アクア

+ 顔芸注意

「もっと私を讃えてよ!みんなで褒めて褒めて甘やかしてよ!」

暁なつめ氏によってかつて小説投稿サイト『小説家になろう』で連載され、
後に角川スニーカー文庫より書籍化された作品『この素晴らしい世界に祝福を!』の登場人物。
キーブレード使いガルムレイドの副操縦員、神の右席の一人とは無関係。
担当声優はドラマCDでは柊つかさなどで知られる 福原香織 女史、アニメ版はアカメなどを演じている 雨宮天 女史。

作中において水を司る女神で、地球の日本において死者の魂の案内を務めていた。
具体的には、後輩のエリスという女神が担当している作中の舞台となる異世界で暴れる魔王軍に対抗するために、
若くして他界した日本の人間に、当人の同意を得て、チート能力or武器を授けて異世界に送り込むという政策を取っていた。

これだけならRPGの冒頭に出てくる女神のようだが、実の所このアクアという女神はテキトーかつ俗物な性格をしており、
本作の主人公であるサトウ・カズマがあまりにもマヌケな理由で死亡したのを腹を抱えて(死後の顛末含め)大笑いし、
挙句スナックを食べながら案内する等適当極まる態度で接したため、
それにキレたカズマが冗談半分で異世界に持ちこむチートにアクア当人を指名した所その要望が通ってしまい、
抵抗も空しくカズマに道連れにされる形で自身が異世界行きに巻き込まれてしまった。
以降、自力では天界に帰還する事ができず、魔王軍をどうにかしない限り異世界に留まらざるを得ない状況に陥ったため、
女神でありながらやむを得ず、カズマと共に冒険者家業に臨む事になる。
仕舞には一巻の副題が「あぁっ、駄女神様*1」。つまり「駄女神」呼ばわりは公式である。

地上に降りて弱体化しているものの、女神だけあってLV1状態で全能力値が成長しきっており、
スキルポイントもアークプリーストとして最高ランクの浄化魔法、回復・蘇生魔法などを全て覚えてもあり余っている他、
強力な近接攻撃も獲得しており、魔性相手なら魔王軍の幹部クラスでもある程度単独で渡り合える実力を持つ。
ただし、本人曰く「癒す力はあるけど戦いは専門外」らしく、身体能力はカズマよりかなり高いのだが、
攻撃手段が浄化系に偏っているため魔性以外の相手への対処能力に乏しい。
一応浄化系以外の攻撃もなくはないが、「ゴッドブロ-」などの打撃系しかないため巨大なカエル打撃に強い)にはあっさり食われる。
また、この異世界の対魔王軍担当で、モンスターなどに殺された人間の魂の行き先である、前述の女神エリスの先輩という立場を利用して、
「蘇生魔法の効果が許可されるのは1度まで」という天界規定を特例として破らせて魂を蘇生した肉体に送り返させ、
劇中で何度も死んでいるカズマをその都度生き返らせている。
しかし特例で許可するという形で通すには色々あるらしく、女神エリスには蘇生の度に、その後始末でしばらく多忙になるという迷惑をかけてしまっている。
さらにそれらの高位魔法を連発しても一切枯渇する様子を見せない膨大な魔力量を誇るが、これは信者の信仰心が源になっているためであり、
アクシズ教徒を根絶しない限りはほぼ無尽蔵
カズマは冗談のつもりで異世界転移の特典に指名した女神がこんなのだっため、何度も後悔しているのだが、
実質MUGEN無限コンティニューとも言える彼女の存在は、他の異世界転移者に与えられた強力な武器・能力などの特典と比較しても、なお破格の代物である。

加えて、水の女神の特性として肌に触れた水を浄化する特性を持つ。だが、この能力はほぼ常時発動しているため、
紅茶等を入れても指先が少し液体に触れるだけで自動的に水に戻してしまう。
なお口の中まで効力は発揮していないので飲み食いには支障がない。
土砂で濁った湖も浸かっていれば浄化されていくし、温泉も温泉成分の抜けたお湯になってしまう。
しかし実は浄化された水は、ただの水ではなく聖水になっており、価値に気付けば結構良い値で売れる。
なお「穢れた事を考えていると、浄化能力が弱まる」らしい。
み…水… それをよこせ…
アニメ版では紅茶を淹れたら瞬時に白湯になるシーンもあった。

