トール


「でも私は、小林さんだから言います!
 トールは小林さんが大好きです!!」

クール教信者氏の漫画『小林さんちのメイドラゴン』の登場人物。
担当声優は 桑原由気 女史。
作品タイトルの「メイドラゴン」とは彼女のことを指している。
余談だが伝承では所謂「竜娘」の事を「ドラゴンメイド」と呼ぶ
(マーメイドと同じく「メイド」は本来「少女(メイデン)」を意味する。
 尤も「メイド=奉公人」も「花嫁修業として良家に奉公している未婚女性」が由来なので語源は同じだが)。
無論、ドラゴン族のモンスタースーパーコーディネイターの学友とは無関係。

北欧神話の神っぽい名前だが、名前の由来は「人間界の作家」であることが公言されているため、関係は無い*1
由来である作家の名前は明かされていないが、劇中のドラゴンは伝承の龍の名前や龍関連の作品の登場人物及び作家の名前が由来になったキャラが多いため、
中つ国』シリーズの作者であるJ・R・R・トールキン氏ではないかと言われている。

かつて彼女の故郷である異世界の神々に単身で挑み、大打撃を与えたものの神の剣で貫かれて重傷を負い、
落ち延びた人間界の山の中で死を待っていた所、酔っぱらって迷い込んだ本作の主人公「小林」と遭遇。
小林が剣を抜いたため命拾いし、以降、恩を返すべく人間に擬態して小林のメイドとして暮らし始めることになる
(本来神の武器に人間が触れれば精神が崩壊するとのことだが、小林は信仰心を一切持っていなかったため、
 所謂「霊感の無い人間に霊障は起きない(幽霊が見えない人間に幽霊の攻撃は効かない)」のと同じ理由で全く影響を受けなかった)。

ちなみに小林は女性であり、トールが小林を慕っているのはつまり同性愛ということになる。
小林に対する好意の種類も「性的な意味でです!」と本人が明言している。
ただし同性愛者というよりは小林個人に惚れ込んでいるようで、小林が一時男体化した時もむしろそういう行為に及べる可能性に喜んでいた。
小林の老廃物を求めて洗濯物を舐めたり(そのまま口に含んで洗濯も可能)、
小林に自分の尻尾を調理して御馳走しようとする
など変態的な行動を取ることもあるが、
基本的にメイドとしての仕事は真面目にやろうと努力している。
……というか、小林が生粋のメイドオタクなので、メイドらしくしないとダメ出し喰らってしまう。
ちなみにトールのメイド服はメイド喫茶の制服を模倣したものなので、小林からすれば「ただのコスプレ」らしい。
小林に近付く者を男女問わず排除しようとするなど独占欲も強いようだ。

元の世界では、神の管理から脱しようとする勢力「混沌勢」の頭目である竜「終焉帝ダモクレス」の娘。
そのためかかつては尊大な喋り方をしていたが、小林との初遭遇時に「その喋り方疲れない?」と言われて以降は常に丁寧語を使うようになった。
それはそれで疲れそうな気もするが、立場上できなかった丁寧語キャラの方が地ということだろう。

小林以外の人間のことは基本的に下等生物として見下しているが、かといって嫌っているわけでもなく、
よほどのことがなければ積極的に問題を起こそうとはしない。
愛想を振りまきご近所や地域との付き合いは小林よりも上手にこなしているほどである。
ドラゴンの姿になるときや小林の会社に忍び込むときも認識阻害の魔法を使うため、露見することはまず無い。
連載初期は小林への度の強すぎる愛情や社会や種族の違いが生み出すカルチャーギャップから破天荒なヒロインのように描かれていたものの、
トール自身が人間社会に慣れてきた上に、よりアクの強いドラゴン達が複数登場したことで、
いつの間にかそういったドラゴン達にツッコミを入れる常識人寄りのキャラクターとして描かれるようになった。

