不動遊星


「集いし星が新たな力を呼び起こす!光差す道となれ!」

「シンクロ召喚!出でよ!ジャンク・ウォリアー!!」

アニメ『遊☆戯☆王5D's(ファイブディーズ)』の主人公。担当声優は宮下雄也氏。
ファンからはその特徴的な髪型から、もっぱら「」と呼ばれている。*1
武藤遊戯遊城十代ら歴代の主人公と同じく、遊星の服も上着の部分が重力を無視したデザインになっている。

ネオ童実野シティの最下層・サテライトの住人。初登場時の年齢は18歳で、何気に歴代主人公では最年長である。
それまでのシリーズの主人公とは異なる無口で控えめな性格であり、他者との「絆」に異様なこだわりを持つ。
「デュエルで最も重要なのはモンスターでもマジックでもトラップでも無く、デュエリストがカードを信じる心である」と、
親友のジャック・アトラスから教わっており、彼に裏切られた後でもそれを信じて戦っている。
どんなに弱いカードであっても存在する以上価値があると考えており、それは人間や物に対しても同様。
そのため他者を「ゴミ」「クズ」と蔑む者を決して許さない。
実はネオ童実野シティ最上層・トップス生まれであり、両親は旧モーメント(エネルギー装置)の開発者で、その暴走事故により遊星が生まれてすぐに死亡。
父親の研究が結果的に多くの人間を死に追いやり、また自分のような孤児を大勢生み出してしまった事から、
ルドガー・ゴドウィンからは「心の闇」と称されるほどの大きな負い目を抱えている。
過剰なまでに「絆」を重視し、どこまでも仲間を信じ助けようとする性格は、恐らくこの重い過去が原因だと思われる。
+ おい、デュエルしろよ
遊星を語る上で外せない、今なお語り継がれる名(迷)台詞。それが「おい、デュエルしろよ」である。
窃盗容疑で追われる仲間のラリーを逃がすため、自らが囮になりセキュリティ(警察のような存在)の牛尾と対峙し
(アニメ未視聴の人には「遊戯に絡んだ風紀委員」と言えば分かりやすいだろうか)、
問い詰められた際に言い放った台詞なのだが…

牛尾「おい、そのD・ホイールどこから盗んだ?マーカーなしか?囮かよ。クズはクズ同士庇い合いか?」
遊星「…………」
牛尾「お前も、逃亡を手助けしたおかげで立派に拘束する理由ができたな。ああ、そのD・ホイールの出所も聞かなきゃな」
遊星「……おい」
牛尾「あぁん?」

遊星「デュエルしろよ」

…と、問いの全てを聞いた上でスルー。
それどころか、「デュエルで自分が勝てばこの件は無かった事にしろ」と理不尽な条件まで突き付ける始末。
この台詞が出たのが『遊☆戯☆王5D's』の第一話であった事もネタ化の加速に繋がっているのだろう。
しかし結果的にこの一言のおかげでラリーはその後全くセキュリティに追われなくなっている
(その代わりに遊星が牛尾にしつこく追い回される羽目になったそりゃそうだ)。
必要最低限の発言で状況を一変させたのは、無口設定の有効活用と言える…かもしれない。
もっとも遊星の初台詞が(TV放送のジャックのデュエルが終わったのを見て)「雑魚だったろ、相手」だったり、
当初は「基本的にクールで知らない相手には冷たい態度をとる事が多いが、気を許した相手には優しく接する側面もある」といったキャラ付けであり、
初期の頃はキャラの方向性が固まってなさそうな感じがありありだった。
単なるコミュ障とか言う奴はデュエルしろよ
話が進むにつれて刺々しい態度は徐々に軟化し、「クール」と言うよりは「天然なお人好し」といったキャラ付けになり、
冷たい態度は鳴りを潜め、むしろ困っている人がいたら積極的に手を差し伸べる優しい面が目立つようになった。
ちなみにPSPソフト『遊☆戯☆王ファイブディーズ タッグフォース4』ではこの迷台詞扱いを受けてか、遊星の裏キャラ「マーカーなし遊星」のシナリオが、
ED以外はその場面の台詞(「……」「……おい」「デュエルしろよ」「カードは拾った」)と「タッグデュエルだ」のみで強引に会話を成立させる、
というネタになっている。
なお、このような会話が成立していないケースは『遊戯王』シリーズでは良くある事である。
また、『遊戯王』シリーズはカードゲームアニメにも拘らずしばしばリアルファイトが勃発するため、
ニコニコ内ではそんな展開やキャラに対するツッコミにも使われる。

