キュレム






   
分類:きょうかいポケモン
英語名:Kyurem
高さ:3.0m
重さ:325.0kg
タイプ:ドラゴン・こおり
特性:プレッシャー(相手から技を受けるとその技のPPを余分に1減らす)
   ターボブレイズ(特性に関係なく相手に技を出せる(ホワイト))
   テラボルテージ(特性に関係なく相手に技を出せる(ブラック))
レシラムと ゼクロムを しのぐほどの ちからを もつが
きょくていおんの れいきで ふうじられてしまっている。

+ 担当声優
高橋克実
『キュレムVS聖剣士 ケルディオ』
前田弘喜
『ポケダン マグナゲートと∞迷宮 紹介スペシャルショートムービー』
三宅健太
『スマブラ』シリーズ、『光輪の超魔神 フーパ』

任天堂のRPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第5世代(『ブラック・ホワイト』)。

禁止級に相当する伝説のポケモンであり、灰色の体色を持ち、頭部・尾・背中の突起など身体の末端部は、氷塊のプロテクターのようなものに包まれ、
尾部の装甲はプラグのような形状をしている。
自身の体内で膨大な冷凍エネルギーを作り出しており、周囲一帯を一瞬で豪雪と氷塊に包むほどの力を持つが、
その冷気によって自身の身体をも凍り付かせてしまっており、この冷気が上記の翼とプロテクターを形成している。
そのためプロテクターや氷の翼は左右非対称の形状であり、重量のバランスが悪いらしく、よろけるような仕草をする。
ジャイアントホールを住処としており、そのすぐ側にあるカゴメタウンでは、
「晩になると冷たい風と共に人里に現れては人やポケモンを取って食らう」と伝承されているが、定かではない。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)

+ イッシュ地方の伝説(『BW2』ネタバレ注意)
太古の昔、ジャイアントホールにあたる場所に落ちた隕石から、1匹のドラゴンポケモンが出現した。
そのドラゴンポケモンは双子の英雄と共に現在のイッシュ地方となる国を作り上げた。
しかし双子は、真実を求める兄と理想を求める弟との間で、互いの理念の違いから徐々に対立
互いにどちらが正しいのかを確かめるために戦争に発展する。
この時、ドラゴンポケモンは2匹の龍に分裂し、「意志」と「肉体」がそれぞれレシラム、ゼクロムとなった。
2匹のポケモンはそれぞれ兄側と弟側に分かれて争い、その末に兄弟は「自分達はどちらも間違っていなかった」という結論に達し、戦争は終結した。
ところが兄弟の死後、子孫達が戦争を再開させてしまい、憤慨した2匹は国を焼き払い姿を消したと言われている。

ここまでがイッシュの伝説であるが、実は一般的に知られていない続きが存在する。
何と、ドラゴンポケモンが分裂する際排出された抜け殻の部分が、意志を持ち「3体目の龍」として動き出したという。
それこそが「虚無」の龍・キュレムであり、この経緯から自分の欠けた部分を補うためにレシラムとゼクロムを求める習性を持ち、
ゲーム中では「遺伝子の楔」というアイテムを用いる事でゼクロムやレシラムを取り込み、フォルムチェンジする事が出来る
(合体させたり、元に戻したりする事自体に制限は無い。
 ただしゼクロム、レシラム、キュレムをそれぞれ複数持っていてもフォルムチェンジさせられるのは1体のみ)。
ゲーム中では「合体」と称されているが、元々の伝説を考えると、本来のドラゴンポケモンに回帰している、と言った方が正しい。

『ブラック・ホワイト2』ではゲーチスに前作の主人公とNを打倒する目的で目を付けられ、捕縛される。
首尾よくNの操るドラゴンの片方と合体させる事には成功したものの、
想定外の存在だったBW2主人公に敗れたことで、ゲーチスの支配から解き放たれる。

