ガリアノス

    

「お前の腕はまだまだ未熟だ。その剣技を極める事だ」

タイトーが製作したファンタジーアクションゲーム『黄金の城』、
後にアルュメが製作した続編の格ゲー『ブランディア』の主人公。

『黄金の城』では暗黒の支配者ギルダスに奪われたマイトレーヤ姫と財宝を救い出す。
その事自体よりもむしろ道中で敵の女剣士イレーネを脱衣させて戦意喪失させてクリアすると言う偉業を為し、ゲーム史に偉大な功績を残した男
(だが『黄金の城』というゲーム名、脱がされるイレーネの名に対して、それをやってのけたガリアノスの名はいまいち知名度に欠けるような……)。
もちろん『黄金の城』はエロゲーでは無いので、脱がせた後に何かをするわけでもなく、
引き留めようとするような仕草のイレーネを完全に無視して先に進む男の中の男。
なお、その後に出てくる敵の弓使いの女性ラウラは特に何事も無く殺害するので、女性に対して紳士というわけでも無いらしい
(といっても、彼女は膝を突くだけなので死んでない可能性もあるが)。
エンディングでは莫大な財宝と石像みたいにしか見えないマイトレーヤ姫を前に、
全身でガッツポーズという物欲全開の姿を見せてくれる。その浅ましさはアーケード版カルノフ*1といい勝負である。


その5年後が舞台となる『ブランディア』では復活したギルダスを打倒するため選出された6人の戦士達の1人として登場。
ページトップの画像でも驚くだろうが、5年の歳月は少年戦士をガチムチに変えるのに十分な時間だったようだ。

……ほぼ別人と言っていいほどに変貌しているわけだが
(特に『黄金の城』で使っていた、盾を上下に素早く振る事でバリアーを発生させていた技が失われているのが痛い。印象に残る行動だったのに)、
たまーに「えっ、これ黄金の城の時のあれ……?」と面影を感じ取れる行動も残っている。
たとえば下の画像の開脚ぶりと、上のエンディングの下半身。敵を倒すと、よくあんな感じで飛び跳ねて先に進んでいったのだ。


必殺技は一般的な飛び道具「マジックボール」、突進技「ガリアノスチャージ」、両手で剣を振り下ろす「イースト・ザ・サンライズ」の3つ。
最後の技名は「東」「昇る太陽」なので日本をイメージしそうな言葉だが、
ガリアノスは東洋人では無く、さらにグレート・ムタ日本人っぽいキャラは他にいるし、
技の内容も上から下に向けて大振りするのでどこがどうサンライズなのか分からない。それ昇龍拳系に付ける名前なのでは。
性格は「正義大好き」だそうだが、絶対こいつそんなキャラじゃ無かっただろ。


MUGENにおけるガリアノス

Joey Faust氏の製作したものが存在する。
当初、入手するには膨大な量のキャラが同梱されたキャラパックを丸ごとDLする必要があったが、現在は単体でも公開されている。
氏はガリアノス以外にも『ブランディア』キャラを製作しており、他の製作者が作っていたキャラと合わせれば、レツ・ゼンを除いて全員が揃う。
海外のmass氏と言っても過言では無い超マイナークソゲー格ゲーキャラを山ほど製作しているJoey Faust氏にすら作られないレツ・ゼンって一体……。

原作では上段/中段(しゃがみガード崩しという意味では無い)/下段の3ボタン形式だったが、
6ボタン方式にアレンジされている。
しかしxyzとabcであまり技の差別化はなされておらず(と言うか、元々の技数がそんなに多くないから差別化できず)ほとんどの場合同じ技が出る。
上中下の区別と弱中強の段階が同時に構成されているようで、xは上段で弱、yは中段で中、zは下段で強、という形式。
必殺技は原作にあったものを搭載しており、超必殺技として5連続で攻撃する乱舞技を持っている。
原作では着ている鎧が剥がれる脱衣システムを男女問わず搭載していたが、それは再現されていない。
音声だけを収録する事ができなかったのか、声が出る度に一緒に原作BGMの一部が演奏されてしまい、ちょっと聞き苦しい。

Joey Faust氏のキャラ全体に言える事だが、技の攻撃判定が無茶苦茶に広い。
画面内に何発でも出せる飛び道具連打も強い。
だがキャンセル技を使ったコンボや、ブロッキングなどのシステムを使った立ち回りができるようには作られておらず、
結局細かい事を考えずにレバー前を押しながら弱パンチを連発して物凄い判定を押し付ける戦術が有効。
AIは搭載されているようだが、あまり正確には動かない。




「お前はいい腕をしている。
 しかし、上には上がいる 気を許すな」

出場大会



*1


最終更新:2023年06月03日 13:47