使用デッキはシンクロモンスターが軸となっている構成で、「シンクロン」チューナーや「ウォリアー」モンスターがメイン。
上記の第1話の名(迷)台詞「おい、デュエルしろよ」に続く「カードは拾った」という発言から、拾ったカードの寄せ集めと思われる。
それに加え「ジャンク」テーマも含んでいる事などから、ダブルミーニング的に「ジャンクデッキ」と称する事もある。
劇中で「ジャンク」テーマのデッキを使うデュエリストを見た時に「俺と同じ」と発言した事もあるので、遊星本人の意識としては「ジャンク」テーマなのだろう。
モンスターのレベルはシンクロを除き総じて低く、メインデッキは過去2作品の主人公と比べて軽めのデッキ構成。
シンクロ召喚はシンクロモンスターカードに指定された「チューナー」とそれ以外のモンスターのレベル合計値が同じになるようにフィールドに出し、
それを墓地に送る事でEXデッキから呼び出せる、というものなのだが、遊星のデッキは低レベルが多いためレベル調整がやりやすく
また低レベルモンスターを大量展開する手段も豊富に用意されているため、エースや切り札となるシンクロモンスターの召喚に繋げやすい構築なのである。
これは単体ステータスが低い事が多い低レベルモンスターが力を合わせて強力になる、という作品テーマの一つ「絆」を体現した演出でもある。
主に使われるのは後述の「ジャンク・ウォリアー」のチューナー素材に指定されている上に低レベルを蘇生出来る「ジャンク・シンクロン」や、
チューナー以外だと召喚ターンのみレベル4モンスター並の攻撃力を得られ、ジャンク・シンクロンで蘇生できる「スピード・ウォリアー」。
便利な性能故に視聴者に過労死を心配されるレベルで酷使されまくっていたとも言う
エースカードはシグナーの竜である「スターダスト・ドラゴン」。
単体でも破壊効果を無効に出来る能力とそこそこ高めの攻撃力を持ち幾度となく活躍している。
さらに一定条件下では上位種のセイヴァー・スター・ドラゴンを召喚する事ができ、
後半ではクリアマインド(明鏡止水)の境地に達した事でシューティング・スター・ドラゴンのシンクロ召喚が可能になった。
また、シンクロモンスター「ジャンク・ウォリアー」も遊星を象徴するカードとして扱われており、印象的な活躍も多い。

その完成度の高さなどから、ファンの中では「本当に拾ったのか疑わしい」「ただのでまかせじゃ?」などの意見が多かった。*2
が、その後のエピソード(幼少の頃のクロウが《D.D.クロウ》を拾っていた)により、実際に拾ったものである可能性が俄然高くなった
(《D.D.クロウ》は現実環境では制限カードに指定された事もあるほどに有用であり、捨てる事など考えられないカード。
 規制緩和後も特定デッキへのメタとして評価されている)。
『遊戯王』の世界においては低レベル・低攻撃力のモンスターに対する差別意識が酷いため、
逆に言えば強力な効果があってもステータスが低ければ捨てられてしまっていたりするのである
(実際、前作『GX』では非常に強力な効果を持つ低ステータス・低レベルカードが「不要なカードを捨てる井戸」に放り込まれていた)。

デュエルの実力も高いが、リアルファイトもかなりの強さを誇り、アクロバティックな動作や徹夜にも持ち堪えられる体力も併せ持つ。*3
メカニックとしても高い技術を持ち(通称「メ蟹ック」)、拾ったパーツや余ったパーツでD・ホイール(ライディングデュエル用のバイク)を自作できる程。
作中では更に仲間の説明だけを頼りに、一晩でボード版D・ホイールのデュエルボードを作成するなど見事な技術力を披露している。
新シリーズに入ってからは修理屋業を始め、また大会に向けてD・ホイール用のエンジンを自作している。
同時期には対戦相手のボロボロのD・ホイールを仲間のブルーノと一緒に修理兼チューンしてやり、
実際に対戦する時になってボロだったとは思えない速さに、ジャックが「あの二人は何をやったんだ」と憤慨する場面があったほど。
また、物理の勉強を手伝っているような描写もある。強すぎないかこの蟹。