あとアクア本人はかなりの酒豪である。
そして飲み過ぎで普通にリバースする
前述の通り口の中まで浄化されないので普通にゲロである

その他、戦闘ではまったく使えない宴会芸スキルを網羅しており、しょっちゅう披露している。
宴会芸スキルでは種も仕掛けもなく、植物が成長したり、物が本当に消失したりする
(ちなみにアニメ版の宴会芸「花鳥風月」は扇子から水が出る水芸だが、
 原作版の宴会芸「花鳥風月」はコップの水に入れた種が育って花が咲くというフラワーマジック的な芸)。

冒険者としてのステータスは軒並み高水準だが運と知力が圧倒的に低く、良かれと思って行動する度に突拍子もない騒動を起こすトラブルメーカーである。
(タチが悪い事に、LV1時点で既に成長の余地がない完成されたステータスなので、レベルアップで運や知力が上がる事もない)。
特に、運は魔法で底上げしてもカズマ(幸運最高ランク)にじゃんけんで全戦全敗するほど低い。コラボでに泣きついてたがやめた方が良いと思う…
キャベツ収穫の際にも見た目が似ているがキャベツよりずっと価値の低いレタスだけしか収穫できなかった。
なお、この時キャベツの収益をあてこんでツケをしまくり例によってカズマに泣きつく羽目になった。
また女神としてあふれ出ている神聖な力がアンデッド達には感知できるようで、
浄化(成仏)を求めてアンデッドモンスターがどんどん寄って来てしまう。
声優同じだけど別に自分だけ異形の化け物が見えるわけではない。引き寄せ体質なのは同じだが
おまけに普段の威勢のよさとは裏腹にメンタルが弱く、窮地に陥るとすぐに泣きわめき、カズマに助けを求めるのがお約束となっており、
結果、自分を女神と主張してもカズマや他の異世界転移者以外からは信じてもらえない事が多い。
仲間であるめぐみんダクネスからも、またいつもの脳内設定語りが始まったくらいに思われて軽く流されている。
挙句、自分もたまに女神である事を忘れる。

そんな性格のためか、舞台となる異世界でアクアを崇拝する「アクシズ教」はロクでもない教徒しかおらず、
カルト宗教として魔族はおろか他の人間達からも忌諱されている。
「機動要塞デストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外、草も残らない」とまで言われてる始末で、
盗賊に自分がアクシズ教徒だと告げたら逆に盗賊が恐れをなして逃げた、などという話まである。
教義は犯罪と悪魔とアンデッド以外ならなんでも赦される懐が深いもので、どんな自堕落な考えでもどんな性癖でも肯定的に扱い、
欲望を隠さず先の事も考えず、今を享楽的に生きる事を是としている。ロリコンだろうがニートだろうがホモだろうがオールオッケー。
ただし悪魔っ子だけはNG。
そのため街によっては条例でアクシズ教男性信者は子供に近付く事すら許されていない。さもありなん。
+ 曰く、
  • 「アクシズ教徒はやればできる。できる子達なのだから、うまく行かなくてもそれはあなたのせいじゃない。うまくいかないのは世間が悪い。」
  • 「汝、老後を恐れるなかれ。未来のあなたが笑っているか、それは神ですらも分からない。なら、今だけでも笑いなさい。」
  • 「迷っている時に出した決断はどのみち、どっちを選んだとしてもきっと後悔するもの。なら、今が楽ちんな方を選びなさい。」
  • 「自分を抑えて真面目に生きても頑張らないまま生きても明日は何が起こるか分らない。なら、分らない明日の事より、確かな今を楽に生きなさい。」
  • 「嫌な事からは逃げればいい。逃げるのは負けじゃない。逃げるが勝ちという言葉があるのだから。」
  • 「汝、我慢する事なかれ。飲みたい気分のときに飲み、食べたい気分のときに食べるがいい。明日もそれが食べられるとは限らないのだから。」
  • 「汝、何かの事で悩むなら、今を楽しく生きなさい。楽な方へと流されなさい。自分を抑えず、本能の赴くままに進みなさい。」
  • 「犯罪でなければ何をやったっていい。」
  • 「悪魔殺すべし
  • 魔王しばくべし」
  • 「エリスの胸はパッド入り」
なお信徒の間では、アクシズ教徒は死ぬと女神アクアが管理する異世界「ニホン」に生まれ変わり、
「ニホン」ではあらゆる変態性癖が許され、あらゆる変態趣味の本があり、あらゆる変態が堂々と生きていける楽園なのだと言い伝えられている。
開祖は何をトチ狂ってこんな駄女神を崇めようとしたのか……
チンパンジー(女神様)
アクシツ教アクシズ教

