超大型巨人


―その日人類は思い出した。
 奴らに支配されていた恐怖を。
 鳥籠の中に囚われていた屈辱を―

別冊少年マガジンにて連載されていた諫山創氏の漫画『進撃の巨人』を原作とする各メディアミックス作品に登場する怪物。
初期には作品の広告に殆どと言っていいほど登場し、関連商品も多いなど同作の顔役と言える存在となっている。

+ 『進撃の巨人』という作品について
人類を「何故か」襲う「巨人」なる謎の存在と、
その巨人に母を目の前で喰い殺され、復讐を誓った少年エレン・イェーガーらが戦うダーク・ファンタジーである。
不気味な存在である巨人や、作中に散りばめられた謎、巨人に対抗するために開発された立体機動装置等による斬新なアクションやギミック、
絶望的な状況でも必死に抗う個性豊かな登場人物達といった要素が話題となり、大ヒット。
アニメ化、ノベライズ、舞台化、ゲーム化、実写映画化された。
特にアニメ版は主題歌が紅白歌合戦で歌われる等の要因も重なった事により、
普段アニメを見ない一般層の間でも話題となり、社会現象を巻き起こすに至った。
実写映画版?アレは諫山氏の意向でああなった上に諫山氏だけは内容に満足してるんで…
後発の作品に与えた影響も大きく(もっとも、『進撃』自体様々な作品の影響を受けている事を作者自身が認めているし、その内の幾つかとはコラボした)、
「ある日突然人を襲う怪物が現れた」系の漫画が増加する事になる。

物語本編はシリアスだが、一方でオマケ漫画のはっちゃけっぷりや、「特に理由のない暴力がライナーを襲う!」などのネタにも事欠かない。
これに限らずライナーは諫山氏の歪んだ愛情を受けまくってはいるが
ニコニコ動画においても空耳・下ネタ・キャラ崩壊・BGMを差し替えてギャグアニメ化等のネタ動画が多数投稿されている。

人類を捕食する謎の存在「巨人」から逃れるために人々が築いた「」を破壊し、再び人類を恐怖の渦に巻き込んだ張本人。
一般的な巨人と異なる点は外見とその巨躯。それまでは15mが最大とされていた身長を軽々超え、『壁』すら凌駕する60m級。
人体模型のように皮膚がなく全身の筋肉が露出しており、常に体から蒸気を発している。
出現と同時に人類が築いた『壁』の一つ、「ウォール・ローゼ」の一部を破壊、壁に穴を開けた事で物語は動き出した。

+ 「巨人」について
「巨人」と呼称されている通り、見た目は巨大化した男性のようであるが、手足が異常に細長い個体や、肥満の個体、
首が無い個体など千差万別(数は少ないが女性型の個体も居る)。
しかし、大きさ以外は人間とさほど違いはなく、腕が4本6本もあったり、
角があったり下半身がウマ等といった人間離れした外見の個体は確認されていない。
後に「人間を無理矢理馬型にした」ような外見の特殊な個体が出てきた程度である。
全員裸だが幸い(?)生殖器は確認されていない。
白猫プロジェクト』とのコラボには青鬼にそっくりな巨人も登場したが、それも目と鼻が異様に大きいだけで皮膚は青くない
(海外で放送されたアニメ版では一部の巨人が人種差別に該当するとして肌の色に変更が加えられており、中には完全に巨大な青鬼と化した個体もいる)。
大きさも3mから(通常は)15mほどとバラバラ。見た目相応にパワーもあるが、基本的には歩くような速度でしか移動せず、動きも大きさ相応に緩慢である。
だが、手足や頭を吹き飛ばされるような大ダメージを負っても1分程で再生するという驚異的な特徴を持ち、
更に数が多い上に大きさもバラバラのため、対策が絞り難い。
どのような手段かで人類を察知し、近くにいる人類を襲って食うため、人類にとっては敵である。
唯一の弱点は「巨人の大きさには関係なく、後頭部より下のうなじにかけての縦1m、幅10cm」の部分で、ここを大きく損傷すると再生する事なく即死する。
断じて「肩のうしろの2本のツノのまんなかにあるトサカの下のウロコの右」ではない
死亡するとその肉体はすぐさま蒸発してしまうため、詳しく調べるためには生け捕りにするしかない。
また、夜間や暗所では活動が著しく鈍くなり活動しなくなる(個体差アリ)。
知性と呼べるものは存在せず、ただ只管人類を捕食しようとするだけだが、
捕食した所で消化する事が出来ない(胃のようなものと消化液はあるが、腸などがない)ために、腹がいっぱいになると吐き出してしまう。
逆に人類以外の生物にはまったく興味を示さず、「何をエネルギー源として活動しているのか」は不明。
ただし、動き回った後は疲れるのか動きが鈍くなる。
人類より遥かに鈍いが痛覚も存在する(目を潰されると手で覆う等)が、基本的に自分のダメージは無視して突っ込んでくる
しかし、これらの常識が通じるのは「通常種」と呼ばれるタイプだけであり、
「奇行種」と呼ばれるタイプのように突然ジャンプしたり走り回ったりと激しく動き回る上に、次の行動が予測出来ない巨人もおり
(近くの人間を襲わず無視する等。中には「人間が高い所から下りてくるまで待つ」という行動をしたものも)、
これらも対策の難易度を上げている。