ちなみに理由は不明だが、(目の前に料理が置いてあっても)食事をしているシーンがほとんど存在しない。
前作では食事シーンが多く、食事をテーマにしたデッキが出たりデュエル中に食事を始めるシーンさえあった(通称「食事フェイズ」)事に加えて、
次作では「デュエル飯」と称して決闘中に巨大おにぎりをまるごと一つ食べるシーンが度々登場するため、
ますます遊星の「食事をしない」という特異性が際立っている。
普通はデュエル中に飯を食うのがおかしいのだが『遊戯王』ではよくある事
一応、第11話ではある人物の紹介で訪れたバーでミルクを注文して飲んでいるシーンがあり、この事から遊星=ミルクというイメージがついている。
この際の「ミルクでも貰おうか」というセリフ自体もよくネタにされており、
ゲーム『デュエルリンクス』でもデュエル中に使用できるボイスの一つとしてこのセリフが採用されているほど。
また過去に行われた遊戯王カフェの遊星をイメージしたドリンクもミルクであり、これを注文すると店員が11話の台詞と品出しの再現を行っていたとか。
挙げ句の果てには遊星のフィギュアの発売時、中の人の提案でミルクの入ったコップを持った手のボーナスパーツが付属、
キメ顔でデュエルディスクとミルクを構える
という謎すぎるポーズで飾れる事も話題となった。

ソーシャルゲーム『遊戯王デュエルリンクス』でも5D'sワールドで登場しているが、
固有スキル「シューティング・スター・ロード」の解説がかなり紛らわしい事でも有名。
このスキルは強力な反面、
  • デッキに「ジャンク」「シンクロン」モンスターが8枚以上存在する
  • エクストラデッキに「シューティング・スター・ドラゴン」が1枚以上と「ジャンク」「シンクロン」「スターダスト」モンスターが4枚以上存在する
という条件下でのみ使用できるという制約があるのだが、上記の解説は合計8枚以上・4枚以上という訳ではなく、
異なるカードを8種類・4種類という意味であり、勘違いしてスキル不発に困惑するユーザーが多数いるらしい。

本編中において色々と肉体的に痛い目に遭う事が多く、
そのためニコニコ動画においてはドMキャラという認識で扱われる事もしばしば
(ただし、一部のキャラに対してはドSな場合もある)。
好物はミルク(牛乳)(「ミルクでも貰おうか」)。
苦手な事はダンス(ダンスは…苦手だな)。

+ 漫画版『5D's』での遊星
漫画版でも主人公だが、「クールなようですぐ熱くなる(byジャック)」なアニメ版とは異なり、
分かりやすく熱血な性格となっており、出身も最初からサテライト。
サテライトの中では決闘疾走(ライディング・デュエル)の腕はトップクラスだが、自己流のためフィール*4が未熟であり、
ジャックどころかアキ(漫画版では最初から決闘疾走者(ライディング・デュエリスト))にすらフィールで敗北している。

デッキコンセプト自体はアニメと同じで低レベルモンスターを駆使した高速シンクロだが、
アニメと違い「ジャンク」下級モンスターや「ウォリアー」シンクロモンスターを主体とし、
逆に「ジャンク」シンクロモンスターは使用しない
(ちなみにアニメの方でジャンク・シンクロン以外の「ジャンク」下級が登場したのは終盤も終盤だったりする)。
エースモンスターは「決闘竜」の一体《閃こう竜 スターダスト》(「こう」の字は機種依存文字のためひらがなで代用。一文字で「王光」と書く)。
終盤、スターダストはチューナーだった事を思い出し、スターダストと他の決闘竜を素材にシンクロした「聖こう神竜スターダスト・シフル」。
なおマジで唐突に明かされたので、とっくにOCG化済みだったスターダストはチューナーモンスターではない
最終回後の読み切りに登場したスターダストの新たな強化形態「真閃こう竜スターダスト・クロニクル」。
また決闘疾走のルールが違うため、装備魔法をかなり多用する。

原作のクールさを生かしたMADや、敢えて彼を饒舌にしたMADなども存在する。

(以上、ニコニコ大百科から転載・加筆&改変)


MUGENにおける不動遊星

+ ディケイド氏製作 遊星号
  • ディケイド氏製作 遊星号
遊星が自身のD・ホイール「遊星号」に乗ったキャラ
「おい、デュエルしろよ」と言いながら戦う姿に「お前が言うな」と言わざるを得ない
更新でエンジン音系の技「神々の行進」が追加され、三幻神、三幻魔、邪神獣等を呼び出すようになった。

