ドルフ


    


第一章 鋼鉄の悪魔


「お前は、どうやらこの俺をとめに来たようだが もう、遅い…
 このミサイルはじきにうち上がる」
いや初耳だよそんな話!?ただ格闘神を倒しに来ただけでミサイルとか本当に聞いてないから!!

プロフィール

年齢:34歳
出身:リビア
体得武術:特殊暗殺術

元は中東戦争*1での特殊傭兵部隊の隊長であったが、味方を裏切り部隊を全滅させ逃亡。
ゲリラ戦闘のプロフェッショナルで愛用のバズーカ砲*2とサバイバルナイフを使い、確実に相手を抹殺する為の特殊暗殺術を駆使する。

(取扱説明書より)

ジャレコの対戦格闘ゲーム『デッドダンス』のキャラクター。
格闘神ジャドーの待つ「死の塔」に足を踏み入れたプレイヤーを迎え撃つ最初の刺客。
戦闘前に表示されるタイトルも「第一章」なのだが、ゲーム中ではこの時点ですでに4人倒してきているので、彼は5番目の対戦相手である。
恐らく塔に入る前の戦いは全て「予選序章」扱いなのだろう(門番であるビーンズとの戦いは正式に「序章」扱い)。

塔に入るといきなりICBMに掴まって登場する。魂斗羅かこいつは。
そして「このミサイルはじきに打ちあがる」と宣言、そのまま戦闘に突入する。
その場所でミサイル発射されたら噴射炎で確実に焼死するとか、塔の上の階にいる連中がまとめて吹っ飛ばされるとか、
ツッコミ所しかない所がこの『北斗の拳』+『男塾』みたいな世界観をよく現している名キャラクター。
ひょっとしたらこの日に偶然プレイヤーキャラ達がやって来なかったらジャドー達まとめて全滅していた可能性がある。
カルト教団的な「世界を破滅させて自分達も集団自殺」のつもりだったら恐ろしい所だが*3
なにしろ「自分の命に執着する」などと言った一般的な感性の持ち主では無さそうな連中なのだから。

戦闘スタイルもまともではなく、堂々とロケットランチャーをぶっぱなす男。
いや「敵に向けて重火器を用いる」のが問題なのではなく、周辺には発射間近のミサイルがいっぱいあるわけだが、
そこらへんを斟酌する様子は全く無い。まとめて吹っ飛んだらどうする気だったんだこの男は(やっぱり自殺志願者だったんだろうか)。
通常投げでも、倒した相手の体に弾頭を直接叩き込むという荒技を使う。その場で爆発事故が起きたらどうする気だったんだ。
垂直ジャンプ強キックが急降下する飛び膝蹴りになっており、これを連発するドゥエ戦法が中々強い。

とまぁ、そんな危険人物であるが、敗北時には額の暗視スコープが口の辺りまでずり落ちるという、とっても間抜けなやられ顔で笑いを提供してくれる。
+ ちなみにこんな顔

イロモノだけどステージBGMは良曲


MUGENにおけるドルフ

海外製作者によって複数製作されている。
また、上述の専用ステージもJAM氏によって公開されている。
AI搭載済みのキャラがまだ存在しないので、日本のMUGEN環境ではかっこいいステージの方が遥かに有名であろう。

+ The Aboriginal One氏製作
  • The Aboriginal One氏製作
原作のドットを使って作られている。元はSFCのゲームなのでかなり小さい。
技は原作のものを再現しており、超必殺技などは無い。
AIは搭載されていない。

+ Cadavelico氏製作
  • Cadavelico氏製作
     
RegiNuken氏による『KOF』風ドットで作られている。
背丈は原作とほぼ同じくらいだが、体をかがめて低い体勢を取っているというポーズになっており、他のキャラと並べても違和感を感じない造り。
ただ、普通にかっこいい軍人キャラになってしまって、原作絵の「ニュートラルポーズの時点で頭がイカレてると分かる」というアクの強さは消えた。

通常技だった空中からの急降下飛び膝蹴りが必殺技に格上げされ、
通常投げを強化したような動作の打撃系超必殺技、グレネードを撒きながら高速突進する超必殺技が追加されている。
設定ミスなのか仕様なのか分からないがロケットランチャーの弾がガード不能
逆に通常投げがしゃがみガード可能。そもそも相手がしゃがんでると投げが出ないという謎の仕様で、出せるように改造してもなお駄目。なんだこれは。
更なる謎仕様として、地上時限定で通常技に削り効果がある。
ナイフや弾頭で攻撃するパンチはまぁ分かるが、なんで何の変哲も無いただのキックでも削れるのか。
物凄く重たい蹴りなのか、はたまた靴に何か仕込んでいるのか。それならそれでジャンプキックでは何故削れないのか。
謎は深まるばかりである。
AIは搭載されていない。

立ち弱キックの攻撃判定が発生する所で喰らい判定が設定されていないミスがあり、このため無敵技として活用できてしまう。
また、挑発の動作全体に喰らい判定が無く、攻撃避けのように活用可能。
……で、この挑発の内容がデフォルト設定のままなのでカンフーマンと同じく途中で操作可能になり
スタートボタンを連打し続けると挑発キャンセル挑発……を繰り返してタイムアップまでそのまま逃げ切れるという酷いバグがある。
ドット絵は本当に凄いのだが、そのまんま起用するには造りに粗が目立つのが残念である。

この他、inetenional trak氏による「Snake Eye'd Ninja」という改変キャラも存在する。
参考動画


「そこで見てるがいい…新たなる
 はめつが生まれる様を!」

出場大会

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その他



*1
中東戦争は1973年に終結しており、200X年で34歳となるドルフは中東戦争当時、まだ年齢一桁の子供である。
あるいはまだ生まれてもいない可能性がある(200X年が2009年だった場合、ドルフの生年は1975年で中東戦争終結後)。

*2
技名などでは「バズーカ」になっているが、これは日本人によくある誤解であり、
実はバズーカとは「一部のアメリカ製ロケットランチャーの愛称」でしかなく、カテゴリー名どころか商品名ですらない
(元々バズーカとはラッパの一種であり、そのバズーカ(ラッパ)に似ているからと現場の兵士達が付けた俗称なんだそうな)。
…と言うか、形状的にドイツ製ロケットランチャーであるパンツァーファウスト(戦車への拳)の方に近く「バズーカ型」でさえない
(余談になるが、ドイツによるバズーカのコピー品が「パンツァーシュレック(戦車への脅威)」)。
もしかしてドルフの名前の由来って髭の伍長殿なのか?
更には発射時の反動で後ろによろけているので、ロケットランチャー(無反動砲)なのかさえ怪しかったりする。

*3
ザジとの会話から一応ミサイル発射自体はジャドーの命令だったらしい事が分かるのだが……いくら何でも無茶苦茶である。
ジャドーは作中の描写を見る限りまだまだ格闘神を続ける気満々で、少なくともこんな自殺行為に走る人物ではない。
恐らく指示自体はしたが、まさかここまで出鱈目な行動に出るとは思っていなかったのであろう。


最終更新:2024年04月02日 18:24