人類側は大砲などの遠距離火器も持っているが技術的な問題で精度が悪く、前述の通り(背中側にある)弱点以外を攻撃しても再生されてしまうため、
まぐれ当たりや数を揃えての集中砲火での弱点への直撃以外では「手足や頭を吹き飛ばして侵攻を遅らせる」程度の効果しか期待出来ず、
効果的な対処方法と言えるのは立体機動装置を使っての危険な空中戦で弱点に斬り付けるしかない
(立体機動装置は所謂ワイヤーアクションなので、そのワイヤーを掴まれて地面に叩き付けられる等、危険度は高い)。
そのため巨人が絶対に超えられない高さ50mほどの巨大な三重の壁の中で平和に暮らしていた。
壁を超える大きさの超大型巨人と、門を破壊出来る鎧の巨人(あくまでも裸なので甲羅と言う方が正しい)が出現する、その時までは。

「壁」の脆い門の部分を的確に狙って崩壊させる、壁にある大砲を見つけて破壊するなど、通常の巨人には見られない知性も存在する。
また、その巨躯に反してどこからともなく現れ、忽然と姿を消す神出鬼没さも兼ね備えている。

既に原作は完結しているが、その正体や詳しい説明についてはシナリオ上とても大きなネタバレになるので、自己責任で各種wiki・百科を参照されたし。
Twitter上ではNetflixにて本作のアニメ版が配信された際に、字幕で超大型巨人の正体がネタバレされたと言うジョークが投稿されたりもしてはいるのだが


MUGENにおける超大型巨人

ふうりん氏が手描きで製作したスプライトを素材として公開しており、
それを用いてManny Lingle氏(曼尼琳各氏)が製作したMUGEN1.0以降専用キャラが公開されている。
ふうりん氏の素材だけでは枚数が少なかったとの事で、MUGEN1.0の追加機能で動作が補完されている。
殴ったり巨大な手で握り潰すだけではなく、口から蒸気を吐いたり、ねんどろいど化された巨人を降らすなどコミカルな技も備えている。
11Pで防御耐性が強化され、12Pは更に攻撃面が強化。全体的に凶~狂クラス相当の性能に仕上げたとの事。
AIはデフォルトで搭載済み。
ふうりん氏のスプライト
Manny Lingle氏のキャラ

この他、OMEGAPSYCHO氏が壁を登って来る巨人達を倒していくMUGEN1.1専用のボーナスゲームを公開中。
専用のステージ付きで背景には超大型巨人も登場するが、モブなので攻撃はしないで帰っていく。
紹介動画

他にも超大型巨人が覗いているステージが幾つか確認されている。こっち見んな。

出場大会

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最終更新:2024年02月10日 11:00
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