宗像詩帆




  年齢:13
  身長:152cm
  体重:41kg
  血液型:O
  誕生日:10/16
  星座:てんびん座
  B/W/H:78/53/80

 (以上、本編、舞-HiME公式サイト、及びWikipediaより一部抜粋・改変)

サンライズのアニメ、漫画、ゲームなどからなるメディアミックス作品『舞-HiME』の登場人物。
担当声優は 野川さくら 女史。
作品の詳細な設定などについてはこちらを参照。


アニメ版のキャラクター

風華学園中等部2-F組に在籍している少女。封架神社という施設に勤める神主の孫娘であり、たまに巫女として働く事もある。
幼い時期に風華町に引っ越して来て周りに馴染めなかった頃、それに気付いて親身に接した楯祐一に救われた過去があり、
これ以降彼を慕って「お兄ちゃん」と呼んで実の妹のように懐いている。
楯と共に生徒会行事の下見としてフェリーに搭乗していた際、風華学園に転入するために同じく搭乗していた鴇羽姉弟と出会い、
以降、楯と共に何かと彼らと関わる事になる。

楯には異性としての好意を抱いており、初対面以降、楯と徐々に距離を縮める鴇羽舞衣に対して、
敵意に限りなく近い嫉妬心を剥き出しにするようになる。
なお、楯は詩帆の想いを知っているが、彼にとって詩帆は妹・家族のような認識であったため、
身内としての情愛はあるが女性として見ておらず、他者から面白半分に仲を冷やかされる事を嫌悪しており、
そうした感情を知りながらお構いなしにアプローチを続ける詩帆の行動も「内心鬱陶しいと思った事もあった」と舞衣に漏らしている。

+ ネタバレ超注意
「どうしてよ!! どうしてアンタ、お兄ちゃんを好きになっちゃったの!?」

「…そんなの、私にだって分かんないわよ!! だけどっ……」

「…嘘つき…嘘つきぃいイイイイイィィィ!!」





彼女もまた12人のHiMEの1人。
笛型のエレメントを持ち、巨大な鳥型のチャイルド「ヤタガラス」を使役する。
高い飛行能力を持つ他、レーザー光線や羽根を自動追尾するカッターとして放つなど豊富な攻撃手段を持つ。
また、主のHiMEに分身を作り出す異能を授ける。
この力を得た詩帆は正体を隠した「白無垢の姫」として舞衣や彼女の関係者を襲撃し始める。

さらに、シアーズ財団襲撃時に詩帆と別行動を取った事で、
彼女を負傷させた事を悔やむ楯の罪悪感に付け込む形で、負傷した自分の補助の名目で楯を付き添わせ、舞衣から楯を引き離そうとする。
しかし、前述した通り詩帆を異性として見ていなかった楯にとって、
詩帆の望む通りパートナーであろうとする行為は、罪悪感と義務感から来る表面的な物でしかなく、
心の奥底では超常的な事態に巻き込まれていた舞衣に対して未練タラタラ心配を深めていた。
加えて舞衣は舞衣でこれらの詩帆の見せつけるような行動を前にして逆に楯への想いを募らせ続けた結果、
必死に目を背けようとしていた楯への好意と依存心を自覚せざるを得なくなり、無意識化で楯を命の危険に晒す「HiMEの想い人」にしてしまう。
ここに舞衣を蝕の祭の勝者にしようとした黒曜の君の思惑も重なった結果、
詩帆は尾久崎晶のチャイルドを消滅させ、彼女の想い人であり舞衣の弟である巧海を殺害*1
精神的に疲弊した舞衣が戦いに巻き込まないよう楯を拒絶する状況を作り出すと同時に、自身は楯との仲を深めようとする。

しかし、偶然が重なりなつきの発言で自分が想い人である事や、舞衣の真意を察してしまった楯は、
(命に関わる事態だったとはいえ)詩帆の告白の待ち合わせをすっぽかす形で舞衣の元へ向かってしまう。
炎凪からその事実を聞かされた詩帆の精神は憎悪でタガが外れてしまい、舞衣と楯の前で「白無垢の姫」としての正体を明かし、舞衣を殺害しようとする。
チャイルドが敗れるとHiMEの最も大切な人物が消滅するという性質上、舞衣と詩帆のどちらが敗れても彼女達が思いを寄せる楯が犠牲になるのだが、
この時の詩帆はその事実すらまともに認識できないほどの嫉妬と憎悪に支配されていた。
自分の半端な優しさと対応がこの事態を引き起こした事実を悔やんだ楯は、ヤタガラスを倒す=自分の死と引き換えに戦いを終わらせる事を求める。
舞衣は拒絶するが乱入した命の手でヤタガラスは消滅し、詩帆は反動で気絶。楯も舞衣の目の前で消滅するという結末を迎えた。