+ hatya氏製作 ラストターン遊星
  • hatya氏製作 ラストターン遊星
現在は同氏の引退に伴い公開終了。
ピンチにジャンクシンクロンをドローし、ラストターン(とどめ)へと向かう遊星。
格ゲーではなくカードゲームで戦う。
デュエルをせずに無理やり攻撃してくる者に対しては、「俺とデュエルしろおおお!」と叫びペナルティじみた攻撃をして撃破する。
狂上位クラスの性能を持ち、かのRare Akumaを葬り去る実力を持っている。

+ 栄光夜 -Night of Glory-氏製作 不動遊星
  • 栄光夜 -Night of Glory-氏製作 不動遊星
2023年のエイプリルフール記念に公開された遊星。
無論まともに戦うはずもなく、ディケイド氏製と同じくD・ホイール「遊星号」に乗って戦う。
遊星号に乗ったまま飛び跳ねたり、牛乳を相手の頭上から落とす等のネタ技を主に使用し、
超必殺技でも「アクセルシンクロォォォ!!」と叫びながら突撃する技や、
決壊したダムから水ではなく大量の牛乳が流出してくる技「牛乳激流葬」があったりと、完全なネタキャラである。
また、hatya氏のものを意識したと思われる最大ゲージ技「ラストターン」も所持している。


「だが、俺はレアだぜ?報酬は高いぞ」

出場大会

削除済み


*1
実はこの特徴的な髪型、『遊戯王』の原作者である高橋和希氏の寝癖が元ネタである事が、氏へのインタビューにて明かされている。
意外とこだわりがあるのか、漫画版の作者の佐藤雅史氏は遊星の髪型で何度かリテイクをくらった事を明かしている。

*2
作中描写に限った話ではなく、遊星のデッキは記載通りの理由で低レベルモンスター同士のシナジーからシンクロ召喚を行う構成が非常に上手く噛み合っており、
当時の現実の『遊戯王OCG』の基準で考えても、彼のファンデッキ風の構築でもそれなりに戦えるほど完成度が高い。
特に作中後半の遊星のカード群を使ったデッキは【ジャンクドッペル】という型として、実際に当時のOCGの環境を世界大会レベルで席巻したほどである。
あまりに重すぎるカード群のために「これでどうやって戦えばいいんだ」と言われまくる前2作の主人公とは大違いである。
前作はパワーカードも多かったし、今ではフォローも入ってるのでどちらもカードを特定テーマに絞れば戦えなくはないが

+ もう少し子細な『遊戯王OCG』における遊星のカードについて
『遊戯王OCG』における遊星の使用カードを中心に構築されたデッキ、所謂遊星デッキは初めから強かったわけではなく、
当初は安定性も低ければ展開力も足りない言わばファンデッキであった。
その一方で、仲間のクロウが使用する「BF(ブラックフェザー)」が環境を支配しており、「現実世界の主役はクロウ」言われるほどに寒い時代が続いた。
しかし、BFの主要カードに制限が入り、全体の試合速度がかなり遅くなった時、
ドリルウォリアーの登場と、前作主人公十代の使用カード「ダンディライオン」と組み合わせた「クイックダンディ」というデッキが完成し、
大会にも顔を出すようになる。
だが、今度は鬼柳の使用カード「インフェルニティ」が台頭し、やはり遊星のカードは主役なのに地味という立ち位置であった。
その後も「エフェクトヴェーラー」等の優秀なカードが増えていく中、
アニメも終盤に差し掛かった頃に敵幹部アンチノミーが使用したTGにより、遂に安定性・展開力が爆発。
更にラスボスとの最終決戦において使用した「シューティング・クェーサー・ドラゴン」のカード化により、遂に最大のフィニッシャーも得て完成に至った。
このようにアニメの展開と共に幅広い進化を遂げ、完結と共に完成に向かうという、何とも主人公らしいテーマのカードとなっていた。