ちなみにアクシズ教徒達にも「ご神体のそっくりさん」だとして女神当人だとは信じて貰えなかった
……が、最高責任者だけは彼女の能力をアークプリーストのものを超えているとすぐに看破した。
なお、この最高責任者も非常に高い能力を持ちながらいい加減で無責任な模範的アクシズ教徒。類は友を呼ぶ

作品のメインヒロインでありながら、カズマと徐々に距離を縮める他のヒロイン達とは異なり、アクアはほぼマスコット的な扱いを受けており、
一番恋愛描写が少ないヒロインである。アクアじゃ抜けない
今は亡き完結したWeb版においても、商業版においても、カズマとアクアが互いを異性として意識したのはよりによって最終盤の最終局面であり、
既にめぐみん&ダグネスというヒロインに外堀を埋められている状態な上、
そもそもアクアはカズマ以前に恋愛感情を抱いた経験が無いのが原因でその手の事に疎いため、
エピローグでカズマとの距離を詰めかねている様子が描写されている。
サブヒロインと主人公の仲が急速に進展してるのはコラボしたあっちの方と似てる。単独スピンオフで主人公やってるのも

+ 余談
アニメ版の担当声優である雨宮氏はデビュー当初こそ清楚系、クール系の役柄が多かったが、
その実、演じている当人はかなり豪放な性格であり、アクアを演じる姿があまりにもハマっていた事から、
一部の視聴者及び共演者から「リアル駄女神」と呼ばれているとか。
TrySailの他の面々に負けず劣らずの濃いキャラだし多少はね?
完全に一致(3:26~)

また、他のヒロインと違ってカズマのスティール(steel:盗み。steal;鋼ではない)が効かない事や、
超ミニスカートなのに激しく動いても下着らしき物が描写されていない事などから、穿いてない疑惑がかけられている。
流石にフィギュアや外部作品とのコラボ、特に3DCGで動くゲーム作品では鉄壁スカートを維持するのは不可能なので、
服と同色(青)のTバックを穿いていたり、服と一体化しているレオタードという事になっている。
一応、小説版の一部の挿絵では縞パンを穿いている事が確認できる。


MUGENにおけるアクア様

ミュウイチゴなどを製作したmer氏によるオリジナルドットのものが存在する。MUGEN1.0以降専用。
宴会芸技の水芸「花鳥風月」や手の芸「機動要塞デストロイヤー」はふざけた見た目とは裏腹に攻撃判定が広く使い易い。
またアニメなどでよく見る「なんでよー!?」と叫びながら掴みかかる投げ技も搭載されている。
ゲージ技は近距離高火力の「ゴッドブロー」と大量の水で攻撃する広範囲技「セイクリッドクリエイトウォーター」の2つ。
操作性はシンプルであり、扱い易いキャラとなっている。
簡易的なAIも搭載されている他、olt-EDEN氏(旧・ゼータ氏)がWinMUGEN対応化パッチを公開中。

なお、mer氏はミュウイチゴ同様『KnuckleFighter-X』(KFX)版のアクアも公開している。



「あたし長くやってきたけど、
 こんな珍しい死に方したのはあなたが初めてよ。プークスクスクス」

出場大会



*1
副題の元ネタについて解説をすると、何の変哲もない大学生の借家の電話(携帯電話が一般化する前作品)が「お助け女神事務所」に繋がってしまい、
願いを尋ねられて冗談交じりに「君みたいな素敵な女性と一緒に居たい」と願ったら本当に受理されてしまった(一コマだけだが女神自身も上司に抗議した)、
という出来事が発端の所謂「美少女化したドラえもん」。女子大生を「少女」と呼んでよいのかは知らん。てか女神だから数千歳

この部分だけ文字にすると本当にそっくりなんだよねぇ……主人公とヒロインがダメ人間と駄女神な事を除けば。
逆に『女神さま』及びフォロワー作品で本作より古い『AIが止まらない』『まもって守護月天』では、メインヒロインは勿論、主人公も優等生である
(特に『AIとま』の主人公は天才プログラマーまぁ同級生からはキモオタ扱いされていたが。
 逆に『女神さま』と『守護月天』は(少々押しに弱い事を除き)欠点無し)。
更にはメインヒロインは全員三姉妹の次女(『守護月天』は姉妹ではないが)。そして長女がトラブルメーカー。


最終更新:2023年12月31日 09:25