本来の姿は、多くの創作に出るようなスタンダードなドラゴンの姿をしている。
日頃の人間の姿は自分で好きに人間の姿をデザインしたのではなく魔力で自分をドラゴンから人間に変換したもので、
「自分がドラゴンではなく人間だったらこんな姿になるはず」というような形で定着した容姿らしい。
また、ドラゴンの中では、ケツァルコアトル以外で唯一自動MP回復のようにマナを自力で生成する能力を持ち、
マナの薄い人間界でも変わらずに魔法を行使できる。
彼女が生成したマナは他のドラゴン達も摂取できるが、彼女らの世界の天然のマナと違い「クソまずい」ようである。
魔法自体の実力は、異世界へのゲートの展開や空間転移、破壊した物体の修復などの高度な魔法を息をするように行使できるレベル。
劇中のレギュラー達にトールと同格以上のドラゴン達が多く、
関係修復後に実父ダモクレスやカンナの父キムンカムイらと手合わせした際には明確な実力差が描かれていたものの、
それでも故郷の世界ではドラゴンの中でも上位層にある。
なお混沌勢の中の順位付けでは22位と、上澄みではあるのだがパッと聞いただけでは高いかどうかわかりかねる地位にあり、
本人はその順位を甘んじて受け入れることなくまだまだ上を目指すつもりの様子。

ちなみに胸のサイズはDカップだが、DはDでも「ドラゴン」という意味であり、人間界におけるDカップよりも大きい。
ただし、作中ではトールと同格にデカいエルマや、トール以上に規格外なサイズのケツァルコアトルことルコアとイルルがメインを張っているため、
作中でも突出したバストサイズとしては描かれてはいない。こんなんばっかだなこの子

余談だが、クール教信者氏の作品はweb漫画黎明期から人気を馳せ、後にアニメ化を果たした『ピーチボーイリバーサイド』をベースに、
その殆どが世界観を共有しており、トール達が参加したコミケにコスプレイヤーの振りをして異世界の住民がしれっと混ざっているシーンにて、
同作品のメインキャラ「フラウ」が登場している。
また、その時開催していたコミケには『ぱらのいあけ~じ』の主人公の人気女性成年向け漫画作家水木先生がサークルを開いており、
よく見ると大勢の参加者を捌くために水木先生が四苦八苦しているコマの傍らにトールがちらりと映っている。
更に、トール達がお世話になっている小林が務めている会社は『おじょじょじょ』のメインヒロイン地獄巡春の実家が経営している企業グループの一端なのだが、
地獄巡春の恋人である川柳徒然は『滅子に夜露死苦』に出てきた「影の川柳」という暗殺者集団の一人であり、同作にも川柳の名を持つ暗殺者が登場している。
そしてその『滅子に夜露死苦』と『ラブタ』に登場する女ヤンキーの風友鳳華は、
「とんでもなく強いメイドを見た」という理由でメイド服を着るようになったのだが、
言うまでもなくその「とんでもなく強いメイド」というのはトールのことである。


MUGENにおけるトール

TheHunterDrake氏製作の『JUS』風スプライトを用いて作られた、MUGEN1.0以降専用キャラが3体確認されている。
なお、原作の再現か胸がよく揺れる

+ Ames氏(Siguel氏)製作
  • Ames氏(Siguel氏)製作
現在は公開場所へのリンクがあった動画が削除されており、入手不可。
リーチは短いものの機動力が高い近接攻撃メインのキャラで、当て身技も使用可能。
ただし、コンボを繋げるのはあまり得意ではなく、自重しているのか原作で見せたブレスや魔法での攻撃も行わない。
また、しゃがみ中はキックが出せず、ジャンプ攻撃が一種類しかなかったりと技も少ない。
正直原作要素は薄いのだが、地上ガード時には妹分のカンナや友人のファフニールが庇ってくれたりする。
なお、ATK125・DEF105という高めのステータスを持つが、何故かLIFEは800とやけに低い。
AIはデフォルトで搭載済み。

+ Xkleitoss氏製作
  • Xkleitoss氏製作
こちらはちびキャラとなっている。
やはり近接攻撃をメインにして戦う性能をしており、超必殺技ではカットインと共に怒り状態で攻撃する。
AIは未搭載。
DLは下記の動画から

+ Entah 99氏製作
  • Entah 99氏製作
上記と同じくちびキャラ。
飛距離の長い突進技や空中からの強襲技が強力な一方で、
必殺技・超必殺技のブレス攻撃が威力・攻撃範囲共に優秀で、遠距離戦も得意な性能となっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から


「何をあなたにあげたらいい?
 全部… 全部あげます」

「そんなにいらん」

出場大会

  • 「[大会] [トール]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
マガツチというテリオン(最高位)の魔導士が未来視の能力を用いて舞台となる世界の著書を書き写しては、
トール達の故郷で売りさばいて魔法の研究費に充てていた。


最終更新:2024年03月14日 19:47
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