……が、次回作の『遊☆戯☆王ZEXAL』開始時に悲劇は訪れた。
シンクロに代わる召喚方法エクシーズの登場により、シンクロの起点となるチューナーを大量規制されてしまい、
「始動が出来ない、出来ても安定に繋げるための中継まで届かない」という不遇の時代が到来したのである。
『ZEXAL』の放映終了後は規制が多少解除されてある程度立て直し、「遊星デッキ」と言うとやや語弊があるかもしれないが、
彼が主軸としていたシンクロンを多く活用する「シンクロダーク」というデッキが環境の一角を占めたりする事もあったりと、
当時の時点で過去作主人公のデッキとしては中々悪くない活躍であった。

しかしながら『遊☆戯☆王VRAINS』における新ルール、
「EXデッキのカードは、一カ所のEXゾーンかリンクモンスターのリンク先にしか出せない」によって完全に過去のデッキが死滅。
遊星のデッキの基盤であるシンクロとシンクロを重ねるなど不可能になり、環境どころかファンデッキからも姿を消す事に……。
実はこのルール改定の少し前に本来名前しか存在しなかった遊星の別の未来の切り札「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」が登場し、
ファンを大いに喜ばせたのだが、最低でも3体ものシンクロモンスターを素材として要求する重量シンクロモンスターだったため、
「出て間もなく改定されたルールに殺される」という何とも悲劇的なスタートであった。
後にシンクロ召喚救済のための「水晶機巧(クリストロン)-ハリファイバー」というカードが登場。
また新ルールに対応できるようシンクロンを大幅に強化する「ジャンク・スピーダー」という遊星デッキ個人を大幅に強化するシンクロモンスターも登場。
一応、上記のコズミック・ブレイザー・ドラゴンらをなんとか召喚できるレベル回復したものの、リンク一強環境では通じるはずもなく……。

そんな冬の時代が続いたが、アニメ新シリーズ『遊☆戯☆王SEVENS』の開始時に新たなルール改正が行われ、
リンクモンスター以外は従来通りモンスターゾーンに召喚可能という先祖返りを果たし、過去のギミックの全てが使用可能に。
EXゾーンはそのまま使用可能なので、シンクロ同士で展開する場合モンスターゾーンが6に増えたも同然であり、経由・待機等展開の幅が大きく広がった。
おまけにリンク先以外に展開が出来ないという状態ですら力業で展開を補助したハリファイバーやジャンク・スピーダーの効果はそのままなので、異常な展開力をも獲得。
安定・パワー・展開力の全てが揃った全盛期を迎える事となり、
「アラメシアの儀」を中心に動く「勇者デッキ」と混合した「勇者シンクロン」は度々大会にも顔を出す事もあった。
その後、ハリファイバーはあまりの汎用性の高さから禁止化してしまうも、
「アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン」や「レボリューション・シンクロン」といった優秀な新規も取得。
異常な展開力を誇るジャンク・スピーダーは未だ健在であり、ぶっちゃけこれを通せば高い制圧力を持つ大型シンクロをずらりと並べて殆ど勝ててしまう。
しかしながら、ジャンク・スピーダーの爆発力が凄まじすぎるあまりそれ以外の勝ち筋が乏しい上ため、
現在ではスピーダーを通せれば圧勝、止められてしまうと負け確、といったハイリスクハイリターンなデッキという評価に落ち着いている。

*3
作中では昇龍拳を絡めたコンボを披露している。おい、デュエルしろよ。
またカードの能力を具現化する超能力者とやり合った時も、それなりに持ち堪えていた。

*4
仮想立体触感(バーチャル・ソリッド・フィール)」の略で、ソリッドビジョンによる疑似体感システム。
一般的にはカードの攻撃や効果の衝撃を実体化させる、と言った感じのもの。
と言ってもその衝撃は決闘疾走者の腕で大分変わり、最初期の遊星でも廃工場のD・ホイールが走れる太さのパイプの破壊くらいは可能。
まぁフィールでフィールを相殺とか、極めると空とか飛べるけど
そのため漫画版では「相手のライフを0にする、先にゴールする、相手を走行不能にする」のどれか一つが勝利条件であり、
フィールで相手のD・ホイールを破壊するのも立派な戦術の一つである。
フィールの強さは大きなステータスであり、ある意味デュエリストとしての実力よりもその人物の決闘疾走者としての強さと認識されている。
ちなみに遊星はこれと「ドロー=デュエルを了承する」というルールを悪用され、
ジャックにフィールで強襲され、回避するためにモンスターを召喚して防御したからと、最初に断ったのに「おい、デュエルしろよ」された事がある。


最終更新:2024年02月28日 10:33
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