アニメ版ではキュレムは単独でフォルムチェンジできるという設定になっている。
とはいえ、合体を忠実に描写すると、一緒にゼクロムやレシラムまで登場させなければないため仕方ないのだが。

  • ホワイトキュレム
みらいに じつげんする ポケモンと にんげんの りそうの せかいを
まもるため たたかうと いわれる。

     
キュレムがレシラムを吸収した形態。
ミュウツーすら上回る特攻を持ち、専用の溜め技「コールドフレア」を習得できる。
また、この形態ではレシラムの専用技「クロスフレイム」も使用可能。

  • ブラックキュレム
ポケモンと にんげんの しんじつの せかいが くることを みとおしていて
その みらいを まもろうとしている。

     
キュレムがゼクロムを吸収した形態。
電気タイプには珍しい物理型で、専用の溜め技「フリーズボルト」を習得できる。
また、この形態ではゼクロムの専用技「クロスサンダー」も使用可能。

仮に3匹が合体した場合、イッシュ伝説で実在したという3匹の龍の大元である、キュレム・オリジン(仮)になると思われるがゲーム中では未登場。

+ 余談・考察
第8世代『ソード・シールド』ではキュレム・オリジン(仮)と同じく、
太古に隕石に乗って飛来したムゲンダイナというドラゴンポケモンが登場している。
タイプがドラゴンで来歴が同じという奇妙な共通点を持っているとはいえ、ムゲンダイナの外見はイッシュの三竜とは似ても似つかないのだが、
ムゲンダイナはムゲンダイマックスと呼ばれる現象により真の力を解放すると、
本来の姿とされる「100メートルの何かの片腕」としか形容できない異様な姿となる。
この「まるでムゲンダイナが何かさらに巨大な生物の部位が独立した存在」とも取れる描写と、
イッシュの三竜がかつて原型となる一つの存在から分離・独立した分体であったという逸話、そして上記の来歴の酷似などから、
ファンの間では「彼らの原型となる超ドラゴンポケモンが存在し、ムゲンダイナやイッシュの三竜はその一部同士が個別に派生独立した存在なのでは」
という噂が実しやかに囁かれている。


原作中の性能

ポケモンにて初めて登場したこおり・ドラゴンの複合タイプで、第9世代でセグレイブが登場するまで唯一の存在だった。
種族値こそ高いが、ドラゴンの苦手な鋼がメインウェポンのドラゴン・氷を半減してしまうため、
基本的にフォルムチェンジで運用するのが基本となる。
単体の専用技として「こごえるせかい」を持つ。素早さを下げるため便利ではあるが、
フォルムチェンジするとそれぞれのフォルムの専用技に置き換わるため、まず見かけない。

対戦では、鋼に「クロスフレイム」で弱点を突けるホワイトキュレムの方が人気である。
高火力の「りゅうせいぐん」とのシナジーに加えて、氷技の多くが特殊攻撃である事も相まって攻撃範囲が広い。
ブラックキュレムも火力こそ高いが氷の物理技に乏しく、サブウェポンである「アイアンヘッド」もあまり採用されないため、
フェアリー相手に苦戦しやすい。

また、ホワイト、ブラック問わず有用な補助技が「はねやすめ」しかなく、搦め手を極端に苦手としている。


MUGENにおけるキュレム

海外の製作者であるHiperhazz氏のMUGEN1.0以降専用キャラが、
海外サイト「MUGEN Database」で代理公開されている。
スプライトは第5世代のものが使用されている。
基本アーマー状態のまま攻撃を繰り返すキャラとなっているが、
一度ライフが0になると、アニメ演出の後にホワイトキュレムかブラックキュレムにフォルムチェンジしてライフが全快、
性能も変化するという特徴がある。
変化前のキュレムはストライカーとしてレシラム及びゼクロムを呼び出せるが、
フォルムチェンジ後は合体しなかった方しか呼び出せなくなる。

出場大会

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最終更新:2022年12月06日 21:57