

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最終更新:2024年04月07日 20:13