以上のドロドロすぎるどころではない展開から、藤乃静留と共に舞-HiMEの鬱展開の元凶の一角として知られている。
本作のHiMEは大なり小なり「愛」の形を象徴するキャラクターばかりなのだが、
彼女の場合は一途とはいえ「略奪愛」、「横恋慕」などの醜い愛を象徴するキャラとなっている。
なお、上記の静留とは「絶対に想いが報われることが無い相手に好意を寄せている」という共通点がある。

償いのために詩帆を選ぼうとしながらも結局舞衣以外眼中にない楯の行動は、
劇中の登場人物や視聴者だけでなく、舞衣の中の人も含めた女性声優陣からも、
ファンブックのインタビューで割と辛辣に非難されていたが、
楯の名誉のために擁護しておくと、楯は序盤から「脈は無い」という意思表示ははっきりと詩帆の前で出していた事に加え、
自覚が無かった(するような余裕も無かった)だけで初期から舞衣に一途であり、
土俵に上がる資格すらなかった詩帆が無理矢理割り込もうとしたのが実情である。
楯が負傷まで詩帆の思いに応じようとしなかったのも、自分が彼女の望む愛し方ができない事を自覚していたためであり、
詩帆を(家族のようなものとしてだが)嫌っているわけでもなかったため、ただの優柔不断男と断言するのは酷であろう。

最終回では他のHiMEと共に復活。
この時は正気を取り戻していたが、暴走時の記憶は残っていたらしく、ばつが悪そうにしていた。



他メディアでの活躍

彼女の登場する舞-HiMEプロジェクトは、キャラクターがそれぞれの作品やメディアにより違う設定等を付加されて登場する、
所謂スターシステム形式を取っている。
全て説明するとキリが無いため、各用語や世界観については各自で調べられたし。

恋愛ゲーム『運命の系統樹』では未登場だが、彼女に相当するキャラである天河朔夜が登場している。

アニメ『舞-乙HiME』ではシホ・ユイットとして登場。
こちらではギャグキャラとなっている。
スタッフに詩帆のファンがいたのが原因らしく、某セルゲイ吉野曰く「私は必死に止めた」らしい。

佐藤健悦氏のコミック版では設定が異なり、当初は楯の過去の回想で登場。
不良に襲われた際に、助けようとした楯も暴力事件の当事者として扱われ、不可抗力とはいえ彼が剣道の道を断念する原因となった。
その後、「鍵」となる生物を必要とせず、媛星の欠片で作られた特殊なピアスを装着する事により、
自らの意思でチャイルドを召喚する事ができる独立交感型完全具現化能力者「PRINCESS」として楯と再会。
タコ型のチャイルドを操り、「鍵」としてHiMEの戦いに同行する楯を戦いから遠ざけようとする。
この作品でも楯に好意を抱いているが、やはりと言うか楯からは女性と見なされておらず、
さらに媛星の接近に伴い暴走してしまう。

漫画版『舞-乙HiME』では二又ツーテールにカールがかかったデザインに変更されており、
ロール髪の回転で相手を洗脳し支配下に置く「ぐるぐる催眠(ヒュプノスクリュー)」なるツッコミ所満載な技を使用する。


PSP格ゲー『真・風華学園激闘史』の性能

笛を奏でる音波攻撃を得意とする遠距離主体の性能となっている。
特に「←+X」で放つ音波攻撃は発生が遅い代わりに敵の硬直が長く強力。
ちなみに、彼女のみチャイルドの名前が隠されている。


MUGENにおける宗像詩帆

SFG氏の製作したMUGEN1.0以降専用キャラが公開されていた。
現在はMediafireからデータが消えており入手不可。
ドットは同人ゲーム『ふうかたいせん』のものを使用している。
投げキャラとなっており、画面外の上空まで跳び下に叩き付ける必殺技も搭載されている。
チャイルドのヤタガラスは普段は透明だが、超必殺技時はビームを発射する。
持続力の長い技であり、本体も途中で動けるため、ガードしている相手にも投げを食らわせやすい。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

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*1
乱戦状態と深夜という視界の悪い状況下だった事が祟り、詩帆が自白するまでしばらく美袋命が加害者と思われていた。
命本人ですらも当時は黒曜の君の呪縛で洗脳状態だったため記憶が曖昧であり、真相を知るまで自分の仕業と考えていた。


最終更新:2023年11月15日 15:48